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ソフィアの秘密

ミハエルとソフィアの結婚式

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アルテナ王国第二王子ミハエルとコーンウォール家の長女、ソフィアの結婚式が始まった。

コーンウォールの後継者問題は心配するよりも前に既に片付いていた。

コーンウォール当主であり、母親の弟(母親から見れば二番目の弟)が後継者となっていた。

ソフィアはミハエルと結婚したことにより、エトルリア公爵家を設立した。

「いや~。ソフィアちゃん、可愛いよ」

とベルンハルト王太子。

「王太子殿下、この度私達は素敵な家庭を気づくことを誓いますわ」

ソフィアはウェディングドレスに身を包んでいる。

「本当にきれいだ。おい、ミハエル! ソフィアちゃん泣かしたら許さないからな!」

「はい、お兄様」

ミハエルが怖ず怖ずと答える。

そこへカタリナ王女がやってきた。ピンクで足が見えない位丈の長いドレスを着ている。

「ミハエル、ソフィアおめでとう」

「カタリナ。これからは義理の姉妹として宜しくお願いします」とソフィア。

「友達から義理の姉妹なんて不思議よね」

カタリナ王女がドレスを翻しながら言った。

「うん。なんか不思議。私もまさかソフィアが義理の姉になると思わなかったわ」

そしてソフィアとカタリナは笑顔で微笑み合った。

「お~い、そこにいるコーンウォール家の居候さん」

え!

ええ!?

「私、ですか?」

自分を指差しながらローサは言った。

「そうだよ。ローサさんと言ったっけ」

「あっ、はい」

「居候って事はフリーだよね?」

とベルンハルト王太子が言ったとき、カタリナ王女が言った。

「失礼でしょ、お兄様」

「この僕で良かったら、晩餐会に招待してあげるよ」

カタリナ王女が右手を挙手して静止した。

「ね、待ってお兄様。晩餐会はアルカナ王国だけで行われるものなんだけど」

しかし、ベルンハルト王太子は左手を挙げた。

「これは次期アルカナ王国の国王になるベルンハルト王太子からの特別の正体だ。父上からは僕が話しておくよ」

なんと、アルカナ王国の晩餐会に特別に参加が叶ってしまった。

しかも、ベルンハルト王太子から気に入られたようだ。

「でも、お兄様。ローサさんはつい最近隣国の亡きミルディン王太子と婚約破棄したばかり。流石にそれは火に油をそそぐような話では?」

カタリナ王女が再び挙手して静止した。

そのときにベルンハルト王太子は腕を大きく上げ、指パッチンをして言った。

「ノープロブレム! これは友情だよ。友情と恋愛と結婚はイコールで結べないよ」

「友情、ですか」
ローサは恐る恐る口を開いた。

「そうだよ。せっかくだから晩餐会おいでよ」

ミルディン王太子と婚約破棄した。ベルンハルト王太子はまた違うキャラだ。

「友情で……なら参加します」
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