神国物語

夜ト

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二人の王候補

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「あっあれ美味しそうです」
「美味しそうだな、食べるか」
「いいの」

ニコニコしながら、お肉を眺める。
きゅるるると小さな音が鳴る。

「くははっ、おっさん串一本」
「あいよ熱いしデッカイからなぁ気をつけて食えよ」

鉄板から肉を一本差し出される、パクッと咥える。

「んンっ」
「くははっ、いい食いっぷりだな」

神殿の食堂で食べれるが、王候補は毒味などの事情から自室で冷めたモノを食べるか、王候補達の食事会で冷たいモノを食べるかなのだ。

「あひふっ」
「くははっ、熱魔法で冷めた料理を温めたりしていなそうだなぁ」
「えぇ、してるのですか」

明は苦笑いをしながら、頷く。

「くははっ、みなしているぞあの明だってな」
「うそっ」

柚子希は一本の肉を食べきれずに歩夢が残った肉の半分を食べる。

「さてどこいく」
「んーっこの町の有名な場所」
「くははっ、そりゃ俺達の住んでいる場所だろう」

確かに世界樹は神殿のこの国の守り神だから、一番有名な場所だろうけれど、住んでいる身としては慣れ親しんだ場所だ。

「そうですね、でもそうじゃないです」
「分かってる、ハハハデザート食べるか」

柚子希は首を傾ける、この場所が神殿と同じくらい清らかで澄んでいる。

「くははっ、気付いたか」
「初めまして、小さな同胞」
「よっ初めて末っ子」

柚子希は口をパクパクと開閉してしまう。
何故ケーキ屋さんに王候補が居るのだろうか。

「趣味、体調改善回復のケーキだよ」
「神殿か城かなんて二択は嫌だからな、冒険者も微妙だしなら甘いモノ食べたいし」


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