3 / 35
第1章 始まりの物語
第3話 遭遇
しおりを挟む
まずは状況確認だね。
どう考えても俺は小動物並みの大きさの様だ。
まずは木登りから。
よし、いくぞ!!
木の上まで登り飛び上がる。
それ!!
俺は手足の間の皮膜を広げ飛び出す。
正確には飛んでいるわけではない『滑空飛行』になる。
鳥のようにはばたいて自分の力で飛ぶのではなく、高い所から落ちる力を利用する『紙飛行機』のような飛び方だ。
そして身体の脇の『皮膜』を広げ、風を受けて遠くまで飛んで行く。
『キィ~~~ン!!』
川を見つけ水面に自分を映してみる。
すると、どうだろう。
そこには30cmくらいの手のひらに乗りそうなリスが居た。
赤で統一された中折れ帽とマント。
帽子の横には白い羽を付け、黒いブーツを履いている。
腰にはレイピアを下げている。
その出で立ちはまるで、ヨーロッパの民話『長靴をはいた猫』の様だった。
それから俺は色々、試してみた。
まず素早く木に登ることだ。
いつ、なにがあるかわからない。
これができないと『滑空飛行』が出来ないからだ。
飛んで登って、を繰り返すうちにコツをつかみ、飛行距離も伸びるようになった。
そして【スキル】スキル習得率UPの恩恵か風魔法を覚えた。
これで風を下から拭き上げ更に飛行距離が延び助かる。
はあ、はあ、はあ、しかし飽きた。
転生をしたのはいいけど、これから何をすればいいのだろう?
以前はサラリーマンのように毎日、仕事に行くと言う縛りがあった。
しかしいざ無くなるとなったら辛い。
時間が潰せないからだ。
食事も木の葉や樹皮、花やつぼみなので食べるには困らない。
森でこのまま暮らすか?
『レオの怠惰な生活』?
詰んだな俺。
するとどこからか助けを求める声がした。
あれは?
キィ~ンと飛ぶコースを変更し進む。
すると簡素な防具を付けた女性が倒れている。
何をしているのか?
よく見ると大きな熊のような魔物が居る。
熊った。
でへ?
【スキル】鑑定!!
種族:ブラッディベア
レベル:32
HP 1,100
MP 300
攻撃力 2,150
防御力 2,500
弱わ!!レベル32だって!!
それとも俺がチートなのか?
取りあえずこちらが圧倒的に有利だから助けるか。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
誰か助けて…。
まだ生きていたい…。
私は心の中で無意識に助けを求めた。
「誰か助けて~!!」
誰もいないことはわかっているのに…。
覚悟を決め目を強くつぶる。
〈〈〈〈〈 バゴ~ン!! 〉〉〉〉〉
突然、大きな音が辺りに響き、木々を倒してブラッディベアが吹き飛んでいく。
え?これはどうしたの??
するとどこからか幼児のような、幼い声が聞こえた。
『呼ばれて飛びでて…ジャ…、ジャ…、ジャガ、ジャガリコ…』
どう考えても俺は小動物並みの大きさの様だ。
まずは木登りから。
よし、いくぞ!!
木の上まで登り飛び上がる。
それ!!
俺は手足の間の皮膜を広げ飛び出す。
正確には飛んでいるわけではない『滑空飛行』になる。
鳥のようにはばたいて自分の力で飛ぶのではなく、高い所から落ちる力を利用する『紙飛行機』のような飛び方だ。
そして身体の脇の『皮膜』を広げ、風を受けて遠くまで飛んで行く。
『キィ~~~ン!!』
川を見つけ水面に自分を映してみる。
すると、どうだろう。
そこには30cmくらいの手のひらに乗りそうなリスが居た。
赤で統一された中折れ帽とマント。
帽子の横には白い羽を付け、黒いブーツを履いている。
腰にはレイピアを下げている。
その出で立ちはまるで、ヨーロッパの民話『長靴をはいた猫』の様だった。
それから俺は色々、試してみた。
まず素早く木に登ることだ。
いつ、なにがあるかわからない。
これができないと『滑空飛行』が出来ないからだ。
飛んで登って、を繰り返すうちにコツをつかみ、飛行距離も伸びるようになった。
そして【スキル】スキル習得率UPの恩恵か風魔法を覚えた。
これで風を下から拭き上げ更に飛行距離が延び助かる。
はあ、はあ、はあ、しかし飽きた。
転生をしたのはいいけど、これから何をすればいいのだろう?
以前はサラリーマンのように毎日、仕事に行くと言う縛りがあった。
しかしいざ無くなるとなったら辛い。
時間が潰せないからだ。
食事も木の葉や樹皮、花やつぼみなので食べるには困らない。
森でこのまま暮らすか?
『レオの怠惰な生活』?
詰んだな俺。
するとどこからか助けを求める声がした。
あれは?
キィ~ンと飛ぶコースを変更し進む。
すると簡素な防具を付けた女性が倒れている。
何をしているのか?
よく見ると大きな熊のような魔物が居る。
熊った。
でへ?
【スキル】鑑定!!
種族:ブラッディベア
レベル:32
HP 1,100
MP 300
攻撃力 2,150
防御力 2,500
弱わ!!レベル32だって!!
それとも俺がチートなのか?
取りあえずこちらが圧倒的に有利だから助けるか。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
誰か助けて…。
まだ生きていたい…。
私は心の中で無意識に助けを求めた。
「誰か助けて~!!」
誰もいないことはわかっているのに…。
覚悟を決め目を強くつぶる。
〈〈〈〈〈 バゴ~ン!! 〉〉〉〉〉
突然、大きな音が辺りに響き、木々を倒してブラッディベアが吹き飛んでいく。
え?これはどうしたの??
するとどこからか幼児のような、幼い声が聞こえた。
『呼ばれて飛びでて…ジャ…、ジャ…、ジャガ、ジャガリコ…』
1
あなたにおすすめの小説
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる