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4章 2人のために出来ること
068 寝起きの散歩
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目が覚めるとまだ明るい時間だった。
ユリンさんもまだ起こしに来てないと思うから、丸1日以上寝たってことはないはず。
4日間くらいまともに寝ないで全力で走り抜けたわけだから、自力で起床するのは難しいかなと思ったんだけど、意外と普通に目が覚めてしまったな。
歳取ってくると、疲れてても寝られなくなってくることってあるよね。
う~ん、目が覚めたのは良いけど体中バッキバキで痛くてしょうがないし、疲労感で全身が重い。
かといって目が冴えちゃって今から寝る気にもならない。
体を解すのを兼ねて、散歩でもしますかね。
あ、ついでに今回お世話になった人たちに顔出してくるかな。
みんなも休んでるような気がするけど。
まずは冒険者ギルドに行ってみる。
オーサンは俺と一緒に帰ったから居ないと思うけど、ポーター頼んだ子達とかいるかもしれないし?
「あっ!トーマさん!ちょっとちょっと!」
冒険者ギルドに着くと、女性の声で呼びかけられる。おっと俺にもついにモテ期が!?
声をかけてきたのは、つららを譲ってくれた女性職員さんだった。
話を聞いてみると、どうやらオーサンに頼まれて、今回オーサンのサポートを担当してくれたらしい。
なるほど、オーサン1人だと下手すると俺より拘束時間長くて、まともに休憩すら出来なかったんじゃないかなと思っていたんだけど、美人職員さんと一緒に仕事してたんなら同情の余地はないな。
既婚者の癖しやがってぇ。有罪。
「それでオーサンには軽く事情を説明してもらってたから、どうなったのか気になっちゃって……」
「なるほどね。結果的には全部上手くいったから安心していいよ。
それと今回手伝ってくれてありがとう。本当に助かった。ギルドを個人的にこき使っちゃったみたいで申し訳ない」
結果報告、感謝と謝罪の意を伝える。
自分が関わった事の結果を知らされないのは気分悪いもんね。
手伝ってもらったことへの感謝と、負担をかけてしまったことへのお詫び、これらをちゃんと相手に伝えるか伝えないかで、今後の印象は全然違ってくるもんだし。
「いえいえ、私達はこれが仕事なんだから。
それに今回は冒険者ギルド側も便乗してかなり利益を得ることが出来たのだから、トーマさんは気にしなくて良いわよ。
多分私とオーサンにもなんらかの褒賞が貰えそうだしね」
そういって美人受付嬢さんは仕事に戻っていった。そういえばあの人の名前聞いてないな。
さて、次は何処に行こうかな?
歩きながら今回のことを思い返す。
今回のことはベイクの人々にとっては有り得ないような出来事だったっぽいけれど、実際はリンカーズだったからこそ達成できたといっていい。
日本と比べると、リンカーズの冒険者の経済活動はとにかくシンプルだ。
魔物を倒した分だけお金が得られ、倒せば倒すほど確実に報酬に変わる。
日本ではお金が必要になっても仕事があるとは限らないし、働いた分だけ報酬が増えるなんてことも珍しいと思う。働いた時間で給与が支払われる職場が多いはずだ。
仮に日本で「3日間で0から100万円を働いて稼げ」と言われても、俺には手段が思い浮かばない。
例えば俺が農家などの一次産業の従事者だったとして、頑張って生産量を増やしても、売れる販売量が一緒に増えてくれるわけではないだろうしね。
日本だったら、話を聞いた時点で諦めたかもしれないなぁ。
冒険者の稼ぎってのは本当に単純で、余計なことを考える必要がない。
お金が必要なら魔物を狩れ。
まさしくゲームのようなシンプルさである。
「ホムロ居るー?」
「ああトーマさん。店長は休みっすよ。明日は出てくると思うっスけど」
流石にホムロは居なかったか。
普段店頭にはホムロしかいないので分かりにくいが、ホムロの店は数人の従業員がいて、ホムロがいなくても店は開けられる。
今回の依頼中も、ホムロは休んでいたタイミングなのか何度か別の人に対応してもらった。
「明日か明後日にまた来るよ。
2人分の装備を頼むかもしれないって、ホムロに伝えておいてくれる?」
ホムロにはこれだけで伝わるだろう。
詳しい話はまたみんなで顔を出した時に、改めてすればいい。
「お、カズラさんは休んでないんだね。とりあえず俺も自分の仕事終ったから報告に来たよ。
今後はまたしばらく魔法薬買いに来るかもしれないから宜しくね」
「ふふ、そうかいそうかい。あんな無茶な注文じゃなきゃいつでも請け負ってやるよ。
今度はみんなで顔出しな」
「ああ、近いうちにみんなで来るよ。
じゃあ今日は報告だけだから、これで失礼するわ」
用事が済んだら長居はするまい。
今回仲良くなったポーターの子達に聞いたのだが、リヴァーブ王国では自力救済主義という考え方のせいで、弱者にあまり助けがない社会構造なのだと教わった。
でも今回俺が多くの人に助けを求めた結果、みんな協力してくれた。
ポーターの子供達と俺のケースで、一体なにが違ったのか。
結局のところ、対価の用意できないポーターの子達は、見返りを求めない無償の愛の手を望んでいるのであって、今回俺は正当な報酬を用意して仕事として依頼したので、みんな全力で協力してくれたのだと思う。
子供達は少し勘違いしていると感じたが、自力救済主義によって余裕がないのは大人だって同じなのだ。対価を望めない相手を助ける余裕がある人なんて、そうそう居ない。
今回の俺の依頼が子供達の救いになったらしいのは、たまたま俺の依頼内容が子供達に都合の良いものであったと言うだけで、俺はポーターの子達を助けようなんて気持ちは微塵も持ち合わせていなかった。
俺は目的達成のための自力救済の手段として彼らを巻き込んだだけで、結果それが子供達にとって都合が良かった、ただそれだけなのだ。
実際、自力救済主義、つまり実力次第で評価が変わるこの世界の人たちが仕事の手を抜くことは、今のところ一度も見たことがない。
昔世話になったという理由で、自分に可能な範囲で奔走したスレイのような人はそれなりにいるだろうが、自分を犠牲にしてまで見ず知らずの他人を助けたオーサンみたいなのは、この世界では完全にイレギュラーで変態レベルの人物のはずだ。
結果として美人の嫁さんを貰ったのだから、自分を犠牲にしたと言えるかというと、ギリギリでアウト判定を下したいところだがな!
助けを待っているだけの者に助けが訪れないのは、日本もリンカーズも結局は変わらない。
商工ギルドに行ってみると、ポポリポさんが普通に働いていた。この人すげぇな。
いや最後に協力してもらっただけで、別段負担を強いたわけではないか。
「ポポリポさんおいーっす。ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
スレイとの連絡は商工ギルドを介して行うことにして、その旨を伝言してもらうようお願いする。加えて俺とスレイのスケジュール調整もお願いしておく。
昨日商館を去るときにスレイに忠告されたからな。過剰な気もするけど用心しておこう。
スレイと話をするのは、商工ギルドの個室を借りて行うことにする。
「あ、それと1つ確認して欲しいことがあるんだ」
確認してみないと分からないけど、気になっていることがあった。
もし今のお金で解決できることであれば、お金で解決してしまおう。
さて、そろそろみんなを迎えに行こうかな?
ユリンさんもまだ起こしに来てないと思うから、丸1日以上寝たってことはないはず。
4日間くらいまともに寝ないで全力で走り抜けたわけだから、自力で起床するのは難しいかなと思ったんだけど、意外と普通に目が覚めてしまったな。
歳取ってくると、疲れてても寝られなくなってくることってあるよね。
う~ん、目が覚めたのは良いけど体中バッキバキで痛くてしょうがないし、疲労感で全身が重い。
かといって目が冴えちゃって今から寝る気にもならない。
体を解すのを兼ねて、散歩でもしますかね。
あ、ついでに今回お世話になった人たちに顔出してくるかな。
みんなも休んでるような気がするけど。
まずは冒険者ギルドに行ってみる。
オーサンは俺と一緒に帰ったから居ないと思うけど、ポーター頼んだ子達とかいるかもしれないし?
「あっ!トーマさん!ちょっとちょっと!」
冒険者ギルドに着くと、女性の声で呼びかけられる。おっと俺にもついにモテ期が!?
声をかけてきたのは、つららを譲ってくれた女性職員さんだった。
話を聞いてみると、どうやらオーサンに頼まれて、今回オーサンのサポートを担当してくれたらしい。
なるほど、オーサン1人だと下手すると俺より拘束時間長くて、まともに休憩すら出来なかったんじゃないかなと思っていたんだけど、美人職員さんと一緒に仕事してたんなら同情の余地はないな。
既婚者の癖しやがってぇ。有罪。
「それでオーサンには軽く事情を説明してもらってたから、どうなったのか気になっちゃって……」
「なるほどね。結果的には全部上手くいったから安心していいよ。
それと今回手伝ってくれてありがとう。本当に助かった。ギルドを個人的にこき使っちゃったみたいで申し訳ない」
結果報告、感謝と謝罪の意を伝える。
自分が関わった事の結果を知らされないのは気分悪いもんね。
手伝ってもらったことへの感謝と、負担をかけてしまったことへのお詫び、これらをちゃんと相手に伝えるか伝えないかで、今後の印象は全然違ってくるもんだし。
「いえいえ、私達はこれが仕事なんだから。
それに今回は冒険者ギルド側も便乗してかなり利益を得ることが出来たのだから、トーマさんは気にしなくて良いわよ。
多分私とオーサンにもなんらかの褒賞が貰えそうだしね」
そういって美人受付嬢さんは仕事に戻っていった。そういえばあの人の名前聞いてないな。
さて、次は何処に行こうかな?
