8 / 22
8話 口減し
しおりを挟む
ロケハンの第1ポイントのトンネルの取材を終え出口に出た時だった。
鳴海と田中さんは何か石碑のようなものを眺めていた。
お供え物や花があり、人によって管理されているものであった。
この異様な空気間のこともあったがエイトは方針状態の二人の方が気になり声をかけた。
「なにをじっと眺めてるんだ?」
「これって口減らしの鎮魂碑じゃないですか?」
周囲に生暖かい空気が漂い、何かが腐ったような匂いが鼻を刺激する。
うっそうと茂る森からの気配、何かに見張られているような感覚に落ちいる。
「おぃ、鳴海のペットボトル!」
田中さんが少し震えた声でいった。
鳴海の手にしていたペットボトルを見ると中身が麦茶のように茶色く濁っていた。
鳴海もそれを見て言葉を失う。
「どういうことだ、なんかトンネルでてから様子おかしいぞ、さっきから変な匂いするしよ」
俺は人生で初めて自分の理解できない出来事が起きて少し取り乱していた。
「エイトくん、さっきのオヤジがいってたように早く仕事終わらせて帰ろうぜ」
楽観的な田中さんも僅かながら異変のようなものを感じてるようで巻きで仕事を終わらせたいようだ。
俺は車のエンジンをかけ二人を乗せてダムの方に走らせた。
車内は無言、雰囲気を変えるためにエイトは話を切り出した。
「そういえば口減らしってなんなんだ?」
鳴海はワンテンポ置いて話始めた。
「私も詳しいわけではないですが、むかし飢饉で貧しい村は限りある蓄えで命を繋ぐ為に幼い子供を犠牲にしていた村が存在していたようです。
食べる口を減らす。。。それが口減しの由来です。
そうした行為を大名や領主に知られないように墓を作らなかったり、神隠しがあるという偽りの曰くを近隣の山につけたりして子供がいなくなるのは、山神のやったことして事実を隠していたようだ。
村によっはその子供を食し飢えをしのいだとも言われている。
「そんな残酷な風習が日本にあったのか。。」
現在の日本ではありえない行為が昔は行われていた。
3人は何か恐ろしい体験をしたわけではないが、なんとも言えない鎮魂碑の前の空気でテンション駄々下がりでダムへ向かった。
到着したダムの近代的な建物を見て何故か安堵した。ダムの周りは道も整備されていた為、問題点も特になく手早く済ませ本丸である村へと向かった。
「うぁ、クセぇ」
田中さんが鼻を押さえてカバンからマスクを取り出す。
「うっ、本当だ、生臭い」
田中さんと同調し俺もたまらず言葉がでた。
「ゴホッ ゴホッ
なんの異臭ですかね?村はそうとう昔に無人になってるはずなので、ゴミとか生活臭じゃないと思います。」鳴海もたまらずマスクをする。
アスファルトの道が終わると車一台通れるくらいの畦道となった。
ところどころ、木造の建物があり、中には大きく傾いて今にも倒壊しそうであった。
「でどこに撮影予定の建物があるんだ?」
「村の最北に学校があるそうなんです、その学校と安全に使えそうな民家を探します」
道は単純一本道しかなさそうだ、建物とかは古い人1人いないが、木陰や物陰から覗かれているような感覚を覚える。
この空気感とさっきより少しマシになったが異臭のせいで、感覚がおかしくなっているだけだ。
時間は15時を少し回ったところ、日暮までには道の駅付近に戻りたいとこだ。
鳴海と田中さんは何か石碑のようなものを眺めていた。
お供え物や花があり、人によって管理されているものであった。
この異様な空気間のこともあったがエイトは方針状態の二人の方が気になり声をかけた。
「なにをじっと眺めてるんだ?」
「これって口減らしの鎮魂碑じゃないですか?」
周囲に生暖かい空気が漂い、何かが腐ったような匂いが鼻を刺激する。
うっそうと茂る森からの気配、何かに見張られているような感覚に落ちいる。
「おぃ、鳴海のペットボトル!」
田中さんが少し震えた声でいった。
鳴海の手にしていたペットボトルを見ると中身が麦茶のように茶色く濁っていた。
鳴海もそれを見て言葉を失う。
「どういうことだ、なんかトンネルでてから様子おかしいぞ、さっきから変な匂いするしよ」
俺は人生で初めて自分の理解できない出来事が起きて少し取り乱していた。
「エイトくん、さっきのオヤジがいってたように早く仕事終わらせて帰ろうぜ」
楽観的な田中さんも僅かながら異変のようなものを感じてるようで巻きで仕事を終わらせたいようだ。
俺は車のエンジンをかけ二人を乗せてダムの方に走らせた。
車内は無言、雰囲気を変えるためにエイトは話を切り出した。
「そういえば口減らしってなんなんだ?」
鳴海はワンテンポ置いて話始めた。
「私も詳しいわけではないですが、むかし飢饉で貧しい村は限りある蓄えで命を繋ぐ為に幼い子供を犠牲にしていた村が存在していたようです。
食べる口を減らす。。。それが口減しの由来です。
そうした行為を大名や領主に知られないように墓を作らなかったり、神隠しがあるという偽りの曰くを近隣の山につけたりして子供がいなくなるのは、山神のやったことして事実を隠していたようだ。
村によっはその子供を食し飢えをしのいだとも言われている。
「そんな残酷な風習が日本にあったのか。。」
現在の日本ではありえない行為が昔は行われていた。
3人は何か恐ろしい体験をしたわけではないが、なんとも言えない鎮魂碑の前の空気でテンション駄々下がりでダムへ向かった。
到着したダムの近代的な建物を見て何故か安堵した。ダムの周りは道も整備されていた為、問題点も特になく手早く済ませ本丸である村へと向かった。
「うぁ、クセぇ」
田中さんが鼻を押さえてカバンからマスクを取り出す。
「うっ、本当だ、生臭い」
田中さんと同調し俺もたまらず言葉がでた。
「ゴホッ ゴホッ
なんの異臭ですかね?村はそうとう昔に無人になってるはずなので、ゴミとか生活臭じゃないと思います。」鳴海もたまらずマスクをする。
アスファルトの道が終わると車一台通れるくらいの畦道となった。
ところどころ、木造の建物があり、中には大きく傾いて今にも倒壊しそうであった。
「でどこに撮影予定の建物があるんだ?」
「村の最北に学校があるそうなんです、その学校と安全に使えそうな民家を探します」
道は単純一本道しかなさそうだ、建物とかは古い人1人いないが、木陰や物陰から覗かれているような感覚を覚える。
この空気感とさっきより少しマシになったが異臭のせいで、感覚がおかしくなっているだけだ。
時間は15時を少し回ったところ、日暮までには道の駅付近に戻りたいとこだ。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/7:『どろのあしあと』の章を追加。2025/12/14の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/6:『とんねるあんこう』の章を追加。2025/12/13の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/5:『ひとのえ』の章を追加。2025/12/12の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/4:『こうしゅうといれ』の章を追加。2025/12/11の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/3:『かがみのむこう』の章を追加。2025/12/10の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/2:『へびくび』の章を追加。2025/12/9の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/1:『はえ』の章を追加。2025/12/8の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる