268 / 580
7章 更なる強さを求めて
238 進撃の10日間
しおりを挟む
初めて音楽を披露して以来、毎晩夕食後には何か1曲披露する流れになってしまった。
ま、俺も好きな曲を披露するのは悪い気はしないしな。
ただし魔力回復に影響が出るので、探索を終えたあと以外は基本的に曲の再現は禁止。
迷宮の探索は順調だ。1日1階層更新で問題なく進めている。
ソロ探索に加えて、PTでも1日10周ペースで探索を行っているため、SPの溜りが早い早い。
次の呼び出しまでどの程度の時間があるのか不明だけど、呼び出しがかかるまではひたすらSPを溜めておこう。
探索の合間に装備素材集めも進めている。
探索に影響が出ないように、夕食を済ませてから各地にゲートで移動する。
各種ギルドもゲートの利用も夜でも可能だから、お金さえあれば夕食後でも何の問題もない。
素材の収集は基本的に各地の狩人に依頼することにした。
マーサが知っている素材というのは基本的に流通したことのある素材、つまり討伐されたことのある魔物の素材ということなのだから、多少時間と費用がかかることに目を瞑れば、俺たち自身が現地まで赴く必要はないのだ。
マーサから必要だと言われた素材が取れる魔物の情報はベイクの狩人ギルドで確認し、それを元にゲートで各々散らばって素材収集の依頼を出した。
異風の旋律のメンバーは実力的にも資金的にも単独行動で問題がないので、お互いに必要な素材と魔物の場所を確認しあって、なるべく効率的に依頼を出す。
ま、素材の集まりは今のところ半分くらいって所か。
迷宮探索の話に戻ろう。
56階層の魔物は『飢餓鬼』。
常時興奮状態で、とにかく攻撃以外の行動を取ることがない。アーマーオーガ並みの防御力と、それ以上の体格と俊敏性を持つ魔物だ。
ドロップアイテムは『鬼の血液』。これも魔法薬素材らしい。なんか魔法薬飲むの嫌になるな。お値段430リーフ。
57階層の魔物は『蒼穹の蛇神』。
全長20メートルは超えていそうで、胴回りも数メートルはありそうだ。
名前の通り空を飛んでいて、風属性のブレスを放ってくる。
通常だったらかなり面倒な相手で、攻撃範囲拡張:大が必要そうな相手なんだけど、リーンのスネークソードの最大射程が5倍になってるのがヤバ過ぎて、普通に空にいるスカイサーペントを両断してしまっていた。
ドロップアイテムは『竜の鱗』。俺たちの装備、というかまさにリーンのスネークソードにも使用されている素材だ。単価は720リーフ。
自分の素材でぶった斬られるスカイサーペントさんは泣いていい。
58階層。出てくる魔物は『反射飛竜』。
レッサーワイバーンと比べて速度がかなり上がっているがそれ以上に、飛行系の魔物のクセに攻撃魔法を反射するというクソみたいな特性を持つ魔物だ。
防御力自体は低いので、俺とハルの矢でも充分貫けたのが幸いだった。
ドロップアイテムは『反射石』。防具の魔法抵抗を高める効果があるそうだ。反射するほどの能力はないらしく、ちょっと名前負け感あるな。お値段は430リーフ。
59階層。出てくる魔物は『守護精霊』。
ブレスエレメントの上位版とでも言えばいいのか、魔物の耐久力を上げるのではなく、こちらの攻撃に合わせて強力な防御障壁を展開してくる魔物だ。
防御障壁はかなりの強度を持っており、普通の攻撃では貫けなかったけど、トランスを使用すれば破壊は可能だった。
スネークソードで障壁を掻い潜ったり、攻撃範囲拡張のタイミングをずらしたりすることで対応する。
ドロップアイテムは『守護宝玉』と呼ばれる綺麗な宝石だった。装備品の防御効果を高めてくれるらしい。お値段680リーフ。
「お前ら、60階層まで行ってて5等級ってのはおかしすぎる!
手配するから昇級試験受けてくれっ!」
とかオーサンが言ってたけど、いつディオーヌ様から呼び出しが来るか分からない状況で先の予定は立てられないと断った。
ディオーヌ様からの用件が済み次第、昇級試験を受ける事を約束させられてしまった。俺以外の皆が。
気を取り直して60階層。出てくる魔物は『火竜』さんだ。
グランドドラゴンの火属性版という感じだ。超広範囲のファイアブレスとデトネイションを放ってくるのはかなりの脅威ではあるけど、今の俺たちにとって一刀で斬り捨てられる魔物は脅威にならない。
ドロップアイテムは『竜の爪』。まぁ言うまでもなく武器素材だよね。単価は850リーフ。
……なんとなく、なんとなくではあるんだけど、迷宮素材って安すぎない?
ドラゴン殺して金貨1枚にも満たないって、安すぎると思うんだけど……。
逆に狩人の稼ぎは良いらしいんだよなぁ。うちの余りのグリーンドラゴン素材で白金板いったらしいし。
本当に連絡が来るのかなぁと思い始めた61階層。炎を纏った『灼熱巨人』さんの登場である。
グリーンドラゴン並みの体格、高温の炎に包まれた全身。迂闊に近寄ることも難しい。
リーンのスネークソードがなかったら強敵でしたね。
ソロのときは諦めて近付くしかない。風魔法と熱魔法で熱ダメージを軽減しつつ、両足をぶった斬って地面に倒して止めを刺すしかない。
こりゃあ確かに攻撃範囲拡張:大が必要になってくるわけだわ。
ドロップアイテムは高品質の『火の属性石』。これが最高品質というわけではないらしい。お値段850リーフ。
流石に65階層まで連絡が来なければ一旦を攻略を中断して、昇級試験とか祝福の儀を受けようと決める。
62階層の魔物は『高位悪魔』さん。3メートルくらいだと小さく感じるから困るな。
とにかく攻撃魔法を連射してくる相手で、他の魔物と比べて発動も早く威力も高い。放っておくと事故が起こりやすそうなので優先的に殲滅。
ドロップアイテムは『悪魔の心臓』。まぁ魔法薬素材ですよね。単価は800リーフ。
63階層に出てくるのは『火力精霊』さんという、ある意味一番厄介なバッファー系の魔物だ。
こいつは生きている限りその場にいる魔物の身体能力を底上げし、単純な攻撃力に加えて、魔力スキルの威力すら高めてしまう。広範囲高威力の攻撃を放ってくるこのあたりの階層で出られると、魔物のレベルが1段階上がってしまうようなものだ。
しかも厄介なことに、身体能力を底上げすることで敏捷性にまで補正をかけやがる。
優先的に倒すのは当たり前なんだけど、魔物は魔物でアタックエレメントを優先的に守ってくるから結構ウザい。
ドロップアイテムは『強化宝玉』。武器素材かと思いきや、防具に用いることで身体能力を底上げしてくれるらしい。お値段1200リーフ。需要の高さが窺える値段だ。
王手一歩手前の64階層。出てくる魔物は『吸精鬼』だ。凄いメジャーな奴出てきたな。
ヴァンパイアと言っても血は吸わず、ダメージを受けて吸血鬼に感染したりもしない。しかしコイツはグリムリーパー以来の範囲エネジードレイン持ちで、生きているだけで魔力を吸われ続ける嫌いなタイプの魔物だ。
体格は人と同じくらいだけど、体を様々な生物に変化させることで、高速機動だったり飛行だったり物理無効だったりと、戦闘中に様々な特性に変化してめんどくさい。
このくらいの階層だとスキルがないと話にならないなぁ。どっかのアホ獅子ならフィジカルだけでごり押しできるものなのかねぇ?
ドロップアイテムは『透明銀』。お前が銀落としていいのかよっ!?
シルバーライト作成の必要素材で、これ単体でも装備品に使えるらしい。単価は960リーフ。
次の日、64階層のソロ探索を終え帰宅すると、スカーさんが家で待っていた。
正直このまま連絡来なければいいなぁって思い始めてたけど、流石にそこまで甘くなかった模様。
さてさて、ボールクローグでいったいなにが起きているのやら。
ま、俺も好きな曲を披露するのは悪い気はしないしな。
ただし魔力回復に影響が出るので、探索を終えたあと以外は基本的に曲の再現は禁止。
迷宮の探索は順調だ。1日1階層更新で問題なく進めている。
ソロ探索に加えて、PTでも1日10周ペースで探索を行っているため、SPの溜りが早い早い。
次の呼び出しまでどの程度の時間があるのか不明だけど、呼び出しがかかるまではひたすらSPを溜めておこう。
探索の合間に装備素材集めも進めている。
探索に影響が出ないように、夕食を済ませてから各地にゲートで移動する。
各種ギルドもゲートの利用も夜でも可能だから、お金さえあれば夕食後でも何の問題もない。
素材の収集は基本的に各地の狩人に依頼することにした。
マーサが知っている素材というのは基本的に流通したことのある素材、つまり討伐されたことのある魔物の素材ということなのだから、多少時間と費用がかかることに目を瞑れば、俺たち自身が現地まで赴く必要はないのだ。
マーサから必要だと言われた素材が取れる魔物の情報はベイクの狩人ギルドで確認し、それを元にゲートで各々散らばって素材収集の依頼を出した。
異風の旋律のメンバーは実力的にも資金的にも単独行動で問題がないので、お互いに必要な素材と魔物の場所を確認しあって、なるべく効率的に依頼を出す。
ま、素材の集まりは今のところ半分くらいって所か。
迷宮探索の話に戻ろう。
56階層の魔物は『飢餓鬼』。
常時興奮状態で、とにかく攻撃以外の行動を取ることがない。アーマーオーガ並みの防御力と、それ以上の体格と俊敏性を持つ魔物だ。
ドロップアイテムは『鬼の血液』。これも魔法薬素材らしい。なんか魔法薬飲むの嫌になるな。お値段430リーフ。
57階層の魔物は『蒼穹の蛇神』。
全長20メートルは超えていそうで、胴回りも数メートルはありそうだ。
名前の通り空を飛んでいて、風属性のブレスを放ってくる。
通常だったらかなり面倒な相手で、攻撃範囲拡張:大が必要そうな相手なんだけど、リーンのスネークソードの最大射程が5倍になってるのがヤバ過ぎて、普通に空にいるスカイサーペントを両断してしまっていた。
ドロップアイテムは『竜の鱗』。俺たちの装備、というかまさにリーンのスネークソードにも使用されている素材だ。単価は720リーフ。
自分の素材でぶった斬られるスカイサーペントさんは泣いていい。
58階層。出てくる魔物は『反射飛竜』。
レッサーワイバーンと比べて速度がかなり上がっているがそれ以上に、飛行系の魔物のクセに攻撃魔法を反射するというクソみたいな特性を持つ魔物だ。
防御力自体は低いので、俺とハルの矢でも充分貫けたのが幸いだった。
ドロップアイテムは『反射石』。防具の魔法抵抗を高める効果があるそうだ。反射するほどの能力はないらしく、ちょっと名前負け感あるな。お値段は430リーフ。
59階層。出てくる魔物は『守護精霊』。
ブレスエレメントの上位版とでも言えばいいのか、魔物の耐久力を上げるのではなく、こちらの攻撃に合わせて強力な防御障壁を展開してくる魔物だ。
防御障壁はかなりの強度を持っており、普通の攻撃では貫けなかったけど、トランスを使用すれば破壊は可能だった。
スネークソードで障壁を掻い潜ったり、攻撃範囲拡張のタイミングをずらしたりすることで対応する。
ドロップアイテムは『守護宝玉』と呼ばれる綺麗な宝石だった。装備品の防御効果を高めてくれるらしい。お値段680リーフ。
「お前ら、60階層まで行ってて5等級ってのはおかしすぎる!
手配するから昇級試験受けてくれっ!」
とかオーサンが言ってたけど、いつディオーヌ様から呼び出しが来るか分からない状況で先の予定は立てられないと断った。
ディオーヌ様からの用件が済み次第、昇級試験を受ける事を約束させられてしまった。俺以外の皆が。
気を取り直して60階層。出てくる魔物は『火竜』さんだ。
グランドドラゴンの火属性版という感じだ。超広範囲のファイアブレスとデトネイションを放ってくるのはかなりの脅威ではあるけど、今の俺たちにとって一刀で斬り捨てられる魔物は脅威にならない。
ドロップアイテムは『竜の爪』。まぁ言うまでもなく武器素材だよね。単価は850リーフ。
……なんとなく、なんとなくではあるんだけど、迷宮素材って安すぎない?
ドラゴン殺して金貨1枚にも満たないって、安すぎると思うんだけど……。
逆に狩人の稼ぎは良いらしいんだよなぁ。うちの余りのグリーンドラゴン素材で白金板いったらしいし。
本当に連絡が来るのかなぁと思い始めた61階層。炎を纏った『灼熱巨人』さんの登場である。
グリーンドラゴン並みの体格、高温の炎に包まれた全身。迂闊に近寄ることも難しい。
リーンのスネークソードがなかったら強敵でしたね。
ソロのときは諦めて近付くしかない。風魔法と熱魔法で熱ダメージを軽減しつつ、両足をぶった斬って地面に倒して止めを刺すしかない。
こりゃあ確かに攻撃範囲拡張:大が必要になってくるわけだわ。
ドロップアイテムは高品質の『火の属性石』。これが最高品質というわけではないらしい。お値段850リーフ。
流石に65階層まで連絡が来なければ一旦を攻略を中断して、昇級試験とか祝福の儀を受けようと決める。
62階層の魔物は『高位悪魔』さん。3メートルくらいだと小さく感じるから困るな。
とにかく攻撃魔法を連射してくる相手で、他の魔物と比べて発動も早く威力も高い。放っておくと事故が起こりやすそうなので優先的に殲滅。
ドロップアイテムは『悪魔の心臓』。まぁ魔法薬素材ですよね。単価は800リーフ。
63階層に出てくるのは『火力精霊』さんという、ある意味一番厄介なバッファー系の魔物だ。
こいつは生きている限りその場にいる魔物の身体能力を底上げし、単純な攻撃力に加えて、魔力スキルの威力すら高めてしまう。広範囲高威力の攻撃を放ってくるこのあたりの階層で出られると、魔物のレベルが1段階上がってしまうようなものだ。
しかも厄介なことに、身体能力を底上げすることで敏捷性にまで補正をかけやがる。
優先的に倒すのは当たり前なんだけど、魔物は魔物でアタックエレメントを優先的に守ってくるから結構ウザい。
ドロップアイテムは『強化宝玉』。武器素材かと思いきや、防具に用いることで身体能力を底上げしてくれるらしい。お値段1200リーフ。需要の高さが窺える値段だ。
王手一歩手前の64階層。出てくる魔物は『吸精鬼』だ。凄いメジャーな奴出てきたな。
ヴァンパイアと言っても血は吸わず、ダメージを受けて吸血鬼に感染したりもしない。しかしコイツはグリムリーパー以来の範囲エネジードレイン持ちで、生きているだけで魔力を吸われ続ける嫌いなタイプの魔物だ。
体格は人と同じくらいだけど、体を様々な生物に変化させることで、高速機動だったり飛行だったり物理無効だったりと、戦闘中に様々な特性に変化してめんどくさい。
このくらいの階層だとスキルがないと話にならないなぁ。どっかのアホ獅子ならフィジカルだけでごり押しできるものなのかねぇ?
ドロップアイテムは『透明銀』。お前が銀落としていいのかよっ!?
シルバーライト作成の必要素材で、これ単体でも装備品に使えるらしい。単価は960リーフ。
次の日、64階層のソロ探索を終え帰宅すると、スカーさんが家で待っていた。
正直このまま連絡来なければいいなぁって思い始めてたけど、流石にそこまで甘くなかった模様。
さてさて、ボールクローグでいったいなにが起きているのやら。
0
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる