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第2部 外の世界
第32話 司祭ロターリ
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注:今回は性癖の話です。
苦手な方は最後の行だけ読んでください。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
私の名はシャルエル教司祭、ロターリ。
司教ほどの権利はないが、この王都で思うようにやって来た。
王都の司教は高齢で寝たきりになっている。
そのため行事などには参加できず、私が全て代わりに行っている。
司祭になにかあれば、次は教団を仕切っている私になる。
まあそれも、時間の問題だが。
私は貴族の三男に生まれた。
実際、三男なんて長男の予備にもならない。
さらに私は妾の子だった。
母が酒場で踊り子をしている時に、父に気にいられ身ごもったのだ。
そのまま金を渡され捨てられても仕方なかった。
だが母を気に入っていた父は、妾にしてくれたと言う。
そして母も女に免疫のない貴族の、ボンボン息子を手玉に取るのは簡単だった。
だがいつまでも若さは続かない。
父に飽きられ離れで母と2人暮らし。
メイドも付けてもらえずただ毎日、食べ物を与えてもらえると言うだけの生活。
離れで母と小さくなり、家の中で過ごすだけだった。
私は紛いなりにも貴族の三男だ。
長男と次男の予備として、読み書きや歴史など一通り教育は受けさせてもらった。
そんな生活が一変したのが12歳の春だった。
教会に行き適性検査を全ての子供が受けることができる。
そして能力のあるものは、後ろ盾を得たり道が開ける。
なんと、私には聖魔法の適正があった。
教団は父と交渉し私を教会に入れた。
支度金としてたくさんのお金を父はもらった。
妾の子で役立たずの俺が、初めて家の役に立ったのだ。
そして外の世界と遮断された生活が続く。
修行は辛く厳しい毎日だった。
特に上下関係が厳しく、上の者のいう事は絶対だった。
四人部屋で毎日を暮ごす。
私を含め、年頃の男の子が4人だ。
女性に興味も出てくる。
見習いシスターはいるが、もちろん関わることは出来ない。
それなら、どうするのか?
私は毎晩、奉仕させられた。
同室の年上の男の子3人にだ。
特に同室の男の子は、商人や庶民出の子供達だった。
そして貴族の子の俺に反感を持ったのだろう。
毎日、私は汚された。
私が17歳の時、母が亡くなった。
実家から知らせの手紙が届いた。
だが、それでも家には戻ることは出来なかった。
なぜなら私は売られた子だからだ。
どこにも帰る場所はない。
その頃には私の聖魔法は開花し、ホーリーアローを使えるようになった。
そして階級も下級職位の侍祭になった。
ミサの時に司祭に付き添う立場になれたのだ。
立場が逆転した。
私は個室を与えられ、毎日、毎晩3人の男達を呼んだ。
彼らの何をされるか分からない、恐怖の顔を見るのが好きだった。
そして私は自分を守るために勢力を造つくった。
人は老いと共にいずれ死ぬ。
次の世代がその空いた役職になる。
それなら次の世代を仕切ろうと思った。
私は毎年、教会に入ってくる男の子を傘下に置いた。
優しく声を掛け、時にはお菓子を与え、父の様に母の様に接した。
その甲斐があってか30歳になる頃には、一大勢力を築いていた。
私が可愛がっている者は、盲目的に私を慕うようになった。
そして私のいう事は何でも聞くようになった。
そう、なんでもだ。
私を目の敵にする上位職が突然、消えたり朝起きたら亡くなっていたりした。
だがそれを追求する者は、もはや教会にはいなかった。
上の役職が空けば下の者が上がって行く。
そして副助祭、助祭と上がって行き40歳の時、異例の若い司祭になった。
私が目を掛けていた男達も、同時に階級を上がって行く。
もう誰も私に逆らう者はいなくなった。
そんな時だ。
聖女召喚の話が王都から届いたのは。
私は神官を何人か連れ城に上がった。
城に上がった私を待っていたのは、か弱い疲れた顔をした少女だった。
そしてその聖女召喚の話を進めているのが、このビッチェ王女だと。
世継ぎ争いの中、一番凡人の父を持つ王女。
もし他の王子が次の王になったら、生き残れる可能性がない親子。
聖女召喚をして国内外に力を占めそうと言うのか。
私は古文書から聖女召喚の逸話を捜した。
そして魔法陣を城の一室に描き、神官達を力を合わせた。
毎日、3年間魔石に魔力を貯め続けて行った。
その間、聖女召喚と引き換えに、この女を汚してやろうと思っていた。
私は清楚な少女を汚したい。
教会に入り私が汚されたように。
奇麗な汚れていない、そんなことは人前では絶対にやらないことをやらせたい。
しかしオバダリア侯爵が、後ろ盾に付いてしまった。
仕方がない、手出しが出来ないなら見ているしかない。
そう、見ているだけなら。
私はそれから聖女召喚を条件に、ビッチェ王女にやらせた。
そう、この清楚な少女が人前で絶対に見せない様な恥部だ。
それがなんだ!
聖女召喚が出来たと思ったら、女は魔族だった!
私を馬鹿にした男が聖魔法を使うとは。
しかも殺すこともできず、逃げてしまうとは。
王女に本当のことを知られては不味い。
男は聖魔法を使っていたが、あの程度のヒールなら王女でも使える。
他の魔法も使っていたが、聖女ほどの能力があるのかはわからない。
聖女でなければ、瘴気は祓えないはずだ。
それなら召喚は失敗したことになる。
それはまずい。
今までたくさんの謝礼と素晴らしいご褒美を何度ももらった。
だが死んだのなら別だ。
また召喚するなら新たに一から3年間、魔石に魔力を貯めなければいけない。
そしてこの間、たくさんの謝礼と素晴らしいご褒美をまたもらおう。
それからオバダリア侯爵にも伝えておこう。
あなたが無能と鑑定した男は戦闘力が高く、聖女様を守りながら死んでいったと。
ここだけの話として、さりげなく話そう。
あなたのミスは黙っていますよと。
貴方が鑑定ミスをしなければ、聖女様は死ぬことはなかったかもしれないと。
まあ魔族を聖女だと鑑定した時点で、オバダリア侯爵の能力は信用できないが。
侍女のレーナは、どうするか?
男を消すのに邪魔なのはイルゼだけだ。
丁度、侍女のレーナは組織から抜けたがっていた。
だからこちらに引き込んだ。
組織にもスジを通して、お金を積めば話は通るだろう。
女を買ったと思えばいいだろう。
だがレーナは13歳の割りには大人顔だ。
楽しめる時間は短いかもしれんな。
私達は近くの村まで徒歩でたどり着いた。
その際にオバダリア侯爵に早馬で、手紙を出すのも忘れなかった。
そして馬と荷台を買取り、それに乗り王都まで戻った。
討伐失敗と聖女死亡の報告を手に。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どんな人にも生い立ちはある、いきなり嫌な人にはなりません。
この人にも人生あり。ロターリ司祭の生い立ちでした。
苦手な方は最後の行だけ読んでください。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
私の名はシャルエル教司祭、ロターリ。
司教ほどの権利はないが、この王都で思うようにやって来た。
王都の司教は高齢で寝たきりになっている。
そのため行事などには参加できず、私が全て代わりに行っている。
司祭になにかあれば、次は教団を仕切っている私になる。
まあそれも、時間の問題だが。
私は貴族の三男に生まれた。
実際、三男なんて長男の予備にもならない。
さらに私は妾の子だった。
母が酒場で踊り子をしている時に、父に気にいられ身ごもったのだ。
そのまま金を渡され捨てられても仕方なかった。
だが母を気に入っていた父は、妾にしてくれたと言う。
そして母も女に免疫のない貴族の、ボンボン息子を手玉に取るのは簡単だった。
だがいつまでも若さは続かない。
父に飽きられ離れで母と2人暮らし。
メイドも付けてもらえずただ毎日、食べ物を与えてもらえると言うだけの生活。
離れで母と小さくなり、家の中で過ごすだけだった。
私は紛いなりにも貴族の三男だ。
長男と次男の予備として、読み書きや歴史など一通り教育は受けさせてもらった。
そんな生活が一変したのが12歳の春だった。
教会に行き適性検査を全ての子供が受けることができる。
そして能力のあるものは、後ろ盾を得たり道が開ける。
なんと、私には聖魔法の適正があった。
教団は父と交渉し私を教会に入れた。
支度金としてたくさんのお金を父はもらった。
妾の子で役立たずの俺が、初めて家の役に立ったのだ。
そして外の世界と遮断された生活が続く。
修行は辛く厳しい毎日だった。
特に上下関係が厳しく、上の者のいう事は絶対だった。
四人部屋で毎日を暮ごす。
私を含め、年頃の男の子が4人だ。
女性に興味も出てくる。
見習いシスターはいるが、もちろん関わることは出来ない。
それなら、どうするのか?
私は毎晩、奉仕させられた。
同室の年上の男の子3人にだ。
特に同室の男の子は、商人や庶民出の子供達だった。
そして貴族の子の俺に反感を持ったのだろう。
毎日、私は汚された。
私が17歳の時、母が亡くなった。
実家から知らせの手紙が届いた。
だが、それでも家には戻ることは出来なかった。
なぜなら私は売られた子だからだ。
どこにも帰る場所はない。
その頃には私の聖魔法は開花し、ホーリーアローを使えるようになった。
そして階級も下級職位の侍祭になった。
ミサの時に司祭に付き添う立場になれたのだ。
立場が逆転した。
私は個室を与えられ、毎日、毎晩3人の男達を呼んだ。
彼らの何をされるか分からない、恐怖の顔を見るのが好きだった。
そして私は自分を守るために勢力を造つくった。
人は老いと共にいずれ死ぬ。
次の世代がその空いた役職になる。
それなら次の世代を仕切ろうと思った。
私は毎年、教会に入ってくる男の子を傘下に置いた。
優しく声を掛け、時にはお菓子を与え、父の様に母の様に接した。
その甲斐があってか30歳になる頃には、一大勢力を築いていた。
私が可愛がっている者は、盲目的に私を慕うようになった。
そして私のいう事は何でも聞くようになった。
そう、なんでもだ。
私を目の敵にする上位職が突然、消えたり朝起きたら亡くなっていたりした。
だがそれを追求する者は、もはや教会にはいなかった。
上の役職が空けば下の者が上がって行く。
そして副助祭、助祭と上がって行き40歳の時、異例の若い司祭になった。
私が目を掛けていた男達も、同時に階級を上がって行く。
もう誰も私に逆らう者はいなくなった。
そんな時だ。
聖女召喚の話が王都から届いたのは。
私は神官を何人か連れ城に上がった。
城に上がった私を待っていたのは、か弱い疲れた顔をした少女だった。
そしてその聖女召喚の話を進めているのが、このビッチェ王女だと。
世継ぎ争いの中、一番凡人の父を持つ王女。
もし他の王子が次の王になったら、生き残れる可能性がない親子。
聖女召喚をして国内外に力を占めそうと言うのか。
私は古文書から聖女召喚の逸話を捜した。
そして魔法陣を城の一室に描き、神官達を力を合わせた。
毎日、3年間魔石に魔力を貯め続けて行った。
その間、聖女召喚と引き換えに、この女を汚してやろうと思っていた。
私は清楚な少女を汚したい。
教会に入り私が汚されたように。
奇麗な汚れていない、そんなことは人前では絶対にやらないことをやらせたい。
しかしオバダリア侯爵が、後ろ盾に付いてしまった。
仕方がない、手出しが出来ないなら見ているしかない。
そう、見ているだけなら。
私はそれから聖女召喚を条件に、ビッチェ王女にやらせた。
そう、この清楚な少女が人前で絶対に見せない様な恥部だ。
それがなんだ!
聖女召喚が出来たと思ったら、女は魔族だった!
私を馬鹿にした男が聖魔法を使うとは。
しかも殺すこともできず、逃げてしまうとは。
王女に本当のことを知られては不味い。
男は聖魔法を使っていたが、あの程度のヒールなら王女でも使える。
他の魔法も使っていたが、聖女ほどの能力があるのかはわからない。
聖女でなければ、瘴気は祓えないはずだ。
それなら召喚は失敗したことになる。
それはまずい。
今までたくさんの謝礼と素晴らしいご褒美を何度ももらった。
だが死んだのなら別だ。
また召喚するなら新たに一から3年間、魔石に魔力を貯めなければいけない。
そしてこの間、たくさんの謝礼と素晴らしいご褒美をまたもらおう。
それからオバダリア侯爵にも伝えておこう。
あなたが無能と鑑定した男は戦闘力が高く、聖女様を守りながら死んでいったと。
ここだけの話として、さりげなく話そう。
あなたのミスは黙っていますよと。
貴方が鑑定ミスをしなければ、聖女様は死ぬことはなかったかもしれないと。
まあ魔族を聖女だと鑑定した時点で、オバダリア侯爵の能力は信用できないが。
侍女のレーナは、どうするか?
男を消すのに邪魔なのはイルゼだけだ。
丁度、侍女のレーナは組織から抜けたがっていた。
だからこちらに引き込んだ。
組織にもスジを通して、お金を積めば話は通るだろう。
女を買ったと思えばいいだろう。
だがレーナは13歳の割りには大人顔だ。
楽しめる時間は短いかもしれんな。
私達は近くの村まで徒歩でたどり着いた。
その際にオバダリア侯爵に早馬で、手紙を出すのも忘れなかった。
そして馬と荷台を買取り、それに乗り王都まで戻った。
討伐失敗と聖女死亡の報告を手に。
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