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14話 コンビニ
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高速にのり、車は都心へと向かっていた。
高速の街頭も増えてきて、バンは都心にはいった。
いつも見る都心の夜の光景、さっきまでの騒動が嘘のようだ。
パーキングにバンを止め、代車に機材を乗せ鳴海とエレベーターに乗せ乗り込んだ。
「念のため映像の確認だけしてして帰るか?」
「そうですね、なにも取れてなかったら、社長に怒られますよね💦」
事務所の扉を開け、電気をつける。
「ぷはぁー」
ため息とともに俺も鳴海も長い一日を過ごし、デスクに倒れこんだ。
カメラからSDカードを抜きだしパソコンに差し込む。
「あ、鳴海腹減らない?」
「言われてみれば、、、お腹すきました。。。」
映像の確認を鳴海に任せ、俺は近くのコンビニに買い物に行った。
(チンッ)
エレベーターが一階に到着した。
ビルのエントランスをでて左に曲がりコンビニを目指す。
「こんばんは。。。」
隣の風俗店のマスコット女に軽い会釈をし挨拶をしたが、いつもどおり無視。。。
女を横切り死角に入った時、女がニヤリと笑った気がした。
気のせいか。。。俺は二度見することなくコンビニへと歩いていった。
いつものコンビニに見慣れた男性店員、飲み物とおにぎりとツマミをカゴに入れ
レジに向かう。
店員は商品のバーコードを読み込み、合計金額を俺に読み上げる。
「1580円で。。。す。。。」
店員の額からは大量の油汗がにじみ出ている。気分でも悪いのか。
少しお互い間があき俺は
「大丈夫?」と声をかけた。
「なんでもありません、すみません」
汗をぬぐい店員は買い物袋に商品を乱雑にいれお釣りを釣銭皿に置き、そのままバックヤードに行ってしまった。
体調でも悪かったのかと思い、深く気にすることなくコンビニをあとにした。
鼻歌を歌いながら夜の歓楽街をエイトは歩く。
(スタ スタ スタ)
「あの、先ほどはすみませんでした、これ良かったら持って帰ってください」
そう声をかけてきたのは、さっきのコンビニの店員だ。
店員は手提げ袋を俺に手渡す。そして周りを見渡し何かを警戒しているように感じる。
俺が手提げ袋の中身を確認すると、中には塩一袋とワンカップとエロ本が入っていた。
「何これ?どういうこと?」
俺は店員に尋ねた
「いきなりこんなもの手渡して、気味悪いかもしれませんがあなたにとっての三種の神器です。」
俺は周囲を見渡し店員が何を警戒しているかを探ったが特に怪しいものはない。
視線をコンビニ店員に戻すと本人はすでにコンビニへと戻っていった。
三種の神器?どう使えば。。。塩と酒って何かの清めか?でこのエロ本は何なんだ。
エロ本に目を通して、最近のエロ事情を堪能していた時気がついた、こんな物を持ち歩き風俗店の前を歩いていたら。って。
エロ本を手提げ袋に納めた。
あの風俗店の女の姿はなかった。
すかさずいない事を確認してエロ本を再度手に取りエレベーターに乗り込んだ。
(チンッ)
「ごめん、おそくなった」
うす暗い社内に入ると、パソコンデスクのところで伏せて寝息を立てる鳴海がいた。
パソコンを覗くとロケハンした時の映像が流れていた。
俺は魚肉ソーセージを加えながら、鳴海のデスクに椅子を持っていき映像を確認する。
映像はトンネルを超えたところのダムのところまで再生されている。
おにぎりを頬張りながらさらに確認していると廃村の入口まできた、うっそうとした森に入り
全体的に画面が暗くなったところであることに気づいた。
パソコンの光沢な画面に反射して俺と鳴海の背後に人影が。。。
咄嗟に振り返るがそこには誰もいなかった。背筋が凍りつくような寒気。
常に死角に誰か覗いているように感じる、しかし視線を向けると何もいない。
一日の疲れなのか目をこすったり深呼吸したりリフレッシュをして再びパソコンで
動画を確認する、鳴海の寝顔と寝息はそんな不快感を紛らわしてくれる。
「ふふ ふふふ」
わずかに聞こえる笑い声?聞き耳をたてて動画を一時停止する。
「動画の音か?」
鳴海の声ではない。
「やっと。。。 いなく。。。。」
違う動画でも鳴海でもない、この部屋で聞こえる囁き声、この部屋。。。
エイトの周囲で起こる奇怪な出来事、これはいったい何なのか。。。
高速の街頭も増えてきて、バンは都心にはいった。
いつも見る都心の夜の光景、さっきまでの騒動が嘘のようだ。
パーキングにバンを止め、代車に機材を乗せ鳴海とエレベーターに乗せ乗り込んだ。
「念のため映像の確認だけしてして帰るか?」
「そうですね、なにも取れてなかったら、社長に怒られますよね💦」
事務所の扉を開け、電気をつける。
「ぷはぁー」
ため息とともに俺も鳴海も長い一日を過ごし、デスクに倒れこんだ。
カメラからSDカードを抜きだしパソコンに差し込む。
「あ、鳴海腹減らない?」
「言われてみれば、、、お腹すきました。。。」
映像の確認を鳴海に任せ、俺は近くのコンビニに買い物に行った。
(チンッ)
エレベーターが一階に到着した。
ビルのエントランスをでて左に曲がりコンビニを目指す。
「こんばんは。。。」
隣の風俗店のマスコット女に軽い会釈をし挨拶をしたが、いつもどおり無視。。。
女を横切り死角に入った時、女がニヤリと笑った気がした。
気のせいか。。。俺は二度見することなくコンビニへと歩いていった。
いつものコンビニに見慣れた男性店員、飲み物とおにぎりとツマミをカゴに入れ
レジに向かう。
店員は商品のバーコードを読み込み、合計金額を俺に読み上げる。
「1580円で。。。す。。。」
店員の額からは大量の油汗がにじみ出ている。気分でも悪いのか。
少しお互い間があき俺は
「大丈夫?」と声をかけた。
「なんでもありません、すみません」
汗をぬぐい店員は買い物袋に商品を乱雑にいれお釣りを釣銭皿に置き、そのままバックヤードに行ってしまった。
体調でも悪かったのかと思い、深く気にすることなくコンビニをあとにした。
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(スタ スタ スタ)
「あの、先ほどはすみませんでした、これ良かったら持って帰ってください」
そう声をかけてきたのは、さっきのコンビニの店員だ。
店員は手提げ袋を俺に手渡す。そして周りを見渡し何かを警戒しているように感じる。
俺が手提げ袋の中身を確認すると、中には塩一袋とワンカップとエロ本が入っていた。
「何これ?どういうこと?」
俺は店員に尋ねた
「いきなりこんなもの手渡して、気味悪いかもしれませんがあなたにとっての三種の神器です。」
俺は周囲を見渡し店員が何を警戒しているかを探ったが特に怪しいものはない。
視線をコンビニ店員に戻すと本人はすでにコンビニへと戻っていった。
三種の神器?どう使えば。。。塩と酒って何かの清めか?でこのエロ本は何なんだ。
エロ本に目を通して、最近のエロ事情を堪能していた時気がついた、こんな物を持ち歩き風俗店の前を歩いていたら。って。
エロ本を手提げ袋に納めた。
あの風俗店の女の姿はなかった。
すかさずいない事を確認してエロ本を再度手に取りエレベーターに乗り込んだ。
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「ごめん、おそくなった」
うす暗い社内に入ると、パソコンデスクのところで伏せて寝息を立てる鳴海がいた。
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俺は魚肉ソーセージを加えながら、鳴海のデスクに椅子を持っていき映像を確認する。
映像はトンネルを超えたところのダムのところまで再生されている。
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全体的に画面が暗くなったところであることに気づいた。
パソコンの光沢な画面に反射して俺と鳴海の背後に人影が。。。
咄嗟に振り返るがそこには誰もいなかった。背筋が凍りつくような寒気。
常に死角に誰か覗いているように感じる、しかし視線を向けると何もいない。
一日の疲れなのか目をこすったり深呼吸したりリフレッシュをして再びパソコンで
動画を確認する、鳴海の寝顔と寝息はそんな不快感を紛らわしてくれる。
「ふふ ふふふ」
わずかに聞こえる笑い声?聞き耳をたてて動画を一時停止する。
「動画の音か?」
鳴海の声ではない。
「やっと。。。 いなく。。。。」
違う動画でも鳴海でもない、この部屋で聞こえる囁き声、この部屋。。。
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