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15話

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「まずはダンジョンについてのおさらいね。シオン、ダンジョンはいくつあるか分かる?」

「たしか8つだったよね。レベル8が最高難易度で」

「そうです。探索者カードはどこまでダンジョンを攻略できたかを知ることもできるので、すごく便利なんです!」

「僕は黄色と緑のカードだから、形式上は『レベル1ダンジョン攻略中』になるんだよね」

探索者カードを持ってきてカメラに映るようにする。
重要なとこはモザイクがかかっているけど、色はちゃんと映せている。

「そう。でもそれは個人の場合。パーティーを組んでる場合は……そこの名前の横の丸印を見て。色が違う部分があるでしょう?」

「あ、ほんとだ。この部分だけ色が赤いね」

探索者カードなんて、ダンジョンに潜らなくなってから1度も見てないから、変わってることなんて知らなかった。


「その部分が、パーティーでどのレベルまで攻略しているかが分かるようになっているんです」

「ほえぇ、なるほど」


『はえー、初めて知ったわ』


『確かに。俺らみたいな一般人は無縁だもんな』


『マジでレベル6ダンジョン攻略してるのか……デマかと思ったわ』


『テレビに出ててデマはないでしょwww』


「ちなみに、探索者カードの色はソロで攻略した場合に色が変わる仕組みになってるわ。それによってその人の実力がわかる仕組みね。いくらパーティーで高いレベルのダンジョンに挑めてるからと言って、1人で挑む人もいるみたいだけど、最悪死んでしまうこともあるし」

確かにそうだ。
そういう探索者《アホ》を防止するためにも、探索者カードって大事なんだな。

「それじゃあ4人の中で誰か一人でもレベル7ダンジョンをソロでクリアした場合は、パーティ攻略したことになるの?」

「いいえ。名前横の印は、パーティ登録したメンバーの一定数以上でクリアした場合に色が変わる仕組みなんです。ですので、私とレオナは一応レベル7を攻略してますが、色はレベル6ダンジョンを攻略したことを示す赤印ですよね?」

「なるほど……ってサラッと凄いこと言ってない??」


『レベル7をソロ攻略とか言ったぞ…』


『レベル7ダンジョンをソロ攻略した人なんていないって聞いたぞ。嘘だろ……』


『あのレベル7をソロ攻略したですって???頭おかしいわよ!』


『そんなことよりユイちゃんが喋ってることが( ´ཫ`)尊い..............』


「おいレオナ、ユイ!いつの間にレベル7攻略してんだ??」

「僕も聞いてなかったから驚いたよ」

「つい先日の休みですね」

「暇だったし、先回りしといたのよ」

「えぇ……」


「暇だった」って理由でレベル7ダンジョン挑む人こそ頭おかしいんじゃない??


探索者カードを見せてもらったけど、レベル7を攻略すると、色は黒色になるみたいで、レオナとユイのカードは黒色だった。


「ガチだ……」

『はあああああああああああ?????』


『やべえぇぇぇ』


『すげえぇぇえええええ』


『歴史が変わったぞ!!!』


『やっぱ【白夜】ヤバすぎる!!!』



「動画は?」

「撮ってないわよ。撮影機器なんて持って行ってなかったし」

「なんたよそれ!ナツ、俺らも今度行こうぜ」

「そうだね。ちゃんと動画も撮ろうか。思えばソロ攻略は今まで出したことなかったもんね」

「そうなの?」

「うん。だから視聴者さんにはパーティで戦う姿しか見せたことないはずだよ。と言っても、レオナとタケルがほとんどモンスターに向かって突っ込んで行くから、パーティの戦闘って言われると、ちょっと違うかもしれないね」

「そろそろ案件を受け入れるのもどうでしょう?」

「僕らにオファー来てる企業も多いし、少しずつ受け入れていこうか?」

「今まで案件受けたこともなかったの?」

「もちろんさ。シオンに伝えてから指示を仰ぎたかったからね」

「そう思えるのもやっぱりシオンのおかげだな!シオンが俺たちと一緒に出てくれるから、俺たちも動画投稿の幅が広がったぜ。ありがとな!」


「「元はと言えばタケルのせいでしょうが!!」」

「すみませんでした」


『タケル完全にネタ扱いされてるwww』


『普段は頼れる兄貴分なのにwww』


「へぇ、タケルって兄貴に見えるんだ」

『身長高いし、ガタイもいい』


『モンスターに突っ込んでいくけど、誰よりもモンスターの攻撃を受けてる』


『だからこそ、3人の行動範囲が広がるから、見てて頼りがいがある!』


『なによりかっこいいです!!』


コメントには、タケルの良さを伝えるものが多い。

タケルもニヤニヤしているため、レオナにしばかれる。


「話が脱線しすぎたわね。そろそろTwitterで募集した質問に少しだけ答えていくわよ」


「「「「おーー!!!」」」」


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