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7章 更なる強さを求めて
230 地竜の牙
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地竜の牙は本当に準備万端だったようで、アサルトドラゴンが引く3台の馬車に、50人以上の団員達と一緒に国境壁外へと出発した。
乗るメンバーが決まっているとかなんとか、適当な理由を付けて俺たちを分散させようとしてきたので、それなら別の狩人に依頼するだけだと断ると、渋々ながらも俺たちパーティは同じ馬車に乗ることを許された。
いやこいつらアホだろ?露骨過ぎる。
「音魔法で会話の内容は変えるから、みんなと情報を共有しておきたい。
単刀直入に言うけど、これって罠だよな?」
「音魔法でそんなことまで出来るようになったの?相変わらず器用だなぁ。
で、罠なのはまず間違いないよね。分乗指示は露骨過ぎて笑っちゃいそうだったよ」
「ということは、地竜の牙を紹介してきた狩人ギルドもグルってことだよねー?
ミルズレンダって街は救いようがないねー」
「ギルドというかそもそも領主と敵対しちゃいましたからね。とは言っても、こんな雑で強引な手段に出るとは思いませんでしたよ。
……なんか言ってて自分の耳が痛くなりました」
「うん。昨日のグリーンドラゴンの件でも痛感したけど、国境壁外で何かあっても助けも期待できないし、荒事を起こすには迷宮以上に向いてるかな」
「確かにトーマは言い過ぎたかも知れませんけど……。ギルドや狩人を雇ってまで、なりふり構わない行動に出るなんて……。
貴族か平民かでなんて、人の価値は決まらないんですね……」
本当にな。四大精霊家が聞いて呆れる。
カルネジア家も相当だとは思ったけど、メーデクェイタ家はもう救いようがないほどだ。
「それで、罠と分かって乗ったのは、トーマがゲートを使えるからだよね?
国境壁外でことが露見しないのは、僕たちにとっても同じだから。
……つまり、罠にかかったうえで、正面から突破しようって考えで合ってる?」
「流石はシン。全部合ってるよ。
こいつら皆殺しにしたうえでゲートで帰って、何食わぬ顔で狩人ギルドに文句を言いに行こう。
雇った奴等に置いていかれた!ってな。疑われはするだろうが証拠はない。
その為に1人も生きて帰す訳には行かないけどな」
「幸いにも6等級のトーマと10等級のリーネがいるから、かなり舐められてるよね。
まずは相手の帰還を封じるために、アサルトドラゴンを最優先で殺そう。
足がなければ仮に取り逃がしても、ミルズレンダに帰るのが遅れるはずだ」
「まぁ基本は皆殺しだけどな。一応50人以上いたのは確認したけど、正確な人数は不明だ。
なので、ふわわとつららに索敵の確認をお願いしよう。
流石にハルに人を殺せとは言えないから、ハルはリーネの護衛を頼む」
「うん。ごめんね。魔物と違って人を殺すのには、まだちょっと抵抗を感じるかな」
日本人としてはハルの方が完全にまともなんだよな。
俺のほうがおかしいんだよね。全く躊躇なく人を殺せるなんてさ。
「つうわけでリーネ。ミルズレンダ側の国境壁外を見る機会は少なそうだから、移動中は景色を楽しんでいいぞ。
次に来るのは、ミルズレンダが落ちぶれてからじゃないと危険そうだしな」
「あ、そうですね……。この雄大な岩山の姿、目に焼き付けておきます……!」
「心配なのは、連れて行かれる先にも人員を配置されていることですよね。
5等級が4人いるとなると、それなりに警戒されてもおかしくはありません」
「流石に当主はいないと思うけど、ローサルおじいさんとかアルとかは居てもおかしくないよねー?おれたちに逆らったことを後悔させてやるーっ!とか言いそうだもん」
「ああ、ありそうだね。確か3人とも職人をやめたとか言っていたし、襲撃に参加する可能性は充分にありそうだよ。
仮に当主が居た場合でも、皆殺しにするべき……、だよね?」
正直貴族を殺すとめんどくさいことになりそうではあるけどなぁ。
でもミルズレンダの場合は、生かしておいても面倒なので、だったら殺してもいいかな。
要はバレなきゃいいだけだ。
「じゃあリーンには負担をかけることになるけど、スネークソードの攻撃範囲を最大拡張して、一手目で視界内のアサルトドラゴンを皆殺しにして欲しい。
現地に人員が配置されている場合、目に見えない場所に隠されている可能性もあるけど、それは一旦忘れよう。
まずは目の前に居る敵をすべて排除してからだ」
「はーい!少なくとも3体は確実に落としてみせるよっ!」
「罠じゃない可能性もゼロではないけど、まぁありえないだろうな。
……ったくさぁ。スキルのために殺人を犯すわけにはいかないってんで、こんな国境壁外まで足を運んでるっていうのにさ、その結果が対人戦って、どんな皮肉だって話だよなぁ?」
50人を超える団員の中には、猫の亜人も犬の亜人も、普通の人種の姿も見かけたからなぁ。
シンもリーンも、リーネまで精神安定の条件クリアで来てしまう。
「本当ですね。それに散々迷惑をかけられたこちら側が、なるべくミルズレンダに配慮しているというのに、ミルズレンダ側は何も考えていないと思うと、正直腹が立ちます」
「そもそもの原因は、自分たちの嫉妬からくるマーサの迫害だったっていうのにね?
高貴な身分に生まれようと、中身が伴わなければ下劣でしかないよ」
「うん。私はディオーヌ様しか会ったことが無かったから、こんな酷い貴族がいるなんてびっくりしてる。
ディオーヌ様のほうが珍しい貴族なんだね」
ディオーヌ様は完璧な変態紳士だからね。突然変異でしょうきっと。
「お、見えてきたぜぇ!あの大穴の中がマウントハウンドの出現地域なんだ!」
いや、ベイクで山岳地帯全域に出るって聞いてあるからね?
リーネ含めて全員にジェネレイト。加えてリーネにヴィジョンをかけて暗視効果を付与しておく。
大穴に突入する。やはり暗視がなければ何も見えないな。
穴に入ってから更に3分くらい走って、ようやく馬車の速度が落ちてきた。
「着いたぜぇ!ここで狩りをするから降りて来てくれ!」
さて、何人相手にしなきゃならないんだろうな。
実際、5等級以下の奴等なら何人いても問題はないんだが。
不安要素があるとすれば、メーデクェイタ家が直接関わっているという点だ。
今までの経験上、精霊家が関わった案件では、カルマさん然り、スカーさん然り、毎回監視役がいたからな。
今回は居ないと切り捨てるのはあまりにも楽天的だろう。
彼らが厄介なのは、その高い実力以上に、俺の複合センサーで知覚出来ないっていう点だ。
しかし目の前にいてもセンサーには反応がないのに、その姿が消えているわけではなく、普通に会話も出来ていたからな。
つまり、魔力を使ったセンサーに頼らずに、相手を見つけられればいいわけだ。
複合センサーに反応しないあの能力って、いわば俺の天敵みたいなものだからな。
カルマさんに会ってから、何度も何度も対策は考え続けてきた。
あとは、実戦で通用するかどうか。
ま、罠なんてこっちの早とちりだった、っていうのが一番平和なんだけどね。
そんなことを考えながら馬車から降りたのだった。
乗るメンバーが決まっているとかなんとか、適当な理由を付けて俺たちを分散させようとしてきたので、それなら別の狩人に依頼するだけだと断ると、渋々ながらも俺たちパーティは同じ馬車に乗ることを許された。
いやこいつらアホだろ?露骨過ぎる。
「音魔法で会話の内容は変えるから、みんなと情報を共有しておきたい。
単刀直入に言うけど、これって罠だよな?」
「音魔法でそんなことまで出来るようになったの?相変わらず器用だなぁ。
で、罠なのはまず間違いないよね。分乗指示は露骨過ぎて笑っちゃいそうだったよ」
「ということは、地竜の牙を紹介してきた狩人ギルドもグルってことだよねー?
ミルズレンダって街は救いようがないねー」
「ギルドというかそもそも領主と敵対しちゃいましたからね。とは言っても、こんな雑で強引な手段に出るとは思いませんでしたよ。
……なんか言ってて自分の耳が痛くなりました」
「うん。昨日のグリーンドラゴンの件でも痛感したけど、国境壁外で何かあっても助けも期待できないし、荒事を起こすには迷宮以上に向いてるかな」
「確かにトーマは言い過ぎたかも知れませんけど……。ギルドや狩人を雇ってまで、なりふり構わない行動に出るなんて……。
貴族か平民かでなんて、人の価値は決まらないんですね……」
本当にな。四大精霊家が聞いて呆れる。
カルネジア家も相当だとは思ったけど、メーデクェイタ家はもう救いようがないほどだ。
「それで、罠と分かって乗ったのは、トーマがゲートを使えるからだよね?
国境壁外でことが露見しないのは、僕たちにとっても同じだから。
……つまり、罠にかかったうえで、正面から突破しようって考えで合ってる?」
「流石はシン。全部合ってるよ。
こいつら皆殺しにしたうえでゲートで帰って、何食わぬ顔で狩人ギルドに文句を言いに行こう。
雇った奴等に置いていかれた!ってな。疑われはするだろうが証拠はない。
その為に1人も生きて帰す訳には行かないけどな」
「幸いにも6等級のトーマと10等級のリーネがいるから、かなり舐められてるよね。
まずは相手の帰還を封じるために、アサルトドラゴンを最優先で殺そう。
足がなければ仮に取り逃がしても、ミルズレンダに帰るのが遅れるはずだ」
「まぁ基本は皆殺しだけどな。一応50人以上いたのは確認したけど、正確な人数は不明だ。
なので、ふわわとつららに索敵の確認をお願いしよう。
流石にハルに人を殺せとは言えないから、ハルはリーネの護衛を頼む」
「うん。ごめんね。魔物と違って人を殺すのには、まだちょっと抵抗を感じるかな」
日本人としてはハルの方が完全にまともなんだよな。
俺のほうがおかしいんだよね。全く躊躇なく人を殺せるなんてさ。
「つうわけでリーネ。ミルズレンダ側の国境壁外を見る機会は少なそうだから、移動中は景色を楽しんでいいぞ。
次に来るのは、ミルズレンダが落ちぶれてからじゃないと危険そうだしな」
「あ、そうですね……。この雄大な岩山の姿、目に焼き付けておきます……!」
「心配なのは、連れて行かれる先にも人員を配置されていることですよね。
5等級が4人いるとなると、それなりに警戒されてもおかしくはありません」
「流石に当主はいないと思うけど、ローサルおじいさんとかアルとかは居てもおかしくないよねー?おれたちに逆らったことを後悔させてやるーっ!とか言いそうだもん」
「ああ、ありそうだね。確か3人とも職人をやめたとか言っていたし、襲撃に参加する可能性は充分にありそうだよ。
仮に当主が居た場合でも、皆殺しにするべき……、だよね?」
正直貴族を殺すとめんどくさいことになりそうではあるけどなぁ。
でもミルズレンダの場合は、生かしておいても面倒なので、だったら殺してもいいかな。
要はバレなきゃいいだけだ。
「じゃあリーンには負担をかけることになるけど、スネークソードの攻撃範囲を最大拡張して、一手目で視界内のアサルトドラゴンを皆殺しにして欲しい。
現地に人員が配置されている場合、目に見えない場所に隠されている可能性もあるけど、それは一旦忘れよう。
まずは目の前に居る敵をすべて排除してからだ」
「はーい!少なくとも3体は確実に落としてみせるよっ!」
「罠じゃない可能性もゼロではないけど、まぁありえないだろうな。
……ったくさぁ。スキルのために殺人を犯すわけにはいかないってんで、こんな国境壁外まで足を運んでるっていうのにさ、その結果が対人戦って、どんな皮肉だって話だよなぁ?」
50人を超える団員の中には、猫の亜人も犬の亜人も、普通の人種の姿も見かけたからなぁ。
シンもリーンも、リーネまで精神安定の条件クリアで来てしまう。
「本当ですね。それに散々迷惑をかけられたこちら側が、なるべくミルズレンダに配慮しているというのに、ミルズレンダ側は何も考えていないと思うと、正直腹が立ちます」
「そもそもの原因は、自分たちの嫉妬からくるマーサの迫害だったっていうのにね?
高貴な身分に生まれようと、中身が伴わなければ下劣でしかないよ」
「うん。私はディオーヌ様しか会ったことが無かったから、こんな酷い貴族がいるなんてびっくりしてる。
ディオーヌ様のほうが珍しい貴族なんだね」
ディオーヌ様は完璧な変態紳士だからね。突然変異でしょうきっと。
「お、見えてきたぜぇ!あの大穴の中がマウントハウンドの出現地域なんだ!」
いや、ベイクで山岳地帯全域に出るって聞いてあるからね?
リーネ含めて全員にジェネレイト。加えてリーネにヴィジョンをかけて暗視効果を付与しておく。
大穴に突入する。やはり暗視がなければ何も見えないな。
穴に入ってから更に3分くらい走って、ようやく馬車の速度が落ちてきた。
「着いたぜぇ!ここで狩りをするから降りて来てくれ!」
さて、何人相手にしなきゃならないんだろうな。
実際、5等級以下の奴等なら何人いても問題はないんだが。
不安要素があるとすれば、メーデクェイタ家が直接関わっているという点だ。
今までの経験上、精霊家が関わった案件では、カルマさん然り、スカーさん然り、毎回監視役がいたからな。
今回は居ないと切り捨てるのはあまりにも楽天的だろう。
彼らが厄介なのは、その高い実力以上に、俺の複合センサーで知覚出来ないっていう点だ。
しかし目の前にいてもセンサーには反応がないのに、その姿が消えているわけではなく、普通に会話も出来ていたからな。
つまり、魔力を使ったセンサーに頼らずに、相手を見つけられればいいわけだ。
複合センサーに反応しないあの能力って、いわば俺の天敵みたいなものだからな。
カルマさんに会ってから、何度も何度も対策は考え続けてきた。
あとは、実戦で通用するかどうか。
ま、罠なんてこっちの早とちりだった、っていうのが一番平和なんだけどね。
そんなことを考えながら馬車から降りたのだった。
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