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七章 決戦
31話 守る為に
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三カ月が経ち、邪神に対して山ほどの対策をしてきた。
まずはステータス面。
今まで戦った邪神の2人のステータスを飲み込んでいることで全体的に補い、技術面でもダンジョンに篭ったりしながら磨き上げてきた。
ガイア様にも手伝ってもらい、また別次元から呼んでもらった神様たちと訓練をし十分すぎるほど鍛え上げた。
次に装備面。
神様達にもらった武器や防具を自分なりに改良を加え、バージョンアップさせた。
武器の最低威力は一振りで山5つを消し飛ばせるぐらいだ。
防具の方も、俺が全力で殴っても壊れないほど頑丈にそれでいてコートのように軽く着られるものを作成した。
次はスキル面。
今まで手に入れてきた多種多様なスキルを一度全て見直し、満遍なく完璧に使いこなせるよう鍛錬した。
魔法も同じように満遍なく鍛錬をし、同時にいくつもの別属性の魔法を展開できるようにまでになった。
今までは別属性なら5つまでが限界だったためこれは成長が実感できた。
次は、対戦に当たる仲間の状況面。
邪神との対戦をするにあたり、メンバーは俺を含めて6人で行うつもりだ。
メンバーは、俺、シグルド、ジャンヌ、アレス、マヴィア、ディルムだ。
俺以外は全員、俺の影から生まれた奴で名前をやったら人として動けるようになった奴らだ。
戦闘能力も高く、俺とともに修行したおかげで相当強くなった。
ミリーナ達は大戦には参加させない。死んでしまうかもしれないところに彼女達を向かわせるわけにはいかないからな。
シグルド達はいいのかって?アイツらは人間にはなったが種族が人間じゃない。時間が経てばアイツらは蘇生できる仕組みになっているからだ。
ここまで準備をして、これから俺がすることを予測できるのはきっと殆どだろう。
「本当に行くんだな」
「ああ。もうミリーナ達を怖がらせないためにも、俺たちから行ってやるんだ」
これが、俺が出した結論。
邪神が進行するまでの2年を待つぐらいなら、こちらから出向き、不意をついて奴らを殺すことだ。
場所はガイア様が特定してくれ、そこまでの転移を手伝ってくれるのもガイア様だ。
今は、そのガイア様が目の前に魔法陣を展開してくれているのをただ待っていた。
「お主は出会った時から凄かった。父に裏切られ、妹を殺され、学校でも度重なる暴力を受け、それでもお主は強さを求め儂に願った。その信念や勇気に儂は、いや、儂達はみな感動した。だからここまで育てた。そんなお主が、まさか世界を担う英雄にまでなってしまうとわな」
「そんなことないです。これは俺のただの自己満足なんです。邪神達が俺の邪魔をする。だから排除する。それだけですよ」
「ではお主は、そんな自分のためだけに神を殺し世界を救うのだな」
「はい。ですからこれは、自分勝手な男が愛する嫁や家族のために神を殺すだけの、そんな下らない話なんです」
「……ははっ、お主は本当におもしろいのぉ」
「ガイア様には、本当に助けられてばっかりです。なのに、自分はまだなにも返せていない。この戦いは、ガイア様への恩返しだと、これもまた自分勝手に思ってます」
「なんだ?儂への恩返しはそんなものなのか?」
「というと?」
「儂に恩返ししたいなら、勝って帰って嫁と幸せに暮らすんじゃの。それが儂への恩返しになる。決して、勝つだけが恩返しとは思わんでおくことに」
「…………わかりました」
俺の心を見透かしたガイア様はそう言ってフッと笑った。
その瞬間、目の前に禍々しく渦巻く空間への出入り口が出現した。
「ここを抜ければ目的の場所じゃ」
「ありがとうございます」
「……必ず、必ずもどって来るんじゃぞ」
「はい。必ず戻ってきて、恩返しします」
俺はそう言って、ミリーナや雫達にはなにも告げずに邪神達がたむろっているだろう空間に続く道に足を踏み入れた。
まずはステータス面。
今まで戦った邪神の2人のステータスを飲み込んでいることで全体的に補い、技術面でもダンジョンに篭ったりしながら磨き上げてきた。
ガイア様にも手伝ってもらい、また別次元から呼んでもらった神様たちと訓練をし十分すぎるほど鍛え上げた。
次に装備面。
神様達にもらった武器や防具を自分なりに改良を加え、バージョンアップさせた。
武器の最低威力は一振りで山5つを消し飛ばせるぐらいだ。
防具の方も、俺が全力で殴っても壊れないほど頑丈にそれでいてコートのように軽く着られるものを作成した。
次はスキル面。
今まで手に入れてきた多種多様なスキルを一度全て見直し、満遍なく完璧に使いこなせるよう鍛錬した。
魔法も同じように満遍なく鍛錬をし、同時にいくつもの別属性の魔法を展開できるようにまでになった。
今までは別属性なら5つまでが限界だったためこれは成長が実感できた。
次は、対戦に当たる仲間の状況面。
邪神との対戦をするにあたり、メンバーは俺を含めて6人で行うつもりだ。
メンバーは、俺、シグルド、ジャンヌ、アレス、マヴィア、ディルムだ。
俺以外は全員、俺の影から生まれた奴で名前をやったら人として動けるようになった奴らだ。
戦闘能力も高く、俺とともに修行したおかげで相当強くなった。
ミリーナ達は大戦には参加させない。死んでしまうかもしれないところに彼女達を向かわせるわけにはいかないからな。
シグルド達はいいのかって?アイツらは人間にはなったが種族が人間じゃない。時間が経てばアイツらは蘇生できる仕組みになっているからだ。
ここまで準備をして、これから俺がすることを予測できるのはきっと殆どだろう。
「本当に行くんだな」
「ああ。もうミリーナ達を怖がらせないためにも、俺たちから行ってやるんだ」
これが、俺が出した結論。
邪神が進行するまでの2年を待つぐらいなら、こちらから出向き、不意をついて奴らを殺すことだ。
場所はガイア様が特定してくれ、そこまでの転移を手伝ってくれるのもガイア様だ。
今は、そのガイア様が目の前に魔法陣を展開してくれているのをただ待っていた。
「お主は出会った時から凄かった。父に裏切られ、妹を殺され、学校でも度重なる暴力を受け、それでもお主は強さを求め儂に願った。その信念や勇気に儂は、いや、儂達はみな感動した。だからここまで育てた。そんなお主が、まさか世界を担う英雄にまでなってしまうとわな」
「そんなことないです。これは俺のただの自己満足なんです。邪神達が俺の邪魔をする。だから排除する。それだけですよ」
「ではお主は、そんな自分のためだけに神を殺し世界を救うのだな」
「はい。ですからこれは、自分勝手な男が愛する嫁や家族のために神を殺すだけの、そんな下らない話なんです」
「……ははっ、お主は本当におもしろいのぉ」
「ガイア様には、本当に助けられてばっかりです。なのに、自分はまだなにも返せていない。この戦いは、ガイア様への恩返しだと、これもまた自分勝手に思ってます」
「なんだ?儂への恩返しはそんなものなのか?」
「というと?」
「儂に恩返ししたいなら、勝って帰って嫁と幸せに暮らすんじゃの。それが儂への恩返しになる。決して、勝つだけが恩返しとは思わんでおくことに」
「…………わかりました」
俺の心を見透かしたガイア様はそう言ってフッと笑った。
その瞬間、目の前に禍々しく渦巻く空間への出入り口が出現した。
「ここを抜ければ目的の場所じゃ」
「ありがとうございます」
「……必ず、必ずもどって来るんじゃぞ」
「はい。必ず戻ってきて、恩返しします」
俺はそう言って、ミリーナや雫達にはなにも告げずに邪神達がたむろっているだろう空間に続く道に足を踏み入れた。
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