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第3部 聖女降臨
第52話 楊震四知
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私達はアウルの森の瘴気を浄化し帰路についた。
先に知らせるため、騎馬の騎士団員を数人王都に戻らせた。
私達が王都に差し掛かると、たくさんの人々が出迎えに来てくれていた。
先に知らせに戻った騎士団員が、結果を王に知らせたのだ。
王都の門をくぐりたくさんの歓声の中を進む。
先頭と後方を騎士団に守られ群衆の中を、神官6人と私達を乗せた馬車3台は進んで行く。
「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」
「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」
「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」
「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」
「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」
騎士団員は誇らしげに胸を張り、城に向かう道を進んでいる。
3台の馬車に載る私やリンリン、ランラン、神官達は馬車の窓を開けて手を振りながら群衆に応えている。
いままでどれほど、この日を待ちわびていたのだろう。
群衆は歓喜に包まれている。
今まで食べるものもなく、このままでは死を待つだけだったのに。
森の瘴気を浄化できるものが現れたのだ。
ここにきて希望が見えてきた。
喜ばない訳はない。
城に入り私達はそのまま、謁見の間に向かう。
私がそれを望んだのだ。
王都に着いたら、王と謁見がしたいと。
私達は控えて待つ。
王が来るのを。
「国王クリストフ様、おな~り~!!」
王が現れ王座に座る。
「面を上げい、ビッチェ王女。この度はよくやったの」
私の祖父国王クリストフは、50歳くらいで筋肉隆々でとても元気そうだ。
これではしばらく王座を明け渡しそうもない。
その隣にはガストン宰相もいる。
今回は最少人数で謁見したいと言ってあり、両脇に居る家臣も少ない。
「はい、これも騎士団の皆様と神官様の働きによるものです」
「うむ、しかし他に控えている者は何の用なのだ?」
謁見の間には私の他にリンリン、ランラン。
騎士団長アーガス・リベラと補佐のコニー。
神官6人が私の後ろに控えていた。
「前回の聖女召喚のついて、大きな問題があったことがわかりました」
「大きな問題だと?言ってみろ」
「はい、ここにいる騎士団長アーガス様と補佐のコニー様の証言を頂きました。3年前の討伐の時は、200匹以上のゴブリンに囲まれ、しかもミノタウロスが現れたそうです」
「な、なんだと!200匹以上のゴブリンに、ミノタウロスだと?!」
「はいそうです、陛下」
「前回は騎士団30名だったはずだ。それでよく倒せたものだ」
「倒したのは聖女と一緒に召喚されたタケシと言う男でした」
「一緒に召喚された男だと?!」
「はい、召喚されただけあって、勇者並みの力があったようで。聖魔法も使っていたそうです」
「倒したと言ったな、それではどうして死んだのだ?」
「聖女だと思われていた女性は魔族だったそうです」
「ま、魔族だと?!」
「はい、タケシという男がゴブリンとミノタウロスを倒した後、ロターリ司祭様は騎士団員の家族を人質にして彼らを殺すように脅していました。しかし男とイルゼと言うメイドと魔族の女性はうまく逃げたのです」
「な、なんと言うことだ…」
「アウルの森はすでに初心者用向けの森ではなく、上位の魔物が出る場所です。今回の討伐でも事前に知っていたのに教会から派遣されてきた神官6人は、聖魔法がやっと使えるようになった見習いでした」
「なんだと?!ロターリ司祭め、私を謀りおって」
「今回の騎士団長であるアーガス様を勧めたのも、ロターリ司祭様ではなかったでしょうか?」
