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箱の中身。
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ガフォッ。という、真空チルド室を開けた時の様な音を立て、金庫室への扉が開かれる。体育館程の広さがある部屋には余計な物は何も置かれてはおらず、ノブの付いてない扉と地面から生えている柱、そして先程ルレイルさんが唱えた光の魔法によって灯された明かりだけだ。
「こちらがリブラ様の金庫です」
左右五個づつ設えた扉の一つの前に立ち、明かりの魔法によって浮き上がった無気味なアルカイックスマイルでルレイルさんは告げた。これ、夜道で出会ったら腰抜かすヤツだっ。
「では、鍵を入れさせて頂きます」
ポッケから渡した鍵を取り出し、一メートル程の高さがある柱の頭頂部に開いた穴に鍵を差し入れる。すると、柱が淡い青色の光を放って設えた扉が沈んでゆく。
「ほぇーっ、魔法でこんな事も出来るんですね」
「魔法というよりは錬金術の類ですわね」
「錬金術?」
錬金術と聞いて、ねじり鉢巻をして腰に魚屋さんのエプロンを巻き、へいらっしゃい。と明朗な声掛けをするお店のご主人を連想した。
「正確には鍛治と錬金術の合わせ技。といった所でしょうか」
「合わせ技?」
「ええ、この鍵と扉は一級鍛治師によって作られています。そして、使われている素材に魔力を蓄える為の錬金術の技術が使われ、蓄えた魔力で扉が開かれるのです」
なるほど。合わせ技だ。
「そんな講義はどうでも良いからとっとと入るわよ」
痺れをきらしたエリシア王女が扉を潜る。次いでリリーカさんが潜り、最後は私。
「あれ、ルレイルさんは一緒に行かないのですか?」
「ええ、私はここでお待ちしておりますので、どうぞお気を付けていってらっしゃいませ」
光加減によって無気味なアルカイックスマイルに見送られ、ホラー感覚で金庫への扉を潜った。
扉を潜るとすぐに地下へと降りる階段になっていた。『金庫』という割には体育館程の広さしかない建物で、十人もの貴族のお宝を保管しているのを疑問に感じていたが、この階段で納得した。広い敷地の下に金庫があるんだね。
中は暗いかと思いきや、天井に埋め込まれている白い帯から漏れる光で問題なく降りられる程の視界が保たれていた。
「思ってたより明るいのね」
「光石と呼ばれる鉱物のお陰ですわ」
「あ、ルリさんが洞窟で見たっていう。コレがそうなんだ」
確か周囲の魔力を吸収して発光する石だったっけ。魔法で脱走できない様に牢屋にも使われている素材、とも言ってたな。
「ルリ?! ソレは何処の泥棒猫ですのっ!?」
私という者が居ながら他の女にうつつを抜かしてっ。とか言い出しそうな勢いで詰め寄るリリーカさん。
「泥棒猫て。たまたまオジサマのお店に居合わせただけの冒険者の人だよ」
「ああ、そうなんですの。良かったですわ、私てっきりお姉様に捨てられるのかと思いました」
「え? いや、捨てるも何も元から何もないでしょう?」
「何を仰いますかお姉様。今私達は恋人同士なのでしてよ?」
フリでしょそれは。え? まさかこのヒト仮想と現実が入れ替わっちゃってる?!
