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最終章
限界
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誰もが一度は考えると思う。
何故俺は、私は…私達は生まれたのだろう、と。
思考し、夢想して、喜怒哀楽に生を実感する。
何故なのだろう?
何故神は私達を獣のままにしておいてくれなかったのだろうか。
そんな事を俺はずっと考えている。
時折…無性に駆け出し、心の臓が脈打つ事を止めるまで走り続けたいと
思う事があって、そんな時、なぜか視界の先で何頭もの獣たちが俺を
見ているんだ。
兎、梟、鷺…だろうか?赤く大きな羽を持つ鳥。
そして緑色の大きな龍。
その後ろには白い虎、黒豹、蝶の様な羽を持つ人なのかなんなのか
分からない…そんな生き物達が俺を見ている。
彼等を見ていると、何故なのか胸が苦しくなって、泣きたいのに、
笑いたくなって…心が叫ぶんだ。
「グレース」
この言葉の意味をずっと考えている。
グレース【grace】
[名・形動] 優美、優雅、恩恵、恩寵。
何度となく俺は辞書を開いてこの文字を指でなぞって来た。
そうすると、どうしてか自然と心が満たされ安らぎを感じる。
午前4時、大学生の彼の朝は意外に早く、布団から抜け出すと、
夜も明けきらない空を見ては、また始まる憂鬱な一日を思いタバコに
火を付ける。そしてタバコを吸いきると、火を消し立ち上がり服を
着替え、鏡に映る自分の顔を見て溜息を溢す。
これが彼の日課であった。
アルビノ。
そう、彼の生まれついての特徴。この特徴は彼を孤独にしている。
アルビノの特性でもある、彼の髪や肌は生まれつき透けるように白く、
その瞳は薄く茶色だが、見た目は金色にしか見えない。
黄色の肌を持つ日本に於いて、あれやこれやと、普通を装った好奇心で
周囲の人間は彼の髪や肌に触れては、苦労話を強請ってくる。
そんな、居心地の悪い思いを長年している。苦労など無いのに、と
彼はいつも心で笑った。
だが実際、彼は光に弱くサングラス無しに日中外を歩く事も出来ず、
視力も弱い。それに、光に肌が焼けて爛れやすく年中長袖を着ていなく
てはならなかった為、肌を隠し、瞳を隠して隠れる様に生きて来た。
友人は多い方だが、決して心を預けられる様な友では無く、クォーター
で美しく整った容姿を持つ彼を、アクセサリーの様に侍らせる為だと
思春期頃からか、彼自身気が付いていた。
しかし、人付き合いが苦手で夕方以降にしか心起きなく表に出る事が
出来ない彼を、友達だと言ってくれる彼等に利用され、利用してきた
のも事実であり、その事に不満は無かったが、不意に自分がこの世界に
存在する意味を見失う事がある。
そして、そんな時は決まって辞書を引いた。
「都ーー!飯だ!」
一階のリビングから父親が彼に声を掛け、その言葉に彼は部屋を出ると
階段を降り、ドアノブに手を掛け中に入った。
「父さん、そんなに大声出さなくても聞こえるから。ご近所迷惑だろ…」
「あぁ悪い、悪い!ついなっ!それと、今日お前行けるんだろうな」
「うん」
「母さん!お花どうする?」
「そうねぇ、行き掛けにサンサンマートの中の生花コーナーで買っていこっか」
「果物も買っていくか」
彼の両親は息子との時間を過ごす為に、彼が小学校頃からか、明け方に
起きて、8時には眠りに着くような生活を送っている。
そして、今日彼等は父親の実家の墓参りに行く為に準備をしていた。
父親は、食事を終えると仏壇の前に座り、遺影を眺めた後、手を合せ
目を瞑った。
緑豊かな霊園の砂利道を、彼等は花や掃除道具を抱えて歩くと一基の
墓石の前で立ち止まり、荷物を地べたに置くと水の入ったバケツにスポ
ンジを入れ、濡らして墓を磨き、花を供えた。
「父さん、母さん来たよ。今年で無事二十歳だ…大きくなったろ?」
父親は墓の前にしゃがみ込むと墓石を見上げ、亡き母の姿を思い出して
いた。
遠い記憶の中の母親は、決して甘いだけの母親では無かった。
自分の事は自分でしろと教え込まれ、勉強が出来なくて怒られる事は
無くても、家事を疎かにしたり、生活態度が悪いとありえない程怒られ
