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第55話 本当にアリスさんですか?
クソ雑魚銀髪お嬢様ことアリスさんと二人で立派な日本庭園を並んで歩く。綺麗な池には鯉が優雅に泳ぎまわり、鹿威しが風流な音を奏でていた。都会の喧騒から隔離されたこの空間は、心を鎮める癒しの空間となっていた。
「すごい所ですね~」
「ここは皇族や著名人が利用する由緒正しい庭園ですのよ」
「しゅごい……」
詳しい名前は分からないけど、庭園に植えられた木も丁寧に剪定されている。きっと職人さんが手入れを欠かさずにやっているのだろう。それにしてもどうしてここにアリスさんが居るのだろうか? もしかしてアリスさんもお料理教室の参加者なのかな!?
「そう言えば、どうしてアリスさんがここに居るんですか?」
「それはこっちのセリフですわ。ここは私の実家ですのよ」
「ええええぇぇぇえ!?」
毎日のようにエッチな動画を送り付けて来るこの女性が、こんな立派な日本庭園に住むお嬢様なんですか!? 確かにアリスさんは美しいお嬢様だけど、毎日毎日ブルブルスティックで瞬殺される動画を送り付けて来るあのアリスさんですよ……。ボクは混乱してしまった。
「それでユウコちゃんはどうしてここに来たんですの? あ、分かりましたわ、私のお母様に結婚のご挨拶ですのね♪」
「いえ違います。そもそも女性同士で結婚は出来ませんよ? ボクはお料理教室の体験会に参加しに来たんです」
もしかしてアリスさんはボクが男だって見抜いているのか!?
「あら、そうですのね。つまりユウコちゃんは花婿修行にうちに来たって事ですのね! うふふ……花婿修行が終わったら結婚しますわよ♪」
ダメだ。頭の中までイっちゃってる。このまま話しても進みそうにないし、早くお料理教室の場所を聞こう。
「お料理教室ってどこでやるんですか? ボク初めてなので教えて下さい」
「え~、どうしようかしら~。ユウコちゃんったら冷たいんですもの。そんなユウコちゃんには教えてあげませ~ん。プイッ」
「……」
わざとらしく『プイッ』って自分で言ったよこの人。今もチラッチラッとこっちを見て何かを期待している様子だ。もしかして煽ってるのだろうか? こんな綺麗な女性がこんな可愛らしい態度を取っても可愛いだけじゃないですかー!
早くお料理教室の場所を教えて貰わないと遅刻しちゃうし、何より最近は冷たい態度ばっかりだったから優しくしてあげよう。
「……分かりました。今度遊びに行きましょう」
「本当ですの!? やりましたわ! ユウコちゃんとデート!! お泊りデートですわ!!」
「だ、ダメです! お泊りは怒られちゃいます!」
「そんな~」
アリスさんとお泊りなんてした日には、夏子さんと桜さんからどんな酷いお仕置きが待っているか分からない。……良く考えたらアリスさんと二人きりで遊びに行くのもやばいのかな? よし保険を掛けておこう。
「えっと、ボクのお姉ちゃんと一緒ならお泊りも可能かもしれません」
「え、お姉さんが居ますの? どんな方ですの!?」
アリスさんがすごい発情した表情でボクに詰め寄って来た。アリスさんって女性だったら誰でも良いのかもしれない……。ちょっと残念な気持ちになってしまった。
「はぁ……。アリスさんは女性なら誰でも良いんですね……」
「ち、違いますわ! ユウコちゃんが好きですの! でも、ユウコちゃんのお姉さんって聞いたらその……気になっちゃって」
何故だろうか、アリスさんがボク以外の女性に興味津々になった時、胸がチクっとした。もしかしてこれは嫉妬だろうか?
ボクの事を好きって言っておきながら他の女性に目移りするアリスさんを見て、イラっとしてしまった。ボクの奥深い所に眠るSな気持ちが沸々と湧き上がってきた気がした。
「ふ~ん、ボクの事……本当に好きなんですか?」
「好きですわ!!」
静かな庭園にアリスさんの声が響き渡った。こんな綺麗なお姉さんに好きって言われて嬉しくなってしまった。もっと好きって言って欲しい!
「え~? 本当ですかぁ? 会う人みんなにそう言ってるんじゃないですかー?」
「そ、そんな事ありませんわ! こんなに人を好きになったのは初めてですの! ユウコちゃんが好きで好きで堪らないのですわ!」
またまた静かな庭園にアリスさんの声が響き渡った。アリスさんに好きって言われると心が満たされるのを感じた。普段から夏子さんや桜さん、恵美さんから好きって言われているけど、アリスさんから言われるのも凄く嬉しい。
「へぇー。それじゃあ証明して下さい」
「しょ、証明ですの?」
ボクは少し口を前に出して、そっと目を閉じた。……あれ、てっきり貪るようなキスをされるかと思ったけど全然来ないぞ? このままの状態でいるのも恥ずかしいから目を開けて見たら、顔を真っ赤にしてるアリスさんが居た。あれぇ?
「どうしたんですか? 初めてあった時みたいにキスしないんですか?」
「あ、あの時は初めて好きって言われて……咄嗟にキスしちゃいましたの。ファーストキスですわ……」
「……えぇ!?」
女性好きで一人エッチに積極的なアリスさんが、まさかのファーストキスだったなんて……。手当たり次第に女性をナンパしている遊び人なクソ雑魚銀髪お嬢様かと思ったら、ピュアなクソ雑魚銀髪お嬢様だった。それを理解した瞬間、胸がキュンとしてしまった。
思わずギュッと抱き締め、頭をそっと支えてキスをしてしまった。
「んっ!?」
自分より背の高い女性を強引に手繰り寄せてキスをした。本当にボクがファーストキスだったようで、キス慣れしていないようだ。硬く閉じられた唇を強引に舌で襲い、徐々に隙間が出来て来た。
「ん゛ん~」
舌を入れる事に成功したボクは、この女性を貪った。舌を絡ませ甘い蜜を交換し、ボクの事しか考えられないようにする。そうした所、徐々にアリスさんからも舌を絡ませて来たのだった。
「……ぷぁ……はぁはぁ……ユウコちゃん……」
「ふふ、今度のデート楽しみにしてますね。でもお姉ちゃんも一緒ですけどね」
「わ、分かりましたわ♡」
そしてキスが終わり、二人で手を繋いで建物へ向かって行く。
あれ、今更だけどちょっとヤバイんじゃないかな? 前回会った時のビッチな雰囲気のアリスさんと違い、今日会ったアリスさんは清楚なお嬢様だった。そのギャップにキュンとしてしまい、思わず勢いでキスしちゃったけど……これは浮気だろうか? ま、まぁ次回のデートの時は桜さんが居るし、フォローしてくれるよね!!
そうしてボクは、アリスさんに手を引かれて立派な建物へ入って行くのだった。
「すごい所ですね~」
「ここは皇族や著名人が利用する由緒正しい庭園ですのよ」
「しゅごい……」
詳しい名前は分からないけど、庭園に植えられた木も丁寧に剪定されている。きっと職人さんが手入れを欠かさずにやっているのだろう。それにしてもどうしてここにアリスさんが居るのだろうか? もしかしてアリスさんもお料理教室の参加者なのかな!?
「そう言えば、どうしてアリスさんがここに居るんですか?」
「それはこっちのセリフですわ。ここは私の実家ですのよ」
「ええええぇぇぇえ!?」
毎日のようにエッチな動画を送り付けて来るこの女性が、こんな立派な日本庭園に住むお嬢様なんですか!? 確かにアリスさんは美しいお嬢様だけど、毎日毎日ブルブルスティックで瞬殺される動画を送り付けて来るあのアリスさんですよ……。ボクは混乱してしまった。
「それでユウコちゃんはどうしてここに来たんですの? あ、分かりましたわ、私のお母様に結婚のご挨拶ですのね♪」
「いえ違います。そもそも女性同士で結婚は出来ませんよ? ボクはお料理教室の体験会に参加しに来たんです」
もしかしてアリスさんはボクが男だって見抜いているのか!?
「あら、そうですのね。つまりユウコちゃんは花婿修行にうちに来たって事ですのね! うふふ……花婿修行が終わったら結婚しますわよ♪」
ダメだ。頭の中までイっちゃってる。このまま話しても進みそうにないし、早くお料理教室の場所を聞こう。
「お料理教室ってどこでやるんですか? ボク初めてなので教えて下さい」
「え~、どうしようかしら~。ユウコちゃんったら冷たいんですもの。そんなユウコちゃんには教えてあげませ~ん。プイッ」
「……」
わざとらしく『プイッ』って自分で言ったよこの人。今もチラッチラッとこっちを見て何かを期待している様子だ。もしかして煽ってるのだろうか? こんな綺麗な女性がこんな可愛らしい態度を取っても可愛いだけじゃないですかー!
早くお料理教室の場所を教えて貰わないと遅刻しちゃうし、何より最近は冷たい態度ばっかりだったから優しくしてあげよう。
「……分かりました。今度遊びに行きましょう」
「本当ですの!? やりましたわ! ユウコちゃんとデート!! お泊りデートですわ!!」
「だ、ダメです! お泊りは怒られちゃいます!」
「そんな~」
アリスさんとお泊りなんてした日には、夏子さんと桜さんからどんな酷いお仕置きが待っているか分からない。……良く考えたらアリスさんと二人きりで遊びに行くのもやばいのかな? よし保険を掛けておこう。
「えっと、ボクのお姉ちゃんと一緒ならお泊りも可能かもしれません」
「え、お姉さんが居ますの? どんな方ですの!?」
アリスさんがすごい発情した表情でボクに詰め寄って来た。アリスさんって女性だったら誰でも良いのかもしれない……。ちょっと残念な気持ちになってしまった。
「はぁ……。アリスさんは女性なら誰でも良いんですね……」
「ち、違いますわ! ユウコちゃんが好きですの! でも、ユウコちゃんのお姉さんって聞いたらその……気になっちゃって」
何故だろうか、アリスさんがボク以外の女性に興味津々になった時、胸がチクっとした。もしかしてこれは嫉妬だろうか?
ボクの事を好きって言っておきながら他の女性に目移りするアリスさんを見て、イラっとしてしまった。ボクの奥深い所に眠るSな気持ちが沸々と湧き上がってきた気がした。
「ふ~ん、ボクの事……本当に好きなんですか?」
「好きですわ!!」
静かな庭園にアリスさんの声が響き渡った。こんな綺麗なお姉さんに好きって言われて嬉しくなってしまった。もっと好きって言って欲しい!
「え~? 本当ですかぁ? 会う人みんなにそう言ってるんじゃないですかー?」
「そ、そんな事ありませんわ! こんなに人を好きになったのは初めてですの! ユウコちゃんが好きで好きで堪らないのですわ!」
またまた静かな庭園にアリスさんの声が響き渡った。アリスさんに好きって言われると心が満たされるのを感じた。普段から夏子さんや桜さん、恵美さんから好きって言われているけど、アリスさんから言われるのも凄く嬉しい。
「へぇー。それじゃあ証明して下さい」
「しょ、証明ですの?」
ボクは少し口を前に出して、そっと目を閉じた。……あれ、てっきり貪るようなキスをされるかと思ったけど全然来ないぞ? このままの状態でいるのも恥ずかしいから目を開けて見たら、顔を真っ赤にしてるアリスさんが居た。あれぇ?
「どうしたんですか? 初めてあった時みたいにキスしないんですか?」
「あ、あの時は初めて好きって言われて……咄嗟にキスしちゃいましたの。ファーストキスですわ……」
「……えぇ!?」
女性好きで一人エッチに積極的なアリスさんが、まさかのファーストキスだったなんて……。手当たり次第に女性をナンパしている遊び人なクソ雑魚銀髪お嬢様かと思ったら、ピュアなクソ雑魚銀髪お嬢様だった。それを理解した瞬間、胸がキュンとしてしまった。
思わずギュッと抱き締め、頭をそっと支えてキスをしてしまった。
「んっ!?」
自分より背の高い女性を強引に手繰り寄せてキスをした。本当にボクがファーストキスだったようで、キス慣れしていないようだ。硬く閉じられた唇を強引に舌で襲い、徐々に隙間が出来て来た。
「ん゛ん~」
舌を入れる事に成功したボクは、この女性を貪った。舌を絡ませ甘い蜜を交換し、ボクの事しか考えられないようにする。そうした所、徐々にアリスさんからも舌を絡ませて来たのだった。
「……ぷぁ……はぁはぁ……ユウコちゃん……」
「ふふ、今度のデート楽しみにしてますね。でもお姉ちゃんも一緒ですけどね」
「わ、分かりましたわ♡」
そしてキスが終わり、二人で手を繋いで建物へ向かって行く。
あれ、今更だけどちょっとヤバイんじゃないかな? 前回会った時のビッチな雰囲気のアリスさんと違い、今日会ったアリスさんは清楚なお嬢様だった。そのギャップにキュンとしてしまい、思わず勢いでキスしちゃったけど……これは浮気だろうか? ま、まぁ次回のデートの時は桜さんが居るし、フォローしてくれるよね!!
そうしてボクは、アリスさんに手を引かれて立派な建物へ入って行くのだった。
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