完結【清】ご都合主義で生きてます。-空間を切り取り、思ったものを創り出す。これで異世界は楽勝です-

ジェルミ

文字の大きさ
6 / 52
第1章 旅立ち

第6話 方向性

しおりを挟む
 私とパウロさん達三人は徒歩で街に向っている。
 道すがら話を聞くと、ここはカプール大陸というところで私達はタラスの街へ向かっていると言う。

 そこでお金の単位について聞いてみた。
 私が田舎から出て来たもので、と言うと納得して説明をしてくれた。
 庶民の間にはそんなことも理解していない人が多いらしい。
 村同士なら売買よりも物々交換が多いからだ。
 通貨はベーロで、単位は100(100円)
 1,000(1,000円)
 10,000(10,000円)
 100,000(100,000円)
 日本の時と単位は同じだから分かりやすいわ。

 平均所得は一日5,000~6,000ベーロ。
 1年は360日で休まず働く人が多く、一か月30日で150,000~180,000ベーロ。
 15~18万円と言うことね。
 面倒だから【円】にならないかな?
 そんなことを考えていると途中からベーロが、【円】に聞こえるようになった。
 ステータスを確認すると【異世界言語】が点滅していた。
 便利なスキルだわ。

 パウロさんはタラスの街で中堅どころの店をやっているそうだ。
 今回は隣の街へ注文のあった生地を仕入れに行った帰りだという。
 野党や魔物に襲われることもあるので、護衛として冒険者ギルドから六人雇ったが、魔物と出会い4人は逃げたそうだ。

 通常、依頼された仕事を放棄すればギルドでは重罪になる。
 しかし逃げてもパウロさん達が助からないと思ったのだろう。
 奮闘はしたがパウロさん達は魔物にやられ、自分達は命からがら逃げて来た、と言えば済むことになる。
 残って戦っても普通なら全滅していただろう。
 そう私が来なければ…。

「逃げた4人はこれから辛い思いが待っているでしょう」
「どういうことですか、パウロさん」
「手に職が無いから冒険者をしている彼らにとって、所属しているギルドがないというのは働く場所がないということになります。それに依頼放棄となれば、ギルドから除籍され責任を追及されるでしょう」
「そうですか」
「情報はギルドで共有していて、どの国に行っても登録はもうできないでしょう」
「助かったけど、生活が出来ないということですね」
「そうなりますね」

「まあ、普通はダイアウルフ相手に生き残れるとは思いませんからね。レナさんのおかげですよ」
「いや~、まあ~、照れますね」
「レナさんは、これからどうされるのでしょうか?」
「そうですね、私も手に職は持っていませんから」
「とんでもない!!あのポーションだけでも、薬師ギルドに登録すれば高値で売れるでしょう」
「そうでしょうか」
「ポーションで5千円、ハイポーションは1万円です。あのポーションならそれ以上ですから、10万以上にはなるでしょう」
「そんなにですか?」

「ギルドに登録することは身分証となります。また城門からでると入る時にギルドカードが無いと都度、入場料が掛かります」
「お金が掛からず、お得と言うことですね」
「そうです。しかし他の街を回ってみたいなら薬師ギルドではなく、冒険者ギルドに登録することをお勧めします」
「どうしてでしょうか?」
「薬師は一つの街に定住することが多く、街を移動するのは冒険者が多いからです。他の街に行ったらポーションの効果を説明をするのに一からとなり面倒ですから」
「いいかもしれませんね」
「レナさんならやっていけますよ」
「そうでしょうか、えへへへ」

 私の場合は剣を持って直接、戦う訳ではないからそれも良いかもしれないな。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 いつも応援頂いてありがとうございます。
 物語はまったり、のんびりと進み更新は不定期となる場合もあります。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません

ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。 文化が違う? 慣れてます。 命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。 NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。 いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。 スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。 今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。 「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」 ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。 そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。

処理中です...