318 / 580
8章 異風の旋律
閑話023 スタンピード③ ボールクローグの守護者達 ※とある狩人視点
しおりを挟む
「いよいよだな。死ぬんじゃねぇぞ?」
「へっ、誰に言ってやがる。お前こそヘマすんなよな」
目の前で夜空が明るく照らされる。魔物の氾濫が始まったんだ。
今ボールクローグは未曾有の危機に瀕している。
迷宮5箇所の同時氾濫。悪い冗談にも程がある。下手をすればリヴァーブ王国全土に危険が及ぶ。
俺は先日狩人になったばかりのぺーぺーも良い所だ。それでも冒険者等級は5等級。狩人としては駆け出しでも、魔物との生活で飯を食ってきたんだ。俺だって戦えらぁ!
俺はまだ狩猟団に入ってなくて、普段1人で活動している。
でも今回の防衛戦では、必ず20~30人規模の集団に属さないといけなかった。
俺のように人と組んでいない奴や、小規模の狩猟隊を寄せ集めたような、なんとも頼りない集団に参加することになってしまった。
勿論1人でいるよりもずっと安全だけどよ、こんな即席パーティで連携なんかできるのかね?
「カルネジア家のカルマと申します。皆さんの補助をさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします」
流石にこの集団が戦力的に厳しいと判断されたのか、カルネジア家から戦士が派遣されてきた。ありがてぇ。カルネジア家の使用人は、全員が3等級冒険者以上だという話だからな。
全員が配置に付く。
間もなくだ。間もなく万を優に超える魔物の波が押し寄せる。
正直6000人もの戦力が集まるとは思って無かった。カルネジア家も全面的に支援してくれてる。大丈夫、大丈夫だ……!
前方に照明魔法の光が打ち上げられる。地面の振動が強くなっていく。
リヴァーブ王国最大の災害、魔物の氾濫に、俺は間もなく真っ向から立ち向かうことになるんだ……。
逃げ場なんてない。戦わなきゃ殺されるだけだ。分かってる。そんなの分かってんだけどよ!
手が震える。体が強張る。汗が噴き出す。自分の心臓の音が煩すぎる……!
まるで魔物がこの鼓動に引き寄せられているんじゃねぇか、そんな妄想まで頭に湧いてきやがる……!
これから訪れる明確な死の気配に、全身から血の気が引いていく。奥歯がカチカチと音を立てる。
死にたくねぇ……。
こんなところで死にたくなんかねぇよ……!
その時、聞いたことないような、綺麗で澄んだ音が鳴り響く。
そしてその音は様々な音と重なり、1つの旋律を紡いでいく。
なんだ? この音はどこから鳴っている?
『この音は戦う者のために!』
『この歌は前に進むもののために!』
『この調べは守り助ける者のために!』
『勇気を!』
聞いたことがない女の声だった。
そして奇妙な事に、周りの人間全てにこの声は届いているようだった。
こんなでかい声の女なんているのか……?
女の声は続いていく。
段々と重ねられる音が増え、女の声も力を増していく。
この声が何を意味しているのかは分からない。
でも、この声は俺達に語りかけていることだけは、直感で分かった。
そう、この声は俺たちを鼓舞してくれている。
そして同時に、俺達に助けを求める声でもあるんだ。
共に、戦おうと……!
気付くと震えは止まっていた。
音が鳴る度、声が届く度に、俺の腹の底から何かが湧きあがってくる。
この声がなんなのかはわからねぇが、1つだけ分かることがある。
この声の主は、全然絶望なんてしてねぇってことが、音から、声から、明確に伝わってくる。
その時突然防衛線の中央付近から、眩い緑の光が放たれる。
どこか暖かく優しい、それなのに強さを感じる緑の煌き。
「お前らの背中には、ボールクローグの存亡がかかってるぜ!
これから押し寄せる魔物どもを蹴散らして、ボールクローグを守る英雄は他でも無い、お前ら自身だ!」
女の声と入れ替わりに、これまた聞いたことのない男の声が戦場に鳴り響く。
「前線都市ボールクローグの力を見せてやれ! 魔物なんかにゃ負けねぇってな!」
そうだ。俺だってボールクローグで生きてきた狩人なんだよ!
魔物を狩って飯を食ってきたんだ!
その俺が、魔物なんかに負けるわけがねぇんだよぉ!
「家族のため、友人のため、愛する人のために戦える事を誇りに思え!
行くぜみんな! 誰1人欠けることなく、明日の夜明けを拝もうじゃねぇかぁっっ!!」
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」」」」
気付くと俺は叫んでいた。
声が枯れんばかりに、喉が潰れんばかりに、まるで腹の底に太陽が生まれたみてぇな気分だ!
全身に力が漲る! もう抑えきれないほどに、体が熱くて仕方ねぇ!
ギャギャギャギャギャ!!!
ようやくお出ましかぁ! レッサーゴブリンとか舐めんじゃねぇ! こちとらこれでも5等級、テメェらなんざ、何百来ようと敵にもならねぇんだよぉぉぉ!!
「うらあああああ!!」
全ての部隊が敵に向かって走り出す。
テメェらなんかに、ボールクローグを滅ぼされて堪るかよぉぉぉ!!
「っらぁぁ!!」
目に付いた魔物から手当たり次第に殺していく。
迷宮と違って死体が融けたりしねぇから、外の魔物は確実に止めを刺すことが重要だ。
たとえそれが手間であっても、実は生きていたって状況が一番危険だからな。
少しずつ違う魔物も混ざりだす。
けっ! 舐めんじゃねぇってんだ。今じゃ狩人やってっけど、こちとら20階層以上に潜った経験があるんだよぉ!
「危ないぞ! 前に出すぎるな!」
俺の最後から迫っていた魔物を、今回一緒になっただけの奴が倒してくれた。
そうだ。今の俺は1人じゃねぇ。俺もコイツも、ボーグクローグを守る戦士の1人だ。
そう思った途端、助けてもらった感謝と申し訳なさ、そしてコイツのことも絶対に死なせたくないと思えてきた。
そうだよ。俺たちは全員で生き残って明日の夜明けを向かえるんだよぉ!
「助かった! 背中を任せてもいいか!? 俺もアンタの背中を守ってみせっからよ!」
「はっ! そいつは頼もしいな! お互い生き残ったら、潰れるまで飲み明かそうぜ!」
少しずつ混ざりだした大型の魔物も、1人じゃなければ倒すのなんざ簡単だ。
ボールクローグを舐めんじゃねぇっ! 魔物なんざ逆に皆殺しにしてやらぁ!
「勝利の美酒って奴か! そいつは旨そうじゃねぇか! こりゃあ意地でも死んでやれねぇなぁ!?」
「魔物なんざ、俺たちの酒代にしてやるぜ!」
こんなに長く戦い続けたことなんてないのに、全然疲れを感じない。
今の俺は今までで一番強いって確信が持てる!
うだつの上がらねぇ狩人生活だったけど、俺、ボールクローグの狩人で良かった……!
俺が育ったボールクローグを、テメェらなんかに蹂躙されて、堪るかよぉっ!!
「へっ、誰に言ってやがる。お前こそヘマすんなよな」
目の前で夜空が明るく照らされる。魔物の氾濫が始まったんだ。
今ボールクローグは未曾有の危機に瀕している。
迷宮5箇所の同時氾濫。悪い冗談にも程がある。下手をすればリヴァーブ王国全土に危険が及ぶ。
俺は先日狩人になったばかりのぺーぺーも良い所だ。それでも冒険者等級は5等級。狩人としては駆け出しでも、魔物との生活で飯を食ってきたんだ。俺だって戦えらぁ!
俺はまだ狩猟団に入ってなくて、普段1人で活動している。
でも今回の防衛戦では、必ず20~30人規模の集団に属さないといけなかった。
俺のように人と組んでいない奴や、小規模の狩猟隊を寄せ集めたような、なんとも頼りない集団に参加することになってしまった。
勿論1人でいるよりもずっと安全だけどよ、こんな即席パーティで連携なんかできるのかね?
「カルネジア家のカルマと申します。皆さんの補助をさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします」
流石にこの集団が戦力的に厳しいと判断されたのか、カルネジア家から戦士が派遣されてきた。ありがてぇ。カルネジア家の使用人は、全員が3等級冒険者以上だという話だからな。
全員が配置に付く。
間もなくだ。間もなく万を優に超える魔物の波が押し寄せる。
正直6000人もの戦力が集まるとは思って無かった。カルネジア家も全面的に支援してくれてる。大丈夫、大丈夫だ……!
前方に照明魔法の光が打ち上げられる。地面の振動が強くなっていく。
リヴァーブ王国最大の災害、魔物の氾濫に、俺は間もなく真っ向から立ち向かうことになるんだ……。
逃げ場なんてない。戦わなきゃ殺されるだけだ。分かってる。そんなの分かってんだけどよ!
手が震える。体が強張る。汗が噴き出す。自分の心臓の音が煩すぎる……!
まるで魔物がこの鼓動に引き寄せられているんじゃねぇか、そんな妄想まで頭に湧いてきやがる……!
これから訪れる明確な死の気配に、全身から血の気が引いていく。奥歯がカチカチと音を立てる。
死にたくねぇ……。
こんなところで死にたくなんかねぇよ……!
その時、聞いたことないような、綺麗で澄んだ音が鳴り響く。
そしてその音は様々な音と重なり、1つの旋律を紡いでいく。
なんだ? この音はどこから鳴っている?
『この音は戦う者のために!』
『この歌は前に進むもののために!』
『この調べは守り助ける者のために!』
『勇気を!』
聞いたことがない女の声だった。
そして奇妙な事に、周りの人間全てにこの声は届いているようだった。
こんなでかい声の女なんているのか……?
女の声は続いていく。
段々と重ねられる音が増え、女の声も力を増していく。
この声が何を意味しているのかは分からない。
でも、この声は俺達に語りかけていることだけは、直感で分かった。
そう、この声は俺たちを鼓舞してくれている。
そして同時に、俺達に助けを求める声でもあるんだ。
共に、戦おうと……!
気付くと震えは止まっていた。
音が鳴る度、声が届く度に、俺の腹の底から何かが湧きあがってくる。
この声がなんなのかはわからねぇが、1つだけ分かることがある。
この声の主は、全然絶望なんてしてねぇってことが、音から、声から、明確に伝わってくる。
その時突然防衛線の中央付近から、眩い緑の光が放たれる。
どこか暖かく優しい、それなのに強さを感じる緑の煌き。
「お前らの背中には、ボールクローグの存亡がかかってるぜ!
これから押し寄せる魔物どもを蹴散らして、ボールクローグを守る英雄は他でも無い、お前ら自身だ!」
女の声と入れ替わりに、これまた聞いたことのない男の声が戦場に鳴り響く。
「前線都市ボールクローグの力を見せてやれ! 魔物なんかにゃ負けねぇってな!」
そうだ。俺だってボールクローグで生きてきた狩人なんだよ!
魔物を狩って飯を食ってきたんだ!
その俺が、魔物なんかに負けるわけがねぇんだよぉ!
「家族のため、友人のため、愛する人のために戦える事を誇りに思え!
行くぜみんな! 誰1人欠けることなく、明日の夜明けを拝もうじゃねぇかぁっっ!!」
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」」」」
気付くと俺は叫んでいた。
声が枯れんばかりに、喉が潰れんばかりに、まるで腹の底に太陽が生まれたみてぇな気分だ!
全身に力が漲る! もう抑えきれないほどに、体が熱くて仕方ねぇ!
ギャギャギャギャギャ!!!
ようやくお出ましかぁ! レッサーゴブリンとか舐めんじゃねぇ! こちとらこれでも5等級、テメェらなんざ、何百来ようと敵にもならねぇんだよぉぉぉ!!
「うらあああああ!!」
全ての部隊が敵に向かって走り出す。
テメェらなんかに、ボールクローグを滅ぼされて堪るかよぉぉぉ!!
「っらぁぁ!!」
目に付いた魔物から手当たり次第に殺していく。
迷宮と違って死体が融けたりしねぇから、外の魔物は確実に止めを刺すことが重要だ。
たとえそれが手間であっても、実は生きていたって状況が一番危険だからな。
少しずつ違う魔物も混ざりだす。
けっ! 舐めんじゃねぇってんだ。今じゃ狩人やってっけど、こちとら20階層以上に潜った経験があるんだよぉ!
「危ないぞ! 前に出すぎるな!」
俺の最後から迫っていた魔物を、今回一緒になっただけの奴が倒してくれた。
そうだ。今の俺は1人じゃねぇ。俺もコイツも、ボーグクローグを守る戦士の1人だ。
そう思った途端、助けてもらった感謝と申し訳なさ、そしてコイツのことも絶対に死なせたくないと思えてきた。
そうだよ。俺たちは全員で生き残って明日の夜明けを向かえるんだよぉ!
「助かった! 背中を任せてもいいか!? 俺もアンタの背中を守ってみせっからよ!」
「はっ! そいつは頼もしいな! お互い生き残ったら、潰れるまで飲み明かそうぜ!」
少しずつ混ざりだした大型の魔物も、1人じゃなければ倒すのなんざ簡単だ。
ボールクローグを舐めんじゃねぇっ! 魔物なんざ逆に皆殺しにしてやらぁ!
「勝利の美酒って奴か! そいつは旨そうじゃねぇか! こりゃあ意地でも死んでやれねぇなぁ!?」
「魔物なんざ、俺たちの酒代にしてやるぜ!」
こんなに長く戦い続けたことなんてないのに、全然疲れを感じない。
今の俺は今までで一番強いって確信が持てる!
うだつの上がらねぇ狩人生活だったけど、俺、ボールクローグの狩人で良かった……!
俺が育ったボールクローグを、テメェらなんかに蹂躙されて、堪るかよぉっ!!
0
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる