女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第188話 副業って何ですか?

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 お嫁さん達から謎のゴリ押しをされてしまったボクは、急遽双子ちゃんと遊ぶ事になりました。相手の都合もあるので確定じゃなかったのですが、双子ちゃんにメッセージを送ったら二つ返事でオッケーが出たのでした。マジで強制イベントかも?

 双子ちゃんはスペシャルな警備員という名の自宅警備が主なお仕事らしいので、基本的にお仕事中はお家にいるらしいのですが、忙しいけどしょうがないなーって感じで了承してくれました……。絶対暇だろーって思ったけど大人なボクは追及しませんでしたよ。

 何かボクの知らないところでストーリーが進んでいるような気がしますが、考えても分からないので今日はいつも通り楽しもうと思います。





 双子ちゃんのお家に向かう前に、マッキュにお昼ご飯を買いに行きましょう。自宅からゆっくりと歩いて15分程の距離の場所にマッキュがある事が判明しました。駅へ向かう方向と逆方面だったので今まで気付かなかったのです。近場にマッキュを見つけたボクはキュピーンと閃き、今週はもう3回目の来店ですよ。そのうち店員さんに顔を覚えられちゃうかもしれませんね!

「ありがとうございました~」

 笑顔溢れる可愛い店員さんからマッキュの袋を受け取りました。このおっとり系のボインボインなお姉さんは女子大生JDでしょうか? いつもボクの担当になってくれています。そのうち好感度が上がってイチャイチャイベント突入もあるかも!? ……無いな。

 最近はエッチばっかりでエロゲ脳に汚染されてきたユウタブレインに喝を入れ、来た道を戻って双子ちゃんの住むマンションへ向かいます。そう、双子ちゃんはボクの家のお隣のマンションに住んでいるのです。

 前回は606号室に入ってスミレさんにレイプされてしまいましたが、今日はしっかりと双子ちゃんに確認していますので大丈夫です。そう、808号室が双子ちゃんの住むお部屋ですよー!!





 エレベーターに乗り込み808号室に来ました。チャイムを鳴らせば双子ちゃんが出て来るはず……。大丈夫だよね、スミレさんが出て来てレイプされたりしないよね?

 ドキドキしながらチャイムを鳴らすと、双子ちゃんの片割れがお出迎えです。ピンク色の髪をふんわり縦ロールに巻いた可愛い女の子は……たぶん椿つばきさんですね!!

「…………ユウコお姉様、いらっしゃいませ」

「こんにちはー! 椿さんお邪魔します~」

「…………私は桔梗ききょうです」

「あはは、冗談ですよぉ桔梗さん。ささ、椿さんにもご挨拶させて下さいね~」

「…………怪しいです」

 くっ、50%の確率を外しましたか。口調も一緒だし見た目も一緒だしサッパリ見分けがつかないのが悪いと思います!!

 笑顔で誤魔化して靴を脱いで玄関を進みます。パッと見た感じ、スミレさんのお家と同じような間取りですね。それにしても甘い花のような香りがするお家ですねぇ。いや、もしかしたら前を歩く桔梗さんのふんわり縦ロールな髪の匂いかもしれませんね!! クンカクンカ。

 案内されたリビングに行くと、見た目そっくりな椿さんがソファーに座って待っていました。

「椿さんこんにちはー! お邪魔しますー」

「…………こんにちは、どうぞ座って下さい」

「はーい、失礼しますー」

 4人掛けの白いソファーの真ん中にお邪魔しました。ふふふ、両隣から双子ちゃんの良い匂いがしますよ。えっと、左が椿さんで右が桔梗さんね。忘れちゃダメですよ?

「じゃじゃーん! お昼ご飯のマッキュを買ってきましたよ~」

「…………マッキュ!」

「…………ありがとうございます!」

 テーブルの上に買って来たマッキュを出しました。ふふふ、サイドメニューのポテトはLサイズにアップグレードしてあるので大量にあります! ゲームしながらポテトを摘まむのが最高なのでした。

 双子ちゃんにしては珍しく、少しだけ声が大きかったですね。ふふふ、きっとマッキュが好きなんでしょう。

「いま流行りの月見マッキュですよー! どうぞ、冷めないうちに召し上がれ~」

「…………嬉しいですユウコお姉様、頂きます!」

「…………マッキュ大好きです。頂きます!」

「うへへ、美味しいですよね~」

 やっぱりマッキュは正義ですね。でもマッキュにはコーラが必要だと思うのです。この微炭酸のオレンジジュースも悪くないですけど、やっぱりコーラですよね……。

 二人も美味しそうにモグモグしているので癒されますね。小っちゃいお口を大きく開けてガブリと豪快に食べてます。ウマー!



 モグモグとマッキュを食べながら軽くお部屋を見渡してみたところ、ソファーの正面には巨大なテレビがありました。そしてテレビ台には何やら見た事のある小さなぬいぐるみが勢揃いしていたのでした。

「あ、あれはバーガーキングちゃんぬいぐるみ!?」

 もしや二人も千代ちゃんと同じでバーガーキングちゃんが好きなのかも?

「…………お気に入りです」

「…………バーガーキングちゃんのグッズは沢山ありますよ」

「おお、ボクの他にも仲間が居ましたか! ふふふ、ボクはあと4ポイントで今月の特大ぬいぐるみゲットですよー」

 まさか双子ちゃんがマッキュファンだったなんて知りませんでした。まあボクの場合は千代ちゃんという下心100%ですけどね! でも個人的にあの特大ぬいぐるみはお家に欲しいです。

「…………ふっ、まだまだですね」

「…………既にゲット済み」

「こ、これは月見バーガーキングちゃんの特大ぬいぐるみ……だと!?」

 あと4ポイントまで迫った自慢のスタンプカードをドヤ顔で見せたところ、桔梗さんが別の部屋から特大ぬいぐるみを2個持って来ました。ギュッと抱き締めると気持ち良さそうなサイズですよ。

 ど、どういう事だ……。この月見バーガーキングちゃんの特大ぬいぐるみは今月の応募だったはずだ。初日に応募が完了したとしても、特大ぬいぐるみの発送は来月になってからと書いてあるのだ。これは……何か不正インチキをしているに違いない。

「まだ発送されてないぬいぐるみを持ってるのはおかしいと思いまーす!! 二人は不正したんですね!?」

 人差し指を二人に向けて名探偵ユウタの名推理をズキューンと突き付けてやりましたよ。可愛い顔して悪事に手を染めるなんて、人は見かけに寄らないってやつですね……。

 ボクが呆れ顔を二人に向けているとムッとした顔を返されてしまいました。

「…………不正じゃないです」

「…………私達がバーガーキングちゃんのデザイナー」

「ふぁっ!? で、デザイナーですか!?」

 デザイナーってあれでしょ、絵を書いたりする人!! つまりバーガーキングちゃんの絵を書いてるのがこのお二人という事ですか!?

 ボクはジロリと疑いの目を二人に向けます。今日のお二人は白地のブラウスに黒いスカートを履いていますが、やたらとフリルやリボン、レースが装着されています。可愛いけどちょっと見慣れぬ地雷系なファッションにドキッとしていますのでした。

 でもこの地雷系ファッションも、この二人がデザイナーと言われると何か納得出来てしまうのでした。バーガーキングちゃんのレタスのフリフリも双子ちゃんのレースのフリフリと同じで可愛いよね!! そうか、あのレタスのフリフリ具合はこの二人のファッションが原点だったのか……。

「…………これはデザイナー特権で貰った納品物」

「…………サンプル品です」

「な、なんだってー!!」

 これがデザイナー特権という奴ですか……。いや、まだ本当か分からないぞ。単にグッズを闇ルートから仕入れてボクを騙そうとしているだけかもしれません。

「…………その目は疑ってる?」

「…………本当なのに」

「だって二人ともスペシャルな警備員って言ってたじゃないですか。あれは嘘だったんですか……?」

 そう、二人は自宅を警備するスペシャルなお仕事をしてるって言っていました。休日以外は自宅警備で忙しいって言っていたのです! くっ……ボクと同じような暇人だと思ってたのにデザイナーとかいうカッコイイお仕事に就いてるなんて酷い裏切りですよ!

「…………警備員がメインのお仕事」

「…………デザイナーは副業」

「くっ……ボクと同じかと思ったのにリア充だったなんて」

 マッキュポテトをモソモソと食べる双子ちゃんを見ていると、本当にデザイナーなのか疑問に思って来ました。何て言うか、デザイナーって凄いカリスマ的存在だと思うんですよね。ファッションデザイナーとかテレビで見たことあるけど、見るからにオーラが溢れてるっていうか、輝いているのです。

 二人は長いマッキュポテトをまるでポッチーゲームのようにゆっくりと端から攻略しているのです。確かに美人さんですけど、ボクのようなカリスマオーラが感じられませんね。

「も、もし本当にデザイナーと言うのなら、何か証拠を見せて下さいっ!」

「…………ふぅ、特別ですよ?」

「…………見せるだけですからね? 口外禁止です」

「うへへ、もちろんですよ~!」

 ボクのジト目攻撃が効いたのでしょう。二人は大きな溜息を吐いて証拠を見せてくれる事になりました。ふふ、どんな証拠が出て来るのか楽しみですねぇ。
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