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心が読める

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「はぁ、ここに来て弊害か」
「仕方ないですよ、久しぶりの神獣の誕生でしたし、皆捜索に借りでた方々ですし」

レントは膨大な資料を手にしながら言う。
膨大な資料はかなり重そうだが、魔法で浮かせている為にレントでも負担なく持って居られる。

「神殿の方が人数多いですよ」
「あー、神殿は神殿その代わり中の世話役が居るだろ」
「居ますが、試験を突破した者達だけの選ばれた人々のみですよ」

レントとレオは首を傾げる。
神殿は遠い目をしながら言う。

「今回の最終決戦も神獣様の為に、審査員は選りすぐりで間違えありません」
「審査員」
「はい、アコ様にマコ様にリコ様の三っ子が最終的には決めます」

レオの顔色が変わる、三っ子の能力は王族の中でも神獣の運命の番と神殿の中でも一部にしかお知られていない機密事項の一つだ。

「あなたは只の神殿関係者ではないな」
「クスッ、レオちゃん少し遅いけど合格かしら」

クスックスッ笑う長い髪をふわりと緩く縛っている人物に慌ててレントは頭を下げる。
レオも椅子から立ち上がる。

「お久しぶりです、ライトじい様」
「クスックスッあらっ、嫌だわ大きなハエかしら」

スパーッとレオの頭を叩くライトにレオは頭を押さえる。

「クスックスッ、誰が、じ、い、だと」
「ーっ、申し訳ありません」

レオはふるふると震えながら頭を下げる。
ライトは大きなため息を付く。

「アコ達が最終的には決めるわ、まだ生まれたての子猫ちゃん達には難しいでしょうし、古代から私達の仕事だもの、そして私達の過ちでもある、レオごめんなさいねアレンの事」

ライトの言葉に頭を振るう。
ライトの仕事の中には神獣に悪意がある者を探しだし、報告する事も入っている。
国に立ち入りを許可した者も勿論、アコ達の監視調査を抜けた者達だけだ。

「ライトねー様は悪くありません、寧ろライトねー様達の負担が大きすぎるのは原因でもあります」

神殿や王宮に立ち入りする際も勿論アコ達の審査を通過出来た者のみに許される、その数は膨大だ。

「一応要人の周囲には最低でも一人は私の可愛い子猫ちゃん達を配置しているのよ、それなのに護れなかったわアレンの審査は徹底的にやるわ、アコ、マコ、リコのそれぞれの番達をいれて6人で」

レオの顔色が変わる、最強の6人での審査はかなりキツイだろう事間違いないが、見事合格した者は絶対揺るぎなき信頼を寄せる事が出来るだろ。

「宜しいのですか、他が手薄に成りますよ」
「私達の子供や孫等も弱いけれど使えるわ」
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