ミュゼ・シルフィーの結婚の行方

みけの

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最終章 まさかの展開

リュドミラ侯爵夫妻の来訪

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「ミュゼ殿! この度は誠に済まなかった!! まさか愚息が貴女を軽んじ使用人迄使って嫌がらせをするなど考えなかったのだ……!」

 朝早くから来訪した侯爵夫妻は、突っ立ったままの息子を放置し、ミュゼに向かって90度礼をした。

本来なら、一介の女子爵に格上の侯爵が謝罪する謂れはない。家格が上なのだから。

 しかしこの婚姻は王命でもある。王命で整った結婚が片方の不満だけの理由で継続出来ないとなると、格上でも処罰される。

 つまり格がどうとかは関係なく、どちらかが“不満だ”と言えば契約違反になるのだ。

「どうか閣下、頭をお上げください」

「……ミュゼ殿は我らを許してくれるのか? さすが女子爵になる方は器が違う!」

―――なぁにが“器が違う”だと、ミュゼは内心苦笑する。

 侯爵から見れば自分は“子爵家の売れ残り”で、“家の事情があるから仕方なくもらってやる”存在なのだろう。夜会やパーティの場でそう言っているのを何人かが見知っている。

 そうせざるを得なかったのは、自分が詐欺にあったせいだと言う気はないのが分かるのに。

 と、あくまで上から目線の侯爵を、ミュゼはどう動かそうかと頭を働かせる。子育てに失敗した貴族夫妻に、やや思い入れはあるがそれは除けた上での制裁を求める。それが国としての利益に繋がれば最高だ。……それだけ。

まぁ若い頃の失敗は、後々の教訓になるし?

そんな失敗を育ててしまった人達の失敗でもあるから、教訓になるなら良いのだろう。

  しかし、目の前にいる侯爵夫妻に、それが届いているようには思えない。

だからあえてミュゼは、彼らにとっての悪役を演じようと思った。

~※~※~※

大変申し訳ありません……ストックが切れましたm(__)m!!
ここからは1日一回の更新になります<(_ _)>!!
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