「いや、あのね。リリーカさんと恋人なのはカーン君であってですね?」
「いいえっ、私が──」
「あのさ」
言い掛けたリリーカさんの言葉を遮り、エリシア王女が口を挟む。腕を組んで指をトントンしている事から察するに、苛立っておいでの様だ。
「話進まないから止めて貰って良い?」
「「はい。すみません」」
威圧を含んだエリシア王女に、私とリリーカさん。二人揃って頭を下げた。
階段を降りた先には木製の扉が設えてあった。そのドアノブに手を掛け、エリシア王女がこちらに振り向く。
「いい?」
真顔で尋ねるエリシア王女に私とリリーカさんが頷く。この扉の向こうには、リブラ家所蔵のお宝が眠っている。そう思うだけで弥が上にも期待と緊張が高まる。
「いち、にの、さんっ! ……って言ったら開けるわよ」
そういうコメディ要りませんて。
ギギイィ。月日が経った味のある音と共にドアが開かれる。室内は暗く、廊下から差し込んだ光の分だけしか見る事が出来ない。
「明かりは点かないのかしら」
エリシア王女が一歩を踏み出すと、途端室内に明かりが灯される。設置された光石によって室内全体が露わになり、目の前に広がる光景に誰もが声を失っていた。
元冒険者で街を救った事もある英雄。そんなオジサマが所蔵するお宝。それを期待してここまでやって来た。しかし、教室を縦に二つ繋げたくらいの長さがある部屋の中央に、一メートル四方の木箱が五個だけ置かれていれば、声も出なくなるというものだ。なんつー空間の無駄遣いだ。
「たったこれっぽっち!?」
「これはちょっと……」
もっとこう、ね。木箱が積み上がった状態を思い浮かべていただけに、私と王女の落胆は凄まじいモノがある。それに輪を三つも四つもかけて、絶望ともいえる表情をしている人が一名。所有者の娘が一番ダメージ大きいな。
「どどどどうなさるおつもりですかっ!? このままでは、私の負けは確定ではありませんかっ」
「ホント、どうしようかな。サヒタリオは乗り気だし、今更取り消せないしなぁ……逃げるか」
オイ。ダメだろ逃げちゃ。
「と、取り敢えず中を確認しよ? 万が一にも貴重なお宝が在るかもしれないし」
「万が一……」
益々暗くなるリリーカさん。室内の空気が重い。
「お……」
お?
「おほほほっ! いいですわっ、こうなったら箱の隅々まで存分に調べて差し上げますわっ!」
奇声を上げて、一番左の箱へと向かうリリーカさん。ついにリリーカさんが壊れたっ。
「じゃあ、私はアレにしようかしら」
エリシア王女は左から二番目の箱に向かう。さて、私はどうしようか。残りは真ん中から右にかけての三つ。私はその内の真ん中を選んだ。何故? と言われたら、私はこう答えるだろう。ただなんとなく、と。
木箱の蓋を開けると、長い間放置されていた証の埃が舞い上がる。その埃を手で払い除けて中身を確認する。木箱にはギッシリと物が詰め込まれていたが、出てくる物は使えそうにないものばかり。
破れたマントに錆び付いてくの字に曲がった剣。先端に水晶球が付いた、半ばから折れた杖。ホントロクなものが無いな。
その他としては、ヤバイ色をしたポーションらしきモノや何かの干物。そしてこれは……
「なんでこんなもんがあるのよ」
手に取った小瓶には、かすれた文字で『ひと匙一晩中』と書かれていた。まさかオジサマ、これを使っておばさまと? いや、むしろ逆だな。おばさまならやりかねん。
「コッチには良い物有った?」
探索を終えたエリシア王女が私の方へとやって来る。その背後には、王女が担当した箱の中身であろう物達が転がっていた。ただ食い散らかしただけじゃん。
「王女殿下は如何でした?」
「ダメね。ゴミしかないわ」
改めて食い散らかした物達を見ると、高そうな物がちらほらと転がっているのが見て取れる。
「ご、ゴミですか?」
「ゴミよ」
「そうですか……」
王女が発する威圧にこれ以上は突っ込めなかった。
「あと一つね」
四つ目までを確認し終え、残るは目の前に置かれた木箱のみ。
「じゃあ、開けるわよ」
エリシア王女が木箱の蓋に手を掛ける。王女の言葉に私は頷き、リリーカさんは祈りを捧げていた。
「いち、にの、さんっ! って言った方が良い?」
いいから早よ開けんかいっ。
エリシア王女が蓋を開ける。その中身に王女と私は言葉も出ず、リリーカさんに至っては腰を抜かしてその場に座り込んだ。
「カラ!?」
そう、声を失っていたのはお宝がギッシリ入ってたからではなく、何も入っていなかったからだ。部屋だけでなく箱の中身も空間の無駄遣いっ!
