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17話・運動会2/3
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ー沙奈と夜美の昼休みー
プログラム、午前の部が始まった。恵美奈は放送委員会の仕事があるため、沙奈たちと一緒にいる事は出来ない。紅組も白組も奮闘し、両者譲らない戦いで午前の部は終わった。
『午前の部が終了しました。1時30分から午後の部を開始します』
生徒は昼食を食べにそれぞれ家族の元へ行った。沙奈の家族と夜美の家族は隣に陣取っている。
「こんにちは」
紗奈は元気に夜美の両親にあいさつした。その隣で、夜美は沙奈の両親に静かにお辞儀する。
「いつも、沙奈をありがとうね」
沙奈の母の言葉に夜美はコクリとうなずく。紗奈の母は微笑んだ。
「それじゃあ、食べましょうか」
沙奈の父が言い、母親たちが弁当の蓋を開けた。唐揚げは夜美家、エビフライは紗奈家ときっちり分業されて、料理がかぶっていることはなかった。事前に打ち合わせされていた。紗奈の母は夜美があまり食べていない事に気付いた。
「あれ、夜美ちゃん。遠慮しなくていいんだよ」
「夜美ちゃんは、組対抗リレーの選手だから、コンディションを整えておかなきゃなんだよ」
「あら、そうなの?頑張ってね」
「私はいっぱい食べるよー」
沙奈は食べるペースを上げた。
「うまうま・・・」
沙奈は唐揚げを食べている。夜美はそれをちらりと見て、唐揚げを一個食べた。
「うまうま・・・」
沙奈はエビフライを食べている。夜美はそれをちらりと見て、エビフライを一個食べた―。
親たちは親たちで話しに夢中になっていた。
「ごちそうさまー」
沙奈の挨拶で弁当に目を移す。すべて空になっていた。
「全部食べたの?」
沙奈の隣で夜美があおむけで倒れていた。
「2人で食べたよ」
「夜美、大丈夫」
夜美の母が聞いても無反応だった。
『プログラム、午後の部を始めますので生徒の皆さんは自分のクラスに戻ってください』
夜美は立とうとする気力がなく、ピクリとも動かなかった。結局、元気になるまで保健室で休むようにした。
ー恵美奈と百合子の昼休みー
「午前の部が終了しました。1時30分から午後の部を開始します」
恵美奈は午前の最後の放送を終えるとバックから弁当を取りだし食べ始めた。他の生徒は親の元へ行ってしまった。恵美奈の両親は運悪く仕事が入ってしまい来られなくなってしまった。
「あれ、恵美奈ちゃん?」
「あ、どうも」
百合子がいた。いろいろ事情を聞いた。
「ちょっと待っててね」
すぐに百合子が戻ってきた。後ろにはニコラエと遠藤もいた。
「私達も一緒にここで食べさせてもらうね」
その後は笑い話をしながら弁当を食べた。
「じゃあ、私達もやらなきゃいけないことがあるから。じゃあね」
「ありがとうございました」
他の放送部の生徒たちが戻ってきて、午後の部が始まる数秒前になった。放送機器のスイッチを上げる。
「プログラム、午後の部を始めますので生徒の皆さんは自分のクラスに戻ってください」
プログラム、午前の部が始まった。恵美奈は放送委員会の仕事があるため、沙奈たちと一緒にいる事は出来ない。紅組も白組も奮闘し、両者譲らない戦いで午前の部は終わった。
『午前の部が終了しました。1時30分から午後の部を開始します』
生徒は昼食を食べにそれぞれ家族の元へ行った。沙奈の家族と夜美の家族は隣に陣取っている。
「こんにちは」
紗奈は元気に夜美の両親にあいさつした。その隣で、夜美は沙奈の両親に静かにお辞儀する。
「いつも、沙奈をありがとうね」
沙奈の母の言葉に夜美はコクリとうなずく。紗奈の母は微笑んだ。
「それじゃあ、食べましょうか」
沙奈の父が言い、母親たちが弁当の蓋を開けた。唐揚げは夜美家、エビフライは紗奈家ときっちり分業されて、料理がかぶっていることはなかった。事前に打ち合わせされていた。紗奈の母は夜美があまり食べていない事に気付いた。
「あれ、夜美ちゃん。遠慮しなくていいんだよ」
「夜美ちゃんは、組対抗リレーの選手だから、コンディションを整えておかなきゃなんだよ」
「あら、そうなの?頑張ってね」
「私はいっぱい食べるよー」
沙奈は食べるペースを上げた。
「うまうま・・・」
沙奈は唐揚げを食べている。夜美はそれをちらりと見て、唐揚げを一個食べた。
「うまうま・・・」
沙奈はエビフライを食べている。夜美はそれをちらりと見て、エビフライを一個食べた―。
親たちは親たちで話しに夢中になっていた。
「ごちそうさまー」
沙奈の挨拶で弁当に目を移す。すべて空になっていた。
「全部食べたの?」
沙奈の隣で夜美があおむけで倒れていた。
「2人で食べたよ」
「夜美、大丈夫」
夜美の母が聞いても無反応だった。
『プログラム、午後の部を始めますので生徒の皆さんは自分のクラスに戻ってください』
夜美は立とうとする気力がなく、ピクリとも動かなかった。結局、元気になるまで保健室で休むようにした。
ー恵美奈と百合子の昼休みー
「午前の部が終了しました。1時30分から午後の部を開始します」
恵美奈は午前の最後の放送を終えるとバックから弁当を取りだし食べ始めた。他の生徒は親の元へ行ってしまった。恵美奈の両親は運悪く仕事が入ってしまい来られなくなってしまった。
「あれ、恵美奈ちゃん?」
「あ、どうも」
百合子がいた。いろいろ事情を聞いた。
「ちょっと待っててね」
すぐに百合子が戻ってきた。後ろにはニコラエと遠藤もいた。
「私達も一緒にここで食べさせてもらうね」
その後は笑い話をしながら弁当を食べた。
「じゃあ、私達もやらなきゃいけないことがあるから。じゃあね」
「ありがとうございました」
他の放送部の生徒たちが戻ってきて、午後の部が始まる数秒前になった。放送機器のスイッチを上げる。
「プログラム、午後の部を始めますので生徒の皆さんは自分のクラスに戻ってください」
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