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第二章
夢心地
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「――カイリ! どっちが先に使い魔成長させるか勝負しようぜ」
キョウはニッと歯を見せて笑いながら、立ち上がったばかりのカイリの肩を小突いた。
つい先ほど悪夢についての話し合いを終えて機嫌を損ねたばかりというのに、すっかり元通りだ。もし逆の立場なら、カイリは悔しさでそそくさと部屋に戻っていただろう。
キョウの切り替えの早さは、カイリが見習うべき彼の長所だ。しかし、この切り替えの早さが女性関係に対しても適用されてしまうのが、どうも惜しいところである。
「なあ、返事は?」
「うん」
勝負を了承したものの、黒狐の成長はもう何年も前から止まっている。実際のところ、カイリの心中は穏やかではなかった。
キョウは思い悩むカイリをじっと見ていたが、突如ずいっと近づいて二人の距離を縮める。顔を覗き込むと、ニヤリと口角を上げて囁いた。
「意外と独占欲が強いんだな」
(……ん?)
「そんなに小花と一緒に行きたかった?」
(一緒に行きたかった?)
カイリは何を言われているのかわからなかった。しかし、先ほどの「俺が行く」のやり取りとキョウの言葉が繋がった瞬間、たちまち体の中から熱が放たれ頭に血が昇る。
「――ち、違う! そんなんじゃない!」
「いーのいーの」
キョウは目をつむって首を縦に振る。意地悪を成功させて満足したのか、「あはははは」と笑いながらカイリを置き去りにして部屋の外に行ってしまった。
「カイリ、どうしたの? 顔が赤いわよ?」
振り返れば、今度は響が覗き込むようにこちらを見ている。
「別に赤くない」
(次から次へと……)
キョウに言い逃げされた挙句、響に赤面を指摘されたせいで、カイリはおでこを掻いたり髪を触ったりして落ち着きをなくしている。
クスッと笑った響は「カイリ」と小さく手招きしてみせ、誘われるまま頭を寄せたカイリに耳打ちをした。
「二人きりになっても、小花のこと襲っちゃダメだよ」
カイリは片手で耳を覆うと、ものすごい速さで響から頭を離した。
「何言って……おま……バ、バカ、バカなんじゃないの!? そんなことしないし、そ、そういうのは好き同士がすることで……」
響はニヤついた顔をきょとんとさせる。
「えっ……好きじゃん小花のこと」
(な、な、何言ってんだこの女は、だ、誰が誰を好きだって!? 妄想が激しいにもほどがある。しかもこんな狭い部屋で誰が聞いてるかもわかんない状況で、本人が聞いてたらどうするんだよ! 信じられないんだが!)
脳内を埋め尽くす言葉は渋滞を起こして、実際には一つも出てこない。真っ赤な顔で口をパクパクさせるカイリに向かって、響は「はいはい」と両手のひらを軽く上下に振る。
「ちょっと落ち着いて、冗談だから」
「お、落ち着いてる!」
「でもさ、さっきの良かったよ。二人で一人を奪い合う?」
「奪い合ってない!」
「お前は渡さない的な?」
「俺もキョウもそんなこと言ってない! お前変な本の見すぎ!」
「変な本じゃなくて恋愛本。恋愛本最高よ、小花も好きだし。そうだ、新しいの貸さなきゃ」
「貸さなくていい! お前が変なの貸すから――」
ここまで言いかけてカイリは慌てて口を閉じた。だが、時すでに遅し。響の少し吊り気味な目が見開いて丸くなっている。
「私が貸したから何?」
カイリの中でよみがえる恥ずかしい記憶。
『何?』って……『抱っこ』を要求された。しかも『実行済み』なんて言えるわけがない。あの日は抱きつかれるし、触られるし無遠慮に見つめられるし、恋愛本に振り回されるのはもう二度とごめんだ。
(そうだ、このまま無視しよう)
相手にしなければいいとカイリは目をつむって響を遮断したが、そんなことで諦める彼女ではない。
「ちょっと無視する気? いーわよ、小花に聞いてくるから」
カイリはカッと目を見開くと、両手で響の肩を掴んだ。
「本当に何もないから」
うっすらと笑みを浮かべた顔が怖すぎたようだ。
「……わ、わかった、小花には聞かないから」
響撃退に成功した……と思ったのも束の間。
「痛いからもう離して。ほら、小花が見てるわよ」
「そんなわけな……」
ちらりと小花を確認すれば、本当にこちらを見ているではないか。一瞬目が合ったが、珍しく小花の方が目をそらした。なんだかわからないがカイリの胸がモヤっとする。響の肩からするりと手を下ろした。
「ふふっ、これは……次貸すのは幼馴染ものね。カイリはわからないでしょうけど、物語が盛り上がるために何が必要か知ってる?」
カイリは訝しげな目で不気味に笑う響を見る。
「『やきもち』よ! 恋にやきもちは欠かせない。有効的に焼かせてグッと心を掴む。やきもちこそが恋の炎を燃え上がらせるのよ!! 今の小花は本のおかげで恋愛脳になってるからね」
「……」
今までもカイリは響のことを怖い女だと思ってきたが、今日ほど怖いと思った日はない。
「ちょっと何か言ってよ。私一人で喋って変な人みたいじゃない」
「みたいじゃなくて変だよ」
冷めた口調で呟く。
「それに時之介の存在は怖いわよ。あの子、あと何年かしたらかなりいい男になるはず。顔よし、性格よし、才能あり、その上働き者! 今は友情で結ばれてるけど、のんびりしてたら小花取られるかもね」
カイリの目に会話を弾ませる時之介と小花が映る。時之介の身長がまた少し伸びたようだ。幼い顔つきや体つきもこれから成長に伴って男らしさを増していくだろう。
魅力的な人物がそばにいたら惹かれるのは当然だ。
「カイリ? でも、まだ時之介は子どもだから」
カイリは、もうこの話を続けていきたくないと響から顔をそらした。そろそろ部屋に戻ろうと足を踏み出した時――。
「小花」
彼女を呼び止める声が聞こえた。
声の主は柊だ。
これから彼が小花にどんな声をかけるのか、なんとなく予想できる。もちろん「旅は反対」、そんなところだろう。
なぜなら、柊は『超』がつくほどの過保護だからだ。大蛇の一件で、彼の過保護度がますます高まってしまったかもしれない。
……しかし、彼の口から出た言葉に、皆思わず振り向いた。
「気をつけて行ってこいよ。悪夢の元凶、叩き潰してこい!」
今回の旅だって何が起こるかわからない。小花はまたケガをするかもしれない、本当は行かせたくないに決まっている。
だが、彼は小花が自分の手から離れて成長していくことを受け入れ、自分も過保護から卒業しようと心に決めたのだろうか。
小花は何も言わずに柊を見つめていたが、眉を寄せると広く大きな胸に顔を埋めて力一杯抱きついた。二人の笑顔の中に涙がかすかに光る。
「柊兄、ありがとう。私、悪夢をやっつけて帰ってくるから待っててね!」
「あぁ、待ってる」
柊はそれ以上何も言わずに目尻を下げると、そっと小花の頭をなでた。
◇◇◇
その夜、カイリはなんとなく眠れずにいた。
夜風に当たろうと、ふらりと部屋の外へ出る。訓練場をとぼとぼと歩いていると、いつもカイリたちが休憩をとっている木のそばで、膝を抱えた小花が座り込んでいるのに気がついた。
「小花? どうした? 悪夢を見たのか?」
「うん……様子を見に来てくれた柊兄のおかげで最後までは見なかったんだけど、なんか眠れなくなっちゃって。カイリは?」
「俺も寝れなくて……」
「そっか。明日出発なのに、二人で寝坊しちゃうね」
小花は嬉しそうに笑う。
「カイリ」
「ん?」
「……気の巡り、確かめてもらってもいい?」
気の巡りなら、多分清流に整えてもらったはず。しかし、小花は恥ずかしそうに目を伏せながらカイリに片手を差し出してきたのだ。
カイリは小花の隣に腰を下ろすと、目の前の小さな手を両手で包み込んだ。確認してみたが、やはり気の巡りは整っている。しかし、そんなこといちいち言わなくてもいいと、カイリは黙って医術を施した。
霊力を使っているせいか、眠気がカイリを襲う。瞼は重くなり頭が揺れる。
「……イリ……カ……リ」
小花の声が遠くで聞こえる。
「……わた……ね……カイ……」
(ごめん……眠くて……聞こえない……)
――ハッとカイリは目を覚ました。
左肩には、寝息を立てる小花がもたれかかっている。一時間ほどだろうか、朝が来たら出発だというのに二人して眠っていたようだ。
(よく眠ってるな)
カイリは気持ちよさそうに眠る小花を見て、このまま朝まで眠れますようにと小さなお願い事をする。睡眠不足の小花を起こしたくない、カイリはそっと抱き上げ起こさないように部屋まで運んだ。
寝台の上にゆっくりと下ろして、腕を慎重に引き抜いていく。
(よし、起こさずにできた…………えっ!?)
やっと引き抜いて安堵したその手を、寝ぼけた小花に掴まれてしまった。カイリの手のひらに顔を寄せる小花、その姿がなんとも――
「可愛い……」
無意識だった。
完全に無意識に、カイリはもう片方の手で小花の頬をなでていた。自分の行動に驚いて、慌てて頬から手を離し肩を引き上げる。しばらく胸の高鳴りを感じていたが、ため息とともに肩から力が抜けた。
「好き……なのかな……」
カイリは握られた手を静かに離して外に出た。
キョウはニッと歯を見せて笑いながら、立ち上がったばかりのカイリの肩を小突いた。
つい先ほど悪夢についての話し合いを終えて機嫌を損ねたばかりというのに、すっかり元通りだ。もし逆の立場なら、カイリは悔しさでそそくさと部屋に戻っていただろう。
キョウの切り替えの早さは、カイリが見習うべき彼の長所だ。しかし、この切り替えの早さが女性関係に対しても適用されてしまうのが、どうも惜しいところである。
「なあ、返事は?」
「うん」
勝負を了承したものの、黒狐の成長はもう何年も前から止まっている。実際のところ、カイリの心中は穏やかではなかった。
キョウは思い悩むカイリをじっと見ていたが、突如ずいっと近づいて二人の距離を縮める。顔を覗き込むと、ニヤリと口角を上げて囁いた。
「意外と独占欲が強いんだな」
(……ん?)
「そんなに小花と一緒に行きたかった?」
(一緒に行きたかった?)
カイリは何を言われているのかわからなかった。しかし、先ほどの「俺が行く」のやり取りとキョウの言葉が繋がった瞬間、たちまち体の中から熱が放たれ頭に血が昇る。
「――ち、違う! そんなんじゃない!」
「いーのいーの」
キョウは目をつむって首を縦に振る。意地悪を成功させて満足したのか、「あはははは」と笑いながらカイリを置き去りにして部屋の外に行ってしまった。
「カイリ、どうしたの? 顔が赤いわよ?」
振り返れば、今度は響が覗き込むようにこちらを見ている。
「別に赤くない」
(次から次へと……)
キョウに言い逃げされた挙句、響に赤面を指摘されたせいで、カイリはおでこを掻いたり髪を触ったりして落ち着きをなくしている。
クスッと笑った響は「カイリ」と小さく手招きしてみせ、誘われるまま頭を寄せたカイリに耳打ちをした。
「二人きりになっても、小花のこと襲っちゃダメだよ」
カイリは片手で耳を覆うと、ものすごい速さで響から頭を離した。
「何言って……おま……バ、バカ、バカなんじゃないの!? そんなことしないし、そ、そういうのは好き同士がすることで……」
響はニヤついた顔をきょとんとさせる。
「えっ……好きじゃん小花のこと」
(な、な、何言ってんだこの女は、だ、誰が誰を好きだって!? 妄想が激しいにもほどがある。しかもこんな狭い部屋で誰が聞いてるかもわかんない状況で、本人が聞いてたらどうするんだよ! 信じられないんだが!)
脳内を埋め尽くす言葉は渋滞を起こして、実際には一つも出てこない。真っ赤な顔で口をパクパクさせるカイリに向かって、響は「はいはい」と両手のひらを軽く上下に振る。
「ちょっと落ち着いて、冗談だから」
「お、落ち着いてる!」
「でもさ、さっきの良かったよ。二人で一人を奪い合う?」
「奪い合ってない!」
「お前は渡さない的な?」
「俺もキョウもそんなこと言ってない! お前変な本の見すぎ!」
「変な本じゃなくて恋愛本。恋愛本最高よ、小花も好きだし。そうだ、新しいの貸さなきゃ」
「貸さなくていい! お前が変なの貸すから――」
ここまで言いかけてカイリは慌てて口を閉じた。だが、時すでに遅し。響の少し吊り気味な目が見開いて丸くなっている。
「私が貸したから何?」
カイリの中でよみがえる恥ずかしい記憶。
『何?』って……『抱っこ』を要求された。しかも『実行済み』なんて言えるわけがない。あの日は抱きつかれるし、触られるし無遠慮に見つめられるし、恋愛本に振り回されるのはもう二度とごめんだ。
(そうだ、このまま無視しよう)
相手にしなければいいとカイリは目をつむって響を遮断したが、そんなことで諦める彼女ではない。
「ちょっと無視する気? いーわよ、小花に聞いてくるから」
カイリはカッと目を見開くと、両手で響の肩を掴んだ。
「本当に何もないから」
うっすらと笑みを浮かべた顔が怖すぎたようだ。
「……わ、わかった、小花には聞かないから」
響撃退に成功した……と思ったのも束の間。
「痛いからもう離して。ほら、小花が見てるわよ」
「そんなわけな……」
ちらりと小花を確認すれば、本当にこちらを見ているではないか。一瞬目が合ったが、珍しく小花の方が目をそらした。なんだかわからないがカイリの胸がモヤっとする。響の肩からするりと手を下ろした。
「ふふっ、これは……次貸すのは幼馴染ものね。カイリはわからないでしょうけど、物語が盛り上がるために何が必要か知ってる?」
カイリは訝しげな目で不気味に笑う響を見る。
「『やきもち』よ! 恋にやきもちは欠かせない。有効的に焼かせてグッと心を掴む。やきもちこそが恋の炎を燃え上がらせるのよ!! 今の小花は本のおかげで恋愛脳になってるからね」
「……」
今までもカイリは響のことを怖い女だと思ってきたが、今日ほど怖いと思った日はない。
「ちょっと何か言ってよ。私一人で喋って変な人みたいじゃない」
「みたいじゃなくて変だよ」
冷めた口調で呟く。
「それに時之介の存在は怖いわよ。あの子、あと何年かしたらかなりいい男になるはず。顔よし、性格よし、才能あり、その上働き者! 今は友情で結ばれてるけど、のんびりしてたら小花取られるかもね」
カイリの目に会話を弾ませる時之介と小花が映る。時之介の身長がまた少し伸びたようだ。幼い顔つきや体つきもこれから成長に伴って男らしさを増していくだろう。
魅力的な人物がそばにいたら惹かれるのは当然だ。
「カイリ? でも、まだ時之介は子どもだから」
カイリは、もうこの話を続けていきたくないと響から顔をそらした。そろそろ部屋に戻ろうと足を踏み出した時――。
「小花」
彼女を呼び止める声が聞こえた。
声の主は柊だ。
これから彼が小花にどんな声をかけるのか、なんとなく予想できる。もちろん「旅は反対」、そんなところだろう。
なぜなら、柊は『超』がつくほどの過保護だからだ。大蛇の一件で、彼の過保護度がますます高まってしまったかもしれない。
……しかし、彼の口から出た言葉に、皆思わず振り向いた。
「気をつけて行ってこいよ。悪夢の元凶、叩き潰してこい!」
今回の旅だって何が起こるかわからない。小花はまたケガをするかもしれない、本当は行かせたくないに決まっている。
だが、彼は小花が自分の手から離れて成長していくことを受け入れ、自分も過保護から卒業しようと心に決めたのだろうか。
小花は何も言わずに柊を見つめていたが、眉を寄せると広く大きな胸に顔を埋めて力一杯抱きついた。二人の笑顔の中に涙がかすかに光る。
「柊兄、ありがとう。私、悪夢をやっつけて帰ってくるから待っててね!」
「あぁ、待ってる」
柊はそれ以上何も言わずに目尻を下げると、そっと小花の頭をなでた。
◇◇◇
その夜、カイリはなんとなく眠れずにいた。
夜風に当たろうと、ふらりと部屋の外へ出る。訓練場をとぼとぼと歩いていると、いつもカイリたちが休憩をとっている木のそばで、膝を抱えた小花が座り込んでいるのに気がついた。
「小花? どうした? 悪夢を見たのか?」
「うん……様子を見に来てくれた柊兄のおかげで最後までは見なかったんだけど、なんか眠れなくなっちゃって。カイリは?」
「俺も寝れなくて……」
「そっか。明日出発なのに、二人で寝坊しちゃうね」
小花は嬉しそうに笑う。
「カイリ」
「ん?」
「……気の巡り、確かめてもらってもいい?」
気の巡りなら、多分清流に整えてもらったはず。しかし、小花は恥ずかしそうに目を伏せながらカイリに片手を差し出してきたのだ。
カイリは小花の隣に腰を下ろすと、目の前の小さな手を両手で包み込んだ。確認してみたが、やはり気の巡りは整っている。しかし、そんなこといちいち言わなくてもいいと、カイリは黙って医術を施した。
霊力を使っているせいか、眠気がカイリを襲う。瞼は重くなり頭が揺れる。
「……イリ……カ……リ」
小花の声が遠くで聞こえる。
「……わた……ね……カイ……」
(ごめん……眠くて……聞こえない……)
――ハッとカイリは目を覚ました。
左肩には、寝息を立てる小花がもたれかかっている。一時間ほどだろうか、朝が来たら出発だというのに二人して眠っていたようだ。
(よく眠ってるな)
カイリは気持ちよさそうに眠る小花を見て、このまま朝まで眠れますようにと小さなお願い事をする。睡眠不足の小花を起こしたくない、カイリはそっと抱き上げ起こさないように部屋まで運んだ。
寝台の上にゆっくりと下ろして、腕を慎重に引き抜いていく。
(よし、起こさずにできた…………えっ!?)
やっと引き抜いて安堵したその手を、寝ぼけた小花に掴まれてしまった。カイリの手のひらに顔を寄せる小花、その姿がなんとも――
「可愛い……」
無意識だった。
完全に無意識に、カイリはもう片方の手で小花の頬をなでていた。自分の行動に驚いて、慌てて頬から手を離し肩を引き上げる。しばらく胸の高鳴りを感じていたが、ため息とともに肩から力が抜けた。
「好き……なのかな……」
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