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第2章 ニューヨーク
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ニューヨークには仁の仕事が待っていた
砕けた携帯はアメリカの税関を通過する前にもう何も映さなくなっている、職場には仁が電話連絡を入れて済ませてしまい、何と説明したのかはわからない
仁の言いたい事はわかっている
このまま普通に出社してまた毎日のように一緒にいると……
避けようもない
神崎とはちょっと距離を置こうなんて考えてみたが仕事を休むつもりが無かったなんて自分に呆れる
ニューヨークに来てもう数日
英語圏に入ってハタと思い出したが英語は全く何言ってんだかわからない、外に出ると面倒くさいので仁が仕事に出ている間はホテルの部屋に籠もり毎日本を読んでいた
「お前せっかく暇なんだからその辺見に行くとかしたらどうなんだよ」
「言葉が通じないし一人じゃ嫌なんだよ」
「英語の成績は良かったじゃないか」
「学校の勉強とは違うんだよ」
仁はわかってない、発音を聞き取る耳は音楽の才能と直結している
歌い始めるタイミングすらわからないのに耳に入る音をそのまま発音出来るような奴には理解出来ない超難関だった
「どこにも行かないんなら今日はハルも一緒に付いてこいよ」
「俺眠いんだけど……」
夜は全く眠れず昼頃に強烈に眠気が襲ってくる
「時差ぼけなんて動いてれば忘れるから来いよ、外は寒いぞコート着ろよ」
「うん……」
着の身着のままニューヨークに来て持っているものは仕事の発注書とカンプのコピー、お金はポケットに入った数千円と小銭………カードは持っていたが着替えは仁が全部勝手に揃えてしまった
それこそユニクロで良かったのに厳しい店で支払われた額はゼロがいっぱい………、100$がいくらで1000$がいくらなのかまるでつかめていない
両替の仕方もわからないし、仁が払うのが当たり前だった高校生の頃みたいになっていた
「どこ行くの?」
「場所を言えばわかるのかよ」
………わからないしはっきり言ってどこでもいい………
日本程では無いが仁と一緒にいるとどこにいてもやたら視線が刺さって痛い、平気で話しかけて来る奴もいてつい仁の背中に張り付いてしまう………これも子供の頃みたい………
マンハッタンの地下鉄は日本より薄暗いが思い描いていた車両への落書きも無く至って普通………変なのは電車の中で黒人が(年齢不詳)寝そべるように床に座り込んで車内をスケッチしていた、気になるのはスケッチブックをはみ出て床にまで及んでいる事………おおらかで海外にいるなと実感した
「俺の仕事に付き合ってくれたら飯に連れて行ってやるからちょっと我慢してろ」
「いいけどさ、日本語の本買えないかな?今のもうすぐ読み終わるから……」
「欲しいなら買ってやるけどトランクに俺の持ってきた本があるぞ、どうする?」
「あるならそれでいい……」
仁とは神崎といる時ほど会話は無い、何でも勝手に決めるし大概の事は言わなくても通じるから喋る必要が無い
黒人の描く絵をじっと見ていると仁が側で笑っていた
「怒られないのかな………あれ」
「怒られるだろうけど誰も気にしないよ」
「なんで笑ってんの?」
「ハルと旅行なんて久しぶりだろ?」
旅行?拉致だろ………何でもいいけど仁はニューヨークに来てからやたら機嫌がいい
鼻歌を歌う仁なんて動画に撮ってアップしたら大したアクセスになりそうだが生憎そっち方面のスキルは全くない
複雑な地下鉄を乗り継いで着いた場所は倉庫のような煉瓦仕立ての古びたビルだった、足を踏み入れると中はだだっ広いスタジオになっている
一応白いホリゾントが敷いてあるが他には何もない
天井は低いがバスケのコートが入りそう……
準備をしてい仁を待っていたスタッフは数えると結構な人数いるが広すぎてガランと裏寂しかった
「今日はテストだからそんなに時間はかからないと思う、ハルはその辺に座ってろ」
「うん、俺仁の撮影見んの初めてだ」
「そうだったっけ?まあ今回は大したもんは撮らないよ」
仁はスタジオに入ってすぐ何かを話しながら来た時のまま着替えたりもせずにカメラの前に立った
スタッフはどいつもこいつもでかいし当然のように英語しか口にしない
シンプル過ぎる撮影だが黄色いライトの中でポーズを取る仁はやっぱりプロだ、何もしなくても絵になってる
スタジオの片隅で撮影を眺めながら会社がどうなっているのか気になっていた
呆然とする神崎や美咲達を置き去りにして引き継ぎもしないまま仕事を放り出してきた
こうしてる間に誰かが手に負えない発注に困り果てているかもしれない
「ハル!ちょっとこっちに来い」
「え?何?」
考え込んで撮影を見ていなかった、仁に呼ばれてライトのパラソルを避けながら寄って行くとスタッフが全員こっちを見ていて口々に何か言って笑いかけてくる………わからないって言ってるのに……
「いいからここに入れよ、せっかくだから一緒に撮って貰おう」
「は?何言っての、いいよ俺は………」
「いいから来い」
仁には何でもない事かもしれないがこっちはあのライトが当たる場所を見るのが仕事だ
よくもまあ恥ずかしげもなくあんな所で気取った笑顔を作れるもんだといつも感心していた
「やだよ、恥ずかしいじゃないか」
「誰も見てないよ」
「いっぱい見てるだろ!!」
よくよく数えてみればスタッフと関係者は二十人近くいる、ペラペラと捲し立てられてもエーゴじゃ何の反撃も出来ない、何が嬉しいんだがニコニコした大男数人に捕まってライトの下に押し出されてしまった
のしっと肩から仁に抱きつかれ逃れようとする側からポンッと間抜けな音がしてストロボが光った
「仁…恥ずかしいから……」
せめて腕を離してくれ
「せっかくなんだから前を向いて笑えよ、最近写真撮ってないだろ」
「何が!空港でもホテルでもスマホでパシャパシャ撮ってただろ、何十ギガもある写真なんて一般人には必要ないんだよ!」
「一緒に撮ってないだろ」
「二人で自撮りでもすりゃいいだろう、嫌なら誰かに撮ってもらうとか!仁離せったら」
カメラから伸びたコードの先にパソコンが置いてある、そこに自分が間抜けな顔をして大写しになっているかと思うと笑ってなどいられない
条件反射でカメラマンのリズムに合せて表情を変える仁と一緒にしないでくれ
口喧嘩している間にもパン…パンと容赦なくストロボが光り、段々抵抗するにも疲れてジタバタするのをやめた………今パソコンには疲れ切った幽霊みたいな顔が大写しになってる
ようやく開放されて時計を見ると30分も絶え間なくシャッターが下りていた
「ハル何食べたい?」
「何って俺にわかるわけないだろう、仁の食べたいものでいいよ」
同じ親の元で育った兄弟なのだから食の好みは目玉焼き意外は大体同じだった、好物は?と聞かれると恐らく仁も鯵の南蛮漬けって答える
「じゃあオイスターバーに行こう」
「オイスターって牡蠣?」
「そう、嫌か?」
「いいけど…」
毎日なんだかんだと連れ回され仁はずっとはしゃいでいた、手にとって見るもの全部買おうとするのを止めるのは大変で、持って帰っても着ないだろうなと思える高そうな服が勝手に増えていった
夜はツインルームにも関わらず同じベッドで眠った
昔と同じでただの抱き枕………
足が当たろうが腕が乗り上がって来ようが誰かが横にいても気にならない、どんな環境でも眠れるようになったのは仁のおかげ(?)かもしれない
英語はわからないままだったが仁が側にいればなんの不自由も無かった
「ハル、明日からブルックリンのマンションに移るから荷物片付けろ」
朝起きて直ぐ朝食前に仁がトランクを引っ張り出した
「このホテルから出るの?」
「ああ、次の仕事でクライアントがコンドミニアムを押さえてるらしい、もう一人こっちのモデルとシェアする事になるけど部屋は別だから構わないだろう?」
「シェア?シェアって一緒に住むってこと?」
「住むって言うか……まあそうだけどな」
別のモデルと一緒?外国人?
部屋の形状はわからないがとんでもない
「俺嫌だし」
「仕方ないだろう、ホテルを当たったけどコレクションのシーズンで空きが無いんだよ」
「仁だけ行けよ、俺は日本に帰るから」
ニューヨークに来てからもう2週間以上経っている、これ以上仕事も放っておけないし仁は年末近くまで日本には帰れないと言っていた
「帰れるのか?一人で」
「帰れるよ……多分」
「多文って……お前なぁ………」
緊急避難で無計画に春人を連れ出したがショーの仕事に入ると早朝から深夜まで開放される事はなく春人をずっと一人っきりにしてしまう
日本でもろくな事が無かったのにニューヨークで春人一人なんて危な過ぎる
「言い方変える…………帰って大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ…ちゃんと実家に行くから」
「仕事は辞めろ」
「………どっちにしたっていきなり辞めるのは無理だよ、一人でやってる仁にはわからないだろうけど引き継ぎや準備もいるだろう」
「それでもこのまま辞めろ」
返事はしなかった
仁の移動日は一日しかない、わざわざ直行便を選びチケットの手配も仁が一人で全部済ませ、空港までくっついて来た
そこまで心配してくれなくても一人で出来たとは思うが搭乗ゲートに入り見えなくなるまでじっと心配そうに見ていた
一人で帰る心配だけじゃないとはわかっている
日本に着いてからその足で直ぐに神崎のマンションに向かった
砕けた携帯はアメリカの税関を通過する前にもう何も映さなくなっている、職場には仁が電話連絡を入れて済ませてしまい、何と説明したのかはわからない
仁の言いたい事はわかっている
このまま普通に出社してまた毎日のように一緒にいると……
避けようもない
神崎とはちょっと距離を置こうなんて考えてみたが仕事を休むつもりが無かったなんて自分に呆れる
ニューヨークに来てもう数日
英語圏に入ってハタと思い出したが英語は全く何言ってんだかわからない、外に出ると面倒くさいので仁が仕事に出ている間はホテルの部屋に籠もり毎日本を読んでいた
「お前せっかく暇なんだからその辺見に行くとかしたらどうなんだよ」
「言葉が通じないし一人じゃ嫌なんだよ」
「英語の成績は良かったじゃないか」
「学校の勉強とは違うんだよ」
仁はわかってない、発音を聞き取る耳は音楽の才能と直結している
歌い始めるタイミングすらわからないのに耳に入る音をそのまま発音出来るような奴には理解出来ない超難関だった
「どこにも行かないんなら今日はハルも一緒に付いてこいよ」
「俺眠いんだけど……」
夜は全く眠れず昼頃に強烈に眠気が襲ってくる
「時差ぼけなんて動いてれば忘れるから来いよ、外は寒いぞコート着ろよ」
「うん……」
着の身着のままニューヨークに来て持っているものは仕事の発注書とカンプのコピー、お金はポケットに入った数千円と小銭………カードは持っていたが着替えは仁が全部勝手に揃えてしまった
それこそユニクロで良かったのに厳しい店で支払われた額はゼロがいっぱい………、100$がいくらで1000$がいくらなのかまるでつかめていない
両替の仕方もわからないし、仁が払うのが当たり前だった高校生の頃みたいになっていた
「どこ行くの?」
「場所を言えばわかるのかよ」
………わからないしはっきり言ってどこでもいい………
日本程では無いが仁と一緒にいるとどこにいてもやたら視線が刺さって痛い、平気で話しかけて来る奴もいてつい仁の背中に張り付いてしまう………これも子供の頃みたい………
マンハッタンの地下鉄は日本より薄暗いが思い描いていた車両への落書きも無く至って普通………変なのは電車の中で黒人が(年齢不詳)寝そべるように床に座り込んで車内をスケッチしていた、気になるのはスケッチブックをはみ出て床にまで及んでいる事………おおらかで海外にいるなと実感した
「俺の仕事に付き合ってくれたら飯に連れて行ってやるからちょっと我慢してろ」
「いいけどさ、日本語の本買えないかな?今のもうすぐ読み終わるから……」
「欲しいなら買ってやるけどトランクに俺の持ってきた本があるぞ、どうする?」
「あるならそれでいい……」
仁とは神崎といる時ほど会話は無い、何でも勝手に決めるし大概の事は言わなくても通じるから喋る必要が無い
黒人の描く絵をじっと見ていると仁が側で笑っていた
「怒られないのかな………あれ」
「怒られるだろうけど誰も気にしないよ」
「なんで笑ってんの?」
「ハルと旅行なんて久しぶりだろ?」
旅行?拉致だろ………何でもいいけど仁はニューヨークに来てからやたら機嫌がいい
鼻歌を歌う仁なんて動画に撮ってアップしたら大したアクセスになりそうだが生憎そっち方面のスキルは全くない
複雑な地下鉄を乗り継いで着いた場所は倉庫のような煉瓦仕立ての古びたビルだった、足を踏み入れると中はだだっ広いスタジオになっている
一応白いホリゾントが敷いてあるが他には何もない
天井は低いがバスケのコートが入りそう……
準備をしてい仁を待っていたスタッフは数えると結構な人数いるが広すぎてガランと裏寂しかった
「今日はテストだからそんなに時間はかからないと思う、ハルはその辺に座ってろ」
「うん、俺仁の撮影見んの初めてだ」
「そうだったっけ?まあ今回は大したもんは撮らないよ」
仁はスタジオに入ってすぐ何かを話しながら来た時のまま着替えたりもせずにカメラの前に立った
スタッフはどいつもこいつもでかいし当然のように英語しか口にしない
シンプル過ぎる撮影だが黄色いライトの中でポーズを取る仁はやっぱりプロだ、何もしなくても絵になってる
スタジオの片隅で撮影を眺めながら会社がどうなっているのか気になっていた
呆然とする神崎や美咲達を置き去りにして引き継ぎもしないまま仕事を放り出してきた
こうしてる間に誰かが手に負えない発注に困り果てているかもしれない
「ハル!ちょっとこっちに来い」
「え?何?」
考え込んで撮影を見ていなかった、仁に呼ばれてライトのパラソルを避けながら寄って行くとスタッフが全員こっちを見ていて口々に何か言って笑いかけてくる………わからないって言ってるのに……
「いいからここに入れよ、せっかくだから一緒に撮って貰おう」
「は?何言っての、いいよ俺は………」
「いいから来い」
仁には何でもない事かもしれないがこっちはあのライトが当たる場所を見るのが仕事だ
よくもまあ恥ずかしげもなくあんな所で気取った笑顔を作れるもんだといつも感心していた
「やだよ、恥ずかしいじゃないか」
「誰も見てないよ」
「いっぱい見てるだろ!!」
よくよく数えてみればスタッフと関係者は二十人近くいる、ペラペラと捲し立てられてもエーゴじゃ何の反撃も出来ない、何が嬉しいんだがニコニコした大男数人に捕まってライトの下に押し出されてしまった
のしっと肩から仁に抱きつかれ逃れようとする側からポンッと間抜けな音がしてストロボが光った
「仁…恥ずかしいから……」
せめて腕を離してくれ
「せっかくなんだから前を向いて笑えよ、最近写真撮ってないだろ」
「何が!空港でもホテルでもスマホでパシャパシャ撮ってただろ、何十ギガもある写真なんて一般人には必要ないんだよ!」
「一緒に撮ってないだろ」
「二人で自撮りでもすりゃいいだろう、嫌なら誰かに撮ってもらうとか!仁離せったら」
カメラから伸びたコードの先にパソコンが置いてある、そこに自分が間抜けな顔をして大写しになっているかと思うと笑ってなどいられない
条件反射でカメラマンのリズムに合せて表情を変える仁と一緒にしないでくれ
口喧嘩している間にもパン…パンと容赦なくストロボが光り、段々抵抗するにも疲れてジタバタするのをやめた………今パソコンには疲れ切った幽霊みたいな顔が大写しになってる
ようやく開放されて時計を見ると30分も絶え間なくシャッターが下りていた
「ハル何食べたい?」
「何って俺にわかるわけないだろう、仁の食べたいものでいいよ」
同じ親の元で育った兄弟なのだから食の好みは目玉焼き意外は大体同じだった、好物は?と聞かれると恐らく仁も鯵の南蛮漬けって答える
「じゃあオイスターバーに行こう」
「オイスターって牡蠣?」
「そう、嫌か?」
「いいけど…」
毎日なんだかんだと連れ回され仁はずっとはしゃいでいた、手にとって見るもの全部買おうとするのを止めるのは大変で、持って帰っても着ないだろうなと思える高そうな服が勝手に増えていった
夜はツインルームにも関わらず同じベッドで眠った
昔と同じでただの抱き枕………
足が当たろうが腕が乗り上がって来ようが誰かが横にいても気にならない、どんな環境でも眠れるようになったのは仁のおかげ(?)かもしれない
英語はわからないままだったが仁が側にいればなんの不自由も無かった
「ハル、明日からブルックリンのマンションに移るから荷物片付けろ」
朝起きて直ぐ朝食前に仁がトランクを引っ張り出した
「このホテルから出るの?」
「ああ、次の仕事でクライアントがコンドミニアムを押さえてるらしい、もう一人こっちのモデルとシェアする事になるけど部屋は別だから構わないだろう?」
「シェア?シェアって一緒に住むってこと?」
「住むって言うか……まあそうだけどな」
別のモデルと一緒?外国人?
部屋の形状はわからないがとんでもない
「俺嫌だし」
「仕方ないだろう、ホテルを当たったけどコレクションのシーズンで空きが無いんだよ」
「仁だけ行けよ、俺は日本に帰るから」
ニューヨークに来てからもう2週間以上経っている、これ以上仕事も放っておけないし仁は年末近くまで日本には帰れないと言っていた
「帰れるのか?一人で」
「帰れるよ……多分」
「多文って……お前なぁ………」
緊急避難で無計画に春人を連れ出したがショーの仕事に入ると早朝から深夜まで開放される事はなく春人をずっと一人っきりにしてしまう
日本でもろくな事が無かったのにニューヨークで春人一人なんて危な過ぎる
「言い方変える…………帰って大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ…ちゃんと実家に行くから」
「仕事は辞めろ」
「………どっちにしたっていきなり辞めるのは無理だよ、一人でやってる仁にはわからないだろうけど引き継ぎや準備もいるだろう」
「それでもこのまま辞めろ」
返事はしなかった
仁の移動日は一日しかない、わざわざ直行便を選びチケットの手配も仁が一人で全部済ませ、空港までくっついて来た
そこまで心配してくれなくても一人で出来たとは思うが搭乗ゲートに入り見えなくなるまでじっと心配そうに見ていた
一人で帰る心配だけじゃないとはわかっている
日本に着いてからその足で直ぐに神崎のマンションに向かった
応援ありがとうございます!
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