異世界で目指せハーレム生活! でも仲間のほうがモテモテです

りっち

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8章 異風の旋律

256 分岐点

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 う~ん。なにから聞こうかな?
 まずは俺とカルマさんの認識のすり合わせからか?


「知ってるかもしれないけど、確認のために説明させてもらうよ。
 俺はリヴァーブ王国の外から来た人間、今は異邦人と呼ばれてる人間達の1人だ。
 そして以前ヴェルトーガで、俺と同じ異邦人が騒動を起こした際に巻き込まれてね。その時の縁でタイデリア家と協力して、異邦人が関わる事件の調査を行っているんだ」

「はい。存じておりますよ。アリス嬢の事象復元の披露会には当代様も参加致しましたから。
 当代様は事象復元を神の如き力だと仰っておりましたが、その代償については少し懐疑的でありましたね。
 運命に干渉する力など、あり得るのだろうか?と」


 ふむ。当主もカルマさんも、ヴェルトーガでの騒動の報告はしっかり受けているみたいだな。
 事象復元に対して懐疑的なのは仕方ない。因果律への干渉なんて、サブカルに浸かった日本人ですら馬鹿げてると思うだろうし。


「異邦人の能力者を実際に見ていない人が懐疑的になるのは仕方ないと思うよ。
 信じれなくても、とりあえず常識を超えた能力を持つ者がいるかも知れない、程度にでも認識しておいてくれれば充分」

「ええ、ヴェルトーガで騒動を巻き起こした7名の能力については、報告に目を通しました。
 そこでトーマ様に1つお聞きしたいのですが、トーマ様は御自身の事を、彼らと同じ異邦人だと仰いましたね。ですがハロイツァ様との戦闘において、トーマ様は特殊な能力を使用していたようには見えませんでした。
 あれほど追い詰められておきながら、トーマ様が特殊能力を使用しなかった理由を教えてもらうわけには?」


 やっぱハロイツァ戦は一部始終見られてたのか。まぁ当たり前だよな。


「カルマさんが信じるかどうかは任せるけど、俺とヴェルトーガで暴れた奴等では、リヴァーブ王国に来た事情が違うんだ。
 彼らは何者と対話した上でリヴァーブ王国に来てるんだけど、俺は気がついたらいきなりこの国に立ってたんだ。
 彼らの能力は対話した何者から与えられたものであって、その誰かさんと会ってない俺は能力を授かれなかったんだ」

「ふむ。少しこじつけのように感じる部分もありますが、ハロイツァ様との戦闘において、能力を隠している余裕があったようにも見えませんでしたし、話も進みませんのでひとまずは信用致しましょう。
 それで、異邦人を話題にあげたということは、今回の迷宮の異常発生に異邦人が関わっていると思っているわけですね。
 先に言っておきますが、私どもに異邦人の心当たりは御座いませんよ」


 そりゃあ脳筋のカルネジア家が、特殊なスキルを持っただけの貧弱な日本人に興味を持つわけないからな。


「俺が聞きたいのは、ここ50日くらいでカルネジア家になにか変化がなかったかってことなんだ。
 今回の異邦人は恐らく利用されているだけで、カルネジア家と犯人とのトラブルに巻き込まれただけだと思ってる。
 ボールクローグで騒動を起こしたのが偶然でなく故意であったとしたら、狙われる理由があるはずなんだ」

「ふむ……。少し申し上げにくいのですが、ここ最近で当家に起こった最も大きな事件は、ハロイツァ様と皆様との一件ですね。
 それ以外にすぐに思いつくような変化はないと思うのですが」


 俺たちとハロイツァの一件って、あれは完全に俺たちは被害者だろぉ?

 ハロイツァとの対決は、俺たちにとっても影響は大きかったよなぁ。
 結局あのアホのせいで白金貨3枚も稼ぐ羽目になるわ、リーンとトルネを嫁にする流れになるわ。そういえばパーティの結成も、カンパニー設立のきっかけになったのも、あの時のポーターの子供達だもんな。

 カルネジア家での最近の変化を聞くつもりが、ついつい異風の旋律の今までを思い出してしまった。
 ハロイツァがした事は絶対に許されないけれど、あの騒動がなければ、今とは全く違う人生を歩んでいたかも知れないよなぁ。


「……ん?」

「ふむ?どうかされましたか?」 


 ……なんだろう。
 なんか今引っかかったぞ?

 ハロイツァの一件が、異風の旋律のメンバー全員に大きな影響を与える出来事だったのは間違いないよな?
 そしてカルネジア家でも、あの一件が与えた影響は大きかった、と。

 リーネを嫁に貰った夜、リーンはなんて言ってたっけ?
 あの騒動に巻き込まれたおかげで、俺たちは出会えたとかなんとか。

 異風の旋律の結成も、カンパニーの設立も、3人の嫁との出会いも、全部あの一件から始まってる。
 俺たちの人生が大きく変わるほどの出来事だった。


 ならあの一件は、……?


 ……いや、こんなの馬鹿げてるよな。
 こんなの何の根拠もない、殆どただの妄想だ。

 でも、なんなんだろう……。
 まるであの一件が全ての起点になっているかのような、そんな気がしてならない。


「…………。
 カルマさん。あの一件が一番の大きな変化だったっていうならさ。あの一件のせいでなにか変化は起きなかったかな?
 例えばそう、カルネジア家と他の家の関係が拗れた、とか……」

「ハロイツァ様の騒動で、他の家との関係が、ですか?
 はて……」


 カルマさんは本当に心当たりが無さそうに思案している。
 俺の思い過ごしならそれでもいい。

 大体こんなの推理でもなんでもない。
 ただのオカルト話だ。
 チート繋がりで、運命やら因果律やらに過敏になっているだけだ。


「ふむ。私の記憶が確かであれば、そのような案件はなかったはずで……」


 カルマさんの声が途切れる。
 カルマさんは何かに気付いたようにハッとした表情で、ある方向を凝視していた。
 
 なにを見ているんだ……?
 カルマさんの視線の先を目で追った。

 カルマさんの視線の先には、トルネが座っている。


「そう、言えば。そう言えば1つ、大きく拗れたお話が御座いました……」


 カルマさんはなにかに思い当たったようだ。
 それはいい。それはいいんだけど。

 どうしてそれを、トルネを見て思い出したんだ……?

 嫌な予感が、する。


「実はトルネ様には3年ほど前から、トルネ様との婚約を望む男がいたのです。
 その男は確かトーマ様よりも年上の男で、当代様は婚約の話を断り続けていたのです。
 ですが、その男の影響力はカルネジア家でも無視できないほどに強く、当代様はとうとうトルネ様との婚約をお許しになられたのです」

「待ってください!!
 婚約を迫っていた男の存在も、婚約を許した話も、私は何一つ知りませんよ!?」


 これまで黙って聞いていたトルネが声を上げる。
 なんで婚約なんて人生に大きく関わるような話を、本人が全く知らないんだよ……?


「トルネ様が知らないのも無理ありません。今の話は、一切トルネ様に伝えられていませんから」

「無理ありません……?無理ありませんですって!?
 私の婚約話を私が一切知らされずに、それで私が知らなくても無理はないですって!?
 バカにしないでくださいっ!!いったいどういうことなんですか!?」

「その男の婚約者を、当代様が娶られたのです。だから当代様には負い目があった。
 そしてハロイツァ様による日々の冷遇にも、当代様は心を痛めておられました。
 なのでトルネ様をその男に嫁がせることで、ハロイツァ様と距離を作りトルネ様をお救いになろうと」

「ふざけないで!!なにが負い目よ!!なにが私を救うよ!!
 貴方の主がした事は、私の父がした事は、手に負えなくなった娘を体よく厄介払いしただけじゃない!!
 心を痛めていたですって!?全部貴方が原因じゃない!!
 カルネジア・ブルガーゾが蒔いた種が、今になって返ってきただけじゃないの!!」

「…………」


 カルマさんは苦しそうな表情でトルネに何かを告げようとしたが、それでも結局何も言わずに俺のほうに向き直った。


「失礼。少々話が脱線しました。
 ハロイツァさまの騒動の少し前、当代様はトルネ様との婚約を了承いたしました。
 しかしその後すぐにトルネ様は家を捨てられ、カルネジアの家を出ることになりました。
 当代様はトルネ様、トーマ様との約定を守り、トルネ様との婚約を解消したのです。
 それで相手の男は激怒して、カルネジア家に真っ向からの対決姿勢を取るようになりました」

「……カルマさん。初めて会った時も言ったけど、もう1度言わせてもらうよ。
 カルネジア家のおかげで、リヴァーブ王国の貴族への印象は最悪だよ?
 カルマさんに言うことじゃないかもしれないけどさぁ。カルネジア家って滅びたほうがいいんじゃない?」

「……面目次第も御座いません」

「はは。その言葉もあの時聞いたまんまだね。
 カルネジアの謝罪の言葉は、この世のどんな言葉よりも薄っぺらく感じるよ。
 結局俺たちは、ハロイツァとブルガーゾの2代に渡って、カルネジア家の尻拭いをさせられてるわけだ。
 強者絶対主義?貴族の矜持?まずはお前らの下半身の制御を覚えてから語れよカス共が。
 じゃあその元婚約者殿の名前を教えてさっさと帰れ。
 そして当代とやらに伝えとけ。
 カルネジア家に貴族の矜持を語る資格なんかねぇってな」


 結局こいつらが元凶なんじゃねぇかよ。
 メーデクェイタ・ゼルポーナスも呆れるほどの小物だったけど、カルネジア・ブルガーゾは、今までどれ程の人を不幸にしてきたのか計り知れない。


「トーマ様と言えど、それ以上当家を侮辱するのであれ」

「侮辱しているのはお前らカルネジアだろうが!!
 お前らどこまで上から目線なんだよ!!お前ら自分以外は人間だと認めてねぇのか!?
 強者絶対主義なんざクソ喰らえだ!!そんなに強者が絶対だと言うなら、この騒動が終わった後に、俺が直々に真正面からカルネジアを滅亡させてやらぁ!!」


 もうウンザリだ。

 カルネジア家の腐った思想には、もう付き合っていられない。


「なにが強者絶対主義だ。お前らカルネジアだって1人で生きてきたわけじゃねぇだろう。自分の力だけで強くなったわけじゃねぇだろうが!
 誰にも迷惑をかけず、自分と少しの人間の幸福を願って、日々懸命に生きている人たちを弱者と切り捨てるカルネジア家なんて滅びちまえよ。
 助けを求める弱者の声を、誰かと繋ぐために伸ばした勇気ある手を、見捨てられない優しい人を、理不尽に虐げられている苦しむ人を、全て弱者と切り捨てるだけのカルネジアの人間が強者なわけがないだろ!?」


 カルマさんにこんな事をいうのはお門違いなのかもしれないけれど。
 それでもカルネジア家には言いたいことが、山ほどある。


「カルマさん、教えてやるよ。カルネジア家こそ最低の弱者だ。弱者を切り捨てなければ1人で立つことすら出来ない、弱くて震える足でなんとか虚勢を張っているのがカルネジア家の本質だ。
 お前ら弱者が俺たちに押し付けた尻拭いをしてやるって言ってんだよ。雑魚が無意味な虚勢なんて張るのはやめて、さっさと婚約者の名前だけ教えて、後は家でガタガタ震えてろ。お前らに解決できることなんか何にもねぇ。
 俺が来る前のボールクローグの現状も知ってんだろ?野良迷宮が50以上乱立してたのに、誰も迷宮討伐をしてなかったんだ。武のカルネジアが聞いて呆れるぜ。
 まだ到着して6日目の異風の旋律6人だけで、44個も迷宮を殺してる間に、お前らいったい何してた?
 なにが火のカルネジアだよ。炎のように燃え上がってるのは、だらしねぇ下半身事情だけじゃねぇか!」

「貴様ぁっ!!」


 カルマさんの体がブレる。
 トランス発動。

 カルマさんの鳩尾に拳を突き刺し、もう片方の手で頭を掴み、テーブルを破壊しながら床に叩きつけてやる。


「ぐがぁぁ!!」

「ハロイツァみてぇな三下の雑魚と一緒にするな。カルネジアが俺に勝てるなんて自惚れてんじゃねぇ。
 さて、何だったかな。『負けを認めず勝者を称えないなど、カルネジアの名において許されない』だったか。
 負けたお前はとっとと元婚約者の事を教えろよ」

「くっ……!誰が貴様などに協力など……!」

「『敗者の言葉に意味などない、それがカルネジアですよ』、カルマさん。
 アンタが意地を張れば張るほど、カルネジア家の品と格が落ちていくと思えよ」


 頭を押さえつけていた手を離してやる。
 
 カルマさんは素早く立ち上がって、俺を睨みつける。


「ははははは!!今カルマさんが思ってることを当ててやろうか!?
 『俺は負けてねぇ!こうして生きている!まだ勝負はついてねぇ!
 トドメも刺さずに勝った気でいるとか、舐めたこと言ってんじゃねぇ!』、だろ!?
 ハロイツァが問題児の嫌われ者だぁ!?
 カルネジア家の人間はみんな似たり寄ったりじゃねぇか!!
 なぁカルマさんよぉ!?」

「………………………………っ!!!」


 どうやらカルマさんも気付いたようだな。
 かつて自分が『貴族の矜持もなく、ただ暴れ回るだけの粗忽者、その上で敗北を喫するような無能者』と評したハロイツァと、完全に同じ事をしていると。

 カルマさんは血が出るほど両手を握り締め、ギリギリと歯軋りを繰り返した後、完全に脱力をして構えを解いた。


「……私の負けで御座います。とても強くなりましたねトーマ様」

「そういうカルネジアのに付き合ってやる義理はもうねーよ。
 で?トルネの元婚約者とやらの名前と経歴は?」

「……『ネリレイジュ商会会長、ロンメノ』様で御座います。
 ネリレイジュ商会は、20年以上もの長い間、カルネジア家の御用商人として、カルネジア家の取引を担当して参りました」

「ネリレイジュ商会会長ロンメノだってさ。スカーさん、後はお願いできる?」

「お任せください。そこまで分かれば調査に時間は必要ないでしょう。
 もちろんこの男が騒動に関与していると、決まったわけではありませんが」

「それを言ったらキリがないってね。
 カルマさんは調査に必要だと判断された情報の提供は惜しまないでね?」

「はい。畏まりました」

「じゃあ帰るとするよ。見送りはいらない。じゃあね」


 カルマさんを置き去りにして部屋を出る。
 店を出る前に店員さんに、部屋を壊してしまった修理代だと言って、白金貨1枚を置いてきた。

 格下に奢ってもらうようなダサいことは出来ませんって。
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