歩きながら今回のことを思い返す。
今回のことはベイクの人々にとっては有り得ないような出来事だったっぽいけれど、実際はリンカーズだったからこそ達成できたといっていい。
日本と比べると、リンカーズの冒険者の経済活動はとにかくシンプルだ。
魔物を倒した分だけお金が得られ、倒せば倒すほど確実に報酬に変わる。
日本ではお金が必要になっても仕事があるとは限らないし、働いた分だけ報酬が増えるなんてことも珍しいと思う。働いた時間で給与が支払われる職場が多いはずだ。
仮に日本で「3日間で0から100万円を働いて稼げ」と言われても、俺には手段が思い浮かばない。
例えば俺が農家などの一次産業の従事者だったとして、頑張って生産量を増やしても、売れる販売量が一緒に増えてくれるわけではないだろうしね。
日本だったら、話を聞いた時点で諦めたかもしれないなぁ。
冒険者の稼ぎってのは本当に単純で、余計なことを考える必要がない。
お金が必要なら魔物を狩れ。
まさしくゲームのようなシンプルさである。
「ホムロ居るー?」
「ああトーマさん。店長は休みっすよ。明日は出てくると思うっスけど」
流石にホムロは居なかったか。
普段店頭にはホムロしかいないので分かりにくいが、ホムロの店は数人の従業員がいて、ホムロがいなくても店は開けられる。
今回の依頼中も、ホムロは休んでいたタイミングなのか何度か別の人に対応してもらった。
「明日か明後日にまた来るよ。
2人分の装備を頼むかもしれないって、ホムロに伝えておいてくれる?」
ホムロにはこれだけで伝わるだろう。
詳しい話はまたみんなで顔を出した時に、改めてすればいい。
「お、カズラさんは休んでないんだね。とりあえず俺も自分の仕事終ったから報告に来たよ。
今後はまたしばらく魔法薬買いに来るかもしれないから宜しくね」
「ふふ、そうかいそうかい。あんな無茶な注文じゃなきゃいつでも請け負ってやるよ。
今度はみんなで顔出しな」
「ああ、近いうちにみんなで来るよ。
じゃあ今日は報告だけだから、これで失礼するわ」
用事が済んだら長居はするまい。
今回仲良くなったポーターの子達に聞いたのだが、リヴァーブ王国では自力救済主義という考え方のせいで、弱者にあまり助けがない社会構造なのだと教わった。
でも今回俺が多くの人に助けを求めた結果、みんな協力してくれた。
ポーターの子供達と俺のケースで、一体なにが違ったのか。
結局のところ、対価の用意できないポーターの子達は、見返りを求めない無償の愛の手を望んでいるのであって、今回俺は正当な報酬を用意して仕事として依頼したので、みんな全力で協力してくれたのだと思う。
子供達は少し勘違いしていると感じたが、自力救済主義によって余裕がないのは大人だって同じなのだ。対価を望めない相手を助ける余裕がある人なんて、そうそう居ない。
今回の俺の依頼が子供達の救いになったらしいのは、たまたま俺の依頼内容が子供達に都合の良いものであったと言うだけで、俺はポーターの子達を助けようなんて気持ちは微塵も持ち合わせていなかった。
俺は目的達成のための自力救済の手段として彼らを巻き込んだだけで、結果それが子供達にとって都合が良かった、ただそれだけなのだ。
実際、自力救済主義、つまり実力次第で評価が変わるこの世界の人たちが仕事の手を抜くことは、今のところ一度も見たことがない。
昔世話になったという理由で、自分に可能な範囲で奔走したスレイのような人はそれなりにいるだろうが、自分を犠牲にしてまで見ず知らずの他人を助けたオーサンみたいなのは、この世界では完全にイレギュラーで変態レベルの人物のはずだ。
結果として美人の嫁さんを貰ったのだから、自分を犠牲にしたと言えるかというと、ギリギリでアウト判定を下したいところだがな!
助けを待っているだけの者に助けが訪れないのは、日本もリンカーズも結局は変わらない。
商工ギルドに行ってみると、ポポリポさんが普通に働いていた。この人すげぇな。
いや最後に協力してもらっただけで、別段負担を強いたわけではないか。
「ポポリポさんおいーっす。ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
スレイとの連絡は商工ギルドを介して行うことにして、その旨を伝言してもらうようお願いする。加えて俺とスレイのスケジュール調整もお願いしておく。
昨日商館を去るときにスレイに忠告されたからな。過剰な気もするけど用心しておこう。
スレイと話をするのは、商工ギルドの個室を借りて行うことにする。
「あ、それと1つ確認して欲しいことがあるんだ」
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