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その21
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突然現れた あの娘~小悪魔★天使~21
……朝方…うっすらと空が明るくなってきた頃…
(……くん…ケンジくん…ねえ、ケンジくん…)
「う、うん…あれ?エリナ?どうした?」
(今までありがとね…)
「な、何が…ってかエリナだよね?」
夢なのか現実なのかわからないが声が脳に直接
聞こえる。目を開けたくてもなんだか開かない…
会話をしながら一生懸命開けようとする…
(あのね…本当はお礼を言わなきゃいけないの…)
「な、なにを?…居候した事?」
(それだけじゃなくて…実はアタシ…
前にもこの家に来たことあるんだよ…)
「え…?いつ?いつのこと??…」
(覚えて…ない?…そっか…仕方ないよね…)
「だって小学生の女の子を部屋に入れたのは、
って言うか、女の人を部屋に入れたのは
エリナが初めてだし…」
(アタシね助けてもらったんだよ、去年…)
「…去年??よくわかんないよ、なんのドッキリ?」
(いつも行くコンビニの前で怪我をしてるところを
ケンジくんに助けてもらって…この部屋で数日間
ケガの治療と介抱してもらったんだよ…
覚えてない?…か…仕方ないね…)
「俺、女の子を助けた覚えないよ…」
(そっか!あの時のアタシは猫だったからね♪)
「えっ?もしかして…あの黒い子猫??」
(そ~だよ、思い出した?良かった…♪)
「なんだエリナが飼い主だったのか~」
(違うよ!バカ!アタシがあの猫なの!!)
「え~!?マジで言ってんの??これなんの夢?」
(現実だよ…よく見て…)そう言われたら自然と
目が開いた。目の前には黒い子猫が一匹…俺を
まっすぐな目で見ている。まるで初めて会った時の
エリナの目のように…「本当にエリナなのか…?」
(うん、そうだよ…あの時はありがとね…でもね
アタシあの後ね車に轢かれて死んじゃったみたい…
バカだねアタシ…ハハハ…)
「エ、エリナ…」
(でもねもう死んでるから痛くもなんともないよ
ただ、あの時のお礼が出来なかったのが心残りで…
だからこうしていきなり押しかけたの…ごめんね)
「謝る必要はないよ!ありがとね来てくれて…」
(でもねこれでお礼が出来たよ、もうケンジくんは
ドーテーじゃないんだからもっと自信持ってね
コハルさんに告白しちゃいなよ)
「ば、ばか、いきなり何言ってんだよ…」
(それじゃ…アタシ行くね…)
「エリナ!どこ行くんだよ!?おい、エリナ!」
(また逢える日までお元気で…)
「待てよ!行くなよ!エリナ!!おい!お前!」
そう言ってエリナは窓から飛び出して行き
俺の目の前から消えた。
「○×☆…おはようございます!7月22日
サンデーニュースのお時間です!いや~
今日も暑いですね~☆♪○*…」
(え…7月22日…エリナとして家に初めて来た日…?)
俺は状況が飲み込めてなかった。あれは夢か…?
夢と現実がごちゃ混ぜになっている…
(グ~ッ…)
「お腹が空いたな~エリナ~コンビニ…居ない…」
俺は明らかに独り言を…
俺は午前中の熱くなり始めにコンビニへ…
「いらっしゃいませ~♪」
レジにはコハルさんが…彼女に会っても
今までのように変な緊張もしない…
童貞を卒業したせいか??
ひと通り欲しいものをカゴに入れて俺はレジへ
「いつもありがとうございます。
温めはございますか?」
「あ、どうも…温めはだ、大丈夫です…あ、あの…」
「はい、如何なさいました?」
「あ、あの今度、よければ僕と一緒にデート…
デートしてもらえませんか?」
「あ、あ…はい…喜んで…」
何故この時俺はいきなりコハルさんをデートに
誘ったのか?そしてこの時はあまり親しくない
コハルさんが迷いもせずに即決でオッケーしたのか
わからないが、これもエリナの恩返しなのだろうか…
俺はエリナのおかげでこうしてエリナと同じ位に
大切な人に巡り会えた。これもエリナが俺に自信を
与えてくれたから…ありがとうエリナ…
いつまでもエリナの事は忘れないよ…
…待てよ、猫とのセックスで童貞喪失ってアリ??…
ま、いっか…エリナだったし♪
END
……朝方…うっすらと空が明るくなってきた頃…
(……くん…ケンジくん…ねえ、ケンジくん…)
「う、うん…あれ?エリナ?どうした?」
(今までありがとね…)
「な、何が…ってかエリナだよね?」
夢なのか現実なのかわからないが声が脳に直接
聞こえる。目を開けたくてもなんだか開かない…
会話をしながら一生懸命開けようとする…
(あのね…本当はお礼を言わなきゃいけないの…)
「な、なにを?…居候した事?」
(それだけじゃなくて…実はアタシ…
前にもこの家に来たことあるんだよ…)
「え…?いつ?いつのこと??…」
(覚えて…ない?…そっか…仕方ないよね…)
「だって小学生の女の子を部屋に入れたのは、
って言うか、女の人を部屋に入れたのは
エリナが初めてだし…」
(アタシね助けてもらったんだよ、去年…)
「…去年??よくわかんないよ、なんのドッキリ?」
(いつも行くコンビニの前で怪我をしてるところを
ケンジくんに助けてもらって…この部屋で数日間
ケガの治療と介抱してもらったんだよ…
覚えてない?…か…仕方ないね…)
「俺、女の子を助けた覚えないよ…」
(そっか!あの時のアタシは猫だったからね♪)
「えっ?もしかして…あの黒い子猫??」
(そ~だよ、思い出した?良かった…♪)
「なんだエリナが飼い主だったのか~」
(違うよ!バカ!アタシがあの猫なの!!)
「え~!?マジで言ってんの??これなんの夢?」
(現実だよ…よく見て…)そう言われたら自然と
目が開いた。目の前には黒い子猫が一匹…俺を
まっすぐな目で見ている。まるで初めて会った時の
エリナの目のように…「本当にエリナなのか…?」
(うん、そうだよ…あの時はありがとね…でもね
アタシあの後ね車に轢かれて死んじゃったみたい…
バカだねアタシ…ハハハ…)
「エ、エリナ…」
(でもねもう死んでるから痛くもなんともないよ
ただ、あの時のお礼が出来なかったのが心残りで…
だからこうしていきなり押しかけたの…ごめんね)
「謝る必要はないよ!ありがとね来てくれて…」
(でもねこれでお礼が出来たよ、もうケンジくんは
ドーテーじゃないんだからもっと自信持ってね
コハルさんに告白しちゃいなよ)
「ば、ばか、いきなり何言ってんだよ…」
(それじゃ…アタシ行くね…)
「エリナ!どこ行くんだよ!?おい、エリナ!」
(また逢える日までお元気で…)
「待てよ!行くなよ!エリナ!!おい!お前!」
そう言ってエリナは窓から飛び出して行き
俺の目の前から消えた。
「○×☆…おはようございます!7月22日
サンデーニュースのお時間です!いや~
今日も暑いですね~☆♪○*…」
(え…7月22日…エリナとして家に初めて来た日…?)
俺は状況が飲み込めてなかった。あれは夢か…?
夢と現実がごちゃ混ぜになっている…
(グ~ッ…)
「お腹が空いたな~エリナ~コンビニ…居ない…」
俺は明らかに独り言を…
俺は午前中の熱くなり始めにコンビニへ…
「いらっしゃいませ~♪」
レジにはコハルさんが…彼女に会っても
今までのように変な緊張もしない…
童貞を卒業したせいか??
ひと通り欲しいものをカゴに入れて俺はレジへ
「いつもありがとうございます。
温めはございますか?」
「あ、どうも…温めはだ、大丈夫です…あ、あの…」
「はい、如何なさいました?」
「あ、あの今度、よければ僕と一緒にデート…
デートしてもらえませんか?」
「あ、あ…はい…喜んで…」
何故この時俺はいきなりコハルさんをデートに
誘ったのか?そしてこの時はあまり親しくない
コハルさんが迷いもせずに即決でオッケーしたのか
わからないが、これもエリナの恩返しなのだろうか…
俺はエリナのおかげでこうしてエリナと同じ位に
大切な人に巡り会えた。これもエリナが俺に自信を
与えてくれたから…ありがとうエリナ…
いつまでもエリナの事は忘れないよ…
…待てよ、猫とのセックスで童貞喪失ってアリ??…
ま、いっか…エリナだったし♪
END
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