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9章 異邦人が生きるために
334 魔導具職人メンタム
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「いやーわりぃわりぃ! 開発室に篭ってると掃除するの忘れんだよな!
しっかしアンタ、変わった魔法の使い方するねぇ?」
仲良くなれたらいいなぁとは思ってたけど、距離の詰め方一瞬過ぎるだろ。
いきなり懐まで入られて困惑するわ!
「改めてお互いに紹介させてもらおう。
まず此方の狐獣人がメンタムだ。気分屋で仕事は出来たりできなかったりだが、職人としての腕は保証する。
メンタム。こちらはトーマさん。シルグリイド家の紹介で、魔導具について学びに来たんだ。なるべく協力してやって欲しい」
シーシームの紹介の仕方を見ると、厄介者って感じの扱いではないな。
どちらかと言うと、持て余し気味なんだろうか。
「局長から紹介に預かったメンタムだ。気分屋なもんで、局内の評価はあんま良くねぇ!
なんか面白そうな客で嬉しいよ。宜しくなトーマさん!」
「トーマでいいよ。宜しくメンタム。
魔導具のことは、ほぼ何も分かってないと思ってくれ。
メンタムが手伝って欲しいことがあれば、出来る限り協力するよ」
「ふむ。その調子なら仲良くやっていけそうだな。
では私はこれで失礼しよう。トーマさんは今後自由に出入りしてくれ。受付に話は通しておく」
今後は魔導具開発局はフリーパスか。
シーシームは局長だけあって忙しそうに退室していった。シルグリイド家の力でアポなし訪問だったわけだし、ちょっぴり罪悪感。
「そんでトーマはなんで魔導具について知りたいんだ? 開発局に来るくらいだし、明確な目標があるんだろ?」
「ああ、砂漠地帯に新しく都市を建設する計画があってね。その計画を任されてるんだよ。
都市建設に魔導具の存在は必要不可欠だろ? なのに中心にいる俺が何も知らないんじゃ話にならないなってことで、今回無理を言って紹介してもらったんだよ」
「は~……。砂漠地帯ってことは、国境の外に都市を作るのかよ! 面白そうじゃねぇかぁ。
具体的にどんな魔導具が欲しいとか、想像は出来てんのか?」
具体的なイメージかぁ。
農地見学では環境整備系の魔導具の重要性を知ったけど、都市建設に関して具体的なイメージって、まだ出来てないよなぁ。
「いやぁ正直まだふわっとした感じだよ。
昨日中央農地に行ってきてさ。環境を整えることの大切さが身に染みたくらいだね。
都市建設に関する詳しい調査は、ブラクムール大図書館? あそこで今他の仲間が調べてるところだよ。
パッと思いつくのが、城壁の建設、ターミナルを始めとする特殊魔導具の設置、環境の整備、後は食材の保管と運搬に特化した馬車作りかなぁ」
「まだ具体的なことは何も固まってないみたいだなぁ。
んで? 食材の保管と運搬に特化した馬車ってのは何さ? 今までの馬車と何が違うの?」
「ん? ああ。今考えてるのは、馬車の内部を冷やして、食材を長持ちさせながら運べるような物を想定してるよ。
ホントはさー。それに加えてキャリーで積載重量を軽減したり、ストレージで積載空間を拡張したりとか出来れば良いと思うんだけどね。そういうことが可能かどうかも知りたくて」
キャリーとストレージの合わせ業で、異世界お馴染みマジックバックを作れないかなぁと思うんだけど、ストレージって結構扱いが特殊で、『魔法付加』でも上手くいってないんだよね。
適当な袋にストレージを付加してみたところ、袋がストレージを使用したと認識されている収納空間が発生して、第三者がその収納空間を利用することが出来ないのだ。魔法付加した俺ですら干渉できない。
「んんん?? 発想自体は悪くねぇんじゃねぇか? 少なくともパッと聞いた限りじゃ面白そうな案じゃねぇか。
馬車の内部を冷やすってのはどうやるんだ? 熱魔法だと、干渉できるのは物体に限られるよな? 馬車内の空間を冷やすって発想は、どうやって実現するつもりなのか教えてくれ」
「え、そこ? それは簡単でしょ。風魔法で生成した風に熱魔法で干渉して、風自体を冷風にするんだよ。
まぁ氷が出来るような温度には出来ないけどな。操作限界温度まで下げてもこんな感じ」
ドライヤー魔法の反転、冷風魔法を実演する。
氷が出来るほどではないけど、風とセットで使うと結構冷える。恐らくは10度くらいだろうな。
ただこの熱と風の組み合わせ、簡易的なエアコンを作れる可能性は秘めてると思うんだよ。
環境適応さえ取ってしまえば影響ないだろうけど、転移直後の砂漠暮らしは結構堪えるはず。乾燥も組み合わせれば除湿も出来るから、ヴェルトーガやボールクローグでも活躍できそうだし、魔導具に使えるなら応用の幅は広そうなんだよね。
「いやいやいやいや! 何サラッと当然のようにとんでもねぇことやってんの!? 複数の魔法効果を重複させるなんて聞いたことねぇよ!?
って待て待て!? その理屈で考えると、部屋に入ってきた時のあれは、風魔法に洗浄効果を乗せて、空間洗浄魔法を作り出したってことかぁっ!?」
「お、流石魔導具職人だけあるね。正解だよ。洗浄とか熱魔法とか、対象を決めて効果を発生させる魔法は、他の生活魔法と組み合わせると面白い使い方が出来たりするんだよ」
「おいおいおいおいマジかよこれ! コイツに何を教えろっての!? むしろ開発局側が教えてもらう立場なんじゃねぇの!?
おいトーマ! とりあえずその空間熱操作魔法を魔導具化してみようぜ! 魔導具さえ出来れば、馬車に組み込むのは簡単なはずだからよ!
あっはっは! 感謝するぜ局長ー! めちゃくちゃ面白そうな仕事くれやがってー!」
そういえば複合魔法も俺以外の使い手がいない技術だったな。すっかり忘れてた。
生活魔法を覚えたての頃は、生活魔法の応用の仕方を誰かが研究していると思っていたんだけど、異邦人を含めても、俺と同じような生活魔法の使い方を出来る奴って、今のところ1人もいないんだよな。
ハルなんかは魔法を覚えて結構長いんだから、俺と同じように使えても良さそうなもんなのに。
俺と他の人の違いってなんなんだろう?
俺が使えるのに他の人が生活魔法を巧みに扱えない理由。正直全く思いつかない。
――――1つ思い当たることがあるとすれば、俺はスキルを1つも覚えていない状態で音魔法を習得した、という点か。
……あれ? これって結構確信めいた答えじゃないか?
リンカーズの人には絶対にありえないことだし。
ハルの時ってどうだったっけ……。
確か久我と遭遇した日に祝福の儀を受けたはず……。あの時点で魔法は、覚えてなかった、気がするな……。
あれ? もしかして俺の生活魔法って、リンカーズ的にはバグ仕様だったりするのか……???
しっかしアンタ、変わった魔法の使い方するねぇ?」
仲良くなれたらいいなぁとは思ってたけど、距離の詰め方一瞬過ぎるだろ。
いきなり懐まで入られて困惑するわ!
「改めてお互いに紹介させてもらおう。
まず此方の狐獣人がメンタムだ。気分屋で仕事は出来たりできなかったりだが、職人としての腕は保証する。
メンタム。こちらはトーマさん。シルグリイド家の紹介で、魔導具について学びに来たんだ。なるべく協力してやって欲しい」
シーシームの紹介の仕方を見ると、厄介者って感じの扱いではないな。
どちらかと言うと、持て余し気味なんだろうか。
「局長から紹介に預かったメンタムだ。気分屋なもんで、局内の評価はあんま良くねぇ!
なんか面白そうな客で嬉しいよ。宜しくなトーマさん!」
「トーマでいいよ。宜しくメンタム。
魔導具のことは、ほぼ何も分かってないと思ってくれ。
メンタムが手伝って欲しいことがあれば、出来る限り協力するよ」
「ふむ。その調子なら仲良くやっていけそうだな。
では私はこれで失礼しよう。トーマさんは今後自由に出入りしてくれ。受付に話は通しておく」
今後は魔導具開発局はフリーパスか。
シーシームは局長だけあって忙しそうに退室していった。シルグリイド家の力でアポなし訪問だったわけだし、ちょっぴり罪悪感。
「そんでトーマはなんで魔導具について知りたいんだ? 開発局に来るくらいだし、明確な目標があるんだろ?」
「ああ、砂漠地帯に新しく都市を建設する計画があってね。その計画を任されてるんだよ。
都市建設に魔導具の存在は必要不可欠だろ? なのに中心にいる俺が何も知らないんじゃ話にならないなってことで、今回無理を言って紹介してもらったんだよ」
「は~……。砂漠地帯ってことは、国境の外に都市を作るのかよ! 面白そうじゃねぇかぁ。
具体的にどんな魔導具が欲しいとか、想像は出来てんのか?」
具体的なイメージかぁ。
農地見学では環境整備系の魔導具の重要性を知ったけど、都市建設に関して具体的なイメージって、まだ出来てないよなぁ。
「いやぁ正直まだふわっとした感じだよ。
昨日中央農地に行ってきてさ。環境を整えることの大切さが身に染みたくらいだね。
都市建設に関する詳しい調査は、ブラクムール大図書館? あそこで今他の仲間が調べてるところだよ。
パッと思いつくのが、城壁の建設、ターミナルを始めとする特殊魔導具の設置、環境の整備、後は食材の保管と運搬に特化した馬車作りかなぁ」
「まだ具体的なことは何も固まってないみたいだなぁ。
んで? 食材の保管と運搬に特化した馬車ってのは何さ? 今までの馬車と何が違うの?」
「ん? ああ。今考えてるのは、馬車の内部を冷やして、食材を長持ちさせながら運べるような物を想定してるよ。
ホントはさー。それに加えてキャリーで積載重量を軽減したり、ストレージで積載空間を拡張したりとか出来れば良いと思うんだけどね。そういうことが可能かどうかも知りたくて」
キャリーとストレージの合わせ業で、異世界お馴染みマジックバックを作れないかなぁと思うんだけど、ストレージって結構扱いが特殊で、『魔法付加』でも上手くいってないんだよね。
適当な袋にストレージを付加してみたところ、袋がストレージを使用したと認識されている収納空間が発生して、第三者がその収納空間を利用することが出来ないのだ。魔法付加した俺ですら干渉できない。
「んんん?? 発想自体は悪くねぇんじゃねぇか? 少なくともパッと聞いた限りじゃ面白そうな案じゃねぇか。
馬車の内部を冷やすってのはどうやるんだ? 熱魔法だと、干渉できるのは物体に限られるよな? 馬車内の空間を冷やすって発想は、どうやって実現するつもりなのか教えてくれ」
「え、そこ? それは簡単でしょ。風魔法で生成した風に熱魔法で干渉して、風自体を冷風にするんだよ。
まぁ氷が出来るような温度には出来ないけどな。操作限界温度まで下げてもこんな感じ」
ドライヤー魔法の反転、冷風魔法を実演する。
氷が出来るほどではないけど、風とセットで使うと結構冷える。恐らくは10度くらいだろうな。
ただこの熱と風の組み合わせ、簡易的なエアコンを作れる可能性は秘めてると思うんだよ。
環境適応さえ取ってしまえば影響ないだろうけど、転移直後の砂漠暮らしは結構堪えるはず。乾燥も組み合わせれば除湿も出来るから、ヴェルトーガやボールクローグでも活躍できそうだし、魔導具に使えるなら応用の幅は広そうなんだよね。
「いやいやいやいや! 何サラッと当然のようにとんでもねぇことやってんの!? 複数の魔法効果を重複させるなんて聞いたことねぇよ!?
って待て待て!? その理屈で考えると、部屋に入ってきた時のあれは、風魔法に洗浄効果を乗せて、空間洗浄魔法を作り出したってことかぁっ!?」
「お、流石魔導具職人だけあるね。正解だよ。洗浄とか熱魔法とか、対象を決めて効果を発生させる魔法は、他の生活魔法と組み合わせると面白い使い方が出来たりするんだよ」
「おいおいおいおいマジかよこれ! コイツに何を教えろっての!? むしろ開発局側が教えてもらう立場なんじゃねぇの!?
おいトーマ! とりあえずその空間熱操作魔法を魔導具化してみようぜ! 魔導具さえ出来れば、馬車に組み込むのは簡単なはずだからよ!
あっはっは! 感謝するぜ局長ー! めちゃくちゃ面白そうな仕事くれやがってー!」
そういえば複合魔法も俺以外の使い手がいない技術だったな。すっかり忘れてた。
生活魔法を覚えたての頃は、生活魔法の応用の仕方を誰かが研究していると思っていたんだけど、異邦人を含めても、俺と同じような生活魔法の使い方を出来る奴って、今のところ1人もいないんだよな。
ハルなんかは魔法を覚えて結構長いんだから、俺と同じように使えても良さそうなもんなのに。
俺と他の人の違いってなんなんだろう?
俺が使えるのに他の人が生活魔法を巧みに扱えない理由。正直全く思いつかない。
――――1つ思い当たることがあるとすれば、俺はスキルを1つも覚えていない状態で音魔法を習得した、という点か。
……あれ? これって結構確信めいた答えじゃないか?
リンカーズの人には絶対にありえないことだし。
ハルの時ってどうだったっけ……。
確か久我と遭遇した日に祝福の儀を受けたはず……。あの時点で魔法は、覚えてなかった、気がするな……。
あれ? もしかして俺の生活魔法って、リンカーズ的にはバグ仕様だったりするのか……???
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