265 / 646
拓夢の最後の話
誘わないの?
しおりを挟む
「そういえば、明日凛さん誘わないの?」
しゅんが、俺を見つめて話しかけてきた。
「あっ!メッセージしてみる」
俺は、凛にメッセージを送った。
「時間って何時だっけ?」
「相沢さんに聞いてなかった」
「俺、聞いたよ!6時かららしいよ」
「助かる!ありがとう、まっつん」
俺は、凛に6時からライブがあるから、来れるならライブハウスに来て欲しいと住所も送った。
「拓夢、送れた?」
「うん!バッチリ」
「来てくれるといいな」
「そうだな」
かねやんは、眉毛を寄せながら俺を見つめてる。
「拓夢」
「何?」
「誰かが、拓夢と凛さんの関係を暴露するかもしれない」
「誰かって、美沙だろ?」
「その可能性は、高いな!きっと、世間には叩かれるだろうけど…。そんな事がおきても俺は拓夢の味方だから」
「俺もだよ!」
「俺もーー」
みんなは、そう言いながらニコって笑ってくれる。
「ありがと」
「もし、それでデビュー出来なくなっても!歌うのは、続けような」
まっつんは、そう言って親指を付き出してグーとしてくる。
「ごめん。不倫なんかして」
「バーカ!何言ってんだよ!不倫だからって、やめろって言わなかった俺等も同罪だから」
「そうそう!拓夢だけが悪いわけじゃない」
かねやんとしゅんの言葉にまっつんは、大きく頷いてて…。俺は、涙を流していた。
「泣くなよ!じゃあ、やろうぜ」
かねやんは、ハンカチを俺に差し出してくれた。
「やるよ」
俺は、耳にイヤホンを入れてまた歌詞に向き合った。凛への想い、凛との日々、思い出しながら言葉を繋げていく。何度も、書き直しながら…。作っていく。
『出来た』
俺は、イヤホンを耳から外した。
「同時だったな!」
かねやんが、そう言って笑った。
「よかった!間に合って」
俺は、かねやんにグーと親指を突き出した。
「歌詞見ていいか?」
まっつんに言われて、俺は歌詞を見せる。
「拓夢の気持ちが伝わる歌詞だな」
「確かにそう」
「曲乗っけて、拓夢の声で歌ったら感動するな」
そう言って、まっつんは曲を再生した。
「どう?拓夢」
「イメージしてた通りのバラードだわ!何か、早く歌いたい」
「じゃあ、合わせながら調節するか」
「だな」
それから、俺達は夜の22時頃まで調節を繰り返していた。
「出来たー」
「いやー。いいじゃん。めっちゃいい」
「拓夢の気持ちが凄い伝わってきて、俺、泣いたわ」
そう言って、かねやんはポケットから取り出したティッシュで涙を拭っている。
「腹減らない?」
しゅんの言葉に、全員頷いた。
ブー、ブー
しゅんが、俺を見つめて話しかけてきた。
「あっ!メッセージしてみる」
俺は、凛にメッセージを送った。
「時間って何時だっけ?」
「相沢さんに聞いてなかった」
「俺、聞いたよ!6時かららしいよ」
「助かる!ありがとう、まっつん」
俺は、凛に6時からライブがあるから、来れるならライブハウスに来て欲しいと住所も送った。
「拓夢、送れた?」
「うん!バッチリ」
「来てくれるといいな」
「そうだな」
かねやんは、眉毛を寄せながら俺を見つめてる。
「拓夢」
「何?」
「誰かが、拓夢と凛さんの関係を暴露するかもしれない」
「誰かって、美沙だろ?」
「その可能性は、高いな!きっと、世間には叩かれるだろうけど…。そんな事がおきても俺は拓夢の味方だから」
「俺もだよ!」
「俺もーー」
みんなは、そう言いながらニコって笑ってくれる。
「ありがと」
「もし、それでデビュー出来なくなっても!歌うのは、続けような」
まっつんは、そう言って親指を付き出してグーとしてくる。
「ごめん。不倫なんかして」
「バーカ!何言ってんだよ!不倫だからって、やめろって言わなかった俺等も同罪だから」
「そうそう!拓夢だけが悪いわけじゃない」
かねやんとしゅんの言葉にまっつんは、大きく頷いてて…。俺は、涙を流していた。
「泣くなよ!じゃあ、やろうぜ」
かねやんは、ハンカチを俺に差し出してくれた。
「やるよ」
俺は、耳にイヤホンを入れてまた歌詞に向き合った。凛への想い、凛との日々、思い出しながら言葉を繋げていく。何度も、書き直しながら…。作っていく。
『出来た』
俺は、イヤホンを耳から外した。
「同時だったな!」
かねやんが、そう言って笑った。
「よかった!間に合って」
俺は、かねやんにグーと親指を突き出した。
「歌詞見ていいか?」
まっつんに言われて、俺は歌詞を見せる。
「拓夢の気持ちが伝わる歌詞だな」
「確かにそう」
「曲乗っけて、拓夢の声で歌ったら感動するな」
そう言って、まっつんは曲を再生した。
「どう?拓夢」
「イメージしてた通りのバラードだわ!何か、早く歌いたい」
「じゃあ、合わせながら調節するか」
「だな」
それから、俺達は夜の22時頃まで調節を繰り返していた。
「出来たー」
「いやー。いいじゃん。めっちゃいい」
「拓夢の気持ちが凄い伝わってきて、俺、泣いたわ」
そう言って、かねやんはポケットから取り出したティッシュで涙を拭っている。
「腹減らない?」
しゅんの言葉に、全員頷いた。
ブー、ブー
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる