ミュゼ・シルフィーの結婚の行方

みけの

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ぐーたら夫人は仕事モードになる

新たな来訪者②

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「あ、あの……」

「? 何か?」

 応接室に通され、出されたお茶に口を付けたサイモンに、ルミカが頬を赤らめておずおずと話しかけた。

「ミュゼさんと、貴方は…どのようなご関係、なのですか?」

 それにサイモンは至って平静に事実だけを述べる。

「姐さ、いやミュゼ殿と俺の母が友人関係で昔から付き合いがあったんですよ」

 その言葉にルミカと、彼女を取り巻く侍女達からクスッと笑い声が漏れた。

「まあ、お母様がミュゼさんのご友人? ならサイモンさんのお母様はミュゼさんとほぼ同年代? ミュゼさんのお友達がサイモン様のお母様なら、ミュゼさんって……」

 本当に売れ残りなのね? 的な事を匂わすルミカ。周りも彼女の言葉に同調し、クスクス嘲笑う。

 そんな彼女らの反応にサイモンは、ふう、と長い溜息をついた。

「やはり……不自然なのですね」

「え?」

キョトンとするルミカに、サイモンは悲しそうな表情を作ってみせる。

「………俺の母は随分若い頃に俺を生んだんです……。事情は話してくれませんが、知り合いから聞いた話では難産だったと。

 ……そんな環境で育ててくれた母に、俺は感謝してますが……貴女から見ればやはり不自然ということか……」

「え? いえ、そんな……私は、そんなつもりじゃあ……!」

 悲痛な様子のサイモンに、ルミカは慌てたように取り繕うと両手をバタバタさせた。


 その様子にサイモンは、心の中でニヤッと笑う。……この雰囲気ならばいけそうだ。
 彼女とリュドミラ侯爵子息を理想のカップルだと思っている、この屋敷の使用人達に、ルミカの本音を聞かせてやる。
 その上で彼らがどう思うかはそれぞれだが、これだけは思い知らせてやろう。

 自分達がどれほど愚鈍で、愚かなのかを。
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