た。だが、母さん亡き後俺がちゃんと生活を送って来れたのはその
教えがあったからだと思う。
そのお陰もあり両親の死後、引き取ってくれた祖母が二年後に死んで、
母さんの従兄夫婦の養子となっても恥をかく事なく過ごす事が出来た。
俺は母さんを人として尊敬していた…だから、女っぽいかもしれないが
息子に母の名前を付けた。<東藤 都>と。
苗字は変わってしまったけれど、母さんの名を息子に付けたことで、
俺は今でも母さんの息子だと天国の母さんに伝えたかったんだ。
母さん、俺は母さんが生前幸せだったのか知らない。
記憶の中の母さんは、いつも絵に描いた様な笑顔だったから…。
不安だったんだ。
母さんにとって俺は必要なのか、暇さえあれば考えたよ。
でもさ、俺は幸せだったんだと思うようにしているよ。
だって俺にも子供が出来て知ったから…幸せという気持ちを。
母の従兄夫婦の養子となり、東藤双葉と名を改めた都の父親は数分の
間、墓に手を合せて両親と対話していて、その姿を都はぼんやりと眺め
ていた。
両親、祖父、祖母、曾祖父母…目もくらむような、長い、長い過去から
繋がる鎖が、何故か自分には繋がっていない様な、一人だけ除け者の様
で、疎外されている気分だった。
だからなのか、墓の前に立っても何の感情も沸かず、逆に何とも言えな
い不愉快な感覚が都を襲っていた。
「ねぇ、父さん…俺さ…ずっと思っていた事があるんだよ」
「なんだ?」
「俺は…俺が嫌いなんだ」
「……みんな…そうだろ?誰だって自分の嫌いな所の一つや二つはあるもんだろ」
「そういう事じゃないんだ。…夢や希望なんて物が何一つ持てなくてさ…みんなの事が大好きなのに、俺がいるべき世界はここじゃないってなぜかわかるんだよ」
「…都…言っている意味が分からないわ」
「……そうだね。俺も言っていて良く分からなくなった…でも、もしも俺がばあちゃんみたいに…急に死んでしまったとしてもさ…俺はどこか別の世界で…俺の居るべき世界で生きてるって思ってくれない?」
そう本人も良く意味の分からない言葉を発すると、一人墓に背を向け
霊園を出て行った。
その後ろ姿を茫然と見つめていた双葉達は、我に返ると都を追いかけ
た。
「都!どう言う事だっ!何があったんだ?父さんや母さんに言えない事か?」
「いや、違うんだ。特に意味はなくて…ただ…何となく俺の居る場所はここじゃ無い気がしたんだ。だから…何ていうか…この先俺は急に旅に出たくなるんじゃないかなって…だから、もし俺がふらっと出かけて戻らなかったなら旅に出たんだと思って」
「都…母さん…怖いわ、そんな事を急に言い出すなんて」
都は両親の強張った顔を見て、何故こんな事を言い出したのかと
後悔し、家へと帰る車中ではずっと黙っていた。
遠く無い未来に俺はきっとここじゃ無い何処かに居る。
ただぼんやりとそんな事を都は考えた。
大国主命が消えて、カムイは話した内容を皆に全て伝えた。
ビクトラ、アガット、リャーレは、悔しそうな顔をしつつも喜びに
頬を紅潮させたカムイを見て、都に会える嬉しさと言うよりも
安堵した表情だった。
その反面、サリザンド、ルーナ、ソレスは呆然と空を見つめ、その
瞳には悔しさと怒りの感情がある。特に、サリザンドの落胆振りは
ルーナさえも、容易に声を掛けられない程であった。
本当ならば、今日都に会えるはずだった。
それをまたもや神に邪魔をされた。何故上手く行かないんだ…。
しかも、都の記憶がマルスの中にあるだって?マルスはそれを受け
入れたというなら、何故俺達に一言も無かったのか…。
あいつは、普段から澄ました顔をしながら差別的な視線を俺達に
向けていた。唯一、都だけに心を開いていたようだが…もしも
あいつが、都を独占するつもりでそうしたのならば…俺はあいつを
殺してしまうかもしれない。
俺の限界は、もうそこまで来ている。
マルス、お前は何故黙っていたんだ。
サリザンドは、キラキラと輝く水面を怒りの籠った目で睨み、爪が
皮膚に食い込む程固く握られた拳からは、血がポタポタと流れては
地面に落ちた。
何故俺は、私は…私達は生まれたのだろう、と。
思考し、夢想して、喜怒哀楽に生を実感する。
何故なのだろう?
何故神は私達を獣のままにしておいてくれなかったのだろうか。
そんな事を俺はずっと考えている。
時折…無性に駆け出し、心の臓が脈打つ事を止めるまで走り続けたいと
思う事があって、そんな時、なぜか視界の先で何頭もの獣たちが俺を
見ているんだ。
兎、梟、鷺…だろうか?赤く大きな羽を持つ鳥。
そして緑色の大きな龍。
その後ろには白い虎、黒豹、蝶の様な羽を持つ人なのかなんなのか
分からない…そんな生き物達が俺を見ている。
彼等を見ていると、何故なのか胸が苦しくなって、泣きたいのに、
笑いたくなって…心が叫ぶんだ。
「グレース」
この言葉の意味をずっと考えている。
グレース【grace】
[名・形動] 優美、優雅、恩恵、恩寵。
何度となく俺は辞書を開いてこの文字を指でなぞって来た。
そうすると、どうしてか自然と心が満たされ安らぎを感じる。
午前4時、大学生の彼の朝は意外に早く、布団から抜け出すと、
夜も明けきらない空を見ては、また始まる憂鬱な一日を思いタバコに
火を付ける。そしてタバコを吸いきると、火を消し立ち上がり服を
着替え、鏡に映る自分の顔を見て溜息を溢す。
これが彼の日課であった。
アルビノ。
そう、彼の生まれついての特徴。この特徴は彼を孤独にしている。
アルビノの特性でもある、彼の髪や肌は生まれつき透けるように白く、
その瞳は薄く茶色だが、見た目は金色にしか見えない。
黄色の肌を持つ日本に於いて、あれやこれやと、普通を装った好奇心で
周囲の人間は彼の髪や肌に触れては、苦労話を強請ってくる。
そんな、居心地の悪い思いを長年している。苦労など無いのに、と
彼はいつも心で笑った。
だが実際、彼は光に弱くサングラス無しに日中外を歩く事も出来ず、
視力も弱い。それに、光に肌が焼けて爛れやすく年中長袖を着ていなく
てはならなかった為、肌を隠し、瞳を隠して隠れる様に生きて来た。
友人は多い方だが、決して心を預けられる様な友では無く、クォーター
で美しく整った容姿を持つ彼を、アクセサリーの様に侍らせる為だと
思春期頃からか、彼自身気が付いていた。
しかし、人付き合いが苦手で夕方以降にしか心起きなく表に出る事が
出来ない彼を、友達だと言ってくれる彼等に利用され、利用してきた
のも事実であり、その事に不満は無かったが、不意に自分がこの世界に
存在する意味を見失う事がある。
そして、そんな時は決まって辞書を引いた。
「都ーー!飯だ!」
一階のリビングから父親が彼に声を掛け、その言葉に彼は部屋を出ると
階段を降り、ドアノブに手を掛け中に入った。
「父さん、そんなに大声出さなくても聞こえるから。ご近所迷惑だろ…」
「あぁ悪い、悪い!ついなっ!それと、今日お前行けるんだろうな」
「うん」
「母さん!お花どうする?」
「そうねぇ、行き掛けにサンサンマートの中の生花コーナーで買っていこっか」
「果物も買っていくか」
彼の両親は息子との時間を過ごす為に、彼が小学校頃からか、明け方に
起きて、8時には眠りに着くような生活を送っている。
そして、今日彼等は父親の実家の墓参りに行く為に準備をしていた。
父親は、食事を終えると仏壇の前に座り、遺影を眺めた後、手を合せ
目を瞑った。
緑豊かな霊園の砂利道を、彼等は花や掃除道具を抱えて歩くと一基の
墓石の前で立ち止まり、荷物を地べたに置くと水の入ったバケツにスポ
ンジを入れ、濡らして墓を磨き、花を供えた。
「父さん、母さん来たよ。今年で無事二十歳だ…大きくなったろ?」
父親は墓の前にしゃがみ込むと墓石を見上げ、亡き母の姿を思い出して
いた。
遠い記憶の中の母親は、決して甘いだけの母親では無かった。
自分の事は自分でしろと教え込まれ、勉強が出来なくて怒られる事は
無くても、家事を疎かにしたり、生活態度が悪いとありえない程怒られ
た。だが、母さん亡き後俺がちゃんと生活を送って来れたのはその
教えがあったからだと思う。
そのお陰もあり両親の死後、引き取ってくれた祖母が二年後に死んで、
母さんの従兄夫婦の養子となっても恥をかく事なく過ごす事が出来た。
俺は母さんを人として尊敬していた…だから、女っぽいかもしれないが
息子に母の名前を付けた。<東藤 都>と。
苗字は変わってしまったけれど、母さんの名を息子に付けたことで、
俺は今でも母さんの息子だと天国の母さんに伝えたかったんだ。
母さん、俺は母さんが生前幸せだったのか知らない。
記憶の中の母さんは、いつも絵に描いた様な笑顔だったから…。
不安だったんだ。
母さんにとって俺は必要なのか、暇さえあれば考えたよ。
でもさ、俺は幸せだったんだと思うようにしているよ。
だって俺にも子供が出来て知ったから…幸せという気持ちを。
母の従兄夫婦の養子となり、東藤双葉と名を改めた都の父親は数分の
間、墓に手を合せて両親と対話していて、その姿を都はぼんやりと眺め
ていた。
両親、祖父、祖母、曾祖父母…目もくらむような、長い、長い過去から
繋がる鎖が、何故か自分には繋がっていない様な、一人だけ除け者の様
で、疎外されている気分だった。
だからなのか、墓の前に立っても何の感情も沸かず、逆に何とも言えな
い不愉快な感覚が都を襲っていた。
「ねぇ、父さん…俺さ…ずっと思っていた事があるんだよ」
「なんだ?」
「俺は…俺が嫌いなんだ」
「……みんな…そうだろ?誰だって自分の嫌いな所の一つや二つはあるもんだろ」
「そういう事じゃないんだ。…夢や希望なんて物が何一つ持てなくてさ…みんなの事が大好きなのに、俺がいるべき世界はここじゃないってなぜかわかるんだよ」
「…都…言っている意味が分からないわ」
「……そうだね。俺も言っていて良く分からなくなった…でも、もしも俺がばあちゃんみたいに…急に死んでしまったとしてもさ…俺はどこか別の世界で…俺の居るべき世界で生きてるって思ってくれない?」
そう本人も良く意味の分からない言葉を発すると、一人墓に背を向け
霊園を出て行った。
その後ろ姿を茫然と見つめていた双葉達は、我に返ると都を追いかけ
た。
「都!どう言う事だっ!何があったんだ?父さんや母さんに言えない事か?」
「いや、違うんだ。特に意味はなくて…ただ…何となく俺の居る場所はここじゃ無い気がしたんだ。だから…何ていうか…この先俺は急に旅に出たくなるんじゃないかなって…だから、もし俺がふらっと出かけて戻らなかったなら旅に出たんだと思って」
「都…母さん…怖いわ、そんな事を急に言い出すなんて」
都は両親の強張った顔を見て、何故こんな事を言い出したのかと
後悔し、家へと帰る車中ではずっと黙っていた。
遠く無い未来に俺はきっとここじゃ無い何処かに居る。
ただぼんやりとそんな事を都は考えた。
大国主命が消えて、カムイは話した内容を皆に全て伝えた。
ビクトラ、アガット、リャーレは、悔しそうな顔をしつつも喜びに
頬を紅潮させたカムイを見て、都に会える嬉しさと言うよりも
安堵した表情だった。
その反面、サリザンド、ルーナ、ソレスは呆然と空を見つめ、その
瞳には悔しさと怒りの感情がある。特に、サリザンドの落胆振りは
ルーナさえも、容易に声を掛けられない程であった。
本当ならば、今日都に会えるはずだった。
それをまたもや神に邪魔をされた。何故上手く行かないんだ…。
しかも、都の記憶がマルスの中にあるだって?マルスはそれを受け
入れたというなら、何故俺達に一言も無かったのか…。
あいつは、普段から澄ました顔をしながら差別的な視線を俺達に
向けていた。唯一、都だけに心を開いていたようだが…もしも
あいつが、都を独占するつもりでそうしたのならば…俺はあいつを
殺してしまうかもしれない。
俺の限界は、もうそこまで来ている。
マルス、お前は何故黙っていたんだ。
サリザンドは、キラキラと輝く水面を怒りの籠った目で睨み、爪が
皮膚に食い込む程固く握られた拳からは、血がポタポタと流れては
地面に落ちた。
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