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夏希の言う通り、回り道をすれば帰りに雑貨屋があった。
「おおー、良い感じのお店…」
「せっかくだから入ろう」
「うん!」
中は素敵な小物がたくさんあって、目移りするほど好みな物ばかり。
「わあ…!」
「いらっしゃいませ」
出てきたのは初老の紳士。ご店主さんだろうか。
「どうぞ、ごゆっくり見ていってください」
優しく微笑まれ、穏やかな良い気分になる。
「ゆめ、ゆめ、これ見て」
「わあ、可愛いティーポット」
「この茶器もいいね」
「この辺買っていけば二人でお茶会できるね!」
「いいね」
いくつかお目当ての物を見つけて、買うことにした。
「これください」
「はい」
「ゆめ、さっき奢ってもらったしこれは僕が出すね」
「うん」
可愛いティーポットと茶器を買って帰る。荷物は夏希が持ってくれて、手を繋いで歩く。さりげなく車道側を歩く夏希はやっぱりかっこいい。
「良い物買えたね」
「回り道して良かったね。…ああ、せっかくだし茶葉とお茶菓子も欲しいなぁ」
「あ、それならせっかく帰り道なのにあれだけどあっちに良いお店あったよね?」
「え、ごめん知らない」
「じゃあ行こ!こっちこっち」
夏希を連れて紅茶の専門店に向かう。茶葉を使ったチーズケーキやクッキーなんかも置いてあるから、お持ち帰りすれば三時にお茶会が出来る。
「でも、なんでそんなお店知ってるの?」
「茶葉とお茶菓子も買っていけるんだけど、そこで飲んだり食べたりもできるから前に里奈ちゃんと来たんだよね」
「あー」
夏希は納得した表情。
「美味しかったから保証するよ!」
「ふふ、なら楽しみしてる」
「うん!」
すごく美味しいお店だったから、夏希と来られて嬉しい。
話しながらしばらく歩けばすぐに着いた。中に入れば綺麗なお姉さんが出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ!またお会いできて嬉しいです」
「今日は茶葉とお茶菓子のお持ち帰りをお願いします!」
「はい。茶葉はどうしましょうか」
「んー…ミルクティーで飲みたいんですけど、おすすめって…」
「でしたら是非こちらを。あ、よかったらおすすめのミルクもありまして」
ふと夏希を見ればにっこり笑って任せてくれたので、そのままこちらで決めてしまう。
「じゃあそれもください!」
「はい。…彼氏さん、めちゃくちゃかっこいいですね!お似合いです!」
こっそりと耳打ちされて照れて真っ赤になってしまう。でも堂々と答えた。
「…自慢の彼氏です!」
「ふふ、羨ましいです!…お茶菓子はどうしましょうか。この茶葉でミルクティーにするならやはりシュトーレンがオススメですが…」
「シュトーレン」
「スパイスの効いたお菓子です。ドライフルーツのうま味も良くて、食べ応えはどっしりしています。特にウチのは一度は食べていただきたいですね!」
「じゃあそれで!」
茶葉とミルク、お茶菓子を買って二人でお会計を済ませた。さすがに全部夏希に待たせる気はないのでこっちは私が持つ。
「ゆめ、持たせてごめんね」
「いいよいいよ!重い方持ってくれてありがとう」
「そんなの当然だよ」
そう言って微笑む夏希は、心までイケメンだ。
「おおー、良い感じのお店…」
「せっかくだから入ろう」
「うん!」
中は素敵な小物がたくさんあって、目移りするほど好みな物ばかり。
「わあ…!」
「いらっしゃいませ」
出てきたのは初老の紳士。ご店主さんだろうか。
「どうぞ、ごゆっくり見ていってください」
優しく微笑まれ、穏やかな良い気分になる。
「ゆめ、ゆめ、これ見て」
「わあ、可愛いティーポット」
「この茶器もいいね」
「この辺買っていけば二人でお茶会できるね!」
「いいね」
いくつかお目当ての物を見つけて、買うことにした。
「これください」
「はい」
「ゆめ、さっき奢ってもらったしこれは僕が出すね」
「うん」
可愛いティーポットと茶器を買って帰る。荷物は夏希が持ってくれて、手を繋いで歩く。さりげなく車道側を歩く夏希はやっぱりかっこいい。
「良い物買えたね」
「回り道して良かったね。…ああ、せっかくだし茶葉とお茶菓子も欲しいなぁ」
「あ、それならせっかく帰り道なのにあれだけどあっちに良いお店あったよね?」
「え、ごめん知らない」
「じゃあ行こ!こっちこっち」
夏希を連れて紅茶の専門店に向かう。茶葉を使ったチーズケーキやクッキーなんかも置いてあるから、お持ち帰りすれば三時にお茶会が出来る。
「でも、なんでそんなお店知ってるの?」
「茶葉とお茶菓子も買っていけるんだけど、そこで飲んだり食べたりもできるから前に里奈ちゃんと来たんだよね」
「あー」
夏希は納得した表情。
「美味しかったから保証するよ!」
「ふふ、なら楽しみしてる」
「うん!」
すごく美味しいお店だったから、夏希と来られて嬉しい。
話しながらしばらく歩けばすぐに着いた。中に入れば綺麗なお姉さんが出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ!またお会いできて嬉しいです」
「今日は茶葉とお茶菓子のお持ち帰りをお願いします!」
「はい。茶葉はどうしましょうか」
「んー…ミルクティーで飲みたいんですけど、おすすめって…」
「でしたら是非こちらを。あ、よかったらおすすめのミルクもありまして」
ふと夏希を見ればにっこり笑って任せてくれたので、そのままこちらで決めてしまう。
「じゃあそれもください!」
「はい。…彼氏さん、めちゃくちゃかっこいいですね!お似合いです!」
こっそりと耳打ちされて照れて真っ赤になってしまう。でも堂々と答えた。
「…自慢の彼氏です!」
「ふふ、羨ましいです!…お茶菓子はどうしましょうか。この茶葉でミルクティーにするならやはりシュトーレンがオススメですが…」
「シュトーレン」
「スパイスの効いたお菓子です。ドライフルーツのうま味も良くて、食べ応えはどっしりしています。特にウチのは一度は食べていただきたいですね!」
「じゃあそれで!」
茶葉とミルク、お茶菓子を買って二人でお会計を済ませた。さすがに全部夏希に待たせる気はないのでこっちは私が持つ。
「ゆめ、持たせてごめんね」
「いいよいいよ!重い方持ってくれてありがとう」
「そんなの当然だよ」
そう言って微笑む夏希は、心までイケメンだ。
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