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2章 強さへの道標
041 シャドウボア戦
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寝る前に魔力切れを起こすまで魔法を練習し、朝起きたら体調を崩さない程度まで魔力を消費することにした。
今のところ戦闘中に魔力を使用していないので、僅かな時間を見つけて魔法の練習をしている。
んー音魔法を戦闘に使う案はいくつか考えついてはいるんだけど、そもそもの魔法の熟練度が低すぎて全体の挙動がモタついてしまう。
まずは基礎的な操作をしっかりと練習する段階だ。実際に使えるようになるのはまだ先の話か。
ふむ、訓練明け2日目にしては疲労感があまり残ってないな。3階層初挑戦した時と比べるなら、今日のほうが万全に近い。
これなら4階層に挑戦しても良いっぽい。
冒険者ギルドでシンとリーンに合流。お互いの体調を確認して、4階層に挑めると判断、カズラの魔法薬屋に向かう。
「お婆ちゃーんきたよー。暗視ポーションちょーだい!」
パーティの情報を大声でばら撒くんじゃありませんっ!
「ああ、リーンかい。出来とるよ。下級暗視ポーション9個で銀板1枚と銀貨8枚だ」
俺とシンで銀貨9枚ずつカズラさんに渡す。
「確かに頂いた。じゃあ商品はコイツだよ。確認しておくれ」
そう言ってカズラさんから革製っぽい鞄?を渡される。
大きさはタブレットケースって感じ?なんか大工道具とか仕舞っておく道具入れみたいな。
中を確認すると液体の入った試験管が9本、ベルトで固定されている。これが魔法薬かー。
しかし試験管なんか持ち歩いて戦闘なんてして大丈夫かね?
「道具入れは暗視ポーション買いに来る間は貸してやるよ。必要なくなったら返しな。
その道具入れは衝撃に強い素材だし、ポーションの容器も魔法薬用の容器だから、多少乱暴に扱っても破損する心配はないよ。だから使い終わってもちゃんと回収してくるんだ。
下級暗視ポーションよりも、その容器のほうが高額だってことを忘れんじゃないよ」
容器のほうが高いとかマジかい。
まぁ戦闘を行っても問題無さそうなのは正直助かる、というか戦場で持ち歩けないような商品は、リンカーズでは価値がないのかもしれない。
魔法薬は、一番素早く動けて敵の攻撃を回避してくれるであろうリーンに持たせることになった。
ますは3階層に到着。4階層への階段は既に見つけてあるので、寄り道せずに直行。道中の敵は蹴散らしてお小遣いとする。
4階層への階段に到着。ひとまずポーションを使用せずに1人1人、4階層の暗さを確認する。
4階層は例えるならば、晴れた満月の夜という感じか。普通に移動する分には歩けなくもないのだが、戦闘行為を行うのは危険だろう。ましてや相手は闇夜に紛れる真っ黒なイノシシなのだ。
次に4階層に降りる前に、地図である程度の進行ルートを決めておく。ポーションの効果時間を無駄にしないために、ポーションを使う前に出来ることは済ませておくのだ。
「それじゃリーンセンパイ。グイっといっちゃってください」
「おっけー!飲むよー」
暗視ポーションは先にリーン一人だけが飲み、俺とシンは少し経ってから同時に飲む。
リーンの暗視効果が切れた時点で退却。可能であれば俺とシンの暗視が切れる前に3階層に戻るという作戦。
3人の暗視が同時に切れる危険性を減らし、先に効果のなくなるリーンはポーションを携帯しているので、不測の事態が起きても対応できるだろうと踏んでいる。
リーンに遅れること10分くらい、俺とシンもポーションを服用した。
「お、おう……。これが魔法薬かすげぇな……」
ポーションを服用すると、一瞬おいて視界が明るく開けた。光源なんてないのに、まるで昼間の屋外のように迷宮内がはっきりと視認出来る。
「よし、みんな暗視効果に問題はないね?なら早速4階層に進もう。時間が惜しい」
こうして新たなる階層への挑戦が始まった。
4階層では、ポーションを携帯するリーンが一番重要なために、俺、リーン、シンの順で縦に並ぶような隊列を組んでいる。
奇襲されて魔法薬が壊されるってのが、最悪の想定。
さほど歩かないうちに、前の方からドドドドドドと、なにか重いものが走り回っているような足音と共に「ブフォオオオ」って感じの鳴き声が聞こえてきた。
「前から接近中!相手は走って移動中っぽいから気をつけろ!見えたらいきなり襲ってくるかもしれない!」
後ろの2人に警告しつつ前を見据える。15メートルくらい離れた分岐路から真っ黒な巨体が飛び出してくる。
コイツがシャドウボアか。確かに真っ黒で暗視がなければ見えにくそうだ。
「見えた!走ってこちらに向かって来てる!間もなく遭遇するぞ」
遠目でもでかく見えたけど近くに来たら更にでかいな!イノシシっていうより牛みたいな体格してやがる!
