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8章 異風の旋律
247 順調な討伐と進まない調査
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目が覚める。ボールクローグに来て3日目の朝だ。
寝ている3人を心行くまで堪能する。
最近はリーネの肉付きが少し良くなってきた気がする。
10年以上まともに食事も睡眠も取れなかったトルネは、出会ったころは本当に骨と皮だった。
うちに来てからまともな食事を食べれるようになっても、胃が小さくなってしまったのか、なかなか纏まった量の食事を取ることができなかった。
最近はスキルの補正もあってか良く食べるようになったし、運動も毎日行っている。そしてなにより気持ちが前向きになった。
リーネに続いてリーンとトルネのことも考える。
初めにしてから毎日しているので、正直もう妊娠してるのは間違いないと思うのだが、今の所2人には自覚症状がないらしい。
そもそもの話、先天スキルのおかげなのかこの世界には悪阻はあまり確認されていないらしく、妊娠検査薬なんてものも当然ないので、見た目で分かるまではなかなか妊娠が発覚しない。
……妊娠の根拠がないわけではないんだが。
今回の件が終わったら、大事を取って2人には安静にしてもらった方がいいかも知れないなぁ。少なくとも戦闘のような激しい運動は控えてもらうべきか。
ま、それこそこの件が終わったら2人と改めて話し合わないとね。
狩猟ギルドでクリーヌたちと合流する。
どうやら昨日は8つの迷宮の討伐が行われて、新しく3つの迷宮が確認されたそうだ。
俺たち以外の冒険者も迷宮討伐が成功したみたいで何よりではあるけど、いまだ46個の迷宮が存在を確認されているということで、全然減っている気がしないんだよなぁ。
地道に減らしていくしかないかぁ。
発生の原因さえ突き止められれば手っ取り早いんだけど、迷宮討伐は予断を許さない状況だから、討伐の手を止めて調査を優先するのはリスクが高すぎる。
「今日は私達も負けないんだからねーっ!」
「そうですね。私達も今日は3つは殺してみせますよ!」
「僕たちも目標は3つ討伐にしておこうか。でも無理はしないからね」
「うん。私たちも前向きに頑張るけど、無理はしない方針かな」
2組の温度差が激しい。
まぁハルも60階層超えて戦ってる冒険者だからな。問題なく3つ潰せる気はする。
じゃあ俺は4つ潰せるように頑張ってみようかな?
……なんて思っていた時期がありました。
昨日よりも更に速度を意識してはみたんだけど、昨日と討伐速度は大差なかった。
地図のない迷宮を踏破するのはやはり時間がかかるなぁ。
ただ俺以外の2組もしっかり3つずつ落としてきてくれたので、今日は9つの迷宮を殺すことが出来た。
この調子で減らせていけば、とりあえず魔力枯渇になる心配は無さそうだ。
しっかしなぁ。今やってることって対処療法でしかなくって、根本的な解決には繋がってないんだよなぁ。ボールクローグの中で黒髪の冒険者も今のところ見かけてないし手がかりがない。
SP的にも資金的にもかなり潤いそうではあるけど、いつまでもここに縛り付けられているわけにもいかない。迷宮の異常発生自体を止めない限りは、ボールクローグの危機は終わらない。
宿で夕食をもぐもぐしながら色々考えてはみたものの、結局のところ、迷宮討伐をある程度進めない限りは身動きすら取れなくて、根本的な原因を解決できなければいつまで経っても事態が収束しないことが再確認できただけだった。
単純に全く人手が足りてないのだ。
「トーマさん。少々お時間宜しいですか?」
ん?俺にお客なんて珍しいな。
そう思って顔を向けると、今までなぜか接触してこなかったスカーさんが立っていた。
「スカーさん。今まで何してたの?接触がなかったから勝手に動いちゃってたよ?」
「はい、存じてますよ。まず今まで接触できなかった理由ですけど、トーマさんって、以前にカルネジア家と何らかの約定を交わしているそうですね。
そのせいでカルネジア家からトーマさんに関わるなという要請がありまして、ボールクローグで合流できなかったんです」
スカーさんがジトーっとした目で睨みつけてくる。
はれ?カルネジア家との約定?
……あー、トルネと俺には一切関わるなって言ったあれかぁ!?
え、でもタイデリア家の接触を妨害したら、それはそれで俺に干渉してることにならないの?
「今回の件はカルネジア家から冒険者への協力要請という形を取っていますからね。今回の件にトーマさんたちを関わらせる事自体が約定に抵触すると判断されたようですよ。
私達も同じ精霊家であるカルネジア家の直轄領では派手に動けませんからね、今まではカルネジア家との交渉に手間取ってしまいました」
「あー……。流石にこんな事態は想定してなかったからなぁ。迷惑かけたみたいでごめん。スカーさん」
「いえいえ。皆さんがハロイツァから被った負担を考えれば、やむなしと言ったところですよ。
カルネジア家とは話がつきまして、タイデリア家が異風の旋律と接触することは自由とさせていただきました。
それでお互いの情報交換をさせてもらうべく会いに来たわけです」
「ふむふむ。じゃあこっちの動きから説明させてもらうね。えっと……」
狩人ギルドで正式に迷宮討伐の協力を要請されたこと。
狩人と協力して順調に迷宮を討伐していること。
3日間で17個ほど迷宮を殺し終えたことなどを報告する。
「なるほど。異風の旋律の迷宮討伐の速度が速すぎると思っていましたけど、ドロップアイテムも魔物も全て無視して最下層だけを目指すというやり方もあるんですね。
というか、3手に分かれるにしても、トーマさんが1人で迷宮殺しを行っているのは流石に予想外でしたよ。
なにはともあれ、このペースで行けば10日以内には迷宮の討伐が完了しそうですね。異風の旋律にはこのまま討伐に集中して頂いたほうが良さそうです」
「ああ。魔力枯渇からの魔物の氾濫だけは起こすわけにはいかないからな。
そんでスカーさん側はなにか新しい情報とかあるかな?異邦人の調査の方に力入れてるんでしょ?」
ボールクローグではカルネジア家が主導して迷宮の討伐を行っているので、タイデリア家はあまりそちらに関われていないはず。
ならば原因の究明の方に労力を割くのがタイデリア家らしい動きだと思う。
「そうですね。私たちは迷宮頻出の原因を探っておりますが、今のところ有力な手がかりはないですね。
迷宮の出現にも特に規則性は感じられませんし、街にも周辺にも異邦人らしき者は見つけられていません。
……まぁ髪の色を変えられていれば、我々と異邦人を一目で見分けるのは難しいので、我々が気付いていないだけで、ボールクローグを普通に徘徊している可能性は否定できませんが」
「それは仕方ないよ。俺やハルだって、見た目だけで異邦人を見つけるのは難しいと思うし。
やっぱり何の手がかりもなしに人を探すというのは無理があるよね……」
せっかくスカーさんと合流できたのに、今のところ進展はないようだ。
とりあえず野良迷宮を全て潰すまでは何も進展しないんだろうか……?
なにか良い方法はないんだろうか。
このままではいつまで経っても解決できないじゃないか。
寝ている3人を心行くまで堪能する。
最近はリーネの肉付きが少し良くなってきた気がする。
10年以上まともに食事も睡眠も取れなかったトルネは、出会ったころは本当に骨と皮だった。
うちに来てからまともな食事を食べれるようになっても、胃が小さくなってしまったのか、なかなか纏まった量の食事を取ることができなかった。
最近はスキルの補正もあってか良く食べるようになったし、運動も毎日行っている。そしてなにより気持ちが前向きになった。
リーネに続いてリーンとトルネのことも考える。
初めにしてから毎日しているので、正直もう妊娠してるのは間違いないと思うのだが、今の所2人には自覚症状がないらしい。
そもそもの話、先天スキルのおかげなのかこの世界には悪阻はあまり確認されていないらしく、妊娠検査薬なんてものも当然ないので、見た目で分かるまではなかなか妊娠が発覚しない。
……妊娠の根拠がないわけではないんだが。
今回の件が終わったら、大事を取って2人には安静にしてもらった方がいいかも知れないなぁ。少なくとも戦闘のような激しい運動は控えてもらうべきか。
ま、それこそこの件が終わったら2人と改めて話し合わないとね。
狩猟ギルドでクリーヌたちと合流する。
どうやら昨日は8つの迷宮の討伐が行われて、新しく3つの迷宮が確認されたそうだ。
俺たち以外の冒険者も迷宮討伐が成功したみたいで何よりではあるけど、いまだ46個の迷宮が存在を確認されているということで、全然減っている気がしないんだよなぁ。
地道に減らしていくしかないかぁ。
発生の原因さえ突き止められれば手っ取り早いんだけど、迷宮討伐は予断を許さない状況だから、討伐の手を止めて調査を優先するのはリスクが高すぎる。
「今日は私達も負けないんだからねーっ!」
「そうですね。私達も今日は3つは殺してみせますよ!」
「僕たちも目標は3つ討伐にしておこうか。でも無理はしないからね」
「うん。私たちも前向きに頑張るけど、無理はしない方針かな」
2組の温度差が激しい。
まぁハルも60階層超えて戦ってる冒険者だからな。問題なく3つ潰せる気はする。
じゃあ俺は4つ潰せるように頑張ってみようかな?
……なんて思っていた時期がありました。
昨日よりも更に速度を意識してはみたんだけど、昨日と討伐速度は大差なかった。
地図のない迷宮を踏破するのはやはり時間がかかるなぁ。
ただ俺以外の2組もしっかり3つずつ落としてきてくれたので、今日は9つの迷宮を殺すことが出来た。
この調子で減らせていけば、とりあえず魔力枯渇になる心配は無さそうだ。
しっかしなぁ。今やってることって対処療法でしかなくって、根本的な解決には繋がってないんだよなぁ。ボールクローグの中で黒髪の冒険者も今のところ見かけてないし手がかりがない。
SP的にも資金的にもかなり潤いそうではあるけど、いつまでもここに縛り付けられているわけにもいかない。迷宮の異常発生自体を止めない限りは、ボールクローグの危機は終わらない。
宿で夕食をもぐもぐしながら色々考えてはみたものの、結局のところ、迷宮討伐をある程度進めない限りは身動きすら取れなくて、根本的な原因を解決できなければいつまで経っても事態が収束しないことが再確認できただけだった。
単純に全く人手が足りてないのだ。
「トーマさん。少々お時間宜しいですか?」
ん?俺にお客なんて珍しいな。
そう思って顔を向けると、今までなぜか接触してこなかったスカーさんが立っていた。
「スカーさん。今まで何してたの?接触がなかったから勝手に動いちゃってたよ?」
「はい、存じてますよ。まず今まで接触できなかった理由ですけど、トーマさんって、以前にカルネジア家と何らかの約定を交わしているそうですね。
そのせいでカルネジア家からトーマさんに関わるなという要請がありまして、ボールクローグで合流できなかったんです」
スカーさんがジトーっとした目で睨みつけてくる。
はれ?カルネジア家との約定?
……あー、トルネと俺には一切関わるなって言ったあれかぁ!?
え、でもタイデリア家の接触を妨害したら、それはそれで俺に干渉してることにならないの?
「今回の件はカルネジア家から冒険者への協力要請という形を取っていますからね。今回の件にトーマさんたちを関わらせる事自体が約定に抵触すると判断されたようですよ。
私達も同じ精霊家であるカルネジア家の直轄領では派手に動けませんからね、今まではカルネジア家との交渉に手間取ってしまいました」
「あー……。流石にこんな事態は想定してなかったからなぁ。迷惑かけたみたいでごめん。スカーさん」
「いえいえ。皆さんがハロイツァから被った負担を考えれば、やむなしと言ったところですよ。
カルネジア家とは話がつきまして、タイデリア家が異風の旋律と接触することは自由とさせていただきました。
それでお互いの情報交換をさせてもらうべく会いに来たわけです」
「ふむふむ。じゃあこっちの動きから説明させてもらうね。えっと……」
狩人ギルドで正式に迷宮討伐の協力を要請されたこと。
狩人と協力して順調に迷宮を討伐していること。
3日間で17個ほど迷宮を殺し終えたことなどを報告する。
「なるほど。異風の旋律の迷宮討伐の速度が速すぎると思っていましたけど、ドロップアイテムも魔物も全て無視して最下層だけを目指すというやり方もあるんですね。
というか、3手に分かれるにしても、トーマさんが1人で迷宮殺しを行っているのは流石に予想外でしたよ。
なにはともあれ、このペースで行けば10日以内には迷宮の討伐が完了しそうですね。異風の旋律にはこのまま討伐に集中して頂いたほうが良さそうです」
「ああ。魔力枯渇からの魔物の氾濫だけは起こすわけにはいかないからな。
そんでスカーさん側はなにか新しい情報とかあるかな?異邦人の調査の方に力入れてるんでしょ?」
ボールクローグではカルネジア家が主導して迷宮の討伐を行っているので、タイデリア家はあまりそちらに関われていないはず。
ならば原因の究明の方に労力を割くのがタイデリア家らしい動きだと思う。
「そうですね。私たちは迷宮頻出の原因を探っておりますが、今のところ有力な手がかりはないですね。
迷宮の出現にも特に規則性は感じられませんし、街にも周辺にも異邦人らしき者は見つけられていません。
……まぁ髪の色を変えられていれば、我々と異邦人を一目で見分けるのは難しいので、我々が気付いていないだけで、ボールクローグを普通に徘徊している可能性は否定できませんが」
「それは仕方ないよ。俺やハルだって、見た目だけで異邦人を見つけるのは難しいと思うし。
やっぱり何の手がかりもなしに人を探すというのは無理があるよね……」
せっかくスカーさんと合流できたのに、今のところ進展はないようだ。
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