「ん? 何か、ある」
漆黒に染まる箱の中に手を突っ込むと、金属製の何かが指先に当たった。
「ネックレス?」
底に置かれていたのは金色のチェーンが付いたネックレス。先端にはひし形をした立方体の鉱石らしき石が付いている。
「これ、真っ黒だけど何の石だろ?」
付いている漆黒の石はまるでブラックホールの中心部。光さえも逃さず、全てを吸い込みそうな錯覚さえ覚える。
「やっと出たわね、お宝らしいお宝が」
アンタが転がした物の中にも価値ある物があるけどね。
「ですが、何故コレだけが入れられていたのでしょうか?」
「まあ、ここで考えてても仕方がないから、イクテュエスに鑑定してもらいましょっ」
魔導鑑定機ならこのネックレスの正体も判るだろうと頷き、ユーリウス所有の金庫を後にした。
「こちらがリブラ様の金庫です」
左右五個づつ設えた扉の一つの前に立ち、明かりの魔法によって浮き上がった無気味なアルカイックスマイルでルレイルさんは告げた。これ、夜道で出会ったら腰抜かすヤツだっ。
「では、鍵を入れさせて頂きます」
ポッケから渡した鍵を取り出し、一メートル程の高さがある柱の頭頂部に開いた穴に鍵を差し入れる。すると、柱が淡い青色の光を放って設えた扉が沈んでゆく。
「ほぇーっ、魔法でこんな事も出来るんですね」
「魔法というよりは錬金術の類ですわね」
「錬金術?」
錬金術と聞いて、ねじり鉢巻をして腰に魚屋さんのエプロンを巻き、へいらっしゃい。と明朗な声掛けをするお店のご主人を連想した。
「正確には鍛治と錬金術の合わせ技。といった所でしょうか」
「合わせ技?」
「ええ、この鍵と扉は一級鍛治師によって作られています。そして、使われている素材に魔力を蓄える為の錬金術の技術が使われ、蓄えた魔力で扉が開かれるのです」
なるほど。合わせ技だ。
「そんな講義はどうでも良いからとっとと入るわよ」
痺れをきらしたエリシア王女が扉を潜る。次いでリリーカさんが潜り、最後は私。
「あれ、ルレイルさんは一緒に行かないのですか?」
「ええ、私はここでお待ちしておりますので、どうぞお気を付けていってらっしゃいませ」
光加減によって無気味なアルカイックスマイルに見送られ、ホラー感覚で金庫への扉を潜った。
扉を潜るとすぐに地下へと降りる階段になっていた。『金庫』という割には体育館程の広さしかない建物で、十人もの貴族のお宝を保管しているのを疑問に感じていたが、この階段で納得した。広い敷地の下に金庫があるんだね。
中は暗いかと思いきや、天井に埋め込まれている白い帯から漏れる光で問題なく降りられる程の視界が保たれていた。
「思ってたより明るいのね」
「光石と呼ばれる鉱物のお陰ですわ」
「あ、ルリさんが洞窟で見たっていう。コレがそうなんだ」
確か周囲の魔力を吸収して発光する石だったっけ。魔法で脱走できない様に牢屋にも使われている素材、とも言ってたな。
「ルリ?! ソレは何処の泥棒猫ですのっ!?」
私という者が居ながら他の女にうつつを抜かしてっ。とか言い出しそうな勢いで詰め寄るリリーカさん。
「泥棒猫て。たまたまオジサマのお店に居合わせただけの冒険者の人だよ」
「ああ、そうなんですの。良かったですわ、私てっきりお姉様に捨てられるのかと思いました」
「え? いや、捨てるも何も元から何もないでしょう?」
「何を仰いますかお姉様。今私達は恋人同士なのでしてよ?」
フリでしょそれは。え? まさかこのヒト仮想と現実が入れ替わっちゃってる?!
「いや、あのね。リリーカさんと恋人なのはカーン君であってですね?」
「いいえっ、私が──」
「あのさ」
言い掛けたリリーカさんの言葉を遮り、エリシア王女が口を挟む。腕を組んで指をトントンしている事から察するに、苛立っておいでの様だ。
「話進まないから止めて貰って良い?」
「「はい。すみません」」
威圧を含んだエリシア王女に、私とリリーカさん。二人揃って頭を下げた。
階段を降りた先には木製の扉が設えてあった。そのドアノブに手を掛け、エリシア王女がこちらに振り向く。
「いい?」
真顔で尋ねるエリシア王女に私とリリーカさんが頷く。この扉の向こうには、リブラ家所蔵のお宝が眠っている。そう思うだけで弥が上にも期待と緊張が高まる。
「いち、にの、さんっ! ……って言ったら開けるわよ」
そういうコメディ要りませんて。
ギギイィ。月日が経った味のある音と共にドアが開かれる。室内は暗く、廊下から差し込んだ光の分だけしか見る事が出来ない。
「明かりは点かないのかしら」
エリシア王女が一歩を踏み出すと、途端室内に明かりが灯される。設置された光石によって室内全体が露わになり、目の前に広がる光景に誰もが声を失っていた。
元冒険者で街を救った事もある英雄。そんなオジサマが所蔵するお宝。それを期待してここまでやって来た。しかし、教室を縦に二つ繋げたくらいの長さがある部屋の中央に、一メートル四方の木箱が五個だけ置かれていれば、声も出なくなるというものだ。なんつー空間の無駄遣いだ。
「たったこれっぽっち!?」
「これはちょっと……」
もっとこう、ね。木箱が積み上がった状態を思い浮かべていただけに、私と王女の落胆は凄まじいモノがある。それに輪を三つも四つもかけて、絶望ともいえる表情をしている人が一名。所有者の娘が一番ダメージ大きいな。
「どどどどうなさるおつもりですかっ!? このままでは、私の負けは確定ではありませんかっ」
「ホント、どうしようかな。サヒタリオは乗り気だし、今更取り消せないしなぁ……逃げるか」
オイ。ダメだろ逃げちゃ。
「と、取り敢えず中を確認しよ? 万が一にも貴重なお宝が在るかもしれないし」
「万が一……」
益々暗くなるリリーカさん。室内の空気が重い。
「お……」
お?
「おほほほっ! いいですわっ、こうなったら箱の隅々まで存分に調べて差し上げますわっ!」
奇声を上げて、一番左の箱へと向かうリリーカさん。ついにリリーカさんが壊れたっ。
「じゃあ、私はアレにしようかしら」
エリシア王女は左から二番目の箱に向かう。さて、私はどうしようか。残りは真ん中から右にかけての三つ。私はその内の真ん中を選んだ。何故? と言われたら、私はこう答えるだろう。ただなんとなく、と。
木箱の蓋を開けると、長い間放置されていた証の埃が舞い上がる。その埃を手で払い除けて中身を確認する。木箱にはギッシリと物が詰め込まれていたが、出てくる物は使えそうにないものばかり。
破れたマントに錆び付いてくの字に曲がった剣。先端に水晶球が付いた、半ばから折れた杖。ホントロクなものが無いな。
その他としては、ヤバイ色をしたポーションらしきモノや何かの干物。そしてこれは……
「なんでこんなもんがあるのよ」
手に取った小瓶には、かすれた文字で『ひと匙一晩中』と書かれていた。まさかオジサマ、これを使っておばさまと? いや、むしろ逆だな。おばさまならやりかねん。
「コッチには良い物有った?」
探索を終えたエリシア王女が私の方へとやって来る。その背後には、王女が担当した箱の中身であろう物達が転がっていた。ただ食い散らかしただけじゃん。
「王女殿下は如何でした?」
「ダメね。ゴミしかないわ」
改めて食い散らかした物達を見ると、高そうな物がちらほらと転がっているのが見て取れる。
「ご、ゴミですか?」
「ゴミよ」
「そうですか……」
王女が発する威圧にこれ以上は突っ込めなかった。
「あと一つね」
四つ目までを確認し終え、残るは目の前に置かれた木箱のみ。
「じゃあ、開けるわよ」
エリシア王女が木箱の蓋に手を掛ける。王女の言葉に私は頷き、リリーカさんは祈りを捧げていた。
「いち、にの、さんっ! って言った方が良い?」
いいから早よ開けんかいっ。
エリシア王女が蓋を開ける。その中身に王女と私は言葉も出ず、リリーカさんに至っては腰を抜かしてその場に座り込んだ。
「カラ!?」
そう、声を失っていたのはお宝がギッシリ入ってたからではなく、何も入っていなかったからだ。部屋だけでなく箱の中身も空間の無駄遣いっ!
「ん? 何か、ある」
漆黒に染まる箱の中に手を突っ込むと、金属製の何かが指先に当たった。
「ネックレス?」
底に置かれていたのは金色のチェーンが付いたネックレス。先端にはひし形をした立方体の鉱石らしき石が付いている。
「これ、真っ黒だけど何の石だろ?」
付いている漆黒の石はまるでブラックホールの中心部。光さえも逃さず、全てを吸い込みそうな錯覚さえ覚える。
「やっと出たわね、お宝らしいお宝が」
アンタが転がした物の中にも価値ある物があるけどね。
「ですが、何故コレだけが入れられていたのでしょうか?」
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