上 下
4 / 22
第1章

第3話 兄達との初対面にて過去の己の所業におののく

しおりを挟む
 ひぃやぁぁぁあ。
 皆さんこんにちは、おはようございます、こんばんは。エリスでございます。どうも只今私は前世の己の所業を呪っている所でございます。名前がつきまして、ヒロインこと双子の姉はデフォルトネームであるアリス・エヴァ・フルールだということをつい先ほど知りましてですね。えぇ、名前自体は私と同じ日、つまり2日前からアリスだったそうなのですが私は先ほど2人の兄の突撃によって知った次第です。

 などと、現実逃避をしている場合では無いんだよなぁ。前世の私、何故作家と『兄達が昔はやんちゃだったけど妹(ヒロインの方)を守るために真面目に努力したとかいう設定良いよね~』なんて会話をしたんだ!!お陰で今ガックンガックン首がもげるくらいな持ち方をされてるわ!!(←自業自得……)
 まぁでも今だけだと思えばね……。きっとそのうち私のこと虐待してくるんだよ!!あー消えたい。もう私の事なんて気にしないでくれよぉ。ワタシ空気ネ……。ワタシ存在シナイ……。

スヤァ。(←無になるとね、よく眠れるんです。まぁ、この場合は気絶したと言っても過言では無い気もしますけど。by数時間後のエリスさん。)

※※※※※※※

 時がたつのは早いもので私こと、エリス・エヴァ・フルール5歳。ゲームのストーリーはともかく姉大好きに育ちました。大好きな姉のアリスが誘拐された翌朝でございます。皆走り回ってアリスを探してるけどきっとあと10年くらい見つからないんだろうなぁ…。どこにいたのかはわからないけど、フルール公爵領の端っこの村だと思うなぁ。だってそこの屋敷にいるエリスと合うためには罰ゲームで行かなきゃいけないもんね?知ってる。
 きっとこの後ドナドナされるんだろうなぁ……。
しおりを挟む

処理中です...