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それでも君を追いかける
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家に帰って、布団にくるまって泣いて、泣いて泣き崩れた。
次の日、学校に行く。
諦めない事に決めた。
どうせなら、いっぱい傷つけてもらおう。
避けられたりする方が、楽かもしれない。
いっそ、嫌われてしまおう。
そう決めて、学校に行った。
「りり、これあげてみたら?」
学校に来た瞬間、美羽が眼鏡ふきをくれた。
「青君に?」
「頑張るんでしょ?たくさん泣いた目をしてるから」
「ああ、昨日泣いたからたくさん」
「やっぱりね。レインボーいるとこにいるかもよ。行こう」
そう言って、みんながいる場所に連れてきてくれた。
「いたよ、渡してみ」
そう言われて私は、青君に近づいた。
「青君、久しぶり」
「うん」
「よかったら、これ使って」
「ありがとう、助かる」
そう言って、青君は眼鏡ふきをとって眼鏡を外した。
どうしたって、眼鏡を拭きながら覗いた顔にドキンと胸が波打った。
青君だった。
小学生の頃に、出会った人
青君だった。
心臓のドキドキが、止まらない。
やっぱり、頑張る。
頑張るよ、神様。
嫌われたっていい、傷つけられたっていい。
それでも、全力で頑張るよ。
そう、誓った。
「それ、使いやすい?」
「うん、綺麗になるよ。」
「よかった。」
「うん、ありがとう」
「うん」
私は、満面の笑みで笑った。
「じゃあ、授業でろよ。バイバイ」
「バイバイ」
そう言って、青君は行ってしまった。
よかった。
普通に話してくれて、よかった。
寂しい顔してなくて、よかった。
忘れてたよ。
私は、青君が笑ってくれてるだけでよかったんだ。
私は、授業を受けに行った。
青君が、誰を好きでもかまわない。
私は、私の気持ちを優先するって決めたから。
全力で、ぶつかってやる。
「ご飯食べに行こう?」
祐希ちゃんに言われて歩きだす。
「最近、青君達学食食べてるよね?いいとこ見つけたの」
私は、祐希ちゃんを引っ張っていく。
ストーカーかな、これ?
私は、学食の食堂が見える場所に座った。
「りり、きてたんだ。」
「美羽、ここいいんだよ」
「頑張る気になったんだね!」
「そうそう」
そう言って、おにぎり食べる。
何をしてるかって言うと見ているだけだ。
バレないように、見ているだけだ。
ここにいると出てくるのわかりやすいから!
話すタイミングを間違えないようにしたい。
一秒でも、青君の傍にいたい。
ご飯を食べ終わったレインボーのメンバーがでてきた。
様子を見ながら、少し待つ。
急いで行くと、何かがっついてるみたいだし。
「そろそろ行く?」
祐希ちゃんに言われて、立ち上がる。
美羽も一緒に歩き出した。
レインボーは、いつもの場所にいた。
「今日は、アマーいコーヒー飲んでるね」
紫悠君が、話しかけてきた。
「そうなんです」
「甘いの好きなのね」
「そうなんです。」
「いちごミルクの方がいいのに。似合ってたよ」
「アハハ、じゃあ、次からはそうしようかな」
「それが、いいよ。」
そう言って緑川君と藍野君の場所に行った。
私は、青君に話しかける。
「青君、元気?」
「元気だよ。」
「最近、少し寒いよね」
「だね。」
その目は、とても優しくてドキドキする。
「甘いの好きだね?」
「青君も微糖だね」
「うん、ブラックコーヒー飲めたら一番いいよね」
「それ、私はまだまだ無理だよ」
「あー、それね。遠そうだね。ハハハ」
笑ってくれた、嬉しい。
ヤッター。
胸が、踊り出すよ。
ってか、今踊れそうだよ。
「最近、授業でてるじゃん」
「何とか頑張ってます。」
「頑張って、単位とらなきゃね」
「はい、頑張る」
「頑張れ、じゃあまたね。授業行くね」
「うん、頑張ってね。バイバイ」
「バイバイ」
レインボーメンバー達は、授業に行ってしまった。
全部の授業が終わった帰り道、祐希ちゃんと自転車を押しながら歩く。
「一日、一回青君に話しかける事に決めたんだけど協力してくれる?」
「いいよ。協力する」
「ありがとう、よろしく」
そう言って、帰った。
頑張るって決めた。
誰が何と言おうと頑張るって決めたんだ。
次の日、学校に行く。
諦めない事に決めた。
どうせなら、いっぱい傷つけてもらおう。
避けられたりする方が、楽かもしれない。
いっそ、嫌われてしまおう。
そう決めて、学校に行った。
「りり、これあげてみたら?」
学校に来た瞬間、美羽が眼鏡ふきをくれた。
「青君に?」
「頑張るんでしょ?たくさん泣いた目をしてるから」
「ああ、昨日泣いたからたくさん」
「やっぱりね。レインボーいるとこにいるかもよ。行こう」
そう言って、みんながいる場所に連れてきてくれた。
「いたよ、渡してみ」
そう言われて私は、青君に近づいた。
「青君、久しぶり」
「うん」
「よかったら、これ使って」
「ありがとう、助かる」
そう言って、青君は眼鏡ふきをとって眼鏡を外した。
どうしたって、眼鏡を拭きながら覗いた顔にドキンと胸が波打った。
青君だった。
小学生の頃に、出会った人
青君だった。
心臓のドキドキが、止まらない。
やっぱり、頑張る。
頑張るよ、神様。
嫌われたっていい、傷つけられたっていい。
それでも、全力で頑張るよ。
そう、誓った。
「それ、使いやすい?」
「うん、綺麗になるよ。」
「よかった。」
「うん、ありがとう」
「うん」
私は、満面の笑みで笑った。
「じゃあ、授業でろよ。バイバイ」
「バイバイ」
そう言って、青君は行ってしまった。
よかった。
普通に話してくれて、よかった。
寂しい顔してなくて、よかった。
忘れてたよ。
私は、青君が笑ってくれてるだけでよかったんだ。
私は、授業を受けに行った。
青君が、誰を好きでもかまわない。
私は、私の気持ちを優先するって決めたから。
全力で、ぶつかってやる。
「ご飯食べに行こう?」
祐希ちゃんに言われて歩きだす。
「最近、青君達学食食べてるよね?いいとこ見つけたの」
私は、祐希ちゃんを引っ張っていく。
ストーカーかな、これ?
私は、学食の食堂が見える場所に座った。
「りり、きてたんだ。」
「美羽、ここいいんだよ」
「頑張る気になったんだね!」
「そうそう」
そう言って、おにぎり食べる。
何をしてるかって言うと見ているだけだ。
バレないように、見ているだけだ。
ここにいると出てくるのわかりやすいから!
話すタイミングを間違えないようにしたい。
一秒でも、青君の傍にいたい。
ご飯を食べ終わったレインボーのメンバーがでてきた。
様子を見ながら、少し待つ。
急いで行くと、何かがっついてるみたいだし。
「そろそろ行く?」
祐希ちゃんに言われて、立ち上がる。
美羽も一緒に歩き出した。
レインボーは、いつもの場所にいた。
「今日は、アマーいコーヒー飲んでるね」
紫悠君が、話しかけてきた。
「そうなんです」
「甘いの好きなのね」
「そうなんです。」
「いちごミルクの方がいいのに。似合ってたよ」
「アハハ、じゃあ、次からはそうしようかな」
「それが、いいよ。」
そう言って緑川君と藍野君の場所に行った。
私は、青君に話しかける。
「青君、元気?」
「元気だよ。」
「最近、少し寒いよね」
「だね。」
その目は、とても優しくてドキドキする。
「甘いの好きだね?」
「青君も微糖だね」
「うん、ブラックコーヒー飲めたら一番いいよね」
「それ、私はまだまだ無理だよ」
「あー、それね。遠そうだね。ハハハ」
笑ってくれた、嬉しい。
ヤッター。
胸が、踊り出すよ。
ってか、今踊れそうだよ。
「最近、授業でてるじゃん」
「何とか頑張ってます。」
「頑張って、単位とらなきゃね」
「はい、頑張る」
「頑張れ、じゃあまたね。授業行くね」
「うん、頑張ってね。バイバイ」
「バイバイ」
レインボーメンバー達は、授業に行ってしまった。
全部の授業が終わった帰り道、祐希ちゃんと自転車を押しながら歩く。
「一日、一回青君に話しかける事に決めたんだけど協力してくれる?」
「いいよ。協力する」
「ありがとう、よろしく」
そう言って、帰った。
頑張るって決めた。
誰が何と言おうと頑張るって決めたんだ。
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