5 / 52
第1章 旅立ち
第5話 街へ
しおりを挟む
「あぁ、これは私の剣ですから」
石の剣を収納するとパウロさん達三人の驚く声がハモった。
「しかし、どうやって?姿が見えませんでしたが…」
パウロさんが質問をしてくる。
「私は剣技は出来ないし剣も重たくて持てません」
「でしょうな、その細い体では」
「その代わり収納魔法があります」
「収納魔法ですか?聞いたことがありませんが」
「私のスキルで物を収納したり、逆に指定したところに排出することが出来るのです。ダイアウルフが口を開けたところに上空から剣を落としただけです」
「ほう、それは凄い。しかしあまりそのことは言わない方がいいでしょう」
「どうしてですか?」
「スキルはその人固有のものです。まして収納魔法となれば、喉から手が出るほど欲しい人材だからです」
「なぜですか?」
「例えば運送です。今回の私の様に買い付けに行きその荷物を収納すれば護衛も少なく雇えこんなに便利なことはありません。容量があれば軍事にも使えます」
「そういうものですか」
「古代遺跡で発掘されるマジック・バッグという物もありますが、せいぜい貴重品を入れる程度しか入りません。それでも高価な物なのです」
「わかりました。狙われると言うことですね」
「その通りです。馬車一台分入るだけで一生遊んで暮らせるでしょう」
転移の際にエリアス様が『鑑定と異世界言語、ストレージも付けておきます。これだけでもうまくやれば生活できるはずです』と言っていたっけ。
「それにレナさんのやり方では倒しても、相手によると信じてくれないかもしれません」
「どうしてですか?」
「レナさん自身が倒すところを見ていないからです」
あぁ、そうか。
影からこっそり覗いてる、だから誰がやったのかは証明できないと言うことね。
「特に魔物討伐は冒険者にとっては生活の糧となりお金になります」
分け前で揉めると言うことね。
まあ、それは私が一人の時に倒せば問題ないわ。
「あぁ、それから街はここから近いのでしょうか?」
「そうですね、このまま歩いて行けば夕方には着くでしょう。しかし馬もやられてしまいましたから、我々三人で馬車引きながらだと明日になるでしょう」
「それなら私も街に行こうと思うので収納しますよ」
「本当ですか?助かります」
「まあ、信用してくれればですけど」
「勿論、信用しています。例え取られたとしても、ここで命を落としていた可能性がありますから構いません」
「では収納しますね」
私はそう言うと馬車を収納した。
「この馬とダイアウルフはどうしますか?」
「馬はそのままにして置けば、魔物や魔獣が片づけてくれるでしょう。しかしダイアウルフは冒険者ギルドで素材を買取ってもらえるので、持って行った方が良いでしょう」
おぉ、冒険者ギルドだって!!
ファンタジーが現実に…。
ダイアウルフを収納し私達は歩き出す。
命を救ってくれたお礼に、ダイアウルフの素材は私にくれるそうだ。
有難い、持ち合わせがないから助かります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いつも応援頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進み更新は不定期となる場合もあります。
石の剣を収納するとパウロさん達三人の驚く声がハモった。
「しかし、どうやって?姿が見えませんでしたが…」
パウロさんが質問をしてくる。
「私は剣技は出来ないし剣も重たくて持てません」
「でしょうな、その細い体では」
「その代わり収納魔法があります」
「収納魔法ですか?聞いたことがありませんが」
「私のスキルで物を収納したり、逆に指定したところに排出することが出来るのです。ダイアウルフが口を開けたところに上空から剣を落としただけです」
「ほう、それは凄い。しかしあまりそのことは言わない方がいいでしょう」
「どうしてですか?」
「スキルはその人固有のものです。まして収納魔法となれば、喉から手が出るほど欲しい人材だからです」
「なぜですか?」
「例えば運送です。今回の私の様に買い付けに行きその荷物を収納すれば護衛も少なく雇えこんなに便利なことはありません。容量があれば軍事にも使えます」
「そういうものですか」
「古代遺跡で発掘されるマジック・バッグという物もありますが、せいぜい貴重品を入れる程度しか入りません。それでも高価な物なのです」
「わかりました。狙われると言うことですね」
「その通りです。馬車一台分入るだけで一生遊んで暮らせるでしょう」
転移の際にエリアス様が『鑑定と異世界言語、ストレージも付けておきます。これだけでもうまくやれば生活できるはずです』と言っていたっけ。
「それにレナさんのやり方では倒しても、相手によると信じてくれないかもしれません」
「どうしてですか?」
「レナさん自身が倒すところを見ていないからです」
あぁ、そうか。
影からこっそり覗いてる、だから誰がやったのかは証明できないと言うことね。
「特に魔物討伐は冒険者にとっては生活の糧となりお金になります」
分け前で揉めると言うことね。
まあ、それは私が一人の時に倒せば問題ないわ。
「あぁ、それから街はここから近いのでしょうか?」
「そうですね、このまま歩いて行けば夕方には着くでしょう。しかし馬もやられてしまいましたから、我々三人で馬車引きながらだと明日になるでしょう」
「それなら私も街に行こうと思うので収納しますよ」
「本当ですか?助かります」
「まあ、信用してくれればですけど」
「勿論、信用しています。例え取られたとしても、ここで命を落としていた可能性がありますから構いません」
「では収納しますね」
私はそう言うと馬車を収納した。
「この馬とダイアウルフはどうしますか?」
「馬はそのままにして置けば、魔物や魔獣が片づけてくれるでしょう。しかしダイアウルフは冒険者ギルドで素材を買取ってもらえるので、持って行った方が良いでしょう」
おぉ、冒険者ギルドだって!!
ファンタジーが現実に…。
ダイアウルフを収納し私達は歩き出す。
命を救ってくれたお礼に、ダイアウルフの素材は私にくれるそうだ。
有難い、持ち合わせがないから助かります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いつも応援頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進み更新は不定期となる場合もあります。
45
あなたにおすすめの小説
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる