なろう110000PV☆不純異性行為～月と星が交わる場所へ～あの時の二人を救ってくれたのは紛れもなくこの愛でした～【皆月凛、星村拓夢編】

エピローグ【拓夢の話3】

家でイチャイチャしたい

「喉、乾いたー」

「水飲む？」

「ありがとう」

俺は、凛がくれた水を飲んだ。

「昼寝して起きてもうがいすんのかな？」

「うーん。どうかな？私は、する時としない時があるかも！拓夢は？」

「俺も同じ」

凛は、そう笑って俺を見つめてくれる。

「なに、なに？」

俺は、凛を抱き締める。

「何でもないよ」

凛は、そう言って笑ってくれる。

「凛、可愛いね」

「ふざけてる？」

「ふざけてない」

「フフフ」

俺は、凛を上に座らせる。

「重くない？」

「大丈夫」

「拓夢、大好きだよ」

「俺も、大好きだよ」

凛は、俺のおでこにおでこをくっつけてくる。

「俺、一生忘れないから」

俺は、凛の両頬に手を置いた。

「過ごした事？」

「違う。凛を愛した事」

俺は、凛の唇に唇を重ねる。

この温もりも…。

そっと、撫でるように滑らせて、両手を凛の腰に持っていく。

この柔らかさも…。

この暖かさも…。

この重みも…。

全部、全部、全部。

忘れたくない。

忘れない…。

「愛してる、愛してるよ！凛」

俺の目から、涙がスッーと流れるのを感じる。

「拓夢、私も愛してる」

駆け抜けるような愛だった。

もうすぐ魔法が切れる。

それまで、凛と恋人でいたい。

「家でいっぱいイチャイチャしたいから、帰ろう」

「いいよ」

「また、皿洗おう。こうやって」

「それ、好き」

旦那さんとしてようが、何でもいい。
だって、今の凛と一緒にいるのは俺だ。
俺は、凛の頭(ここ)を真っ白に出来てる。

「帰って、お風呂も入ろう！残りの時間を大切に過ごしたいんだ」

「いいよ」

凛は、広角を上げて笑ってくれる。

ほら、今、凛を幸せにしてるのは俺だよ！

「凛、愛してる」

俺は、上半身を起こして凛をきつく抱き締める。凛の露出した胸から、ドクドクって音が聞こえてる。

「私も、愛してる」

凛の声は少し熱を帯びてるのがわかる。

「嬉しい」

俺は、凛の唇に唇を重ねる。「んんっ」凛が、駄目だって言うように動かしてくる手を押さえるように抱き締めた。

今日だけは、皆月龍次郎には渡さない。

今だけは、皆月龍次郎を忘れさせる。

「ハァー、激しいよ」

凛の唇が、俺の唾液で光ってるのがわかる。
俺は、何も答えずに、もう一度唇を重ねた。
「んっ…っ」凛が抵抗しようとするけど、それを俺は許さなかった。

「駄目だよ…帰れなくなるから」

そう言いながら、凛は俺の唇を撫でてくる。

「今だけは、俺のもの」

俺は、凛の目を覗き込みながら囁いた。
凛は、薄く唇をひいて笑って首を縦に振ってくれた。

「愛してる…」

凛の髪を優しく撫でる。それに、答えるように凛は俺の反対の手を唇に当てる。

凛への想いが溢(あふ)れるように、心臓(むね)の鼓動が強くなるのを感じる。