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7章 更なる強さを求めて
158 先に進もう
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「つうことでオーサン。帰ってきたらカンパニーについて説明して欲しい」
「なに言ってんだかわかんねぇよ。前もこんなことあったな?とりあえずカンパニーの説明はしてやるけど、今じゃなくていいのか?」
「ああ、スキップ覚えたからね。行き帰りはスキップ使うことにしたんだよ。だから魔力回復しながら説明受けようと思ってさ」
「……お前、空間魔法まで使えんのかよ?昇級試験受けたほうがいいんじゃねぇのか?」
「等級には興味ないからパース。あ、21階層から50階層までの地図全部ちょうだい。今日からちょっと本気出して攻略するからさ」
「……ヴェルトーガで随分揉まれたらしいな。ま、お前らが先に進むのは俺も賛成だ。新メンバーに無理はさせないようにな」
オーサンから地図を購入して迷宮に向かう。
すきーっぷ。20階層到着~。やっぱり魔力切れ近くまでいくなぁ。気持ち悪ぅ~。
「それじゃあ今日からは最短距離でどんどん進んでいこう。ハルは無理すんなよ。危険を感じたらすぐ言ってくれ。
オーサンに言った通り本気で進む。目標としては、50階層に行くまでは1日に10階層ぐらい進みたいな。ハロイツァが単独で潜れるような階層まで行くのに足踏みしてらんねぇし」
ストレージのおかげでアイテムの運搬にも不安ないしな。階層攻略重視で行きますかー。
流石にヴェルトーガ2階層と比べて、魔物の密度が全然違うな。それにデカブツが多いんだよね。ウォーハンマーで吹っ飛ばすとそれなりに爽快感あるわぁ。
以前デスマやった時も思ったんだけど、急いでる時ってドロップアイテムの回収が一番ダルいんだよな。最近のゲームは自動回収も多かったからなぁ。不便に感じちゃう。
とりあえず21階層到着。ストレージにもまだまだ余裕あるね。ストレージが一杯になったら背嚢も使う予定。1回の探索で運べる量がめっちゃ増えたのはまじでありがたいのぅ。
21階層はでかいトカゲの『麻痺竜』さんが出る。邪眼と呼ばれる目を持ち、一定時間見つめられると体が動かなくなるそうだ。まぁそんな長い時間生かしておく気もないが。
ドロップアイテムは『バジリスクの涎』。きちゃない。麻痺毒の治療薬の素材。80リーフ。
22階層到着。『巨大蜘蛛』でっか。レッサートロルくらいありそう。あと粘着性のネットを吐く。でかいので耐久力が高く面倒くさい。ウォーハンマーで吹き飛ばすに限る。
ドロップアイテムは『蜘蛛の糸』。長いことお世話になった服の材料だな。120リーフ。
23階層の魔物は『迷宮百足』。名前の通り装甲みたいな硬い百足。しかも2メートルはありそう。人によってはトラウマだな。
噛まれると強い神経毒。頭を潰しても死んでもすぐには融けずに暴れまわる。しかも体液には別のアーマーセンチピードを呼ぶ効果もある。大多数の冒険者に嫌われているようだ。
まぁ百足って熱にめちゃくちゃ弱いからな。ドライヤーで動きが一気に鈍る。仲間呼ばれても全部殺せば解決だし。
ドロップは『百足の足』。なんか色々使える魔法素材らしいね。150リーフ。
24階層は『黄泉死人』。はっきり言ってきめぇっす。ホラーゲームかな?高速の四つんばいで迫ってきて、髪は地面につくほど長く、顔部分には4つほど人の顔があって、なんか喜怒哀楽を表してるっぽいね。細くて長い腕を振り回して攻撃してくる。不快害虫的な気持ち悪さがあるわ。2メートルオーバーだし。絶叫しまくるし。
煩いしキモいし何なのこの人。まぁ気持ち悪いだけで、物理で死ぬ以上は怖くもないけど。
ドロップは何故か『聖水』。お前が聖水落すんかーい!効果の高い魔法素材で130リーフ。
25階層。『集団骨人』。武装した骨の集団。統率が取れてる上に技量もあってなかなかに強い。骨も硬く、槍や弓などの一点を狙う武器とは相性が悪い。細かい事は考えずウォーハンマーで粉々にして差し上げる。
ドロップ品は『骨』。マジで骨。一応魔法素材らしい。120リーフ。
ふむ、流石に荷物が一杯になった。ちょっと無理して、26階層にフラグを立ててから帰還する。
たった1回の探索でSPが60近くたまってるな。この調子でどんどん溜めていかないとなぁ。攻撃範囲拡張欲しいわ。
「うん。なんであの人あんなに平然としてるのか、理解に苦しむんだけど……?」
「トーマが本気出すとこうなるのか。一心不乱に殲滅し続けてたね……」
「私と兄さんの購入資金を稼いでいた時って、こんな感じだったのかなー?」
「私が嗾けた6等級冒険者と戦ってるときはあんな感じでしたね……。余計なことを一切考えないというか」
「うん。鼻歌歌いながらレヴナントを殺しまわってたのは怖かったわ……。トーマの方が怖かったおかげで、なんかレヴナントもバッドオーメンもそんなに怖く感じなかった……」
「アーマーセンチピードも、まさか生活魔法で殺されるとは思わなかっただろうね……。集まってきた増援も全部気にせず殲滅しちゃうし、なんか見てて気の毒になってきたよ」
「バジリスクもヒュージスパイダーも、攻撃範囲に入った先からウォーハンマーで吹き飛ばしてたねー。なんでウォーハンマーで魔物が吹き飛ぶのか意味わかんないなー」
「アーミースケルトンの中心に突っ込んでいって、これまた鼻歌交じりに全滅させてましたからねぇ……。確かにトーマが6等級っていうのは詐欺ですよね。反則ですよもう」
「おーい。言っとくけど音魔法で全部拾ってるからなー?さっさと換金に行こうぜー」
1回の探索で5階層進めれば、1日10階層の目標はクリアできるからな。まずはさっさと50階層を目指さないとなぁ。そしてスキルをどんどん取っていこう。
カルマさんやスカーさんがセンサーに引っかからないのも、多分スキルだと思うんだよな。
あれが何のスキルなのか早めに知っておきたいのよ。複合センサーの天敵だからね。
「なに言ってんだかわかんねぇよ。前もこんなことあったな?とりあえずカンパニーの説明はしてやるけど、今じゃなくていいのか?」
「ああ、スキップ覚えたからね。行き帰りはスキップ使うことにしたんだよ。だから魔力回復しながら説明受けようと思ってさ」
「……お前、空間魔法まで使えんのかよ?昇級試験受けたほうがいいんじゃねぇのか?」
「等級には興味ないからパース。あ、21階層から50階層までの地図全部ちょうだい。今日からちょっと本気出して攻略するからさ」
「……ヴェルトーガで随分揉まれたらしいな。ま、お前らが先に進むのは俺も賛成だ。新メンバーに無理はさせないようにな」
オーサンから地図を購入して迷宮に向かう。
すきーっぷ。20階層到着~。やっぱり魔力切れ近くまでいくなぁ。気持ち悪ぅ~。
「それじゃあ今日からは最短距離でどんどん進んでいこう。ハルは無理すんなよ。危険を感じたらすぐ言ってくれ。
オーサンに言った通り本気で進む。目標としては、50階層に行くまでは1日に10階層ぐらい進みたいな。ハロイツァが単独で潜れるような階層まで行くのに足踏みしてらんねぇし」
ストレージのおかげでアイテムの運搬にも不安ないしな。階層攻略重視で行きますかー。
流石にヴェルトーガ2階層と比べて、魔物の密度が全然違うな。それにデカブツが多いんだよね。ウォーハンマーで吹っ飛ばすとそれなりに爽快感あるわぁ。
以前デスマやった時も思ったんだけど、急いでる時ってドロップアイテムの回収が一番ダルいんだよな。最近のゲームは自動回収も多かったからなぁ。不便に感じちゃう。
とりあえず21階層到着。ストレージにもまだまだ余裕あるね。ストレージが一杯になったら背嚢も使う予定。1回の探索で運べる量がめっちゃ増えたのはまじでありがたいのぅ。
21階層はでかいトカゲの『麻痺竜』さんが出る。邪眼と呼ばれる目を持ち、一定時間見つめられると体が動かなくなるそうだ。まぁそんな長い時間生かしておく気もないが。
ドロップアイテムは『バジリスクの涎』。きちゃない。麻痺毒の治療薬の素材。80リーフ。
22階層到着。『巨大蜘蛛』でっか。レッサートロルくらいありそう。あと粘着性のネットを吐く。でかいので耐久力が高く面倒くさい。ウォーハンマーで吹き飛ばすに限る。
ドロップアイテムは『蜘蛛の糸』。長いことお世話になった服の材料だな。120リーフ。
23階層の魔物は『迷宮百足』。名前の通り装甲みたいな硬い百足。しかも2メートルはありそう。人によってはトラウマだな。
噛まれると強い神経毒。頭を潰しても死んでもすぐには融けずに暴れまわる。しかも体液には別のアーマーセンチピードを呼ぶ効果もある。大多数の冒険者に嫌われているようだ。
まぁ百足って熱にめちゃくちゃ弱いからな。ドライヤーで動きが一気に鈍る。仲間呼ばれても全部殺せば解決だし。
ドロップは『百足の足』。なんか色々使える魔法素材らしいね。150リーフ。
24階層は『黄泉死人』。はっきり言ってきめぇっす。ホラーゲームかな?高速の四つんばいで迫ってきて、髪は地面につくほど長く、顔部分には4つほど人の顔があって、なんか喜怒哀楽を表してるっぽいね。細くて長い腕を振り回して攻撃してくる。不快害虫的な気持ち悪さがあるわ。2メートルオーバーだし。絶叫しまくるし。
煩いしキモいし何なのこの人。まぁ気持ち悪いだけで、物理で死ぬ以上は怖くもないけど。
ドロップは何故か『聖水』。お前が聖水落すんかーい!効果の高い魔法素材で130リーフ。
25階層。『集団骨人』。武装した骨の集団。統率が取れてる上に技量もあってなかなかに強い。骨も硬く、槍や弓などの一点を狙う武器とは相性が悪い。細かい事は考えずウォーハンマーで粉々にして差し上げる。
ドロップ品は『骨』。マジで骨。一応魔法素材らしい。120リーフ。
ふむ、流石に荷物が一杯になった。ちょっと無理して、26階層にフラグを立ててから帰還する。
たった1回の探索でSPが60近くたまってるな。この調子でどんどん溜めていかないとなぁ。攻撃範囲拡張欲しいわ。
「うん。なんであの人あんなに平然としてるのか、理解に苦しむんだけど……?」
「トーマが本気出すとこうなるのか。一心不乱に殲滅し続けてたね……」
「私と兄さんの購入資金を稼いでいた時って、こんな感じだったのかなー?」
「私が嗾けた6等級冒険者と戦ってるときはあんな感じでしたね……。余計なことを一切考えないというか」
「うん。鼻歌歌いながらレヴナントを殺しまわってたのは怖かったわ……。トーマの方が怖かったおかげで、なんかレヴナントもバッドオーメンもそんなに怖く感じなかった……」
「アーマーセンチピードも、まさか生活魔法で殺されるとは思わなかっただろうね……。集まってきた増援も全部気にせず殲滅しちゃうし、なんか見てて気の毒になってきたよ」
「バジリスクもヒュージスパイダーも、攻撃範囲に入った先からウォーハンマーで吹き飛ばしてたねー。なんでウォーハンマーで魔物が吹き飛ぶのか意味わかんないなー」
「アーミースケルトンの中心に突っ込んでいって、これまた鼻歌交じりに全滅させてましたからねぇ……。確かにトーマが6等級っていうのは詐欺ですよね。反則ですよもう」
「おーい。言っとくけど音魔法で全部拾ってるからなー?さっさと換金に行こうぜー」
1回の探索で5階層進めれば、1日10階層の目標はクリアできるからな。まずはさっさと50階層を目指さないとなぁ。そしてスキルをどんどん取っていこう。
カルマさんやスカーさんがセンサーに引っかからないのも、多分スキルだと思うんだよな。
あれが何のスキルなのか早めに知っておきたいのよ。複合センサーの天敵だからね。
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