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三章 外国にて
店から出たい。
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昼食を食べ終わってカトラリーを置くと、陛下と目があった。食事に集中していてあまり前を見ていなかったから、いきなり陛下が視界に入って来てとても驚いた。
「デザートとか、食べます?」
まだ少し物足りなくて、もうちょっと食べていかないかと提案をする。何を話せばいいのか思いつかなかったのもあるけれど。
まあ、陛下が頼まなくても俺はデザートが食べたい。とりあえず、テーブルの横に置かれているメニューを手に取った。
ケーキとパフェか……。甘いものは好きだけれど、すぐに気持ち悪くなってしまうから、一度にたくさんは食べられない。どちらにしようかと迷っているうちに、陛下が呼び鈴を押してしまった。
「え、まだ決めてないです……。」
押してしまったのは今更どうにもできない。早くどちらにするか決めないと……。うーんと頭を捻っていると、陛下が俺の手からスッとメニューを抜き取ってしまった。
「ユニファートが迷ってるのはこれとこれか?」
そういいながら、陛下は俺が見ているチーズケーキとフルーツパフェを指差した。
「そうですけど……なかなか決まらなくて。」
「別に決めなくとも良い。」
どういうことだ?流石にどっちもはお腹に入らないのだけれど。
よく理解できていないまま、店員さんが扉を開けて現れた。
「チーズケーキとフルーツパフェを一つずつ。あとコーヒーをくれ。」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
店員さんは、手元の紙に注文をメモすると、また静かに出て行ってしまった。
「ラインハルト様、どっちも頼んでましたけど、大丈夫なんですか?俺あんなに食べられないですけど。」
「大丈夫だ。俺が片方食べる。それを半分にすれば、ユニファートもどっちも食べられるだろ?」
「あ、ありがとうございます……。」
俺のことを考えてくれて嬉しいけれど、同じ皿の物を食べるってことはつまり間接キスになるじゃないか。俺にはまだハードルが高すぎる気がする。
今から緊張してしまって、動きがぎこちなくなってしまう。あまり陛下の目を見ていると、心の中まで見透かされてしまいそうで、陛下に返してもらったメニューを必死に読み込むフリをする。
しばらくして、陛下のコーヒーと共に俺のデザートが運ばれて来た。一緒に食べてくれるってことは、陛下も甘いものが好きなのだろうか。
「ラインハルト様は、甘いものお好きなんですか?」
「好きでは無いが……嫌いでも無い。でも、ユニファートと食べるものならなんでも美味しいからな。あまり好き嫌いのことは考えていなかったな……。」
そういえば、と思い出したように口にする陛下。すごく嬉しい、というか恥ずかしい……。とりあえず、俺はフルーツパフェを手に取った。
上に乗っている白桃とクリームを掬い取って口に運ぶ。
美味しい……。さっき頼んだご飯がとても美味しかったから、スイーツにも期待をしていたんだ。予想の上をいく美味しさに思わず頬が緩む。
陛下の方をチラリと見ると、チーズケーキを口に運びながら不機嫌そうな顔をしていた。その様子を見て、もしかして、と口を開いた。
「やっぱり甘いものは苦手ですか?」
フルフルを陛下は首を振った。
「チーズケーキはうまい。王城に召し抱えてもいいと思うぐらいにはな。」
じゃあ、何が嫌なんだ?美味しいものを食べて不味そうな顔をするのはよく無い。陛下が何を考えているのかよくわからない。
「……ユニファートがすごく嬉しそうに笑っていたから、なんか悔しい。」
悔しい?俺が笑ってたからって、どうしろっていうんだ。
首をかしげていると、陛下が続けて口を開いた。
「お前を笑顔にするのは俺だけでいい、と思う。全部っていうのは難しいけどな。」
お前は、俺といるのより甘いものを食べているときのほうが嬉しそうだ。そういいながら、陛下はそっぽを向いてしまった。
……可愛い。なんていうか、あれだ。キュンキュンするってやつだ。本当に、陛下はわざとやってるんじゃないかと疑うほどに的確に俺の心のツボをついていく。
前に王城で追いかけっこをした時にも同じようなことを言われたが、ダメージはあの時の比じゃない。
「……ラインハルト様がいるから、こんなに美味しいんだと俺は思ってるんですけど。」
俺の言葉に陛下の耳が少し赤くなる。……ちょっと面白いな。
「ラインハルト様のことが好きだから、なんだか緊張してしまって……なかなか顔に一緒に居れることの嬉しさがでないんです。」
少しわざとらしく言ってはみたもののこれは本心だ。陛下と両想いになってから、妙に固まってしまう。
すっかり機嫌を直した陛下は、チーズケーキをフォークで切り分けている。それを持ち上げたときに、陛下の手首を掴み、チーズケーキを口に入れる。
うん。おいしい……。陛下が2つとも頼んでくれてよかった。半分食べていいと言っていたし、怒られることも無いだろう。
モグモグと咀嚼しながら陛下を見上げると、顔を赤くしていた。陛下は俺に劣らず初心な気がする。俺も陛下にこんなことをされたら、同じような反応をしているだろうし。
「ユニファート、煽ってるのか?」
「……は?」
陛下の瞳が濡れている。なんか、やばい気がする。
「俺がお前のこと性的な目で見てるってわかってるだろ?何回も忠告したことだ。」
それは、わかっていたけど……。幸福感から気が緩んでいたことは認めざるを得ない。
それに、陛下にだったらどうされてもいいって思っていなくもない。だから、警戒心も薄れてしまっているんだと思う。
でも、流石に店でっていうのはダメだ。
「ラインハルト様、ダメです!お店でなんて……。」
「お店じゃなかったらいいのか?」
意地悪な笑みを浮かべながら、陛下は俺の横に移動してきた。スルリと頬を撫でられてびくりと体を震わせる。こんな近くに陛下がいることに緊張して、体が強張る。
……恥ずかしすぎて、心臓が止まってしまいそうだ。
「……お願いだから店から出ましょう?俺、今のままでそういうことをしたら、ドキドキしすぎて死んじゃいます……。」
まだ、心の準備ができていないから、本当に、今日だけでもいいから待ってほしい。そんな思いを込めて、陛下を見つめる。
俺の顔を見て、陛下は耐えるように唇をかんだ。
「……わかった。今日は見逃してやろう、さあ早く出よう。」
スイーツは残っていたけれど、このまま襲われてしまうことを考えたら、諦めるほかない。
「はい!」
口元をサッとナプキンで拭いて、陛下の後をついていく。
会計をしようとすると、横から陛下がお金を出してしまった。奢られるのは好きじゃないのに……。せめて自分の分のお金だけでも渡そうと陛下のポケットに小銭をねじ込む。
「俺、奢られたくないんですけど。」
「どうして?俺がそんなに金に困ってるように見えるのか?」
「そうじゃなくて、ラインハルト様といるのがお金のためみたいに思われるの嫌じゃないですか。」
「……。そうか、じゃあ素直に受け取ろう。」
陛下は、俺に返そうとしていた小銭を素直に懐にしまってくれた。
ドアを開けて、外に出ると陛下に手を掴まれる。そして、指を絡められた。
恥ずかしいけど、恋人って感じがして嬉しいな……。
「デザートとか、食べます?」
まだ少し物足りなくて、もうちょっと食べていかないかと提案をする。何を話せばいいのか思いつかなかったのもあるけれど。
まあ、陛下が頼まなくても俺はデザートが食べたい。とりあえず、テーブルの横に置かれているメニューを手に取った。
ケーキとパフェか……。甘いものは好きだけれど、すぐに気持ち悪くなってしまうから、一度にたくさんは食べられない。どちらにしようかと迷っているうちに、陛下が呼び鈴を押してしまった。
「え、まだ決めてないです……。」
押してしまったのは今更どうにもできない。早くどちらにするか決めないと……。うーんと頭を捻っていると、陛下が俺の手からスッとメニューを抜き取ってしまった。
「ユニファートが迷ってるのはこれとこれか?」
そういいながら、陛下は俺が見ているチーズケーキとフルーツパフェを指差した。
「そうですけど……なかなか決まらなくて。」
「別に決めなくとも良い。」
どういうことだ?流石にどっちもはお腹に入らないのだけれど。
よく理解できていないまま、店員さんが扉を開けて現れた。
「チーズケーキとフルーツパフェを一つずつ。あとコーヒーをくれ。」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
店員さんは、手元の紙に注文をメモすると、また静かに出て行ってしまった。
「ラインハルト様、どっちも頼んでましたけど、大丈夫なんですか?俺あんなに食べられないですけど。」
「大丈夫だ。俺が片方食べる。それを半分にすれば、ユニファートもどっちも食べられるだろ?」
「あ、ありがとうございます……。」
俺のことを考えてくれて嬉しいけれど、同じ皿の物を食べるってことはつまり間接キスになるじゃないか。俺にはまだハードルが高すぎる気がする。
今から緊張してしまって、動きがぎこちなくなってしまう。あまり陛下の目を見ていると、心の中まで見透かされてしまいそうで、陛下に返してもらったメニューを必死に読み込むフリをする。
しばらくして、陛下のコーヒーと共に俺のデザートが運ばれて来た。一緒に食べてくれるってことは、陛下も甘いものが好きなのだろうか。
「ラインハルト様は、甘いものお好きなんですか?」
「好きでは無いが……嫌いでも無い。でも、ユニファートと食べるものならなんでも美味しいからな。あまり好き嫌いのことは考えていなかったな……。」
そういえば、と思い出したように口にする陛下。すごく嬉しい、というか恥ずかしい……。とりあえず、俺はフルーツパフェを手に取った。
上に乗っている白桃とクリームを掬い取って口に運ぶ。
美味しい……。さっき頼んだご飯がとても美味しかったから、スイーツにも期待をしていたんだ。予想の上をいく美味しさに思わず頬が緩む。
陛下の方をチラリと見ると、チーズケーキを口に運びながら不機嫌そうな顔をしていた。その様子を見て、もしかして、と口を開いた。
「やっぱり甘いものは苦手ですか?」
フルフルを陛下は首を振った。
「チーズケーキはうまい。王城に召し抱えてもいいと思うぐらいにはな。」
じゃあ、何が嫌なんだ?美味しいものを食べて不味そうな顔をするのはよく無い。陛下が何を考えているのかよくわからない。
「……ユニファートがすごく嬉しそうに笑っていたから、なんか悔しい。」
悔しい?俺が笑ってたからって、どうしろっていうんだ。
首をかしげていると、陛下が続けて口を開いた。
「お前を笑顔にするのは俺だけでいい、と思う。全部っていうのは難しいけどな。」
お前は、俺といるのより甘いものを食べているときのほうが嬉しそうだ。そういいながら、陛下はそっぽを向いてしまった。
……可愛い。なんていうか、あれだ。キュンキュンするってやつだ。本当に、陛下はわざとやってるんじゃないかと疑うほどに的確に俺の心のツボをついていく。
前に王城で追いかけっこをした時にも同じようなことを言われたが、ダメージはあの時の比じゃない。
「……ラインハルト様がいるから、こんなに美味しいんだと俺は思ってるんですけど。」
俺の言葉に陛下の耳が少し赤くなる。……ちょっと面白いな。
「ラインハルト様のことが好きだから、なんだか緊張してしまって……なかなか顔に一緒に居れることの嬉しさがでないんです。」
少しわざとらしく言ってはみたもののこれは本心だ。陛下と両想いになってから、妙に固まってしまう。
すっかり機嫌を直した陛下は、チーズケーキをフォークで切り分けている。それを持ち上げたときに、陛下の手首を掴み、チーズケーキを口に入れる。
うん。おいしい……。陛下が2つとも頼んでくれてよかった。半分食べていいと言っていたし、怒られることも無いだろう。
モグモグと咀嚼しながら陛下を見上げると、顔を赤くしていた。陛下は俺に劣らず初心な気がする。俺も陛下にこんなことをされたら、同じような反応をしているだろうし。
「ユニファート、煽ってるのか?」
「……は?」
陛下の瞳が濡れている。なんか、やばい気がする。
「俺がお前のこと性的な目で見てるってわかってるだろ?何回も忠告したことだ。」
それは、わかっていたけど……。幸福感から気が緩んでいたことは認めざるを得ない。
それに、陛下にだったらどうされてもいいって思っていなくもない。だから、警戒心も薄れてしまっているんだと思う。
でも、流石に店でっていうのはダメだ。
「ラインハルト様、ダメです!お店でなんて……。」
「お店じゃなかったらいいのか?」
意地悪な笑みを浮かべながら、陛下は俺の横に移動してきた。スルリと頬を撫でられてびくりと体を震わせる。こんな近くに陛下がいることに緊張して、体が強張る。
……恥ずかしすぎて、心臓が止まってしまいそうだ。
「……お願いだから店から出ましょう?俺、今のままでそういうことをしたら、ドキドキしすぎて死んじゃいます……。」
まだ、心の準備ができていないから、本当に、今日だけでもいいから待ってほしい。そんな思いを込めて、陛下を見つめる。
俺の顔を見て、陛下は耐えるように唇をかんだ。
「……わかった。今日は見逃してやろう、さあ早く出よう。」
スイーツは残っていたけれど、このまま襲われてしまうことを考えたら、諦めるほかない。
「はい!」
口元をサッとナプキンで拭いて、陛下の後をついていく。
会計をしようとすると、横から陛下がお金を出してしまった。奢られるのは好きじゃないのに……。せめて自分の分のお金だけでも渡そうと陛下のポケットに小銭をねじ込む。
「俺、奢られたくないんですけど。」
「どうして?俺がそんなに金に困ってるように見えるのか?」
「そうじゃなくて、ラインハルト様といるのがお金のためみたいに思われるの嫌じゃないですか。」
「……。そうか、じゃあ素直に受け取ろう。」
陛下は、俺に返そうとしていた小銭を素直に懐にしまってくれた。
ドアを開けて、外に出ると陛下に手を掴まれる。そして、指を絡められた。
恥ずかしいけど、恋人って感じがして嬉しいな……。
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