「あぁ、そうだ。補佐のコニーと一緒にとな。一度、生き残っているから、運があるからと言ってな。そして騎士団も50人もいれば十分と言ってきたのもロターリ司祭であった」
「この機会に前回の生き残りを含めて、口封じをしようと思ったようです」
「そんな、ことをしてどうするんだ?!」
「自分の失態をもみ消す為です。そしてオバダリア侯爵も、関わっておりますは鑑定で魔族を聖女と鑑定し、勇者並の男を凡人と間違って判定した」
「オバダリア侯爵もか、それは不味いな…」
オバダリア侯爵の父、オバダリア公爵はこの国の八大ある公爵家筆頭だった。
そして次期当主のオバダリア侯爵も、それにたがわない力を持っていた。
「ロターリ司祭様は召喚失敗を隠し、オバダリア侯爵は鑑定で魔族を聖女と、勇者並の男を凡人と間違って判定しました。2人で手を組み召喚失敗をもみ消し、国からまた2回目の召喚の為の金をせしめたのです」
「本当なのか?!」
「はい、その為の証人が騎士団長アーガス様と補佐のコニー様です」
「間違いないか?!2人とも」
「「はい、間違いございません陛下!!」」
「陛下、2人は家族を人質にとられ仕方なく従っていただけです。どうがお許しを」
「わかっておるビッチェ王女。それが本当のことなら、罪を責める気はない」
「「 ははっ、ありがたき幸せ!! 」」
騎士団長アーガスと補佐のコニーは、大きく頭を下げた。
「だがなぜ、王女であるお前まで殺そうとするのだ?」
「それはおわかりでしょう、陛下。私とオバダリア侯爵、そしてロターリ司祭は深く関わり合いすぎましたから」
「そ、そうか」
国は密偵をどこにでも放っている。
時に力がある貴族ならなおさらだ。
メイドや執事や庭師に至るまで、どこかに必ず国の密偵は潜んでいるのだ。
そしてビッチェ王女が自分の父を次の王にするため、後ろ盾としてオバダリア侯爵を、聖女召喚を行うため、ロターリ司祭との関係は知っていた。
だからクリストフ国王はそれ以上は言えなかった。
しかしそれでは示しがつかない。
オバダリア家は昔から権力を持つ公爵家だ。
ここら辺で少し、叩いておくか。
そしてシャルエル教のロターリ司祭はやり過ぎた。
権力に執着しすぎて目障りだった。
丁度、そんな時にこの話だ。
これを機会に世代交代をしてもらおう。
そしてこちらの扱いやすい人物を後押ししよう。
先に知らせるため、騎馬の騎士団員を数人王都に戻らせた。
私達が王都に差し掛かると、たくさんの人々が出迎えに来てくれていた。
先に知らせに戻った騎士団員が、結果を王に知らせたのだ。
王都の門をくぐりたくさんの歓声の中を進む。
先頭と後方を騎士団に守られ群衆の中を、神官6人と私達を乗せた馬車3台は進んで行く。
「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」
「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」
「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」
「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」「聖女様~!!」
「聖女様~!!」「聖女様~万歳!!」「聖女様~!!」
騎士団員は誇らしげに胸を張り、城に向かう道を進んでいる。
3台の馬車に載る私やリンリン、ランラン、神官達は馬車の窓を開けて手を振りながら群衆に応えている。
いままでどれほど、この日を待ちわびていたのだろう。
群衆は歓喜に包まれている。
今まで食べるものもなく、このままでは死を待つだけだったのに。
森の瘴気を浄化できるものが現れたのだ。
ここにきて希望が見えてきた。
喜ばない訳はない。
城に入り私達はそのまま、謁見の間に向かう。
私がそれを望んだのだ。
王都に着いたら、王と謁見がしたいと。
私達は控えて待つ。
王が来るのを。
「国王クリストフ様、おな~り~!!」
王が現れ王座に座る。
「面を上げい、ビッチェ王女。この度はよくやったの」
私の祖父国王クリストフは、50歳くらいで筋肉隆々でとても元気そうだ。
これではしばらく王座を明け渡しそうもない。