「受け止めるのは無理!避けるから後ろ気をつけてくれ!」
「分かったー!私たちからも見えてるからだいじょぶ!」
リーンの声を聞きながら思い切り横っ飛びしてシャドウボアの突進を避ける。
スピードも結構速いな。これ喰らったらマジで死にかねない。
すぐに後ろを確認して敵を追いかける。暗視のおかげで、2人が初弾を回避したのがはっきりと確認出来た。
シャドウボアの脅威は巨体を活かした全力の体当たりだ。
逆に体当たりが失敗して立ち止まっているタイミングが俺たちの狙いどころだ!
「急いで!相手に走り出す暇を与えちゃ駄目だ!」
一番敵に近いシンが叫ぶ。石斧を持った火力担当の俺が一番遠い!隊列は失敗だったか!?
「おおおおおお!」
まだ走り出せていないシャドウボアに向かってシンが攻撃を仕掛ける。
正面から切り込まずに、すれ違うようにして敵の右側を通り抜けつつ、勢いのまま右の後ろ足を切り払う!
上手い!機動力が脅威ならばまずそれを奪えば良いってことだ!
「はあっ!」
怒りに任せてシンの方に向き直った敵の左後ろ足をリーンが斬りつける!
「くっ、かたい!」
攻撃には成功したがどうやら浅かったようだ。リーンはそこから一旦距離を取り、一度周囲を確認している。
シンは相手を走らせないために距離を取ることが出来ずにいる。強く踏み込むスペースがないので、嫌がらせ程度の攻撃しか加えられていない。
「く、っだけろぉ!」
完全にシンに注意を向けていた敵に向かって、リーンが斬りつけた後ろ足に全力で石斧を叩きつける。
ゴキリと鈍い音がして、まるで石を割ったような手応えがあった。まぁ石を割った経験なんてないけどな!
ブモオオオオオオオオ!!
後ろ足を砕かれた激痛からか、シャドウボアが絶叫する。
地面に尻をつけて、座り込んでいるような格好になった。動かない今が絶好のチャンスだ!
敵の絶叫に竦みそうになる体を無理矢理動かし追撃する。
まるでダンスを踊るかのように横回転、遠心力をつけて石斧を一閃、反対側の後ろ足も砕いてやる。
バキン!と狙い通りに足を砕いた音が鳴り響き、またもや絶叫が木霊する。
敵は激痛でのた打ち回るように激しく動き回っている。
動けるようになったシンは横に移動し、敵の腹を斬り付けている。
移動を封じれば残された武器は牙だけだ。顔から距離を取れば攻撃は届かない。
その巨体に潰されないよう気をつけながら、3回ほど石斧を脇腹に叩きつけてやると、とうとう立っていられなくなったのか、敵は地面に横倒しに崩れ落ちた。
しかしまだ生きている。タフいな。
生きてはいるものの、もはやすっかり虫の息といった様子のシャドウボア。止まった頭部目掛けて石斧で一刀両断。
無事頭が爆散して、シャドウボアは融け始めた。
周囲を見渡し増援を警戒する。少なくとも周囲から音は聞こえてこない。
「おつかれさん。追加はいないかな?」
2人に声をかけつつ落ちていたドロップ品を回収する。
ブロック肉って感じ?500グラムくらいだろうか?1キロはないな。
「おつかれさまー!兄さんはだいじょうぶだった?」
「おつかれさま。僕も怪我は無いよ」
どうやら3人とも被弾なく勝利することが出来たようだ。
3階層に比べると事故率がかなり高くなりそうではあるが、逆に言えば事故にさえ気をつければ戦っていけそうだな。
4階層への確かな手応えを感じつつ、新たな獲物を探すのだった。
今のところ戦闘中に魔力を使用していないので、僅かな時間を見つけて魔法の練習をしている。
んー音魔法を戦闘に使う案はいくつか考えついてはいるんだけど、そもそもの魔法の熟練度が低すぎて全体の挙動がモタついてしまう。
まずは基礎的な操作をしっかりと練習する段階だ。実際に使えるようになるのはまだ先の話か。
ふむ、訓練明け2日目にしては疲労感があまり残ってないな。3階層初挑戦した時と比べるなら、今日のほうが万全に近い。
これなら4階層に挑戦しても良いっぽい。
冒険者ギルドでシンとリーンに合流。お互いの体調を確認して、4階層に挑めると判断、カズラの魔法薬屋に向かう。
「お婆ちゃーんきたよー。暗視ポーションちょーだい!」
パーティの情報を大声でばら撒くんじゃありませんっ!
「ああ、リーンかい。出来とるよ。下級暗視ポーション9個で銀板1枚と銀貨8枚だ」
俺とシンで銀貨9枚ずつカズラさんに渡す。
「確かに頂いた。じゃあ商品はコイツだよ。確認しておくれ」
そう言ってカズラさんから革製っぽい鞄?を渡される。
大きさはタブレットケースって感じ?なんか大工道具とか仕舞っておく道具入れみたいな。
中を確認すると液体の入った試験管が9本、ベルトで固定されている。これが魔法薬かー。
しかし試験管なんか持ち歩いて戦闘なんてして大丈夫かね?
「道具入れは暗視ポーション買いに来る間は貸してやるよ。必要なくなったら返しな。
その道具入れは衝撃に強い素材だし、ポーションの容器も魔法薬用の容器だから、多少乱暴に扱っても破損する心配はないよ。だから使い終わってもちゃんと回収してくるんだ。
下級暗視ポーションよりも、その容器のほうが高額だってことを忘れんじゃないよ」
容器のほうが高いとかマジかい。
まぁ戦闘を行っても問題無さそうなのは正直助かる、というか戦場で持ち歩けないような商品は、リンカーズでは価値がないのかもしれない。
魔法薬は、一番素早く動けて敵の攻撃を回避してくれるであろうリーンに持たせることになった。
ますは3階層に到着。4階層への階段は既に見つけてあるので、寄り道せずに直行。道中の敵は蹴散らしてお小遣いとする。
4階層への階段に到着。ひとまずポーションを使用せずに1人1人、4階層の暗さを確認する。
4階層は例えるならば、晴れた満月の夜という感じか。普通に移動する分には歩けなくもないのだが、戦闘行為を行うのは危険だろう。ましてや相手は闇夜に紛れる真っ黒なイノシシなのだ。
次に4階層に降りる前に、地図である程度の進行ルートを決めておく。ポーションの効果時間を無駄にしないために、ポーションを使う前に出来ることは済ませておくのだ。
「それじゃリーンセンパイ。グイっといっちゃってください」
「おっけー!飲むよー」
暗視ポーションは先にリーン一人だけが飲み、俺とシンは少し経ってから同時に飲む。
リーンの暗視効果が切れた時点で退却。可能であれば俺とシンの暗視が切れる前に3階層に戻るという作戦。
3人の暗視が同時に切れる危険性を減らし、先に効果のなくなるリーンはポーションを携帯しているので、不測の事態が起きても対応できるだろうと踏んでいる。
リーンに遅れること10分くらい、俺とシンもポーションを服用した。
「お、おう……。これが魔法薬かすげぇな……」
ポーションを服用すると、一瞬おいて視界が明るく開けた。光源なんてないのに、まるで昼間の屋外のように迷宮内がはっきりと視認出来る。
「よし、みんな暗視効果に問題はないね?なら早速4階層に進もう。時間が惜しい」
こうして新たなる階層への挑戦が始まった。
4階層では、ポーションを携帯するリーンが一番重要なために、俺、リーン、シンの順で縦に並ぶような隊列を組んでいる。
奇襲されて魔法薬が壊されるってのが、最悪の想定。
さほど歩かないうちに、前の方からドドドドドドと、なにか重いものが走り回っているような足音と共に「ブフォオオオ」って感じの鳴き声が聞こえてきた。
「前から接近中!相手は走って移動中っぽいから気をつけろ!見えたらいきなり襲ってくるかもしれない!」
後ろの2人に警告しつつ前を見据える。15メートルくらい離れた分岐路から真っ黒な巨体が飛び出してくる。
コイツがシャドウボアか。確かに真っ黒で暗視がなければ見えにくそうだ。
「見えた!走ってこちらに向かって来てる!間もなく遭遇するぞ」
遠目でもでかく見えたけど近くに来たら更にでかいな!イノシシっていうより牛みたいな体格してやがる!
「受け止めるのは無理!避けるから後ろ気をつけてくれ!」
「分かったー!私たちからも見えてるからだいじょぶ!」
リーンの声を聞きながら思い切り横っ飛びしてシャドウボアの突進を避ける。
スピードも結構速いな。これ喰らったらマジで死にかねない。
すぐに後ろを確認して敵を追いかける。暗視のおかげで、2人が初弾を回避したのがはっきりと確認出来た。
シャドウボアの脅威は巨体を活かした全力の体当たりだ。
逆に体当たりが失敗して立ち止まっているタイミングが俺たちの狙いどころだ!
「急いで!相手に走り出す暇を与えちゃ駄目だ!」
一番敵に近いシンが叫ぶ。石斧を持った火力担当の俺が一番遠い!隊列は失敗だったか!?
「おおおおおお!」
まだ走り出せていないシャドウボアに向かってシンが攻撃を仕掛ける。
正面から切り込まずに、すれ違うようにして敵の右側を通り抜けつつ、勢いのまま右の後ろ足を切り払う!
上手い!機動力が脅威ならばまずそれを奪えば良いってことだ!
「はあっ!」
怒りに任せてシンの方に向き直った敵の左後ろ足をリーンが斬りつける!
「くっ、かたい!」
攻撃には成功したがどうやら浅かったようだ。リーンはそこから一旦距離を取り、一度周囲を確認している。
シンは相手を走らせないために距離を取ることが出来ずにいる。強く踏み込むスペースがないので、嫌がらせ程度の攻撃しか加えられていない。
「く、っだけろぉ!」
完全にシンに注意を向けていた敵に向かって、リーンが斬りつけた後ろ足に全力で石斧を叩きつける。
ゴキリと鈍い音がして、まるで石を割ったような手応えがあった。まぁ石を割った経験なんてないけどな!
ブモオオオオオオオオ!!
後ろ足を砕かれた激痛からか、シャドウボアが絶叫する。
地面に尻をつけて、座り込んでいるような格好になった。動かない今が絶好のチャンスだ!
敵の絶叫に竦みそうになる体を無理矢理動かし追撃する。
まるでダンスを踊るかのように横回転、遠心力をつけて石斧を一閃、反対側の後ろ足も砕いてやる。
バキン!と狙い通りに足を砕いた音が鳴り響き、またもや絶叫が木霊する。
敵は激痛でのた打ち回るように激しく動き回っている。
動けるようになったシンは横に移動し、敵の腹を斬り付けている。
移動を封じれば残された武器は牙だけだ。顔から距離を取れば攻撃は届かない。
その巨体に潰されないよう気をつけながら、3回ほど石斧を脇腹に叩きつけてやると、とうとう立っていられなくなったのか、敵は地面に横倒しに崩れ落ちた。
しかしまだ生きている。タフいな。
生きてはいるものの、もはやすっかり虫の息といった様子のシャドウボア。止まった頭部目掛けて石斧で一刀両断。
無事頭が爆散して、シャドウボアは融け始めた。
周囲を見渡し増援を警戒する。少なくとも周囲から音は聞こえてこない。
「おつかれさん。追加はいないかな?」
2人に声をかけつつ落ちていたドロップ品を回収する。
ブロック肉って感じ?500グラムくらいだろうか?1キロはないな。
「おつかれさまー!兄さんはだいじょうぶだった?」
「おつかれさま。僕も怪我は無いよ」
どうやら3人とも被弾なく勝利することが出来たようだ。
3階層に比べると事故率がかなり高くなりそうではあるが、逆に言えば事故にさえ気をつければ戦っていけそうだな。
4階層への確かな手応えを感じつつ、新たな獲物を探すのだった。
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