異世界転生

夜ト

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要らない子

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「ーっっ」
『うわっ、お熱大丈夫』

頭を押さえながらベットとは言えないベットからムクリッと起き上がる。
そうだーっ、僕は。

『あっ、見えた』
『今、目が合ったよ』
「君たちは」

あー流れ込む記憶に混乱する。
そうだ、僕は父様神から産まれた神の子で魂を父様様が兄様のせいで下界に落とした為にこの国の側室の身体にたまたま入ってしまった。

『ルーチア、君の名前はルーチア』
「ーっっ父様」

ふわりっと降り立った神獣が僕の本当の名前を告げる、本当の名前と言っても今まで名前なんて無かったけどね。

『名前をつけて』

神獣が僕に向かい頭を下げる、いい匂い…この匂いは、父様の香りがする。

「君は父様が創った子」

コクリッと頷く凛々しくも可愛らしい顔をしている神獣は真っ白な毛に犬の様な顔をしていてふわふわの尻尾が7つあり大人の人も軽々背中に乗せれる出来る大きさだ。

『ルーチアの魂と一緒に創られたルーチアを護る神獣』

神獣は神の赤ちゃんの為に親神が懇親の知識や力を付けて赤ちゃんと共に産み出す、云わば双子みたいなものだ。
神獣は成長した赤ちゃんとパートナーになり仕事を手伝ってくれる存在になるが、神様でも神獣を好きな神様がいて神獣を沢山創り過ぎて、人間界に神の使いとして世界を監視している子も多い。

「ルカ、君の名前はルカ」

僕が名前を授けた途端にルカの身体が光だしルカは綺麗な水色の瞳から涙を流す。

「えっ、えっ、どうしょう気に入らなかった」
『違う……嬉しい……やっと、主に名前を貰った』

赤ちゃんの頃から一緒にいるのが普通な神獣からしたら数年引き離されていた時間から名前をもらえた事が宝物の様に輝く。

『『『わたしも』』』
『『『ぼくも』』』

産まれてきた時から僕の側にいた為低級精霊はあと少しで上位精霊になっるみんなに僕は名前を授ける。
神獣と精霊の事は精霊が教えてくれた。

「光のはライト
 闇のはナイト
 火のはサマー
 風のはフウー
 水のはセルディー
 木のはノーム」
『『『『『ありがとうルーチア』』』』』

神の気を持つ僕に名前を貰った事により上位精霊になったみんなはキラキラと輝く。
そして、ぶわっと聖なる気を感じるが一瞬で収まる。

『何人か来るな』
『私は原始の精霊王オリジンよ、お名前を教えて』
『俺は創造の精霊王フェニックスだ名前を授ける名前を教えてくれ』
『我は時の精霊王クロノスじゃ、名前を』
『……死ハーデス』

父様の気を感じる精霊王に僕は名前を告げる、名前を付ける契約は死ぬまで縛る契約で精霊が名前を教えてくれる精霊はお互いを対等にする契約。
『クスクスッルーチア貴方大変よ、精霊界でも有名人な神様の子だもの、ここから出ることをおススメするわ』

オリジン達はみな頷く、確かにここにいれば利用されそうだしね。

『風で運んであげる隣国まで』

ぶわっと僕の身体が浮き上がる。
気付いたら森の中だが、隣国に行くには許可書がなければならない。
なので、冒険者の登録をする為に隣国から近いギルドに寄る。


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