コンビニ行ったら異世界女子が当たりました・・・俺どうしたらいいの?

とうちゃんすらいむ

文字の大きさ
39 / 50

冒険の書 その2

しおりを挟む
な、なんということだ・・・

俺は打ち震えていた。

ゲームの世界と思いカクカクのポリゴンの中、平面のモンスターと戦うものとばかり思っていた俺を思いっきりひっぱたきたい気持ちでいっぱいになったんだよ。

俺の目の前には「イザベルの酒場」という大きな看板が見え、その奥には大きなカウンターが見える。
そのカウンターの脇にはちょっとした軽食を食べれる場所があり、そこには今まで俺らが育ててきた多くのキャラクターが各々のスタイルでくつろいでいるのが見えたんだ。

イカツイ斧を持った屈強な戦士や、トンガリ帽子をかぶり杖を持ったTHE魔導士。青い法衣を着た僧侶にバンダナを巻いて腰に小さなショートソードを二つ仕込んでいる盗賊かな?そんな数々の懐かしいキャラクターの中でひときわ目立つ女性たち。

深紅のビキニアーマーを着たスタイルバツグンの大剣を持った戦士や、バニーガールちゃんな遊び人。
割と女性キャラクターでも、お色気装備無しでしっかりした装備を着せて遊んでいたはずなのになぁと、当時を思い出しながら、ふと公式の女性戦士がビキニアーマーで遊び人がバニーさんだったことを思い出し納得した俺。

そんな恰好のうら若き女性が、平然と歩いているのを見て、思わず勇気の目を抑えたのよ。
そして、そんな俺の目をカミサンが抑えるという二段構えが発生して、俺らは一度イザベルの酒場から離れた訳です。

そんな俺を見て「お父さんのエッチ!」とイデアに言われ、「どーせ私はあんなにスタイル良くないですよーだ」とカミサンにはすねられ。もうどうしょうもなくて土下座した俺を誰か慰めてくれますか?ねぇねぇ。

ただ、そんな事をしていたら日も暮れてしまうので、各々の職業を決めようと、近くのベンチに腰かけて話をすることにしました。

俺らが飛び込んだこのゲームは、職業によって自分の能力が変わったりします。

「勇者」は攻撃も魔法も使える万能キャラ。主人公キャラという事もあり特殊な呪文が使えます。
「戦士」は武器での攻撃に特化しています。装備できる武器や防具が多いです。魔法は使えません。
「武闘家」は自分の体を武器に戦います。大きなダメージを与えやすいです。魔法は使えません。
「魔法使い」は魔法を使って攻撃を行います。補助魔法も少し使えます。武器攻撃は苦手です。
「僧侶」は味方を回復したり、補助魔法を使います。攻撃魔法使えません。武器攻撃は少し出来ます。
「盗賊」は素早さを武器に戦う遊撃手です。相手からモノを盗むことが出来ます。魔法は使えません。
「商人」は戦闘ではお金を多く獲得出来たり、街では商品を安く購入出来ます。戦闘は向いていません。
「遊び人」はレベルが上がると賢者になれますが、基本遊びまくって戦闘にはほとんど役しません。
「賢者」は魔法のスペシャリストです。特殊な書物を持つか、遊び人を育てないとこの職業にはなれません。
「忍者」はとあるクエストをこなすとなれる特殊な職業です。忍術という特殊な攻撃魔法があります。

イザベルに話を聞いたところ、俺らは「賢者」と「忍者」にはなれないと言う事。

残りの職業から選択することしか出来ず、職業の選択をしないと冒険に出る事が出来ないという事でしたので、早速何にしようか考えて見ました。

イデアは「戦士」だそうです。
魔法は使えるものの、まだまだ不安定だそうで、それだったら自分が手に武器を持って立ち回れる戦士のほうが良いということでした。

それをフォローするのがカミサンの「魔法使い」。
僧侶と迷ったけど、イデアには自分の力を上げて欲しいという思いから、補助は少しで自分も攻撃に加わりたい事という事でした。

で、問題は俺と勇気。

正直俺ら、イデアとカミサンのおまけなんだよね。

魔法も使えなきゃ、イデアと一緒に異世界に行くことも出来ない。

ここで突拍子もない力をつけてしまったら、職場や学校生活でとんでもない力を発揮し、これからの生活がしにくくなっちゃうんだよなぁ・・・というと、それまで勇者がいい!なんて言ってた勇気も悩んでしまいました。

「学校で稲光なんて発生させたらとんでもなくヤバイ奴になっちゃう・・・」
「俺だって・・・魔法どころか大きな力を付けちゃって、重い荷物ひょいって持っちゃった日には、その日からやばい奴になっちゃうよ・・・ホントこの職業選択きっつよ・・・」

そんな訳で俺と勇気は「勇者」「戦士」「武闘家」「魔法使い」「僧侶」は選択肢から外すことになり、残りの「盗賊」「商人」「遊び人」から選ぶことになってしまいました。

「手癖が悪くなっちゃったら、俺学校いられなくなっちゃうよ…」
「俺も同感。お客様の手から何かが無くなったりしたら、全部俺のせい?冗談じゃない!」
という訳で盗賊が却下された時点で、俺らの選択肢はひとつになりました。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「戦士イデアさーん、出番ですよー!!」
そうイザベルさんに呼ばれて出て来たのは、深紅のビキニアーマーに身を包み、恥ずかしそうにこちらに向かって歩いてくるイデア・・・せめてもの抵抗か?少し長めのマントを全身に巻き恥ずかしそうに歩いてきます。

「お父さん・・・お母さん・・・恥ずかしいです・・・」
「ねぇちゃん!めっちゃ恰好いい!!大丈夫!ここゲームの世界だから、誰も見てないって!」
「んだんだ、大丈夫大丈夫!イデアスタイルいいから、戦士の恰好本当にかっこいいよ!」
「それ褒めてるんですか?!!もう!!!!」

次に呼ばれたのはカミサン。
「魔法使いゆきさーーーん、出番ですよ!!!」
トンガリ帽子に黒いマントを羽織り、中は若草色のロングドレスのような衣装を着ています。

「なんか、この杖を持ってるとやる気出るって感じ!かかってらっしゃい!」
「雰囲気あるなぁ~早く魔法打つところ見てみたいなぁ!」
「中はビキニじゃないのか・・・ちぇーーーーっ」
「なんかいった?「ごめんなさい」」

そして俺ら・・・
「遊び人のマサキさーーーん、ユウキさーーーん、出番ですよ!!!」

「ピエロだね。」
「ピエロだね。」
「・・・」
「・・・・・・」

そうだったね。遊び人=ピエロだったのすっかり忘れてたよ・・・

いくら選択肢がないとはいえ、なんで遊び人=ピエロなのか、小一時間問い詰めたい気持ちでいっぱいになった俺らがいましたよ!!!

ちくしょー!!!!!
こうなりゃヤケだ!
このゲームの世界で、一番の大笑い起こしてやんよ!!!!ちくしょ!!!!!!!!

…なんて勇気と気合いを入れてたら、早速、イザベルさんに怒られちゃったよ。



・・・この時は知らなかったんです。

まさかこの俺らの選択が、あんなことを引き起こすなんて・・・
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!

川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。 だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。 だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。 馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。 俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

処理中です...