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9章 異邦人が生きるために
323 勉強しよう
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夕食時、みんなで今後について話し合う。
「ひと悶着あったけれど、壁外都市建設については許可をもらえたよ。
ウィルスレイアとシルグリイド家は全面的に協力してくれる事になったし、次は実際に都市建設を進めるにあたって必要なものを揃えていくことになると思う。
で、おれはこっちの都市建設について全く知らないから、みんなに聞いてみたいんだよね。俺たちが今後なにをするべきかってさ」
「ん~。そんなこと言われてもな。僕達は勿論のこと、父さん達だって、カンパニーに参加している他の人だって、都市建設に関わったことのある人なんて居るわけないよ。
正直今後に関しては、手探りで進めていかなきゃいけないかも知れないね」
「でも手探りで都市建設なんて、出来るとも思えないよね?
しかも壁外に建設するわけだから、王国内に都市を建設するよりずっと難しいはずだしー。
効率的に作業を進めていかないと、体力的に持たないと思うなー」
「となると、都市の建設に関わったことのある人物を探すか、都市の建設について自分たちで調べる必要が在りそうですよね。
私の知る限りではありますけど、ここ数年で王国内で都市が建設された事はないと思いますから、どちらかと言うと、王国の歴史を紐解くような作業になるかもしれませんねぇ」
はぁ……。識字を習った時も結構苦戦したっていうのに、ここに来てまた勉強しなきゃいけないのかよ。
全く嫌になるなぁ。
「うん。それとやっぱり農業地帯の見学はしたいかな。砂漠の緑地化ってロマンがあるし、国境壁外に野菜を届けるのも難しいよね?
だったら壁外都市で農業を行うのが手っ取り早いと思うし。
というか壁外都市って名前ダメなんだっけ? なにか良い名前も考えなきゃいけないね」
「名前、かぁ……。異邦人のために作る新しい都市だし、そのまま異邦人都市でもいいんじゃないかな……?
壁外都市だと、確かに将来的に意味が分からなくなるかもしれないし……」
「ま、何か調べるなら、ウィルスレイアに行きゃあ間違いねぇんじゃねえか?
全面的に協力してくれんならよ。そっち方面のことも聞いてみりゃいいじゃねぇか」
「そっすね。ウィルスレイアならうちらで案内も出来るし、協力できると思うっすよ。
ま、行く前にスキルを取得して、不快感を払拭したいところっすけどね」
「ホントねぇ……。まさかスキルであの暑さを防げるなんて思ってもみなかったわ……。
みんな日焼けとかも全然してないし、おかしいとは思ってたのよね……」
「じゃあ明日はネヴァルドに行って、農業地帯の見学許可と、都市建設に詳しい人か、もしくはそれについて学べる場があるかどうか聞いてくるよ。
みんなはどうする? 付いてきて観光してもいいし、別行動でも構わないし」
「僕は行かなくて良いかな。もう王都に良いイメージがないし、農業地帯の見学で行くなら、明日あえて行こうとは思わないよ」
特に王都に行きたい奴はいないようだ。
今回不快な想いをしたのもあるけど、ベイクの発展具合を見ていると、王都がそこまで煌びやかに見えなかったのもある。
「明日はみんな動かないみたいだから、私たちは今日のうちに暗視の条件をクリアしておきましょうか。
今SPは40ちょっと貯まってるし、明日には祝福の儀を受けて魔装術まで取得してしまいましょ」
「そっすね。魔装術の有無がどれだけ重要かってのは、ベイクで訓練してて思い知ったっす。
身体能力強化や魔力量増加も欲しいんすけど、まずは出来ることから1歩ずつ、ってやつっすね」
「あ、そうだトーマ。お前以前に、『魔力成型』で武器の見本を作りたいって言ってたよな?
今後忙しくなりそうだったらよ。早い段階で見せてもらえねぇかな? 設備は工房に揃ってっからよ。
正直言ってお前の装備だけは、どうしても具体的に想像できなくてよ。見た目だけでもお前の希望を見せてもらえるんなら、こっちとしてもありがてぇんだよな」
あー。そう言えばそんなことも言ってあったなぁ。
マーサにデザインの見本を見せないと武器の製作が始まらないってんなら、早い段階でやっちゃわないとな。
つうか、今からやってくるか?
「マーサ。魔力成型って時間かかる? もし短時間で終わるっていうなら、今から済ませてしまいたいんだけど」
「お、マジかよ! 時間的にはそんなにかからねぇぜ。見た目の見本作りなら高級な素材を使う必要もねぇからよ。トーマ自身の想像が固まってるなら、直ぐに済むと思うぜ」
『任意発動スキル強化』もあるから、多分一瞬で終わる気はする。
「そんじゃこれからやっちまうか!
