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あいつ
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「なに?」
「あれ?」
祐希ちゃんが言った先を見たら、あいつがいた。
「りり」
遠くで、美羽の声がした瞬間
ガン
私達から、二つぐらい離れた教室の扉を叩いた。
ビクッてなった。
「近づいてくるよ。」
「ヤバイ。」
動けない。
美羽が手をふってちょっと来てって手を振ってる。
あいつが、私の横を通りすぎる瞬間に睨み付けて近くの壁を蹴る。
ドン
なに?怖い。
また、向こうにむかって歩こうとする。
「りりちゃん、立って」
祐希ちゃんが、私の手を引っ張る。
怖い、なにこの人。
早歩きで、その人より先に進んだ。
通り過ぎた瞬間、またガンって音がする。
「りり、ちょっと」
美羽の元にたどり着いた。
「授業まだでしょ?ちょっとこっち」
そう言って下の階に連れてきた。
「なんか、あいつヤバかったね。知り合い?」
美羽が階段を下りながら言う。
「あいつ、入学してすぐからりりちゃんについてきてる」
祐希ちゃんが言う。
「そんな事ないよ。」
自意識過剰みたいだから…。
「そんな事あるじゃん、一回話しかけてきてからだよ。あれ」
「話しかけてこられたの?」
「それは、入学した次の日にたまたま場所聞かれただけで。」
「それからじゃん、あいつがりりちゃんを追いかけてくんの」
「でも、そういうのじゃないと思うんだよ。」
「それヤバいやつじゃん。今日授業出れるの?」
「でれるよ。」
笑ったつもりだけど、なんか震えてる。
「休みなよ。私は万由がいるから大丈夫だから」
「ごめん。一階で休む」
「ダメダメ、あいつがくるでしょ?」美羽がそう言う。
「じゃあ、私は万由がもうつくメールきたから戻るね。」
「ごめん、祐希ちゃん。」
「今日は、ゆっくりしておきな」
そう言って祐希ちゃんは、階段を上がった。
「美羽、私も一階で休んでるよ」
そう言った私の腕を美羽が掴む。
「なに?」
「危ないよ。あいつ」
そう言って二年生の教室の前にきた。
「授業終わるまで、ここで、待ってて。」
そう言って、授業を受けに言った。
胸苦しい。
私、あいつに何かしたのかな?
怖くて、泣きそう。
「誰?」
「??」
美羽が覗く。
「みよっちゃん、授業は?」
「自習。誰この子?」
「その子は、美羽の友達だから」
「へぇー。可愛らしいね」
「手出したらダメだよ。」
「相手してあげるだけだよ。」
「授業うけなよ。もう始まる」
「自習だから」
「変なやつきたら守ってあげてよ。」
「変なやつくんの?」
「いえ、こないです。」
「やっと、喋った。ハハハ」
みよっちゃんと呼ばれた人は、一人ぼっちになる私の事をかまってくれてる。
「美羽といつから仲いいの?」
「会ったのは、二週間ぐらい前で仲良くなったのはここ2日ぐらい」
「へぇー。何かずっと仲良かったぽい感じに見えるけどな」
「そうかな。」
みよっちゃんって呼ばれた人は、何か穏やかな話方で、さっきまでの恐怖心が薄らいでくる。
「はぁー。眠いわ」
「眠そうですね。」
私もしゃがんだ。
「パンツ見えないようにね」
「大丈夫ですよ。」
「やっと、笑った。ハハハ」
この人、不思議だ。
ホワホワしてる。
ガタンって教室の扉が開く。
二人で、見上げる。
「あれ?」
祐希ちゃんが言った先を見たら、あいつがいた。
「りり」
遠くで、美羽の声がした瞬間
ガン
私達から、二つぐらい離れた教室の扉を叩いた。
ビクッてなった。
「近づいてくるよ。」
「ヤバイ。」
動けない。
美羽が手をふってちょっと来てって手を振ってる。
あいつが、私の横を通りすぎる瞬間に睨み付けて近くの壁を蹴る。
ドン
なに?怖い。
また、向こうにむかって歩こうとする。
「りりちゃん、立って」
祐希ちゃんが、私の手を引っ張る。
怖い、なにこの人。
早歩きで、その人より先に進んだ。
通り過ぎた瞬間、またガンって音がする。
「りり、ちょっと」
美羽の元にたどり着いた。
「授業まだでしょ?ちょっとこっち」
そう言って下の階に連れてきた。
「なんか、あいつヤバかったね。知り合い?」
美羽が階段を下りながら言う。
「あいつ、入学してすぐからりりちゃんについてきてる」
祐希ちゃんが言う。
「そんな事ないよ。」
自意識過剰みたいだから…。
「そんな事あるじゃん、一回話しかけてきてからだよ。あれ」
「話しかけてこられたの?」
「それは、入学した次の日にたまたま場所聞かれただけで。」
「それからじゃん、あいつがりりちゃんを追いかけてくんの」
「でも、そういうのじゃないと思うんだよ。」
「それヤバいやつじゃん。今日授業出れるの?」
「でれるよ。」
笑ったつもりだけど、なんか震えてる。
「休みなよ。私は万由がいるから大丈夫だから」
「ごめん。一階で休む」
「ダメダメ、あいつがくるでしょ?」美羽がそう言う。
「じゃあ、私は万由がもうつくメールきたから戻るね。」
「ごめん、祐希ちゃん。」
「今日は、ゆっくりしておきな」
そう言って祐希ちゃんは、階段を上がった。
「美羽、私も一階で休んでるよ」
そう言った私の腕を美羽が掴む。
「なに?」
「危ないよ。あいつ」
そう言って二年生の教室の前にきた。
「授業終わるまで、ここで、待ってて。」
そう言って、授業を受けに言った。
胸苦しい。
私、あいつに何かしたのかな?
怖くて、泣きそう。
「誰?」
「??」
美羽が覗く。
「みよっちゃん、授業は?」
「自習。誰この子?」
「その子は、美羽の友達だから」
「へぇー。可愛らしいね」
「手出したらダメだよ。」
「相手してあげるだけだよ。」
「授業うけなよ。もう始まる」
「自習だから」
「変なやつきたら守ってあげてよ。」
「変なやつくんの?」
「いえ、こないです。」
「やっと、喋った。ハハハ」
みよっちゃんと呼ばれた人は、一人ぼっちになる私の事をかまってくれてる。
「美羽といつから仲いいの?」
「会ったのは、二週間ぐらい前で仲良くなったのはここ2日ぐらい」
「へぇー。何かずっと仲良かったぽい感じに見えるけどな」
「そうかな。」
みよっちゃんって呼ばれた人は、何か穏やかな話方で、さっきまでの恐怖心が薄らいでくる。
「はぁー。眠いわ」
「眠そうですね。」
私もしゃがんだ。
「パンツ見えないようにね」
「大丈夫ですよ。」
「やっと、笑った。ハハハ」
この人、不思議だ。
ホワホワしてる。
ガタンって教室の扉が開く。
二人で、見上げる。
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