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エピローグ
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キャサリンはヴァレンティン皇子と結婚する事が決まった。
ヴァレンティンはそれまで引きこもっていたが、キャサリンと出会ってからというもの、外へ出るようになった。
キャサリンとはよく王宮の中庭でデートしたり、公園でデートしたりをしていた。
夏の厳しい日差しが差し込む中、二人は結婚式を挙げることになった。
空にはもくもくと
「おめでとう、キャサリン」
真っ先にかけつけてくれたのがレスター侯爵子息夫人となった
エスターだった。
「ありがとう、エスター」
「私はキャサリンの侍女を務められた事、誇りに思いますわ」
「エスター。私はエスターのような魔法が得意な侍女を持ててしあわせだったわ」
「いやですわ。キャサリンだって魔法を覚えて一人前になったじゃありませんの」
ドレスがエスターにはよく似合う。
貴族になったエスター。
貴族としても、一人前になったとキャサリンは思っている。
「貴族として一人前になったわね、エスター」
「はい。キャサリン」
エスターはすっかり髪が伸びていて、リボンを使いポニーテールをしていた。
「キャサリン。キャサリンは王室に嫁いだけれど、やはり私とは友達でいてくれますか?」
「勿論よ、エスター」
エスターは屈託の無い笑顔を見せた。
「キャサリン様、ヴァレンティン皇子殿下。ご結婚おめでとうございます」
エドワードだった。
「ありがとう、エドワード」
「ああ、エドワード。これで引き続きキャサリンの護衛を頼む」
「はい、ヴァレンティン皇子殿下。申し訳なくも、フレミング家とは契約を切らせてもらいました」
引き続きエドワードがキャサリンの護衛を務めるらしい。
「フレミング公爵は私からも礼を言わせていただく」
エドワードは一礼をした。
そこへ、パウロとナタリアがやってきた。
「お世話になりました、フレミング公爵」
「ああ、エドワード。きみにはこれからのキャサリンの事も頼むぞ」
「はい。そして、奥様。ありがとうございました」
「エドワード。礼を言いたいのは私ですわ。キャサリンがお世話になったのですもの」
「フレミング夫妻。私からも礼を言わせていただきます。そして、キャサリンのことは全力でお守りします」
ヴァレンティンは深々とお辞儀をした。
「お父様。お母様。いままでありがとうございました」
「キャサリン。ヴァレンティン皇子殿下と共に国造りを頼んだぞ」
「はい、お父様」
「キャサリン。いつでも実家に遊びに来て良いのよ」
「はい。お母様」
キャサリンはナタリアと抱き合った。
そして。姉のセシリアと兄のルークにも挨拶に行こうと思った。
「ヴァレンティン皇子殿下。お兄様とお姉様にも挨拶に行きますわ」
「そうだな」
キャサリンとヴァレンティンはセシリアとルークを探した。
そこにキャサリンと同じく金髪にスカイブルーの瞳の女性が立っていた。
姉のセシリアだった。
「お姉様」
「キャサリン。私は今日という日をどれだけ待ちわびたでしょう。あなたがアンドリュー王太子殿下から側妃にされると聞いて驚いてわずか半年」
「お姉様。あのときはご心配をおかけしましたわ。しかし、ヴァレンティン皇子殿下はアンドリュー王太子殿下とは全く違います!」
「セシリア様」
「はい。ヴァレンティン皇子殿下」
「キャサリンのことは全力でお護りします。隣国の戯け者とは違います。側妃にするなど、とんでもありません。というよりも、側妃自体とりません」
セシリアは不安そうな顔つきから笑顔を取り戻した。
ちらりと八重歯が光った。
そこへ、兄のルークがやってきた。
「お兄様」
「キャサリン。結婚おめでとうな。ヴァレンティン皇子殿下。キャサリンをよろしく頼みます」
「はい。キャサリンのことは全力でお護り致します」
こうして、二人の結婚式は厳かに執り行われた。
その後二人はしあわせな家庭を築きました。
了
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ヴァレンティンはそれまで引きこもっていたが、キャサリンと出会ってからというもの、外へ出るようになった。
キャサリンとはよく王宮の中庭でデートしたり、公園でデートしたりをしていた。
夏の厳しい日差しが差し込む中、二人は結婚式を挙げることになった。
空にはもくもくと
「おめでとう、キャサリン」
真っ先にかけつけてくれたのがレスター侯爵子息夫人となった
エスターだった。
「ありがとう、エスター」
「私はキャサリンの侍女を務められた事、誇りに思いますわ」
「エスター。私はエスターのような魔法が得意な侍女を持ててしあわせだったわ」
「いやですわ。キャサリンだって魔法を覚えて一人前になったじゃありませんの」
ドレスがエスターにはよく似合う。
貴族になったエスター。
貴族としても、一人前になったとキャサリンは思っている。
「貴族として一人前になったわね、エスター」
「はい。キャサリン」
エスターはすっかり髪が伸びていて、リボンを使いポニーテールをしていた。
「キャサリン。キャサリンは王室に嫁いだけれど、やはり私とは友達でいてくれますか?」
「勿論よ、エスター」
エスターは屈託の無い笑顔を見せた。
「キャサリン様、ヴァレンティン皇子殿下。ご結婚おめでとうございます」
エドワードだった。
「ありがとう、エドワード」
「ああ、エドワード。これで引き続きキャサリンの護衛を頼む」
「はい、ヴァレンティン皇子殿下。申し訳なくも、フレミング家とは契約を切らせてもらいました」
引き続きエドワードがキャサリンの護衛を務めるらしい。
「フレミング公爵は私からも礼を言わせていただく」
エドワードは一礼をした。
そこへ、パウロとナタリアがやってきた。
「お世話になりました、フレミング公爵」
「ああ、エドワード。きみにはこれからのキャサリンの事も頼むぞ」
「はい。そして、奥様。ありがとうございました」
「エドワード。礼を言いたいのは私ですわ。キャサリンがお世話になったのですもの」
「フレミング夫妻。私からも礼を言わせていただきます。そして、キャサリンのことは全力でお守りします」
ヴァレンティンは深々とお辞儀をした。
「お父様。お母様。いままでありがとうございました」
「キャサリン。ヴァレンティン皇子殿下と共に国造りを頼んだぞ」
「はい、お父様」
「キャサリン。いつでも実家に遊びに来て良いのよ」
「はい。お母様」
キャサリンはナタリアと抱き合った。
そして。姉のセシリアと兄のルークにも挨拶に行こうと思った。
「ヴァレンティン皇子殿下。お兄様とお姉様にも挨拶に行きますわ」
「そうだな」
キャサリンとヴァレンティンはセシリアとルークを探した。
そこにキャサリンと同じく金髪にスカイブルーの瞳の女性が立っていた。
姉のセシリアだった。
「お姉様」
「キャサリン。私は今日という日をどれだけ待ちわびたでしょう。あなたがアンドリュー王太子殿下から側妃にされると聞いて驚いてわずか半年」
「お姉様。あのときはご心配をおかけしましたわ。しかし、ヴァレンティン皇子殿下はアンドリュー王太子殿下とは全く違います!」
「セシリア様」
「はい。ヴァレンティン皇子殿下」
「キャサリンのことは全力でお護りします。隣国の戯け者とは違います。側妃にするなど、とんでもありません。というよりも、側妃自体とりません」
セシリアは不安そうな顔つきから笑顔を取り戻した。
ちらりと八重歯が光った。
そこへ、兄のルークがやってきた。
「お兄様」
「キャサリン。結婚おめでとうな。ヴァレンティン皇子殿下。キャサリンをよろしく頼みます」
「はい。キャサリンのことは全力でお護り致します」
こうして、二人の結婚式は厳かに執り行われた。
その後二人はしあわせな家庭を築きました。
了
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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