あ、そうだ。トーマに限らず、武器の見た目について希望があればみんなも気軽に言ってくれよ?
トーマもそうなんだけど、異邦人の装備ってのは想像しにくくてよ。製作のとっかかりになるようなもんがあるとありがてぇからな」
「ならせっかくだしみんなで行こうか。僕もトーマがどんな武器を想像してるのか興味あるし」
結局みんなで工房に移動することになった。
というかあまりハードルあげられても困るんだが。鍛冶の技術なんて一切ない、素人のデザインでしかないんだからな。
工房にあるでかいツボに素材を入れて魔力成型を使用すると、その素材から装備品を生み出すことが出来るらしい。
これで作れるのは簡易的な量産品に限られてしまうそうだが。
「見本なんだからコイツで構わねぇだろ。じゃあトーマよろしく頼むぜ」
「ああ。最初に言っとくけど、俺は武器の知識はないから、あくまでも見た目しか再現できないからな?
作り方を教えろとか言われても無理だから、あんま無茶言わないでくれよ?」
なるべくハードルを下げながら、ツボに向かってスキルを使用する。
今回俺がデザインするのは、ダガーとロングソード枠の武器だ。
イメージするのは直刀の短刀と、ロングソードよりも短めの太刀だ。
もう攻撃範囲拡張が使えるから刃渡りは気にしなくて良いし、やっぱり日本人として日本刀には憧れがあるんだよね。ゲームでも刀系の武器ばっか使ってたし。
まぁ知識とか全くないから、本当に好きだったゲームの武器デザインをそのまま流用した形だけどね。
任意発動スキル強化のおかげか、魔力成型は一瞬で終了した。
「――――魔力成型が終わるのが早すぎる気がすっけど、まぁそこはいい。トーマだしな。
短い方のダガーは良いとして、長いほうの剣は変わってんな。こんなに反った剣とか、ちょっと記憶にねぇ」
「ああ、それは俺たちがいたところでは刀って呼ばれてる武器なんだよ。
作り方は分かんないから、完全に再現しなくてもいい。ま、参考程度にしてもらえればいいよ」
「カタナ、か。了解したぜ。
トーマが想像したものと同じものが作れるかはわからねぇが、参考にさせてもらうからな!」
35歳のオッサンが日本刀持って異世界を歩くとか、黒歴史過ぎるだろうなぁ。
それでも日本刀に憧れる気持ちは止められないんだ!
しかも魔法効果の付与された日本刀とかロマンしかないでしょ!
実際にどんなものが出来上がるかは分からないけど、出来上がりが凄い楽しみになってきた!
「ひと悶着あったけれど、壁外都市建設については許可をもらえたよ。
ウィルスレイアとシルグリイド家は全面的に協力してくれる事になったし、次は実際に都市建設を進めるにあたって必要なものを揃えていくことになると思う。
で、おれはこっちの都市建設について全く知らないから、みんなに聞いてみたいんだよね。俺たちが今後なにをするべきかってさ」
「ん~。そんなこと言われてもな。僕達は勿論のこと、父さん達だって、カンパニーに参加している他の人だって、都市建設に関わったことのある人なんて居るわけないよ。
正直今後に関しては、手探りで進めていかなきゃいけないかも知れないね」
「でも手探りで都市建設なんて、出来るとも思えないよね?
しかも壁外に建設するわけだから、王国内に都市を建設するよりずっと難しいはずだしー。
効率的に作業を進めていかないと、体力的に持たないと思うなー」
「となると、都市の建設に関わったことのある人物を探すか、都市の建設について自分たちで調べる必要が在りそうですよね。
私の知る限りではありますけど、ここ数年で王国内で都市が建設された事はないと思いますから、どちらかと言うと、王国の歴史を紐解くような作業になるかもしれませんねぇ」
はぁ……。識字を習った時も結構苦戦したっていうのに、ここに来てまた勉強しなきゃいけないのかよ。
全く嫌になるなぁ。
「うん。それとやっぱり農業地帯の見学はしたいかな。砂漠の緑地化ってロマンがあるし、国境壁外に野菜を届けるのも難しいよね?
だったら壁外都市で農業を行うのが手っ取り早いと思うし。
というか壁外都市って名前ダメなんだっけ? なにか良い名前も考えなきゃいけないね」
「名前、かぁ……。異邦人のために作る新しい都市だし、そのまま異邦人都市でもいいんじゃないかな……?
壁外都市だと、確かに将来的に意味が分からなくなるかもしれないし……」
「ま、何か調べるなら、ウィルスレイアに行きゃあ間違いねぇんじゃねえか?
全面的に協力してくれんならよ。そっち方面のことも聞いてみりゃいいじゃねぇか」
「そっすね。ウィルスレイアならうちらで案内も出来るし、協力できると思うっすよ。
ま、行く前にスキルを取得して、不快感を払拭したいところっすけどね」
「ホントねぇ……。まさかスキルであの暑さを防げるなんて思ってもみなかったわ……。
みんな日焼けとかも全然してないし、おかしいとは思ってたのよね……」
「じゃあ明日はネヴァルドに行って、農業地帯の見学許可と、都市建設に詳しい人か、もしくはそれについて学べる場があるかどうか聞いてくるよ。
みんなはどうする? 付いてきて観光してもいいし、別行動でも構わないし」
「僕は行かなくて良いかな。もう王都に良いイメージがないし、農業地帯の見学で行くなら、明日あえて行こうとは思わないよ」
特に王都に行きたい奴はいないようだ。
今回不快な想いをしたのもあるけど、ベイクの発展具合を見ていると、王都がそこまで煌びやかに見えなかったのもある。
「明日はみんな動かないみたいだから、私たちは今日のうちに暗視の条件をクリアしておきましょうか。
今SPは40ちょっと貯まってるし、明日には祝福の儀を受けて魔装術まで取得してしまいましょ」
「そっすね。魔装術の有無がどれだけ重要かってのは、ベイクで訓練してて思い知ったっす。
身体能力強化や魔力量増加も欲しいんすけど、まずは出来ることから1歩ずつ、ってやつっすね」
「あ、そうだトーマ。お前以前に、『魔力成型』で武器の見本を作りたいって言ってたよな?
今後忙しくなりそうだったらよ。早い段階で見せてもらえねぇかな? 設備は工房に揃ってっからよ。
正直言ってお前の装備だけは、どうしても具体的に想像できなくてよ。見た目だけでもお前の希望を見せてもらえるんなら、こっちとしてもありがてぇんだよな」
あー。そう言えばそんなことも言ってあったなぁ。
マーサにデザインの見本を見せないと武器の製作が始まらないってんなら、早い段階でやっちゃわないとな。
つうか、今からやってくるか?
「マーサ。魔力成型って時間かかる? もし短時間で終わるっていうなら、今から済ませてしまいたいんだけど」
「お、マジかよ! 時間的にはそんなにかからねぇぜ。見た目の見本作りなら高級な素材を使う必要もねぇからよ。トーマ自身の想像が固まってるなら、直ぐに済むと思うぜ」
『任意発動スキル強化』もあるから、多分一瞬で終わる気はする。
「そんじゃこれからやっちまうか!
あ、そうだ。トーマに限らず、武器の見た目について希望があればみんなも気軽に言ってくれよ?
トーマもそうなんだけど、異邦人の装備ってのは想像しにくくてよ。製作のとっかかりになるようなもんがあるとありがてぇからな」
「ならせっかくだしみんなで行こうか。僕もトーマがどんな武器を想像してるのか興味あるし」
結局みんなで工房に移動することになった。
というかあまりハードルあげられても困るんだが。鍛冶の技術なんて一切ない、素人のデザインでしかないんだからな。
工房にあるでかいツボに素材を入れて魔力成型を使用すると、その素材から装備品を生み出すことが出来るらしい。
これで作れるのは簡易的な量産品に限られてしまうそうだが。
「見本なんだからコイツで構わねぇだろ。じゃあトーマよろしく頼むぜ」
「ああ。最初に言っとくけど、俺は武器の知識はないから、あくまでも見た目しか再現できないからな?
作り方を教えろとか言われても無理だから、あんま無茶言わないでくれよ?」
なるべくハードルを下げながら、ツボに向かってスキルを使用する。
今回俺がデザインするのは、ダガーとロングソード枠の武器だ。
イメージするのは直刀の短刀と、ロングソードよりも短めの太刀だ。
もう攻撃範囲拡張が使えるから刃渡りは気にしなくて良いし、やっぱり日本人として日本刀には憧れがあるんだよね。ゲームでも刀系の武器ばっか使ってたし。
まぁ知識とか全くないから、本当に好きだったゲームの武器デザインをそのまま流用した形だけどね。
任意発動スキル強化のおかげか、魔力成型は一瞬で終了した。
「――――魔力成型が終わるのが早すぎる気がすっけど、まぁそこはいい。トーマだしな。
短い方のダガーは良いとして、長いほうの剣は変わってんな。こんなに反った剣とか、ちょっと記憶にねぇ」
「ああ、それは俺たちがいたところでは刀って呼ばれてる武器なんだよ。
作り方は分かんないから、完全に再現しなくてもいい。ま、参考程度にしてもらえればいいよ」
「カタナ、か。了解したぜ。
トーマが想像したものと同じものが作れるかはわからねぇが、参考にさせてもらうからな!」
35歳のオッサンが日本刀持って異世界を歩くとか、黒歴史過ぎるだろうなぁ。
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