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06 旅人ディエント
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カリカリ、とペンの音が響く部屋の中。
「すいません お忙しい中」
かちゃ、と机にカップが置かれる。
旅服を着たまま椅子に座っている女性の前に、アンダスが座る。
「いえ 今日の講義はもう終わりましたから」
どうぞ、とお茶を勧める。
では、と手に取って飲む。
「初めまして アンダスです」
「名誉教授だそうですね 私は、ディエントと言います」
聞きなれない名前の響き。
アンダスは少しお茶を飲み、間を設ける。
「どこから来たのですか?」
世間話として、そう話を始めた。
ディエントは少し言葉を詰まらせ、それでもすぐに答えた。
「南方の、ハイルンという地方の街から」
「そうですか 私はケネミまでしか南は行ったことがありませんが、
どのような街ですか?」
流れるように、そう問いを重ねる。
この質問は、言葉を詰まらせたまま、答えはなかった。
「ーー、失礼しました」
「いえ、小さい頃に出て行ったきりなものですから」
少し,訳ありか。
そう心の中で呟いたのは、ディエントも分かった。
しかし両者ともそんな事はおくびにも出さず,
「お若いのに遠い所から旅をしているんですね どちらまで?」
アンダスが本題に入る。
関所ではないものの,そのような立地のため、自然と行われてきた作業だった。
ちょうど険しい山の途中にあるため、ディエントのように泊まる旅人も少なくない。
「…北方の、斜陽の塔まで」
その意図を察してか、ディエントは硬い声でそう答えた。
カリ,と一瞬、ペンの音が途切れる。
「そんな未開の地まで、何をしに?」
調査員とは思えない客人に、アンダスは笑みで問う。
ディエントは少し気圧されながらも、強気な目は揺るがない。
「そこまでお話にならないといけませんか?」
少し警戒した様子を見せる。
アンダスはチラッと部屋の奥へ視線をやる。
いつもと変わらず,カリカリと筆を走らせる音が聞こえてきてきた。
ディエントに気がつかれないように小さくため息を吐き、切り替える。
「斜陽の塔自体は立入禁止区域ではありませんが、危険区域にしていされています
また、その近くにあるコバルト地域は薬水の原料の唯一の生産地であり、要許可区域でも
あるため、立ち寄ることはできないかと思います」
既に口に馴染んだ書面通りの言葉。
淀みなくそう言ったアンダスは、ディエントの反応を見る。
テイムの姿が見えないのも、アンダスが気にする理由の一つではあった。
片落ち者の過剰なテイム解法運動は、首都から離れたこの学園にも時折噂として
流れてくるほどに、ここ最近は活発であった。
「…私は、」
慎重に言葉を選びながら,口を開く。
緊張してはいるものの、目は一切アンダスから逸らさない。
これで嘘を付いているのであれば,相当訓練された人間である。
「サラァテュに故郷や家族を奪われました」
部屋の温度が、落ちる。
心なしか、筆の音も少し控えめになる。
アンダスは表情を変えず,黙って続きに耳を傾けた。
「その仇討ち、のような旅をしています」
そう言いながら、旅服の外套をめくる。
擦り切れた皮の服の上に、ツタが絡みついていた。
大きな白い百合の花を一つ咲かせ、緑色のツタを伸ばしていた。
「…、それは、」
「私のテイムです」
ざわざわ、とあるはずのない風にそよぐように,葉が揺れる。
唯一混種が確認されず、そして最も意思疎通が難しいと言われている,植物型のテイム。
研究者としての好奇心がくすぐられながらも,アンダスは笑みを浮かべる。
「それは失礼しました」
外套を戻す。
アンダスは持っていた手帳に何かを小さく書き込んで,閉じる。
そして改めてディエントに向き直った。
「それでは、ごゆっくりお休みください」
「いえ 明日の早朝には出発させていただきます」
先を急ぐものなので,とディエント。
定型的な話は、本来,そこで終わるはずだった。
話もなく、静かにお茶を飲んで、ディエントは部屋へ帰り,アンダスは研究へ戻る。
ただ、沈黙に耐えかねたディエントが、口を開いた。
「…、あの、アンダス教授」
その気まぐれとも思えるディエントの行動が、物語を開始させた。
「何です?」
ポットからお茶を注ぎながら聞き返す。
ディエントは迷いながらも、申し訳なさそうに
「無理は承知なのですが、知り合いに旅付きの職の人はいませんか?」
遠い南方からここまで一人できたディエントに、今更旅付きを雇う理由はない。
不便で大変だとしても,今後の道のりを考えると、別段必要というわけでもない。
言うなれば、気まぐれ。
単なる世間話や冗談のような言葉だった。
「…そうですね、」
アンダスはその状況を知ってか知らずか、真剣に考え始める。
「荷物持ち、が必要になりそうな物というと、何でしょうか?」
それは単なる、確認だった。
生活用品関係ならば、同性であった方が都合がよい。
重いものならば、力強い男性であった方がよい。
金目の物であるならば、より誠実で責任感のある人物がよい。
その人材の選出の基準として,アンダスは問った。
「えっと……」
一方,ディエントも考え始める。
具体的に何を運んでもらうか、考えた上での言葉ではない。
それでも、真剣に考えてくれているアンダスの手前、断る気にもなれない。
迷った末、
「この子の、フローリアの薬水を運ぶために…」
そう苦し紛れに言った。
外套の下で、ザワ,と葉が擦れる音がする。
「そうなると、薬水の確保も必要ですね」
薬水は重たく、傾けることもできず,持ち運びにくい。
日光に当てず,温めず運ばなければならないため、容器自体も重い。
その上、確保には一定の交渉力がなければ,すぐに路銀が尽きてしまう。
(……,参ったな)
思わぬ難問に、アンダスは軽く頭を抱える。
ディエントは内心、このまま流れてくれれば、と思いながら,答えを待つ。
「…アンダス先生」
不意に、部屋の奥から声がした。
二人が見ると、学生服に身を包んだ青年、クァイリが立っていた。
いつの間にか、ペンの音は止んでいる。
「私に行かせてくれませんか?」
その力ない言葉には、確かな意志が感じられた。
アンダスは理由はともあれ、反射的に良いと判断する。
「ディエントさん どうでしょう?」
てっきり即答で却下されると思っていたディエントは、そう振られ慌てる。
薬水の重さと、それを運ぶ労力、旅の過酷さを知っているだけに、無理だと感じる。
「…薬水を運ぶには,少々,非力では?」
失礼とは思いながらも、そう言った。
大の大人も躊躇するような”大荷物”である。
決してガタイが良いとは言えない学生、クァイリが運べるようなものではない。
ただ、
「クァイリは、この学園で、おそらくここ一帯で最も薬水の調合に長けています」
その場で作れる,という強みを持っていた。
原料となる薬草のみであれば、軽く小さい。
作るときに必要な水も、湧水や飲料用水で簡単に手に入る。
最大の問題点は、
「この子は、あまり他人の調合は合わないのですが…」
薬水との相性。
小さい頃から欠かさず刷り込まれてきた,その人独特の調合とは違うものを与えると、
体調を崩し,最悪、衰弱して死に至る。
物言わぬ植物型だけに、そのリスクは高い。
「それを合わせるのが、クァイリの凄い所です」
試されますか?、とアンダス。
ここぞとばかりにクァイリを推すアンダスに、ディエントは頷いた。
「すいません お忙しい中」
かちゃ、と机にカップが置かれる。
旅服を着たまま椅子に座っている女性の前に、アンダスが座る。
「いえ 今日の講義はもう終わりましたから」
どうぞ、とお茶を勧める。
では、と手に取って飲む。
「初めまして アンダスです」
「名誉教授だそうですね 私は、ディエントと言います」
聞きなれない名前の響き。
アンダスは少しお茶を飲み、間を設ける。
「どこから来たのですか?」
世間話として、そう話を始めた。
ディエントは少し言葉を詰まらせ、それでもすぐに答えた。
「南方の、ハイルンという地方の街から」
「そうですか 私はケネミまでしか南は行ったことがありませんが、
どのような街ですか?」
流れるように、そう問いを重ねる。
この質問は、言葉を詰まらせたまま、答えはなかった。
「ーー、失礼しました」
「いえ、小さい頃に出て行ったきりなものですから」
少し,訳ありか。
そう心の中で呟いたのは、ディエントも分かった。
しかし両者ともそんな事はおくびにも出さず,
「お若いのに遠い所から旅をしているんですね どちらまで?」
アンダスが本題に入る。
関所ではないものの,そのような立地のため、自然と行われてきた作業だった。
ちょうど険しい山の途中にあるため、ディエントのように泊まる旅人も少なくない。
「…北方の、斜陽の塔まで」
その意図を察してか、ディエントは硬い声でそう答えた。
カリ,と一瞬、ペンの音が途切れる。
「そんな未開の地まで、何をしに?」
調査員とは思えない客人に、アンダスは笑みで問う。
ディエントは少し気圧されながらも、強気な目は揺るがない。
「そこまでお話にならないといけませんか?」
少し警戒した様子を見せる。
アンダスはチラッと部屋の奥へ視線をやる。
いつもと変わらず,カリカリと筆を走らせる音が聞こえてきてきた。
ディエントに気がつかれないように小さくため息を吐き、切り替える。
「斜陽の塔自体は立入禁止区域ではありませんが、危険区域にしていされています
また、その近くにあるコバルト地域は薬水の原料の唯一の生産地であり、要許可区域でも
あるため、立ち寄ることはできないかと思います」
既に口に馴染んだ書面通りの言葉。
淀みなくそう言ったアンダスは、ディエントの反応を見る。
テイムの姿が見えないのも、アンダスが気にする理由の一つではあった。
片落ち者の過剰なテイム解法運動は、首都から離れたこの学園にも時折噂として
流れてくるほどに、ここ最近は活発であった。
「…私は、」
慎重に言葉を選びながら,口を開く。
緊張してはいるものの、目は一切アンダスから逸らさない。
これで嘘を付いているのであれば,相当訓練された人間である。
「サラァテュに故郷や家族を奪われました」
部屋の温度が、落ちる。
心なしか、筆の音も少し控えめになる。
アンダスは表情を変えず,黙って続きに耳を傾けた。
「その仇討ち、のような旅をしています」
そう言いながら、旅服の外套をめくる。
擦り切れた皮の服の上に、ツタが絡みついていた。
大きな白い百合の花を一つ咲かせ、緑色のツタを伸ばしていた。
「…、それは、」
「私のテイムです」
ざわざわ、とあるはずのない風にそよぐように,葉が揺れる。
唯一混種が確認されず、そして最も意思疎通が難しいと言われている,植物型のテイム。
研究者としての好奇心がくすぐられながらも,アンダスは笑みを浮かべる。
「それは失礼しました」
外套を戻す。
アンダスは持っていた手帳に何かを小さく書き込んで,閉じる。
そして改めてディエントに向き直った。
「それでは、ごゆっくりお休みください」
「いえ 明日の早朝には出発させていただきます」
先を急ぐものなので,とディエント。
定型的な話は、本来,そこで終わるはずだった。
話もなく、静かにお茶を飲んで、ディエントは部屋へ帰り,アンダスは研究へ戻る。
ただ、沈黙に耐えかねたディエントが、口を開いた。
「…、あの、アンダス教授」
その気まぐれとも思えるディエントの行動が、物語を開始させた。
「何です?」
ポットからお茶を注ぎながら聞き返す。
ディエントは迷いながらも、申し訳なさそうに
「無理は承知なのですが、知り合いに旅付きの職の人はいませんか?」
遠い南方からここまで一人できたディエントに、今更旅付きを雇う理由はない。
不便で大変だとしても,今後の道のりを考えると、別段必要というわけでもない。
言うなれば、気まぐれ。
単なる世間話や冗談のような言葉だった。
「…そうですね、」
アンダスはその状況を知ってか知らずか、真剣に考え始める。
「荷物持ち、が必要になりそうな物というと、何でしょうか?」
それは単なる、確認だった。
生活用品関係ならば、同性であった方が都合がよい。
重いものならば、力強い男性であった方がよい。
金目の物であるならば、より誠実で責任感のある人物がよい。
その人材の選出の基準として,アンダスは問った。
「えっと……」
一方,ディエントも考え始める。
具体的に何を運んでもらうか、考えた上での言葉ではない。
それでも、真剣に考えてくれているアンダスの手前、断る気にもなれない。
迷った末、
「この子の、フローリアの薬水を運ぶために…」
そう苦し紛れに言った。
外套の下で、ザワ,と葉が擦れる音がする。
「そうなると、薬水の確保も必要ですね」
薬水は重たく、傾けることもできず,持ち運びにくい。
日光に当てず,温めず運ばなければならないため、容器自体も重い。
その上、確保には一定の交渉力がなければ,すぐに路銀が尽きてしまう。
(……,参ったな)
思わぬ難問に、アンダスは軽く頭を抱える。
ディエントは内心、このまま流れてくれれば、と思いながら,答えを待つ。
「…アンダス先生」
不意に、部屋の奥から声がした。
二人が見ると、学生服に身を包んだ青年、クァイリが立っていた。
いつの間にか、ペンの音は止んでいる。
「私に行かせてくれませんか?」
その力ない言葉には、確かな意志が感じられた。
アンダスは理由はともあれ、反射的に良いと判断する。
「ディエントさん どうでしょう?」
てっきり即答で却下されると思っていたディエントは、そう振られ慌てる。
薬水の重さと、それを運ぶ労力、旅の過酷さを知っているだけに、無理だと感じる。
「…薬水を運ぶには,少々,非力では?」
失礼とは思いながらも、そう言った。
大の大人も躊躇するような”大荷物”である。
決してガタイが良いとは言えない学生、クァイリが運べるようなものではない。
ただ、
「クァイリは、この学園で、おそらくここ一帯で最も薬水の調合に長けています」
その場で作れる,という強みを持っていた。
原料となる薬草のみであれば、軽く小さい。
作るときに必要な水も、湧水や飲料用水で簡単に手に入る。
最大の問題点は、
「この子は、あまり他人の調合は合わないのですが…」
薬水との相性。
小さい頃から欠かさず刷り込まれてきた,その人独特の調合とは違うものを与えると、
体調を崩し,最悪、衰弱して死に至る。
物言わぬ植物型だけに、そのリスクは高い。
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