ミュゼ・シルフィーの結婚の行方

みけの

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幼馴染達は知る

魅力的な男②~ルース・リュドミラ視点~

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「…………え?」

 来年僕はミュゼと離縁する?

未知の情報に一瞬ポケッとなった頭に、侍女達の容赦ない囁きが入って来た。

「まああの人、来年離縁ですって? まぁ当然か、あんなぐーたらした年増が小侯爵夫人なんて出来る訳ないもの」

「ルミナ様とルース様の間に割って入ってモノに出来てもそんなもんよ」

「惨めよねぇ……」

 ミュゼを嘲る言葉が、使用人達から囁かれる。
それは、ずっと僕は求めていた言葉だった。

  僕に関心を向けない子爵令嬢。

 選ばれなかった癖に、行き遅れた癖に、それが何故か王命なんかで僕の妻の座になるという幸運を手に入れた。

 それだけでもラッキーだったろう? でも僕はそうじゃないから、それ以外の幸福は与えないつもりで接した。

 侯爵令息で“薔薇の貴公子”の僕にミュゼは魂からひれ伏し、常に僕の顔色をうかがう。

 それが当たり前だと思っていたのに、終了すると言う事実に、何故か僕は衝動のままに叫んでいた。

「何故僕が、ミュゼと離縁する事になるんだ!?」

「きゃあ! ……って、ルース、どうしたの?」

「これはこれはリュドミラ小侯爵様。お初にお目にかかります。
我が名はリューラー商会が会長、そしてリューラー子爵が次男サイモンでございます」

 突然現れた僕に、ルミカがギョッとしているのは分かる。

けど分からないのは、動じるどころか優雅に挨拶するこの男の事だ。
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