湘南ウイルスバスター

れれれにあ

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1章-ウイルスバスター

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※※※※

ここは俺らが雇われている事務所。
湘南ウイルスバスターとして名を知られるようになって割とすぐ雇われた。
でも、本業はごく普通の高校生だから、平日は学校が終わった後にそのまま直行してる。
「そういえば綾乃、雇い主マスターは?」
「なんか、さっき『のんたん、ちょっとコーヒー飲み行ってくんね!』って言って隣のカフェ行っちゃったよ」
「あ、そう。。。」
のんたんとは綾乃のことで、綾乃の友達なんかはみんなそう呼んでる。
それより雇い主が最近綾乃にデレデレしすぎていてちょっと不安だ。
確かに綾乃はかわいいとは思うが、さすがに30を過ぎたおっさんが女子高生にってのは...。
からんからん。
そんなことを考えていると、ドアの開く音がした。
「あ、あの、大磯クリスタル事務所さん...ですよね...?」
20代前半くらいの女性が不安げに問いかけてくる。
「はい、間違いないですよ!」
「あ!よかったです」
綾乃の元気な返答に、不安もなくなったのか、女性は表情を緩めた。
ちなみに“大磯クリスタル事務所”というくっそダサい名前の事務所はここの事務所のことで、名付け親は雇い主だ。
綾乃は笑顔で「こちらにお掛けください」と言うと、女性を黒いソファに座らせ、向かいに綾乃が座った。
俺は隣のカフェで売っている紅茶の茶葉から挽いた紅茶を差し出し、綾乃の隣に座る。
一通りの準備を終わらせたので、早速話を切り出した。
「僕は大磯クリスタル事務所の利根川歩夢というものです。どうぞよろしく」
「同じく、クリスタル事務所の大内綾乃です」
クリスタル事務所ってのがダサすぎてこの事務所の者って名乗るのも恥ずかしい...
女性はズズズッと紅茶をすすり、呼吸を整え、口を開いた。
水谷里奈みずたにりなと言います。よろしく...」
水谷さんはまだ緊張しているようで、声も小さく、震えているように聞こえた。
「水谷さん、今回はどのようなご用件で?」
「あ、あの、」
要件が口から出しにくいのか、言いづらそうに顔をしかめた。
「浮気調査を...お願いしたくて...」
浮気調査。これはまた難しい依頼を。
「僕らは探偵ではないので、水谷さんがほしい情報を確実にお渡しできるとは限りませんが、それでも正式な探偵ではなく僕らに依頼という形で大丈夫ですか?」
そう、俺らは探偵でも何でもない。言ってしまえばただの趣味である。
そんな俺らにでもこうやって信じて依頼をしてくれる人がいる。

「はい、お2人の力を信じます。ですから、見せてください、お2人の力を」



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