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第21話 猛毒の植物
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「え、えっと、テノってこの子ですか?」
「ええ! そうなんです!」
女性がぶんぶんと首を縦に振る。
確かにテノくんの顔は青ざめており、額には汗の粒がいくつも浮かんでいた。
呼吸は浅く、はぁはぁと息をついていき、苦しそうだ。
目も辛くて開けられないのか閉じられ、時々睫毛が震えていた。
風邪……? にしては、症状が重すぎないだろうか。
風邪だけで母親がこんなに焦ることもないはずだし、どうして私の店にやってきたのかも気になる。
私は女性を落ち着かせるため椅子に座らせて、ユリクに温かいハーブティーを用意してもらった。
「どうされたんですか?」
女性は自分の膝に座っているテノくんの頭を撫でたあと、ハーブティーを一口飲み、一呼吸ついて話し始めた。
「……取り乱してしまってすみません。私はサナと申します。実は、息子のテノが……毒性の植物を食べてしまって……」
「毒性の植物?」
「……ええ。私が家の作物を収穫している間に、テノが近くの森の中に入ってしまったんです。もし魔物が出たら危ないですし、迷ったら大変なことになりますから急いで私も森に入ったのですが……。見つけたときにはテノが倒れていて。テノの手には、デューサが握られていたんです」
「デューサ!?」
私は思わず声を上げた。
デューサは植物の中で猛毒類に入る。
一口でも食べれば発熱や嘔吐、痙攣などを起こし、最悪死に至ってしまう。
触れただけでも痺れたり赤く腫れたりするため、食べるのはもちろん触ってもいけない危険な植物だ。
見た目は他の植物より赤色で、先がくるんとカールしている。
王都にいる植物研究者たちがデューサを研究したところ、デューサ全体に毒があるのは確かだが、先のカールしている部分にルメルタという成分の猛毒が含まれており、舐めただけでも脅威の毒が回るという。
しかもデューサは森のあちこちに生えていて、食料を求めた騎士が誤食して死んでしまったケースもある。
「森の中に入っても、絶対に植物は食べないこと、触れないこと」とシュメード学院にいた頃何度も教師から言われたくらいだ。
テノくんはまだ小さい。
学校に通う前くらいの年だろう。
家の近くに森があるなら、お母さんも絶対に植物は食べてはいけないとしつけておけば良かったのに。
でもこのくらいの年の男の子は言うことを聞かないから、言っても聞かなかったのかもしれない。
私は試しに訊いてみた。
「テノくんに、森の中に入っても植物は食べないでね、って、言っておきましたか?」
「いえ、言ってません。食べないだろうと思ってましたから」
言ってなかったんかい!
食べないだろうと思ってたって、このくらいの子どもはなんでも食べちゃうよ! 口に入れちゃうよ!
私はため息を吐くのを押さえて、別の質問をした。
「それで、どうしてうちの店に……?」
「村の医師からデューサの毒は治せないと言われて、王都の治癒魔術師なら治せますか、と聞いたのですが、これほどの猛毒を治せる人はいないと言われてしまって……。それに治癒魔術師に頼めば、治せるかもわからないのに莫大な費用もかかってしまうんです。なら、魔物に噛まれて動かなくなった腕が治った、という噂がある貴方の店なら治せるかと思って……。カフェの食事代だけで治るなら、そっちの方がいいかなと」
「……」
まぁ、魔物に噛まれて麻痺してしまった腕を治したのは事実だ。
でも今回はそれ以上の猛毒である。
まだ治癒魔法を持っているかもわからないし、今までがただのまぐれかもしれないのに、確実に治せるかなんてわからない。
小さなテノくんが苦しんでいるのは見ていてわかるし、助けたいとも思う。
けど治すことができれば命が助かり、治すことができなければ死んでしまうなんて責任、医師でもない私には重すぎる。
私が悩んでいると、精霊がパタパタと飛んできた。
「メイナというしょくぶつが毒に効くって、いわれているよ」
「あおみどりに光ってて、針みたいにするどくてほそい」
「昔のりょうほうだけど」
「デューサの毒はもうどくだから完全にはなおせなくて、かんわされるだけかもしれないけど……」
メイナ……確か森の木の下に生えているハーブのはずだ。
確かに毒に効く、という話はどこかで聞いたことがある。
それを採取して私が食べ物を作れば、もしかしたら治るかもしれない。
……もしかしたら、っていう可能性の話にはなってしまうけれど。
「……?」
私が精霊の方を見ていたら、サナさんが不思議そうな顔で私を見つめていた。
もしや、サナさんには精霊が見えていない……?
見えていたら今の精霊の声に反応するはずだ。
サナさんは精霊と目を合わせようともしない。
どうやら見えていないみたいだ。
「それで、どうですか? 治せますか?」
「えっと……とりあえず、毒に効く植物があるのでそれを採取し、スイーツを作ろうと思います。ただ、デューサは猛毒の植物なので、完治できるかは保証できないです」
「どうしてですか!」
サナさんがバン! とテーブルを叩いた。
「麻痺毒を治した貴方なら治せるでしょう!? なんで保証できないとか言うんですか!貴方なら絶対治せます! そんなこと言わないでください!」
サナさんが何度もバンバンとテーブルを叩く。
貴方なら絶対治せるって、猛毒をなくした例もないのに私のこと過信しすぎじゃないかな、この人……。
それにサナさんがテノくんに、森の植物は食べないでねって前々から注意しておけばこんなことにはならなかったのかもしれないのに。
「早く治してくださいよ! 早く!」
サナさんの怒鳴り声はキンキン家中に響いた。
これ、テノくんの症状悪化させてないかなぁ……。
私が小さくため息を吐くと、精霊たちがむすっと頬を膨らませた。
「ひどい」
「全部せきにんをカナメにおしつけないで」
「おしおきする」
精霊たちは羽を動かしてサナさんの元へ飛んでいく。
サナさんの肩や脇腹、背中に止まり、精霊たちは小さな手でくすぐり始めた。
「カナメさんなにぼうっとして……!? あは、あははは!」
サナさんが身をよじって笑い始める。
精霊たちは「おしおき」と言ってくすぐりをやめず、サナさんを喋れなくさせた。
私はその隙にそろ~っと玄関へ向かう。
「では、私はメイナを採取してきますね~」
「一人で行くの? 俺も行くよ」
ユリクが玄関まで来て、心配そうに私を見つめた。
私は「ううん、大丈夫」と笑顔で首を振る。
「ユリクはサナさんとテノくんを見てて。森はここから近いし、森の奥に入らないように気をつけるよ。すぐ帰ってくるから!」
私はカラン、とドアについた鈴を鳴らして外に出た。
視界の隅でユリクが私に手を伸ばしていたような気がするが、気にせず森へと歩き出した。
「ええ! そうなんです!」
女性がぶんぶんと首を縦に振る。
確かにテノくんの顔は青ざめており、額には汗の粒がいくつも浮かんでいた。
呼吸は浅く、はぁはぁと息をついていき、苦しそうだ。
目も辛くて開けられないのか閉じられ、時々睫毛が震えていた。
風邪……? にしては、症状が重すぎないだろうか。
風邪だけで母親がこんなに焦ることもないはずだし、どうして私の店にやってきたのかも気になる。
私は女性を落ち着かせるため椅子に座らせて、ユリクに温かいハーブティーを用意してもらった。
「どうされたんですか?」
女性は自分の膝に座っているテノくんの頭を撫でたあと、ハーブティーを一口飲み、一呼吸ついて話し始めた。
「……取り乱してしまってすみません。私はサナと申します。実は、息子のテノが……毒性の植物を食べてしまって……」
「毒性の植物?」
「……ええ。私が家の作物を収穫している間に、テノが近くの森の中に入ってしまったんです。もし魔物が出たら危ないですし、迷ったら大変なことになりますから急いで私も森に入ったのですが……。見つけたときにはテノが倒れていて。テノの手には、デューサが握られていたんです」
「デューサ!?」
私は思わず声を上げた。
デューサは植物の中で猛毒類に入る。
一口でも食べれば発熱や嘔吐、痙攣などを起こし、最悪死に至ってしまう。
触れただけでも痺れたり赤く腫れたりするため、食べるのはもちろん触ってもいけない危険な植物だ。
見た目は他の植物より赤色で、先がくるんとカールしている。
王都にいる植物研究者たちがデューサを研究したところ、デューサ全体に毒があるのは確かだが、先のカールしている部分にルメルタという成分の猛毒が含まれており、舐めただけでも脅威の毒が回るという。
しかもデューサは森のあちこちに生えていて、食料を求めた騎士が誤食して死んでしまったケースもある。
「森の中に入っても、絶対に植物は食べないこと、触れないこと」とシュメード学院にいた頃何度も教師から言われたくらいだ。
テノくんはまだ小さい。
学校に通う前くらいの年だろう。
家の近くに森があるなら、お母さんも絶対に植物は食べてはいけないとしつけておけば良かったのに。
でもこのくらいの年の男の子は言うことを聞かないから、言っても聞かなかったのかもしれない。
私は試しに訊いてみた。
「テノくんに、森の中に入っても植物は食べないでね、って、言っておきましたか?」
「いえ、言ってません。食べないだろうと思ってましたから」
言ってなかったんかい!
食べないだろうと思ってたって、このくらいの子どもはなんでも食べちゃうよ! 口に入れちゃうよ!
私はため息を吐くのを押さえて、別の質問をした。
「それで、どうしてうちの店に……?」
「村の医師からデューサの毒は治せないと言われて、王都の治癒魔術師なら治せますか、と聞いたのですが、これほどの猛毒を治せる人はいないと言われてしまって……。それに治癒魔術師に頼めば、治せるかもわからないのに莫大な費用もかかってしまうんです。なら、魔物に噛まれて動かなくなった腕が治った、という噂がある貴方の店なら治せるかと思って……。カフェの食事代だけで治るなら、そっちの方がいいかなと」
「……」
まぁ、魔物に噛まれて麻痺してしまった腕を治したのは事実だ。
でも今回はそれ以上の猛毒である。
まだ治癒魔法を持っているかもわからないし、今までがただのまぐれかもしれないのに、確実に治せるかなんてわからない。
小さなテノくんが苦しんでいるのは見ていてわかるし、助けたいとも思う。
けど治すことができれば命が助かり、治すことができなければ死んでしまうなんて責任、医師でもない私には重すぎる。
私が悩んでいると、精霊がパタパタと飛んできた。
「メイナというしょくぶつが毒に効くって、いわれているよ」
「あおみどりに光ってて、針みたいにするどくてほそい」
「昔のりょうほうだけど」
「デューサの毒はもうどくだから完全にはなおせなくて、かんわされるだけかもしれないけど……」
メイナ……確か森の木の下に生えているハーブのはずだ。
確かに毒に効く、という話はどこかで聞いたことがある。
それを採取して私が食べ物を作れば、もしかしたら治るかもしれない。
……もしかしたら、っていう可能性の話にはなってしまうけれど。
「……?」
私が精霊の方を見ていたら、サナさんが不思議そうな顔で私を見つめていた。
もしや、サナさんには精霊が見えていない……?
見えていたら今の精霊の声に反応するはずだ。
サナさんは精霊と目を合わせようともしない。
どうやら見えていないみたいだ。
「それで、どうですか? 治せますか?」
「えっと……とりあえず、毒に効く植物があるのでそれを採取し、スイーツを作ろうと思います。ただ、デューサは猛毒の植物なので、完治できるかは保証できないです」
「どうしてですか!」
サナさんがバン! とテーブルを叩いた。
「麻痺毒を治した貴方なら治せるでしょう!? なんで保証できないとか言うんですか!貴方なら絶対治せます! そんなこと言わないでください!」
サナさんが何度もバンバンとテーブルを叩く。
貴方なら絶対治せるって、猛毒をなくした例もないのに私のこと過信しすぎじゃないかな、この人……。
それにサナさんがテノくんに、森の植物は食べないでねって前々から注意しておけばこんなことにはならなかったのかもしれないのに。
「早く治してくださいよ! 早く!」
サナさんの怒鳴り声はキンキン家中に響いた。
これ、テノくんの症状悪化させてないかなぁ……。
私が小さくため息を吐くと、精霊たちがむすっと頬を膨らませた。
「ひどい」
「全部せきにんをカナメにおしつけないで」
「おしおきする」
精霊たちは羽を動かしてサナさんの元へ飛んでいく。
サナさんの肩や脇腹、背中に止まり、精霊たちは小さな手でくすぐり始めた。
「カナメさんなにぼうっとして……!? あは、あははは!」
サナさんが身をよじって笑い始める。
精霊たちは「おしおき」と言ってくすぐりをやめず、サナさんを喋れなくさせた。
私はその隙にそろ~っと玄関へ向かう。
「では、私はメイナを採取してきますね~」
「一人で行くの? 俺も行くよ」
ユリクが玄関まで来て、心配そうに私を見つめた。
私は「ううん、大丈夫」と笑顔で首を振る。
「ユリクはサナさんとテノくんを見てて。森はここから近いし、森の奥に入らないように気をつけるよ。すぐ帰ってくるから!」
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