29 / 128
第二章 ルートⅡ
第16話 かすかな希望?
しおりを挟む
騎士の位を取り上げられた私の家とレイベルトの家は没落し、悪徳商人に財産を騙し取られてしまっていた。
挙句の果てには良く分からない借金まである始末。
私は寂れた酒場でどうにか雇ってもらう事が出来たのだが、両親達は騎士家のプライドが邪魔をするのか、働きに出るという考えは持っていないようだ。
生活が苦しいので、両親にも働いてもらいたいのだが、結果だけを見れば働きに出ないのは正解。
話がどこから流れて来たのか、私達の家が英雄を貶めた事は街の人達に知られている。
プライドの高い両親達が人々に罵倒されながら働くなんて出来るはずがない。
もしも両親が働いていたとしたら余計なトラブルを起こし、借金が増える事さえあるかもしれない。
だけど、このままだと借金を作るだけ作った碌に働きもしない両親を養いながら、借金を返していくという非常に苦しい生活を送る事になる。
更には、これから生まれてくる子供の生活も支えなければならない。
その事実が重くのしかかる。
ただでさえ私はレイベルトを失ったと言うのに……
「毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて……………………」
「エイミーもうやめて!」
「すまん。本当にすまん。」
意味のない謝罪はやめて欲しい。
「貴方が婚約解消なんて余計な事をするから!」
「お前だって同意しただろう!」
「じゃあ、エイミーが辛そうにしてるのを黙って見れてば良かったの!?」
「そんな事は言ってない!」
頭がオカシクなりそう。
そんな辛く苦しい日々を過ごしていたある日、私はネイルの家に呼び出された。
状況が状況であった為、一時保留となっていた結婚を取りやめにする話なのだろうと思い、相手がレイベルトじゃないならどうでも良いと足を運ぶ。
話の内容は私の想像とは違った。
いえ、想像通り結婚は破談だったけど、ネイルは……ネイルの両親も合わせてクズだっただけの話。
英雄を蔑ろにする家の娘とは結婚出来ないとネイルの両親に面と向かって言われ、挙句の果てには……
「全く、君の両親は酷いよね。英雄様のご実家もなかなかに酷い。」
「そうだな。金を積まれただけで両家の婚約を解消してしまうのだからな。」
なにそれ……。
「ネイル……なにを、言ってるの?」
「もしかすると知らなかったかな? 君と英雄様のご両親にはお金を渡して婚約を解消してもらったのさ。君を篭絡するのに婚約しているという事実が邪魔だったからね。」
「そんな……。じゃあ、ネイル達が……。」
両家が無理矢理婚約を解消してしまったのは、この人達のせいって事?
「やはり知らなかったか。まぁ当然だな。娘の婚約を勝手に解消して、対価にお金を貰いました。などと普通の親なら……いや、奴らならば言うかもしれんな。」
「父さん冗談キツイって。普通言えるわけないよ。あっ……でもあいつらは馬鹿だから言うかもしれないね。」
「ふっ。そういう事だ。」
私……この人達に騙されてた?
「とにかく、騎士の娘だったから相手してやったんだ。騎士の娘じゃなくなった今、君は用済みどころか僕の人生の足手まといになりかねない。」
ネイルが信じられないような暴言を吐いてきた。
「どうして……どうして、そんな事を言うの?」
レイベルトを裏切ったのは私の弱さ。
でも、ネイルに好きだと言われ、両親の愚痴ばかり吐いて、私の都合でこの人を利用しているような気がしていた。
だから……。
「分からないか? 最初から君の事なんて好きじゃなかったって事さ。」
「好きじゃ、ない……?」
あんなに好きだって言うから、断り切れず体まで許したのに。
「あぁそうさ。君は確かに可愛い。でもね? 愚痴ばかりでつまらないし、近所の同年代の子達には嫌われているし、婚約者がいるなんて言っていたのに婚約者を裏切るクズだし。友達もいない愚痴ばかりの浮気女と結婚なんて真っ平ごめんさ。」
浮気女。
今の私には辛い言葉。
「大体ね。こっちは騎士家が欲しいからあれやこれやと君を篭絡する為に苦労したってのに、いくらアプローチしてもなかなか靡かないわ、かと思えば体を許すわ、本当に身持ちが堅い淫売なんて何の冗談かと思ったね。」
「それは、あなたが優しくしてくれて……好きだって言って……罪悪感で……。」
「君は罪悪感で体を許すのかい? 成る程。やはり君は浮気女だよ。」
ごめんね。レイベルト。私……
「おいおいネイル。それは酷いじゃないか。嫁入り前の娘さんにまだ言っていない事があっただろ? こんな娘、どこも嫁に貰ってくれるとは思えんがな。」
1.もう……聞きたくない。ルートⅠへ
⇒2.なに? まだなにか……あるの?【選択肢が開放されました】
「そうだった。君にはね、素直になれるお薬を使ったのさ。定期的に飲ませなきゃいけなかったからかなり高くついたんだよ?」
「おく、すり……?」
「うん。君は暗示まで掛けたのに僕に靡かなかったじゃないか。だからお薬で君が素直になるようにして、僕の言う事を聞きやすい状態にしてあげた。君は僕を利用している罪悪感もあったし、不安な気持ちを癒されたかったという事もあって体を許したってわけだ。」
「なに、それ……。」
「暗示と薬の併用でもなかなか体を許さなかったのには驚いたけどね。でも、最終的には体を許したんだ。だから君は浮気女。もう用は済んだから、帰っても良いよ?」
ネイルとその両親、そして商会の護衛と思われる人間達が私を嘲笑いながら「お帰りはこちらです。」と退室を促す。
私は浮気をした。
でも……レイベルトに責められるなら納得するけど、こいつにだけは言われたくない。
こいつが薬や暗示なんて卑怯な手を使わなければ、本当は今頃レイベルトと結婚しているはずだったのに。
「おいネイル。このまま帰したらダメだろう?」
「そうだった。ここまで聞いたからにはもう帰せな……な、なんだその目は……。」
「瞳の色が黒に変化した、だと?」
私はこんな下らない男に今まで……
こいつら。
こいつらだけは……
「ま、まさかその色は伝説の……」
絶対に…………許さない。
「や、やめろ! 近づく……うぐぅっ!」
「ギャァァァッ!! あ、あしが……びょえっ!」
「先祖返りかっ!? 急いでこの小娘を殺っ……あびゃっ!」
「商会長っ! きっさまぁ……ぎゃぴっ!!」
「マズい! 逃げ……あがぁ!!」
「ひぃぃぃっ!! や、やめて……ぶぴゃっ!」
弱い人達だなぁ……。小娘が殴った程度で潰れるだなんて。
でも、今はそれが有難い。私はまだ満足していない。もっと殴ってやらなければ気が済まない。
「あ、あぁ……。」
「ネイル? まだ生きてたの?」
殴り足りないと思っていたので丁度いいわね。
「待って! 待ってくれ! ごふっ。こ、殺さないで……。わ、わかった! 君の元婚者とよりを戻す方法を教えようじゃないか!」
レイベルトと……またやり直せる……?
挙句の果てには良く分からない借金まである始末。
私は寂れた酒場でどうにか雇ってもらう事が出来たのだが、両親達は騎士家のプライドが邪魔をするのか、働きに出るという考えは持っていないようだ。
生活が苦しいので、両親にも働いてもらいたいのだが、結果だけを見れば働きに出ないのは正解。
話がどこから流れて来たのか、私達の家が英雄を貶めた事は街の人達に知られている。
プライドの高い両親達が人々に罵倒されながら働くなんて出来るはずがない。
もしも両親が働いていたとしたら余計なトラブルを起こし、借金が増える事さえあるかもしれない。
だけど、このままだと借金を作るだけ作った碌に働きもしない両親を養いながら、借金を返していくという非常に苦しい生活を送る事になる。
更には、これから生まれてくる子供の生活も支えなければならない。
その事実が重くのしかかる。
ただでさえ私はレイベルトを失ったと言うのに……
「毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて夫婦喧嘩を見せつけて……………………」
「エイミーもうやめて!」
「すまん。本当にすまん。」
意味のない謝罪はやめて欲しい。
「貴方が婚約解消なんて余計な事をするから!」
「お前だって同意しただろう!」
「じゃあ、エイミーが辛そうにしてるのを黙って見れてば良かったの!?」
「そんな事は言ってない!」
頭がオカシクなりそう。
そんな辛く苦しい日々を過ごしていたある日、私はネイルの家に呼び出された。
状況が状況であった為、一時保留となっていた結婚を取りやめにする話なのだろうと思い、相手がレイベルトじゃないならどうでも良いと足を運ぶ。
話の内容は私の想像とは違った。
いえ、想像通り結婚は破談だったけど、ネイルは……ネイルの両親も合わせてクズだっただけの話。
英雄を蔑ろにする家の娘とは結婚出来ないとネイルの両親に面と向かって言われ、挙句の果てには……
「全く、君の両親は酷いよね。英雄様のご実家もなかなかに酷い。」
「そうだな。金を積まれただけで両家の婚約を解消してしまうのだからな。」
なにそれ……。
「ネイル……なにを、言ってるの?」
「もしかすると知らなかったかな? 君と英雄様のご両親にはお金を渡して婚約を解消してもらったのさ。君を篭絡するのに婚約しているという事実が邪魔だったからね。」
「そんな……。じゃあ、ネイル達が……。」
両家が無理矢理婚約を解消してしまったのは、この人達のせいって事?
「やはり知らなかったか。まぁ当然だな。娘の婚約を勝手に解消して、対価にお金を貰いました。などと普通の親なら……いや、奴らならば言うかもしれんな。」
「父さん冗談キツイって。普通言えるわけないよ。あっ……でもあいつらは馬鹿だから言うかもしれないね。」
「ふっ。そういう事だ。」
私……この人達に騙されてた?
「とにかく、騎士の娘だったから相手してやったんだ。騎士の娘じゃなくなった今、君は用済みどころか僕の人生の足手まといになりかねない。」
ネイルが信じられないような暴言を吐いてきた。
「どうして……どうして、そんな事を言うの?」
レイベルトを裏切ったのは私の弱さ。
でも、ネイルに好きだと言われ、両親の愚痴ばかり吐いて、私の都合でこの人を利用しているような気がしていた。
だから……。
「分からないか? 最初から君の事なんて好きじゃなかったって事さ。」
「好きじゃ、ない……?」
あんなに好きだって言うから、断り切れず体まで許したのに。
「あぁそうさ。君は確かに可愛い。でもね? 愚痴ばかりでつまらないし、近所の同年代の子達には嫌われているし、婚約者がいるなんて言っていたのに婚約者を裏切るクズだし。友達もいない愚痴ばかりの浮気女と結婚なんて真っ平ごめんさ。」
浮気女。
今の私には辛い言葉。
「大体ね。こっちは騎士家が欲しいからあれやこれやと君を篭絡する為に苦労したってのに、いくらアプローチしてもなかなか靡かないわ、かと思えば体を許すわ、本当に身持ちが堅い淫売なんて何の冗談かと思ったね。」
「それは、あなたが優しくしてくれて……好きだって言って……罪悪感で……。」
「君は罪悪感で体を許すのかい? 成る程。やはり君は浮気女だよ。」
ごめんね。レイベルト。私……
「おいおいネイル。それは酷いじゃないか。嫁入り前の娘さんにまだ言っていない事があっただろ? こんな娘、どこも嫁に貰ってくれるとは思えんがな。」
1.もう……聞きたくない。ルートⅠへ
⇒2.なに? まだなにか……あるの?【選択肢が開放されました】
「そうだった。君にはね、素直になれるお薬を使ったのさ。定期的に飲ませなきゃいけなかったからかなり高くついたんだよ?」
「おく、すり……?」
「うん。君は暗示まで掛けたのに僕に靡かなかったじゃないか。だからお薬で君が素直になるようにして、僕の言う事を聞きやすい状態にしてあげた。君は僕を利用している罪悪感もあったし、不安な気持ちを癒されたかったという事もあって体を許したってわけだ。」
「なに、それ……。」
「暗示と薬の併用でもなかなか体を許さなかったのには驚いたけどね。でも、最終的には体を許したんだ。だから君は浮気女。もう用は済んだから、帰っても良いよ?」
ネイルとその両親、そして商会の護衛と思われる人間達が私を嘲笑いながら「お帰りはこちらです。」と退室を促す。
私は浮気をした。
でも……レイベルトに責められるなら納得するけど、こいつにだけは言われたくない。
こいつが薬や暗示なんて卑怯な手を使わなければ、本当は今頃レイベルトと結婚しているはずだったのに。
「おいネイル。このまま帰したらダメだろう?」
「そうだった。ここまで聞いたからにはもう帰せな……な、なんだその目は……。」
「瞳の色が黒に変化した、だと?」
私はこんな下らない男に今まで……
こいつら。
こいつらだけは……
「ま、まさかその色は伝説の……」
絶対に…………許さない。
「や、やめろ! 近づく……うぐぅっ!」
「ギャァァァッ!! あ、あしが……びょえっ!」
「先祖返りかっ!? 急いでこの小娘を殺っ……あびゃっ!」
「商会長っ! きっさまぁ……ぎゃぴっ!!」
「マズい! 逃げ……あがぁ!!」
「ひぃぃぃっ!! や、やめて……ぶぴゃっ!」
弱い人達だなぁ……。小娘が殴った程度で潰れるだなんて。
でも、今はそれが有難い。私はまだ満足していない。もっと殴ってやらなければ気が済まない。
「あ、あぁ……。」
「ネイル? まだ生きてたの?」
殴り足りないと思っていたので丁度いいわね。
「待って! 待ってくれ! ごふっ。こ、殺さないで……。わ、わかった! 君の元婚者とよりを戻す方法を教えようじゃないか!」
レイベルトと……またやり直せる……?
10
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる