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8章 異風の旋律
249 銀の乙女と再会
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翌朝、朝食を済ませて狩人ギルドへ向かう。
クリーヌたちが迷宮情報の確認と打ち合わせを行っている間に、サリサリと再会することが出来た。
「いやぁ悪いね。私達は私達で迷宮殺しを頼まれてたからさぁ。昨日の夜に帰ってきたところなんだよ。
これで銀の乙女も晴れて迷宮殺し達成ってワケだ!
今日は丸1日休養日のつもりだからさ。そっちの仕事が終わったら拠点にきなよ。みんな会いたがると思うからさ」
「いいね。お邪魔させてもらうよ。
じゃあ悪いんだけどさ、日没後にボールクローグまで迎えを寄越してくれないかな?
俺たちは活動報告があるから、1度狩人ギルドには顔を出さなきゃいけないんだよね。
銀の乙女の拠点って何気に歩くと結構遠いからさ」
「勿論構わないよ。ペルにはちょうどいい散歩になるだろ」
「それじゃ金板1枚渡しておくからさ。俺らの分も含めて夕飯の準備に使ってよ。
これだけあればペルの食事代にも足りるでしょ?」
「はははっ、相変わらずの金払いだねぇ!
せっかくだからコイツを使い切るつもりで旨いモンを用意しといてやるよ。
だから無事に帰って来るんだよ」
1食で使い切るには大金過ぎるけど、まぁ接待みたいなものだと思おう。
それにペルにもいいモン腹いっぱい食べさせてやりたいし。
サリサリと話していると、エルハとの打ち合わせを終えたクリーヌ兄妹が戻ってきた。
「トーマお待たせ。出発しよ……、ってサリサリ?」
「おや?クリーヌじゃないかい。トーマの案内人ってアンタだったのか。
珍しいね、アンタが他人と組むなんて」
「ん。異風の旋律は上客。金払いもいいし無茶も言わない」
「ははっ!それはうちらも身を持って体験してるよ!
だから今回はクリーヌに取られてしまって残念だったねぇ。ギルドからの要請だったから断るのも難しかったんだけどさ」
「悪いサリサリ。積もる話は夜にしよう。今は迷宮討伐に行かせてくれ」
なかなか話が途切れないので、少し申し訳ないけど強引に割り込んで終わらせる。
「ああ悪い悪い。邪魔しちゃったね。
ああそうだ。もし良ければクリーヌたちも夜にウチにきなよ。
家族みんな連れてきてもいいからさ。金はもうトーマに貰ってあるし」
「ん。それは名案。絶対行く」
「ああ、日没後にペルが街の入り口まで迎えに来るからね。うちの馬車なら50人くらいは運べるから余裕だよ。
じゃあ夜に会おうね。頑張ってきな!」
「いってぇ!」
景気づけなのか、サリサリに思いっきり背中をひっぱたかれた!
くっそ。防具つけてるけど、サリサリも身体能力強化持ってるんだろうな。普通にいてぇ!
馬車に乗り込み、一旦クリーヌの家に寄って、夕食会の報告をして出発した。
迷宮まではクリーヌに見てもらいながら、御者の練習をさせてもらう。
「そうそう。昨日の迷宮討伐数は10個。異風の旋律と銀の乙女が迷宮殺しを達成してる。
そして昨日確認された新しい迷宮は4つ。この調子で行けば野良迷宮の撲滅は可能。だけど……」
「迷宮の出現速度が上がっている?あまり時間をかけると不味いかもしれない……?」
「ん。異風の旋律のおかげで小康状態だけど、エルハは結構重く見てる。
異風の旋律だけで17個も迷宮殺しをしてるのに、いまだ40もの迷宮が残ってるっていうのは、私も重く見たほうが良いと思ってる」
んー、今のペースが続くようなら問題ないとは思うけど、1日に5つ以上の迷宮が出るようなら、日没後も討伐を続ける必要性が出てきそうだ。
俺たちの殲滅スピードの方が上回ったままなら、心核とSP稼ぎも兼ねて、多少時間がかかっても今のペースで問題ないと思う。
「仮に日没後も迷宮の討伐を続けたいって言ったら、クリーヌたちは受けてくれるのか?」
「ん……。受けてもいい、けど。下の兄弟達は夜の都市外活動はちょっと危険かも。暗視もないし」
「暗視はリーネがヴィジョンを使えるから対応できると思うけど、なるべく避けたほうが良さそうだな。
とりあえず今のままでも迷宮発生の倍以上の速度で討伐が進んでいるわけだから、エルハから何か言われない限りは今のペースを維持していこうか」
「……迷宮に入れないリーネに、支援魔法まで覚えさせてるの?やっぱりトーマは頭おかしい」
迷宮に入ってる他のメンバーが誰も欲しがらなかったんですよね、ヴィジョン。
それにしても、2人でいる時間が長いからか、結構リーネとは話をしてるみたいだな。迷宮に入れないことも聞いてるとは。
もしかしたらリーネにとって、もう隠すほどのことではなくなっているのかもね。
迷宮発生速度が上がってるということで、出来るだけ殲滅速度を上げようと頑張ってみたのだけれど、やっぱりMAPが判明していない迷宮を進むのはどうしても時間がかかってしまう。
比較的開放型迷宮のほうが進みが早いんだけど、それでも4つ目の討伐に向かえるほどの時間は残せなかった。
日没をタイムリミットとすると、1日3つ討伐するのが限界っぽいなぁ。
「いや。1日3つも迷宮を殺してるのも異常だから。しかも1人でだし。頭おかしい」
もうクリーヌは頭おかしいが口癖みたいになってしまったな。
今日は夕食会があるので、3つの馬車の合流はせずに、終わった順に街に戻る。
ギルドへの報告もそれぞれ行って、クリーヌは家族を迎えに、俺とリーネはストレージいっぱいに酒とか飲み物を購入して街の外で待機する。
シンハル組、リーントルネ組も報告を終えて合流。心核を収納する。
街の外で少し待っていると、見覚えのある黒い巨体と、それに引かれる巨大馬車の姿が見えた。
キュキュー。
体が巨大なせいか、ペルは結構重低音ボイスではあるが、可愛いから何の問題もない。
「ようペル。お迎えありがとうな。
……ってあれ?ペルだけで来たの?銀の乙女のメンバー誰も来てないのか。
ペルは1人でもお迎えできて偉いなー」
体をすりすりしてくるペルの頭を抱きしめてナデナデする。ふわわとつららもペルの顔をペロペロし始める。
「じゃあペル。みんな馬車の乗っていいかな?」
キュキューと一鳴きして了承を示すペル。頭いいなぁ。
そこで、ふわわとつららに触発されたのか、ペルに思い切り顔を舐められた。
「イデデデ!」
キュキュー?
ペルはどうしたのー?って感じで首を傾げているけど、ジャガーっぽいペルも猫科の動物と同じで、ザラザラした舌の構造をしている。そしてペルは巨大な分、そのザラザラ具合も荒い。
まるでおろし金だ!
「……な、なんでもないよペル。さぁ早く夕食に行こうぜ」
顔が血だらけになってしまったのでリペアを使用。目が傷付かなくて良かった……。
ペルがいくら可愛いとはいえ、巨大生物だって事を忘れちゃダメだな……。
水魔法と洗浄で怪我の痕跡を消し去って、ペルが引いてきた馬車に乗り込んだ
クリーヌたちが迷宮情報の確認と打ち合わせを行っている間に、サリサリと再会することが出来た。
「いやぁ悪いね。私達は私達で迷宮殺しを頼まれてたからさぁ。昨日の夜に帰ってきたところなんだよ。
これで銀の乙女も晴れて迷宮殺し達成ってワケだ!
今日は丸1日休養日のつもりだからさ。そっちの仕事が終わったら拠点にきなよ。みんな会いたがると思うからさ」
「いいね。お邪魔させてもらうよ。
じゃあ悪いんだけどさ、日没後にボールクローグまで迎えを寄越してくれないかな?
俺たちは活動報告があるから、1度狩人ギルドには顔を出さなきゃいけないんだよね。
銀の乙女の拠点って何気に歩くと結構遠いからさ」
「勿論構わないよ。ペルにはちょうどいい散歩になるだろ」
「それじゃ金板1枚渡しておくからさ。俺らの分も含めて夕飯の準備に使ってよ。
これだけあればペルの食事代にも足りるでしょ?」
「はははっ、相変わらずの金払いだねぇ!
せっかくだからコイツを使い切るつもりで旨いモンを用意しといてやるよ。
だから無事に帰って来るんだよ」
1食で使い切るには大金過ぎるけど、まぁ接待みたいなものだと思おう。
それにペルにもいいモン腹いっぱい食べさせてやりたいし。
サリサリと話していると、エルハとの打ち合わせを終えたクリーヌ兄妹が戻ってきた。
「トーマお待たせ。出発しよ……、ってサリサリ?」
「おや?クリーヌじゃないかい。トーマの案内人ってアンタだったのか。
珍しいね、アンタが他人と組むなんて」
「ん。異風の旋律は上客。金払いもいいし無茶も言わない」
「ははっ!それはうちらも身を持って体験してるよ!
だから今回はクリーヌに取られてしまって残念だったねぇ。ギルドからの要請だったから断るのも難しかったんだけどさ」
「悪いサリサリ。積もる話は夜にしよう。今は迷宮討伐に行かせてくれ」
なかなか話が途切れないので、少し申し訳ないけど強引に割り込んで終わらせる。
「ああ悪い悪い。邪魔しちゃったね。
ああそうだ。もし良ければクリーヌたちも夜にウチにきなよ。
家族みんな連れてきてもいいからさ。金はもうトーマに貰ってあるし」
「ん。それは名案。絶対行く」
「ああ、日没後にペルが街の入り口まで迎えに来るからね。うちの馬車なら50人くらいは運べるから余裕だよ。
じゃあ夜に会おうね。頑張ってきな!」
「いってぇ!」
景気づけなのか、サリサリに思いっきり背中をひっぱたかれた!
くっそ。防具つけてるけど、サリサリも身体能力強化持ってるんだろうな。普通にいてぇ!
馬車に乗り込み、一旦クリーヌの家に寄って、夕食会の報告をして出発した。
迷宮まではクリーヌに見てもらいながら、御者の練習をさせてもらう。
「そうそう。昨日の迷宮討伐数は10個。異風の旋律と銀の乙女が迷宮殺しを達成してる。
そして昨日確認された新しい迷宮は4つ。この調子で行けば野良迷宮の撲滅は可能。だけど……」
「迷宮の出現速度が上がっている?あまり時間をかけると不味いかもしれない……?」
「ん。異風の旋律のおかげで小康状態だけど、エルハは結構重く見てる。
異風の旋律だけで17個も迷宮殺しをしてるのに、いまだ40もの迷宮が残ってるっていうのは、私も重く見たほうが良いと思ってる」
んー、今のペースが続くようなら問題ないとは思うけど、1日に5つ以上の迷宮が出るようなら、日没後も討伐を続ける必要性が出てきそうだ。
俺たちの殲滅スピードの方が上回ったままなら、心核とSP稼ぎも兼ねて、多少時間がかかっても今のペースで問題ないと思う。
「仮に日没後も迷宮の討伐を続けたいって言ったら、クリーヌたちは受けてくれるのか?」
「ん……。受けてもいい、けど。下の兄弟達は夜の都市外活動はちょっと危険かも。暗視もないし」
「暗視はリーネがヴィジョンを使えるから対応できると思うけど、なるべく避けたほうが良さそうだな。
とりあえず今のままでも迷宮発生の倍以上の速度で討伐が進んでいるわけだから、エルハから何か言われない限りは今のペースを維持していこうか」
「……迷宮に入れないリーネに、支援魔法まで覚えさせてるの?やっぱりトーマは頭おかしい」
迷宮に入ってる他のメンバーが誰も欲しがらなかったんですよね、ヴィジョン。
それにしても、2人でいる時間が長いからか、結構リーネとは話をしてるみたいだな。迷宮に入れないことも聞いてるとは。
もしかしたらリーネにとって、もう隠すほどのことではなくなっているのかもね。
迷宮発生速度が上がってるということで、出来るだけ殲滅速度を上げようと頑張ってみたのだけれど、やっぱりMAPが判明していない迷宮を進むのはどうしても時間がかかってしまう。
比較的開放型迷宮のほうが進みが早いんだけど、それでも4つ目の討伐に向かえるほどの時間は残せなかった。
日没をタイムリミットとすると、1日3つ討伐するのが限界っぽいなぁ。
「いや。1日3つも迷宮を殺してるのも異常だから。しかも1人でだし。頭おかしい」
もうクリーヌは頭おかしいが口癖みたいになってしまったな。
今日は夕食会があるので、3つの馬車の合流はせずに、終わった順に街に戻る。
ギルドへの報告もそれぞれ行って、クリーヌは家族を迎えに、俺とリーネはストレージいっぱいに酒とか飲み物を購入して街の外で待機する。
シンハル組、リーントルネ組も報告を終えて合流。心核を収納する。
街の外で少し待っていると、見覚えのある黒い巨体と、それに引かれる巨大馬車の姿が見えた。
キュキュー。
体が巨大なせいか、ペルは結構重低音ボイスではあるが、可愛いから何の問題もない。
「ようペル。お迎えありがとうな。
……ってあれ?ペルだけで来たの?銀の乙女のメンバー誰も来てないのか。
ペルは1人でもお迎えできて偉いなー」
体をすりすりしてくるペルの頭を抱きしめてナデナデする。ふわわとつららもペルの顔をペロペロし始める。
「じゃあペル。みんな馬車の乗っていいかな?」
キュキューと一鳴きして了承を示すペル。頭いいなぁ。
そこで、ふわわとつららに触発されたのか、ペルに思い切り顔を舐められた。
「イデデデ!」
キュキュー?
ペルはどうしたのー?って感じで首を傾げているけど、ジャガーっぽいペルも猫科の動物と同じで、ザラザラした舌の構造をしている。そしてペルは巨大な分、そのザラザラ具合も荒い。
まるでおろし金だ!
「……な、なんでもないよペル。さぁ早く夕食に行こうぜ」
顔が血だらけになってしまったのでリペアを使用。目が傷付かなくて良かった……。
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