突然現れた あの娘 〜小悪魔★天使〜 (light ver)

エロ丸

文字の大きさ
21 / 22

その21

しおりを挟む
突然現れた あの娘~小悪魔★天使~21


……朝方…うっすらと空が明るくなってきた頃…
(……くん…ケンジくん…ねえ、ケンジくん…)
「う、うん…あれ?エリナ?どうした?」
(今までありがとね…)
「な、何が…ってかエリナだよね?」
夢なのか現実なのかわからないが声が脳に直接
聞こえる。目を開けたくてもなんだか開かない…
会話をしながら一生懸命開けようとする…
(あのね…本当はお礼を言わなきゃいけないの…)
「な、なにを?…居候した事?」
(それだけじゃなくて…実はアタシ…
  前にもこの家に来たことあるんだよ…)
「え…?いつ?いつのこと??…」
(覚えて…ない?…そっか…仕方ないよね…)
「だって小学生の女の子を部屋に入れたのは、
    って言うか、女の人を部屋に入れたのは
    エリナが初めてだし…」
(アタシね助けてもらったんだよ、去年…)
「…去年??よくわかんないよ、なんのドッキリ?」
(いつも行くコンビニの前で怪我をしてるところを
  ケンジくんに助けてもらって…この部屋で数日間
  ケガの治療と介抱してもらったんだよ…
覚えてない?…か…仕方ないね…)
「俺、女の子を助けた覚えないよ…」
(そっか!あの時のアタシは猫だったからね♪)
「えっ?もしかして…あの黒い子猫??」
(そ~だよ、思い出した?良かった…♪)
「なんだエリナが飼い主だったのか~」
(違うよ!バカ!アタシがあの猫なの!!)
「え~!?マジで言ってんの??これなんの夢?」
(現実だよ…よく見て…)そう言われたら自然と
目が開いた。目の前には黒い子猫が一匹…俺を
まっすぐな目で見ている。まるで初めて会った時の
エリナの目のように…「本当にエリナなのか…?」
(うん、そうだよ…あの時はありがとね…でもね
    アタシあの後ね車に轢かれて死んじゃったみたい…
    バカだねアタシ…ハハハ…)
「エ、エリナ…」
(でもねもう死んでるから痛くもなんともないよ
    ただ、あの時のお礼が出来なかったのが心残りで…
    だからこうしていきなり押しかけたの…ごめんね)
「謝る必要はないよ!ありがとね来てくれて…」
(でもねこれでお礼が出来たよ、もうケンジくんは
  ドーテーじゃないんだからもっと自信持ってね
   コハルさんに告白しちゃいなよ)
「ば、ばか、いきなり何言ってんだよ…」
(それじゃ…アタシ行くね…)
「エリナ!どこ行くんだよ!?おい、エリナ!」
(また逢える日までお元気で…)
「待てよ!行くなよ!エリナ!!おい!お前!」
そう言ってエリナは窓から飛び出して行き
俺の目の前から消えた。

「○×☆…おはようございます!7月22日
    サンデーニュースのお時間です!いや~
    今日も暑いですね~☆♪○*…」
(え…7月22日…エリナとして家に初めて来た日…?)

俺は状況が飲み込めてなかった。あれは夢か…?
夢と現実がごちゃ混ぜになっている…
(グ~ッ…)
「お腹が空いたな~エリナ~コンビニ…居ない…」
俺は明らかに独り言を…

俺は午前中の熱くなり始めにコンビニへ…
「いらっしゃいませ~♪」
レジにはコハルさんが…彼女に会っても
今までのように変な緊張もしない…
童貞を卒業したせいか??

ひと通り欲しいものをカゴに入れて俺はレジへ
「いつもありがとうございます。
    温めはございますか?」
「あ、どうも…温めはだ、大丈夫です…あ、あの…」
「はい、如何なさいました?」
「あ、あの今度、よければ僕と一緒にデート…
    デートしてもらえませんか?」
「あ、あ…はい…喜んで…」

何故この時俺はいきなりコハルさんをデートに
誘ったのか?そしてこの時はあまり親しくない
コハルさんが迷いもせずに即決でオッケーしたのか
わからないが、これもエリナの恩返しなのだろうか…

俺はエリナのおかげでこうしてエリナと同じ位に
大切な人に巡り会えた。これもエリナが俺に自信を
与えてくれたから…ありがとうエリナ…
いつまでもエリナの事は忘れないよ…


…待てよ、猫とのセックスで童貞喪失ってアリ??…
ま、いっか…エリナだったし♪


END
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

田舎に帰ったら従妹が驚くほど積極的になってた話

神谷 愛
恋愛
 久しぶりに帰った田舎には暫くあっていない従妹がいるはずだった。数年ぶりに帰るとそこにいたのは驚くほど可愛く、そして積極的に成長した従妹の姿だった。昔の従妹では考えられないほどの色気で迫ってくる従妹との数日の話。 二話毎六話完結。だいたい10時か22時更新、たぶん。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...