その隣にはガストン宰相もいる。
今回は最少人数で謁見したいと言ってあり、両脇に居る家臣も少ない。
「はい、これも騎士団の皆様と神官様の働きによるものです」
「うむ、しかし他に控えている者は何の用なのだ?」
謁見の間には私の他にリンリン、ランラン。
騎士団長アーガス・リベラと補佐のコニー。
神官6人が私の後ろに控えていた。
「前回の聖女召喚のついて、大きな問題があったことがわかりました」
「大きな問題だと?言ってみろ」
「はい、ここにいる騎士団長アーガス様と補佐のコニー様の証言を頂きました。3年前の討伐の時は、200匹以上のゴブリンに囲まれ、しかもミノタウロスが現れたそうです」
「な、なんだと!200匹以上のゴブリンに、ミノタウロスだと?!」
「はいそうです、陛下」
「前回は騎士団30名だったはずだ。それでよく倒せたものだ」
「倒したのは聖女と一緒に召喚されたタケシと言う男でした」
「一緒に召喚された男だと?!」
「はい、召喚されただけあって、勇者並みの力があったようで。聖魔法も使っていたそうです」
「倒したと言ったな、それではどうして死んだのだ?」
「聖女だと思われていた女性は魔族だったそうです」
「ま、魔族だと?!」
「はい、タケシという男がゴブリンとミノタウロスを倒した後、ロターリ司祭様は騎士団員の家族を人質にして彼らを殺すように脅していました。しかし男とイルゼと言うメイドと魔族の女性はうまく逃げたのです」
「な、なんと言うことだ…」
「アウルの森はすでに初心者用向けの森ではなく、上位の魔物が出る場所です。今回の討伐でも事前に知っていたのに教会から派遣されてきた神官6人は、聖魔法がやっと使えるようになった見習いでした」
「なんだと?!ロターリ司祭め、私を謀りおって」
「今回の騎士団長であるアーガス様を勧めたのも、ロターリ司祭様ではなかったでしょうか?」
「あぁ、そうだ。補佐のコニーと一緒にとな。一度、生き残っているから、運があるからと言ってな。そして騎士団も50人もいれば十分と言ってきたのもロターリ司祭であった」
「この機会に前回の生き残りを含めて、口封じをしようと思ったようです」
「そんな、ことをしてどうするんだ?!」
「自分の失態をもみ消す為です。そしてオバダリア侯爵も、関わっておりますは鑑定で魔族を聖女と鑑定し、勇者並の男を凡人と間違って判定した」
「オバダリア侯爵もか、それは不味いな…」
オバダリア侯爵の父、オバダリア公爵はこの国の八大ある公爵家筆頭だった。
そして次期当主のオバダリア侯爵も、それにたがわない力を持っていた。
「ロターリ司祭様は召喚失敗を隠し、オバダリア侯爵は鑑定で魔族を聖女と、勇者並の男を凡人と間違って判定しました。2人で手を組み召喚失敗をもみ消し、国からまた2回目の召喚の為の金をせしめたのです」
「本当なのか?!」
「はい、その為の証人が騎士団長アーガス様と補佐のコニー様です」
「間違いないか?!2人とも」
「「はい、間違いございません陛下!!」」
「陛下、2人は家族を人質にとられ仕方なく従っていただけです。どうがお許しを」
「わかっておるビッチェ王女。それが本当のことなら、罪を責める気はない」
「「 ははっ、ありがたき幸せ!! 」」
騎士団長アーガスと補佐のコニーは、大きく頭を下げた。
「だがなぜ、王女であるお前まで殺そうとするのだ?」
「それはおわかりでしょう、陛下。私とオバダリア侯爵、そしてロターリ司祭は深く関わり合いすぎましたから」
「そ、そうか」
国は密偵をどこにでも放っている。
時に力がある貴族ならなおさらだ。
メイドや執事や庭師に至るまで、どこかに必ず国の密偵は潜んでいるのだ。
そしてビッチェ王女が自分の父を次の王にするため、後ろ盾としてオバダリア侯爵を、聖女召喚を行うため、ロターリ司祭との関係は知っていた。
だからクリストフ国王はそれ以上は言えなかった。
しかしそれでは示しがつかない。
オバダリア家は昔から権力を持つ公爵家だ。
ここら辺で少し、叩いておくか。
そしてシャルエル教のロターリ司祭はやり過ぎた。
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