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その16 どうやらYDKアルフは重症の模様(スレイレーントップ1、2より)
しおりを挟む※アルフレッドキャラ崩壊注意報発令中につき、
イメージ崩壊を厭う方はご注意・回避願います!
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(お馴染み、執務室にて)
「最悪ですね」
「……」
「ああ、最悪だな」
「……」
「変態ですね」
「……ぐ」
「ああ、寧ろ犯罪だろ」
「そこまで言うか!??
お前らの心に慈悲や労りという言葉はないのか!!」
「「この場合、ない(ですね)な」」
「ぐぬぬ……っ」
人であるという、正体を明かしにルーシェも元を訪れたはずのアルフ青年は現在、
再びの執務室の机に突っ伏し、部屋の主人とその補佐(兄と宰相)から容赦のない最低評価を下されていた。
主に項垂れて部屋へと戻ってきたアルフ自身から聞いた、部屋での行動について。
1人は、冷め切った眼差しを糸のように細めて。
1人は、呆れ返った生温~い眼差しで。
(くっ…!相談、というより愚痴かこれは?
兎も角、男だったら気のある女のあられもない姿を目撃すれば動揺するだろう!?
たっぷりと時間をかけて支度を整えた筈なのに、何故かまだ頬赤かったし!
くそ可愛かったし!
動揺して変な勘違いした挙句に逃げ出そうとしたのを引き止めてしまったのも俺にしてみれば不可抗力だ!
しかも腕撫でられてプルプル震えてんのもめちゃくちゃ萌えたし!!
思わず少ーしばかり調子に乗って服越しに背中撫でるくらい許容範囲だろが!!
別に揉んだ訳でも吸い付いたわけでも舐めたわけでもな、い………
………やはり俺は変態なのか?
いやいやいや断じて否!否だ!!
健全健康な男子!!断じて変態、犯罪者の類ではない!!)
アルフ自身にとっては非常~~に不本意この上ない視線でじっとりと見つめられ、
同じ男としてもう少し共感や同情があっても良いだろうに……と心の中で薄情な2人を罵倒する。
…まぁどちらかというと2人への罵倒というより自身の脳内桃色状態を必死にシャウトしているだけでなのを、アルフはまるで自覚していない。
どの道、かなりの重症である。
自身のヘタレ具合をまるっと棚に上げて恨めしそうに睨むアルフに思いっきり呆れましたと語っている長いため息をつくと、事実“このヘタレめ”とそっくりそのまま口に出す兄兼国王・ダンテ。
「あのなぁ弟、いや愚弟よ。
俺も男だ、気持ちはわからんでもない。いや寧ろ痛いほど分かるといっていいだろう。
しかし…しかしだ!!
そもそもお前は何のために元の姿で彼女に会いに行った?
ちゃんとあの姿について説明して!
人間の、1人の異性として認識して受け入れてもらうためだろうが!!
説明するどころか名乗ることすら出来ずに逃げられるとは…情けなさすぎるぞ」
ダンテの言にうんうんと頷き、追い討ちをかける容赦のない宰相・ロキ。
「全くです。
恐れ多くも王弟殿下ともあろう実務優秀のはずの貴方が何という体たらくでしょうか。
そもいくら非常識であるといっても、まして成人しているといってもです。
あのような幼げな女性に対して気遣うフリして悪戯するとは!
欲に負けるのも大概になさいませ!
彼女の外見を想像しながら先程の話を聞かせられれば本当に犯罪ですよ貴方幾つですか!!」
いい歳して情けのない!!とほぼほぼ無表情でのべつまくなく説教を垂れ流され、
さしものアルフも睨む気力も萎えて項垂れる。
そのあまりに悄然とした様子に、さしもの2人も『少々言い過ぎたか?』と眉を下げる。
しかし。
その僅かに擡げた同情も、項垂れ俯いたアルフに近づき顔を覗き込んだことによって霧散した。
「…だって室内で鍛錬とか何やってんだやっぱ非常識だなこいつとか勿論思ったし
見た目かなり子供子供してるかもだけどしかし運動したせいでかいた大量の汗が
薄い服に染み込んでペットリクッキリ身体とか胸とかムネとかmuneに張り付いて
視覚の暴力だろそのあと着替えてから顔合わせたけど正直まだ頬赤かったし
潤んだ瞳とか本気でなんかエロかったし思わず逃げようとすれば
引き止めたくなるのも撫でさすりたくなるのも当たり前だろうだってクッソ可愛かったし
プルプルしてたし幼女でも子供でもなく天使だろ寧ろ頭に漏れなくエロとつく類いの
そんなん見たらついエスカレートすんのも当然だろ
もしそんな気持ち理解できんなんていう男がいたら
それは男じゃなくてそれ以外の未知なる生命体だと俺は心底思うそれに………」
「か、完全に壊れてやがる……。
ヤバイ、ロキ…弟、ヤバイ。
なんか精神とか理性とかリミットブレイクして暗黒面に転じてね?
え、これ本当俺の弟だよな?」
「暗黒面というより寧ろ桃色一色な気もしますが。
…恋は人を盲目にするとか愚かにするとか言いますがこれは………。
完全に拗らせてますねぇ。
同じ男にして愛する妻がいる身としてはまぁ少しばかり理解できなくもないのですが、
童貞じゃああるまいし、て、まさか初恋ですか?」
「初恋、だと……?!」
この歳でか!?と戦慄する2歳しか歳の違わない未だ独身・ダンテの縋るような眼差しに
はぁやれやれと緩く頭を横に振る現在の室内で唯一の妻帯者・ロキ。
ちらと再度見やれば、尚も机の木の目一点から視線を動かさずにぶつぶつと呟くアルフの、なんと気味の悪いことか。
なまじか顔立ちが整っているだけになおタチが悪い。
ゆっくりとアルフから視線を外すと国王、宰相は顔を見合わせ。
「重症ですね、処置なし」
「そうだなぁ」
「こういうのは放置する以外にないでしょう。
と、いう訳で仕事に戻りましょうか陛下」
「そうだな、そうしよう!
許せ弟よ、追い詰めておいてなんだが…なんとか自力で復活してくれ」
いうや、スタスタとそれぞれの持ち場へと戻っていった。
かくして特殊なる病に侵されたまま放置された患者
話を聞いて男として身内に慰めてもらおうと彼らを訪問したのに
(言葉である意味)トドメを刺されて病状が大幅に悪化したようだ。
時を同じくしてー…黒猫を方々探し回った挙句見つけることが出来ず、
男の居なくなった部屋へと戻って以降布団にくるまり部屋へと引きこもったアルフの初恋相手・ルシェルディアとはその後、再度顔を合わせるまでに3日ほどの日数を要した。
本当に 重症である。
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