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118.家令の人事案件
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孔雀は、戻ってきた大嘴からその話を聞いて、跳び上がる程喜んだ。
嬉しさのあまり、白鴎が用意していた食事の他にも、次から次へと食い物を出す。
テーブルに乗り切らない程の皿を並べて、大嘴がいくら丼をかっ込んでいた。
天河は、いつものことだがこいつの腹はどうなっているのだろうと、向かいのソファに座って呆れて見ていた。
大嘴はまだまだ食べるつもり、孔雀はまだまだ作る気らしく、揚げ物まで始めた。
その上、ずっと二人で食べ物屋の話をしている。
あそこのレストランがどうの、あそこの食い放題がどうの、と。
軍の勤務明けが重なると、2人でよくあちこちの食い放題に行っている。
きちんとした格好しなきゃならないのが面倒臭いと言いながら高級ホテルのブッフェに行っては出禁になっている。
明らかに恋人同士ではないのが分かる着飾った男女が食い荒らして行くのだからはっきり言って嫌がらせだ。
孔雀はあれこれ興味と欲望のままに食べたいが、結局食べきれない。
そこで大嘴がいれば、全部食べてくれるからお互い丁度いい。
しかし、その量が半端ではない。
「全く。お前らが結婚したら、食費で破産するな」
雉鳩が嫌そうに言った。
「大嘴お兄様の食費は支給でしょ?」
「そんなの、世帯持ったら自腹だわ」
困る、と大嘴が抗議した。
「やだ、ないわー。私のお給料、大嘴お兄様に食い潰されちゃう・・・。この人、キャベツすら、お蚕様のように食べるのよ?」
「こっちこそ。お前みたいにしょっちゅう建替え模様替えしてる女、落ち着かんわ。じゃ、やっぱ雉鳩兄上にして貰えよ。・・・そっちは慰謝料破産だ」
「最悪・・・。お詫びのブランドバッグで、何頭のワニとダチョウが死んだと思ってるの。すっごい高いんだから。組合はその為にあるんじゃないのよ」
孔雀はぶんむくれながらトンカツを揚げていた。
雉鳩の夜食にもなるようで、パンに挟んでいる。
驚いたのは天河で「おはぎです。天河様、粒あん派ですよね」なんて出されて食べていたが、更に揚げたてのトンカツを持ってきた孔雀を見上げた。
「・・・何の話・・・?」
「天河様、ご存知なかったですか?白鷹姉上がお決めになって。孔雀が三十過ぎたら、私か大嘴の体が空いていたら結婚しろという人事案件がありましてね」
「・・・まあ、どうでもいい話なんですけどね。天河様、ヒレですよね。ご飯もキャベツもお味噌汁もおかわりありますからね」
「一回結婚したという事実があればいいからすぐ離婚しろって話です。俺、ロース。厚く切って」
「・・・カツサンド、夜勤明けと思ったけど、今食っちゃおうかな・・・。まあ、家令の人事《じんじ》ですから」
そうそう、と兄妹達は頷いた。
驚いているのは天河だけ。
特殊な集団すぎて、思考や感覚や感情までがずれているのかと天河はいよいよ嫌そうな顔をした。
「孔雀、味噌だれないの?」
「トンカツにはポン酢と和辛子でしょ?」
「世の中にはとんかつソースってもんがあんだからソースだろ?・・・この辺がもう合わないから無理じゃないかと思うんですけどねえ。・・・例えば、芋煮は牛で醤油汁。これは譲れない」
「豚肉にお味噌とめんつゆよ。きのこもお野菜もいっぱい入れるの」
「そんなの豚汁じゃねーか」
「いや、うどんでカレールーだな」
「あれ、最初っから入れるのやめてよね!」
「そうだ、あれじゃカレーうどんじゃねぇか」
孔雀がまたむくれた。
「・・・ほら。やっぱり。結婚って一番大事なのってそこよね。もう無理っぽいもん」
「え。そこなの?」
天河が言うと、家令達が慇懃に頷いた。
孔雀は天河が作成した認定証を大切そうに何度も見ていた。
自分で書いた身上書をファイルに挟むと大嘴に手渡した。
これが無事認められれば、アカデミーに入学出来る。
「よろしくお願いします」
「・・・預かる。大いに感謝しろ」
大袈裟に大嘴が頷いた。
「・・・私、学校なんて、十五年ぶりくらい・・・」
まさか今頃進学できると思っていなかった。
昔、確かに、鳥達の庭園《ガーデン》からアカデミーに進学するという予定はあった。
白鷹と真鶴が決めた事で、孔雀も楽しみにしていたが、城に上がる事になりそれっきり諦めていたのだ。
「翡翠様に感謝ね」
軍の他に神殿での務めもあり、度々城を開ける総家令ではあるが、さらにアカデミーに行くと言うのはこれはもう我儘である。
「だいぶ葛藤してたけどな。ハンスト宣言してたからな」
まあ、と孔雀が心配そうにため息をついた。
「・・・大嘴お兄様、四妃様はいかが?」
黄鶲から定期連絡は来ていたが、やはり心配だった。
「・・・とにかく食わないらしいよな」
四妃の毎日の食事に苦悩する白鴎が報告して寄越すが、嘘だろうという少なさ。
「挨拶だけしてきたけどな。当たり前だけど、顔色はお悪い。あれじゃ白鴎兄上も頭を抱える」
放っといてもよく食べる家令の腹を膨らませるために長年飯を作ってきた白鴎が、初めてぶち当たる試練。
何を作ればいいんだ、とにかく食いでがあってカロリーが高いものは何かと相談された。
しかし、あの妃が、揚げ物や丼ものを食べるとは思えない。
孔雀は自分がひっきりなしに食べているものだから、「やっぱり甘いものでは?」と言えば、そういう類のものもあまり好まず、では甘党ではないなら辛党かと言えばそうではない。
そんな食生活の高貴な女性の相談を自分にするのがもうお門違いだ。
「翡翠様はどう?」
「孔雀に提出してるスケジュール通りの生活だってさ。毎日、四妃様と会ってるんだから大丈夫なんじゃないの?あの方、見た目も物腰も優しいから大丈夫だよ」
「それは。もちろん。翡翠様はお優しいから心配はしていないけれど」
「孔雀は四妃を実家から離したかったんだろ。ならばとりあえずはいいだろ。聞いたよ、緋連雀姉上が一宮夫妻に火を噴いたって」
大嘴が愉快そうに笑った。
「・・・大騒ぎよ。おかげでしばらくはいらっしゃらないと思うけれど。あちらでお家出入りの弁護士さん連れてきたの。金糸雀お姉様に書類回しておいたけど」
「なら、梟兄上の方が押出し効くだろ。どうせ遊んでるんだから呼び戻せよ。ロス・カボスで何の仕事があんだよ」
あの兄弟子は、ちょっと外回り、とうきうきしてて出て行って、リゾート地から半月帰らない。
「ま、城には今お前が居ない方がいいさ。雉鳩兄上が代理やるだろ。翡翠様と四妃様が離宮からお戻りになる前に宮城を出ろよ」
「・・・そうね」
確かにそうだ。宮廷に今の自分がいても何の説得力も無い。
きっと雉鳩ならうまくやる。
宮城で翡翠に付き従ってあれこれ気を回し、きびきび立ち回る兄弟子を思い出して孔雀は笑った。
「雉鳩お兄様って、美人秘書っていうか。出来る妻っぽくない?」
「ええー?なんか、あの人重いよなぁ」
「・・・都合だけいい女と、付き合いだけいい男の私達より、だいぶいいじゃない?」
とんだ評価だが、おかしい、と兄妹は笑った。
大嘴は総家令の入学願書が綴られたファイルと衣装ケース程ある弁当を大切そうに抱えると、ヘリポートへ向かった。
嬉しさのあまり、白鴎が用意していた食事の他にも、次から次へと食い物を出す。
テーブルに乗り切らない程の皿を並べて、大嘴がいくら丼をかっ込んでいた。
天河は、いつものことだがこいつの腹はどうなっているのだろうと、向かいのソファに座って呆れて見ていた。
大嘴はまだまだ食べるつもり、孔雀はまだまだ作る気らしく、揚げ物まで始めた。
その上、ずっと二人で食べ物屋の話をしている。
あそこのレストランがどうの、あそこの食い放題がどうの、と。
軍の勤務明けが重なると、2人でよくあちこちの食い放題に行っている。
きちんとした格好しなきゃならないのが面倒臭いと言いながら高級ホテルのブッフェに行っては出禁になっている。
明らかに恋人同士ではないのが分かる着飾った男女が食い荒らして行くのだからはっきり言って嫌がらせだ。
孔雀はあれこれ興味と欲望のままに食べたいが、結局食べきれない。
そこで大嘴がいれば、全部食べてくれるからお互い丁度いい。
しかし、その量が半端ではない。
「全く。お前らが結婚したら、食費で破産するな」
雉鳩が嫌そうに言った。
「大嘴お兄様の食費は支給でしょ?」
「そんなの、世帯持ったら自腹だわ」
困る、と大嘴が抗議した。
「やだ、ないわー。私のお給料、大嘴お兄様に食い潰されちゃう・・・。この人、キャベツすら、お蚕様のように食べるのよ?」
「こっちこそ。お前みたいにしょっちゅう建替え模様替えしてる女、落ち着かんわ。じゃ、やっぱ雉鳩兄上にして貰えよ。・・・そっちは慰謝料破産だ」
「最悪・・・。お詫びのブランドバッグで、何頭のワニとダチョウが死んだと思ってるの。すっごい高いんだから。組合はその為にあるんじゃないのよ」
孔雀はぶんむくれながらトンカツを揚げていた。
雉鳩の夜食にもなるようで、パンに挟んでいる。
驚いたのは天河で「おはぎです。天河様、粒あん派ですよね」なんて出されて食べていたが、更に揚げたてのトンカツを持ってきた孔雀を見上げた。
「・・・何の話・・・?」
「天河様、ご存知なかったですか?白鷹姉上がお決めになって。孔雀が三十過ぎたら、私か大嘴の体が空いていたら結婚しろという人事案件がありましてね」
「・・・まあ、どうでもいい話なんですけどね。天河様、ヒレですよね。ご飯もキャベツもお味噌汁もおかわりありますからね」
「一回結婚したという事実があればいいからすぐ離婚しろって話です。俺、ロース。厚く切って」
「・・・カツサンド、夜勤明けと思ったけど、今食っちゃおうかな・・・。まあ、家令の人事《じんじ》ですから」
そうそう、と兄妹達は頷いた。
驚いているのは天河だけ。
特殊な集団すぎて、思考や感覚や感情までがずれているのかと天河はいよいよ嫌そうな顔をした。
「孔雀、味噌だれないの?」
「トンカツにはポン酢と和辛子でしょ?」
「世の中にはとんかつソースってもんがあんだからソースだろ?・・・この辺がもう合わないから無理じゃないかと思うんですけどねえ。・・・例えば、芋煮は牛で醤油汁。これは譲れない」
「豚肉にお味噌とめんつゆよ。きのこもお野菜もいっぱい入れるの」
「そんなの豚汁じゃねーか」
「いや、うどんでカレールーだな」
「あれ、最初っから入れるのやめてよね!」
「そうだ、あれじゃカレーうどんじゃねぇか」
孔雀がまたむくれた。
「・・・ほら。やっぱり。結婚って一番大事なのってそこよね。もう無理っぽいもん」
「え。そこなの?」
天河が言うと、家令達が慇懃に頷いた。
孔雀は天河が作成した認定証を大切そうに何度も見ていた。
自分で書いた身上書をファイルに挟むと大嘴に手渡した。
これが無事認められれば、アカデミーに入学出来る。
「よろしくお願いします」
「・・・預かる。大いに感謝しろ」
大袈裟に大嘴が頷いた。
「・・・私、学校なんて、十五年ぶりくらい・・・」
まさか今頃進学できると思っていなかった。
昔、確かに、鳥達の庭園《ガーデン》からアカデミーに進学するという予定はあった。
白鷹と真鶴が決めた事で、孔雀も楽しみにしていたが、城に上がる事になりそれっきり諦めていたのだ。
「翡翠様に感謝ね」
軍の他に神殿での務めもあり、度々城を開ける総家令ではあるが、さらにアカデミーに行くと言うのはこれはもう我儘である。
「だいぶ葛藤してたけどな。ハンスト宣言してたからな」
まあ、と孔雀が心配そうにため息をついた。
「・・・大嘴お兄様、四妃様はいかが?」
黄鶲から定期連絡は来ていたが、やはり心配だった。
「・・・とにかく食わないらしいよな」
四妃の毎日の食事に苦悩する白鴎が報告して寄越すが、嘘だろうという少なさ。
「挨拶だけしてきたけどな。当たり前だけど、顔色はお悪い。あれじゃ白鴎兄上も頭を抱える」
放っといてもよく食べる家令の腹を膨らませるために長年飯を作ってきた白鴎が、初めてぶち当たる試練。
何を作ればいいんだ、とにかく食いでがあってカロリーが高いものは何かと相談された。
しかし、あの妃が、揚げ物や丼ものを食べるとは思えない。
孔雀は自分がひっきりなしに食べているものだから、「やっぱり甘いものでは?」と言えば、そういう類のものもあまり好まず、では甘党ではないなら辛党かと言えばそうではない。
そんな食生活の高貴な女性の相談を自分にするのがもうお門違いだ。
「翡翠様はどう?」
「孔雀に提出してるスケジュール通りの生活だってさ。毎日、四妃様と会ってるんだから大丈夫なんじゃないの?あの方、見た目も物腰も優しいから大丈夫だよ」
「それは。もちろん。翡翠様はお優しいから心配はしていないけれど」
「孔雀は四妃を実家から離したかったんだろ。ならばとりあえずはいいだろ。聞いたよ、緋連雀姉上が一宮夫妻に火を噴いたって」
大嘴が愉快そうに笑った。
「・・・大騒ぎよ。おかげでしばらくはいらっしゃらないと思うけれど。あちらでお家出入りの弁護士さん連れてきたの。金糸雀お姉様に書類回しておいたけど」
「なら、梟兄上の方が押出し効くだろ。どうせ遊んでるんだから呼び戻せよ。ロス・カボスで何の仕事があんだよ」
あの兄弟子は、ちょっと外回り、とうきうきしてて出て行って、リゾート地から半月帰らない。
「ま、城には今お前が居ない方がいいさ。雉鳩兄上が代理やるだろ。翡翠様と四妃様が離宮からお戻りになる前に宮城を出ろよ」
「・・・そうね」
確かにそうだ。宮廷に今の自分がいても何の説得力も無い。
きっと雉鳩ならうまくやる。
宮城で翡翠に付き従ってあれこれ気を回し、きびきび立ち回る兄弟子を思い出して孔雀は笑った。
「雉鳩お兄様って、美人秘書っていうか。出来る妻っぽくない?」
「ええー?なんか、あの人重いよなぁ」
「・・・都合だけいい女と、付き合いだけいい男の私達より、だいぶいいじゃない?」
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